野生の森
高瀬志穂



 忘れな草。25 にょ

 アスランは思わず声を漏らした。キラに悟られてはいけないというのに、いきなり確信につくようなことを言われたのだから無理も無いだろう。

「何か・・・雰囲気が前と違うっていうか。上手く言えないんだけど。」

 彼女は敏感に感じとっている。この変化に。自分の力ではなく死神の力で今こうして生きていられているということに。このまま日に日に体力がなくなっていったら隠していてもすぐにバレてしまうだろう。
 けれどなるべくギリギリまで隠し通したい。彼女の笑ってる顔が見たいから。

「別に何も変わってないよ。ただ事故にあったからびっくりしてるだけっつ言うかさ。生きてるっていうことを実感してるだけだよ。」
「そう?けど何かあったらすぐに言ってね。」

 ほんの少しだけ心配そうに、それでもキラは笑った。そんな顔を見てしまうと自分がなんてふがいないのだろうとアスランは思ってしまう。心配させたくないのに、結局心配させているのだから。

「あぁ分かってる。・・・じゃあこのまま少し寝させてもらうよ。傷を治そうとしてるせいかどうも眠い。」

 確かに眠かった。眠いと言うかだるいという感じだ。誰からも力を取る事なくアスランは生き続けているのだから、身体に変化が訪れても無理は無いだろう。

「うん、いいよ。アスランの寝顔なんてなかなか見れないから僕見てる。」
「恥ずかしいこと言わないでくれ。じゃあ少しだけおやすみ。」
「おやすみなさい。」

 まぶたを閉じる。するとすぐに睡魔が襲ってきた。これは怪我というよりもう生命力が余り残っていないから身体が保守的になってきていると言うことか。誰からも生命力をもらっていないのだから削られる一方なのだから。

「・・・・・・ホントに寝ちゃったんだね、アスラン。」

 キラはその顔をそっと指でなぞる。




@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


 お久しぶりの更新で申し訳ない!!
今月3回目ってどうなんだろ・・・ね。
さて、そろそろそろそろそろ・・・動いてくれよ!!珍しくこの二人が動いてくれません。こんなところで堂々巡りみたいなことをしてる場合じゃないんだ!!


2004年11月28日(日)



 忘れな草。24 にょ

 そんなキラをふわりとアスランは包みこんだ。

「愛想つかすわけなんかないだろ。俺はキラが好きなんだから。俺からキラを嫌いになることなんてないよ。」
「けど・・・アスランは男の子だし。その・・・上着を脱がなくていいなら・・・。」

 きゅっとキラは自分の胸元のパジャマを強く掴んだ。それほどにその傷はキラの心を痛めつけているのであろう。

「そんなことしないよ。俺はキラの傷のことなんて気にしない。けどキラが気にするならみないよ。キラがその傷を俺に見せてもいいと思ったらそしたらキラをもらうから。」
「アス・・・。」

 見上げてきたキラに音をたてて唇にキスをする。軽く、触れるだけの戯れの様なキスを。

「それまでこれだけでも十分だよ。」
「ごめん、ね。」

 キラは悲しそうな目をして、それでも微笑んだ。多分アスランに申し訳なくて仕方ないのだろう。アスランに迷惑をかけているのはキラ自身が一番知っている。けれどアスランの優しさが嬉しいのであろう。

「その日を楽しみに待ってるよ。」


 そう言って終った。それ以来何もしていない。会ってキスをするだけ。抱き締めるだけ。それでもいいと思った。そのぬくもりを感じられれば。その笑顔が見れれば。

「どうかしたの?眠い?」

 ふと色々考え事をしてしまいぼーっとしていると、くすくすと笑いながらキラがアスランに話しかけた。

「いやそうじゃないよ。けどホントに抱き心地よくて寝られそうだよ。」

 キラの身体はやわらかくて腕にちょうど収まる大きさである。まるでアスランの身体に合わせて作られた抱き枕のように。

「昨日夜遊んだしね。」
「少し寝るか?」
「ううん、僕は起きてる。少しでもアスランと一緒にいたいから。」

 キラにしてみれば寝るという行為は嫌いなのだ。次に目が覚める保証もないし、その間は何も出来ないから。ずっと一緒に寝ているとしても、その時はアスランを感じる事が出来ないから。

