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■ 紫炎。
「婚約?」
いつものようにボディーガードをしているアスランに、カガリは言った。
「あぁ形だけでもってな、あいつらがうるさくて。」
この部屋には誰もいない。カガリとアスラン、ただ二人だけ。だからカガリはこんなことを口にし始めた。 けれどアスランはその言葉に首を縦に振る事は無かった。
「・・・・・・それだけは受ける事が出来ない。」 「なんでだ?アスランは私のこと嫌いか?ラクスと婚約してたからか?」
ほんの少しだけびっくりしたようにカガリは言った。断られると思っていなかったのだろうか。
「・・・そうじゃない。君はその言葉の意味を理解していないからそんなことが言えるんだ。」 「どういうことだ?」 「多分その申し出を受けたらもう俺は君を守れない。」
アスランの目は冗談を言ってなかった。本気の目。守ってもらう中で何度も見た目である。
「・・・は?それは他に好きな人がいるからってことか?それは分かってる。けれど・・・。」 「違う。俺がそれを受けたら君は一瞬にして殺される。もしかしたら君だけじゃない。何百人という人と一緒に消える。」 「な・・・!!どういうことだよ!!じゃあなんで今こうして私のそばにいる!!」
カガリにそう言われ、アスランはほんの少しだけ口元を緩めた。
「それをあいつが望んでるから。」 「あいつ・・・?」 「そう。今は君を守る、ということがあいつの望み。だから何もしてこない。君がいらなくなったら速攻で君は消される。」 「なんだよ!!それは。」 「俺はあいつが君を守って欲しいと思う最後の日までは側にいる。その日までは全力で君を守るから。」
「よくわかってるね、アスランは。」
モニタを見ながらくすくすと笑う少年。
「お茶が入りましたわよ。」
パソコンの隣に置かれた紅茶を口につけ、そしてまたキーボードを叩いた。
「いいのですか?好きにさせておいて。そろそろ迎えに行かれた方が・・・。」
少女は隣の椅子に座り、そのモニタを覗き込んだ。
「迎えになんて行かないよ。だってアスランが僕を迎えにくるんだから。・・・それが“王子様”の務めってものでしょ?」 「そうですわね。けれどまだいいのですか?彼女の隣に置かせておいて。」
少女もまた自分の入れたお茶に口をつけた。どうやら美味しく入れられたらしく、少し微笑みながら。
「大丈夫だよ。だってカガリは僕のお姉ちゃんなんだから。アスランが手を出せる訳が無い。同じ顔なんだから・・・多分カガリを見ている限り僕の事を忘れない。それにアスランは僕の事が好きなんだよ?」
画面上にアップになったアスランの頬をなぞるように指を動かしてみる。
「それでもカガリさんの優しさに流されるってことはないんですか?」 「・・・そしたらそれまでだよ。アスランが少しでもそんな感情を見せたら・・・僕が動くだけ。」
笑っている。けれどその笑いは昔のようなものではない。どこか影を含ませたような笑いであった。
「意地悪ですのね、あなたは。」 「そうかな?だって彼はカガリを“守る”って行ったんだよ。僕じゃなくて、カガリを。自分の心の中に誰がいるのかを思い知らせるにはこの方法が一番でしょ?」 「そうですわね。私までほっぽりだしたのですからね・・・。」 「それにまだ時期じゃない。アスランにはこれから色々と仕事をしてもらわなくちゃ。まだ争いは終わった訳じゃないんだから。今だけは少しだけ好きにさせておくよ。」
監視されている二人の言葉は、監視してる二人にずっと聞こえる。監視している二人の会話は他に聞こえることはない。
「アスラン、ずっとずっと愛してるよ。だから・・・もう少し経ったら迎えにきてね。そしたら今度は僕だけを守ってね。」
その姫の言葉は王子のもとに届く事は無かった。
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はい〜〜〜どうもどうも。 黒キラさんです。 書きたくなったので書いてみました。 修正とか全くしてないので、ちゃんと修正してサイトの方に載せます。
黒キラが書きたくて!! ラクスをキラに従う人形くらいの勢いにしようと思ったのですけど、ラクス様だから。 OPでアスランに寄り添っているのはキラの命令と自分の意志ということで。
黒キラ万歳。 白も大好きですよ〜〜。純情キラたん。
何がつらいってカガリがアスランを好きだと言う設定がないと成り立たないってことが・・・。
タイトルはかなり適当です。 紫色の瞳の中の炎ってことで。その双方の目に宿すもの、それは・・・とか勝手に想像してやってください。
忘れな草を待ってて下さった方、すいません。 けど書きたくて・・・。
2004年10月23日(土)
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