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| 2003年10月04日(土) ■ |
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| 雲は、自由に描いていいんじゃぁ |
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静岡県三島市にある佐野美術館で、 夕ばえの洋画家・曽宮一念(1893〜1994)の作品が展示されている。 101歳で生涯を閉じた彼は、自然に対する独自の視点をが優れ、 噴煙を揚げる火山や雲の作品は、私の心を揺さぶった。 特に、雲なんて、ぱっと見ると、子供でも描けるような絵なのに、 近づいてじっと見ると、その躍動感が伝わってくるから不思議である。 そんな作品について彼は、雲は、想像画のようなものだから・・と 前置きをしながらも、雲について語ったのが、気になる一言。 出来たと思えば消え、消えたと思えばできている雲。 その魅力に惹かれ、一日じゅう雲を眺めていたという体験から はっと気が付いた台詞なのではないだろうか。 風景を描いていて、何か足りないなぁと思ったら、雲を描く。 逆に、邪魔だなぁと思ったら消せばいいのも、雲。 雲は、どうやって描かなければいけないというルールもない。 そんな彼の言葉を覚えていようと、何度も何度も、 自分の中で繰り返し呟いていたら、私も気付いたことがある。 そう・・「文は、自由に書いていいんじゃぁ」ということ。 無理矢理、まとめよう、まとめようとしていた自分に 彼が与えてくれたヒントのような気がして、 ふっと楽になった瞬間であった。
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