「じゃあ俺も起きてるよ。キラと話がしたい。」
「アスラン無理してない?アスランは怪我人の訳だし・・・。」
「大した外傷もないわけだし。転んだ子供と同じようなものだよ。」

 確かに大した怪我ではない。どこかの誰かのお陰で。

「だったらいいんだけど・・・アスラン事故以来何か変わったっていうか・・・。何か悩みとかない?」
「え?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お久しぶりの更新ですいません〜〜。もうちょっと先まで話は出来てるのですがその先がなかなか〜〜〜〜〜修正してる暇もなかったし。

ようやく心の余裕ができてきたので更新です。もっとまめに!!前のように〜〜。

ハタから見ればどう考えてもバカップルですよねぇ。ハタから見なくても馬鹿まっしぐら。
けどこれ以上にどうラブくすればいいのかわからな・・・!!大変です、すごく。お互いがすごいお互いに気をつかっているわけですよ、この二人。
キラは病気で、アスランは数日しか命が残ってなくて。
それを歯がゆく書いてあげられないのはあたしの力量の無さといったところでしょうか。



2004年11月19日(金)



 忘れな草。23

「そうかな〜ただぷにぷにしてるだけだと思うんだけど。」

 キラは自分のほっぺを指でつつく。そこにはほどよいくらいの肉がついていた。身体も必要最低限以上の筋肉などついておらず、ただぷにぷにとしている肉がついていた。

「そう?俺は抱き枕みたいで気持ちいいけどね。」

 アスランはさらにキラの腰にやった手に力を入れ、キラを抱きしめる。キラもアスランが抱きしめやすい様にアスランにもたれかかっていた。

「僕、ずっとこのままでもいいのになー。僕、アスランの抱き枕になるから・・・ぎゅって抱き締めていて?」
「別にそんなものにならなくても抱き締めてあげるよ。キラが望むなら。」

 さらさらなキラの髪をすいてやる。滑らかな肌に色素の薄い髪。この身体を抱きたいと思い始めたのはいつのことだったろうか。
 その衝動は突然。深いキスを仕掛け、家に他に誰かいるのにも関わらずアスランはキラの舌を自分のそれと絡めた。
 そしてパジャマの上から未発達な胸を触り、そのまま上着を脱がせようとしたことでその行為は終った。

「駄目ッ。」

 キラが思い切り自分の襟元を閉めアスランを拒絶した。

「キラ?」

 アスランがキラをそっと覗き込むとキラは目をきゅっと瞑りぎゅっと服を握り締めていた。

「ごめん、アスラン。アスランのこと好き、だけど・・・この肌は見せられない。男の子だから・・・その色々大変だって知ってるけど・・・。」

 キラの胸にはいくつもの大きな傷がある。それは全て手術によるものだ。けれどアスランはそれを見たことがなかった。

「ごめん、こんな身体で。・・・愛想つかされても当たり前だと思うから。」


¥¥¥¥¥¥¥¥¥

 だんだんと収集がつかなくなってきています・・・ど、どうしよう。
アスキラ書くの楽しいけれど、この二人はいつでもいちゃついていてくれると嬉しいなって思います。けれど・・・微妙な距離が・・・。ぴったりくっついているんだけど離れている感じがします、この二人。

 書いてて楽しいのはやっぱり死神vsザラですな。この組み合わせはやっぱり好きです。アスランがキラを好きなことを前提で。

 さて、これからアスランはどう動くのか。キラはどうなるのか。
・・・どうしようかねぇ。
ぼちぼち多分一番登場回数(時間?)が長いと思われる彼女が再登場です。彼女が出てこないと話が進みません、残念ながら。アスキラでいちゃついているだけだと進みません。

・・・って今何日目だ?まだ・・・三日目?え?え?え?
あと12日も何しろっていうんだ?(人に聞くな)。

2004年11月06日(土)
初日 最新 目次 MAIL