野生の森
高瀬志穂



 忘れな草。16

「同じ病院内にいるっていうから来てみたんだよ。キラにもしものことがあったら大変だしな。そしたら頭以外全く異常は無さそうだし・・・動けないような怪我だったらこっちも安心なのに・・・・・・。」

 カガリはじっとアスランを見つめる。けれどどこをどう見ても元気な感じでため息をついた。いや、どこかに怪我をしていたとしても、アスランの事だからどうにかしてキラに会おうとするだろう。
 どちらにしろ、この病院内に二人が一緒にいるという事自体危険で仕方ないのだ。

「随分だな。」

 コテンパに言われ、さすがのアスランも眉を寄せる。普通の人ならこの威圧感で押されるだろうけれど、カガリはそんなもの全く気にしてない様子であった。

「まぁ無理だと思うけどついでに頭の中を治療してもらえ。」

 カガリはアスランを指さした。人を指で指してはいけないと昔習った気がするが、カガリにとってアスランはキラを惑わす存在でしかない。
「俺は頭も顔も身体も直してもらうところなんてないぞ。」
「どこがだよ・・・。」

 どこをどうすればそんな自信が出てくるのか。けれどアスランは自信満々に言う。
 その時、長々と続いた話の切れ目が見えたのか、キラが口を開いた。
「じゃあね、アスラン。」
「あぁ。」

 カガリとのやりとりを苦笑いしながら見ていたキラは、アスランに手を振って病室を出た。そしてカガリもそれに続く。

「成長してるんだな、ちゃんと。」

 アスランは目を細めてキラの出て行った方を見た。
 最初の頃からどうもカガリとは折り合いが合わなかった。別に嫌いとかそういうわけではないのだがいつもこんないい争いをしていた気がする。
 カガリに初めて会ったのはキラに何度か会いに行った後。その時からキラ一筋だったカガリと、何か言い争ったような気がしたがもう覚えていない。その時はまだ今ほどの口論ではなかった。まだ付き合ってもいなかったから。
 付き合い初めてからカガリの態度はどんどんと遠慮がなくなっていった。
 そのやりとりをキラはじっと見つめていた。
 その後も何度かやりとりの後キラの態度がおかしいなと思い聞き出してみるとそれは嫉妬だった。


;;;;;;;;;;;;;;;;;;

 はい、お久しぶりです。中途半端です。すいません。
前回がどんな感じだったのか全く覚えてな・・・(見ろよ)。
そんなこんなでカガリ登場で、ようやく舞台がアスランの部屋からキラの部屋へと移ろうとしてます。

しかし・・・この話、下手をするとすっげ長くなりそう・・・・・・。それはヤバい・・・。
オフ並みになったらどうしようか。

さて、三日目だっけ?
四日目だっけ?
一応数えないと。
そうしないといつが新月か分からなくなるもんね☆


2004年09月30日(木)



 忘れな草。15

「やっと目が覚めたか。覚めたならとっととその腕を離せ!!!」

 耳もとで聞こえる声を無視し、アスランは口元を緩めてその茶色のさらさらの髪の毛の持ち主を覗き込んだ。

「キラ、おはよ・・・。」

 そういうとほんの少しまぶたが動き、そしてゆっくりと開かれた。

「んっ、アス・・・おはよ。」

 寝ぼけているのか、一番最初に見たのがアスランだったからなのか、キラは朝から最上級の笑顔をアスランに見せた。そのまま二人の顔の距離が近付こうとした瞬間、その甘い時間はかき消された。

「って、お前私の話を聞いてないだろキラを離せっ!!」
「全く・・・さっきからうるさいな・・・。」

 アスランはあからさまな顔をして声のした方を向いた。そこにいたのは金色に光る髪を持った少女であった。

「あ、カガリ来てたの?」

 続いてキラもアスランの腕の中から身体をほんの少し移動させてその人物を見た。そこには朝からどうやら機嫌の悪いであろう人物がいた。

「来てたの?じゃない。何でこいつのベッドで寝てるんだ、キラ。」
「え、あ・・・アスランが一緒に寝てもいいって行ったから・・・。」

 昨日は屋上からアスランの部屋へときて、二人で寝た。力を使ってキラをどうにかするという心配もなかったし、何よりかわいらしいキラと一緒に寝たいと思ったのだ。
 しかしその言葉を聞いて、カガリはさらに機嫌を悪くしたような顔になった。

「貴様っキラに何をしたっ!」

 そのまま、ここが病院だということも忘れてカガリはアスランにつかみかかろうとするが、そうするとキラにまで被害が及びそうであったので、その手は握りこぶしを作るだけになった。

「何って・・・言っていいの?事細かに話してあげるよ。ここは個室しかない病院で便利だよな。」
「〜〜この、変態が!!」
「ちょっ、二人とも!!」

 キラが二人の争いを止めに入ろうとするのだが、アスランにぎゅっと抱き締められて身動きが全く取れなかった。

「全く、キラと初めてゆっくり向かえた朝だっていうのにカガリのせいでムードも何もない
。」

 さらさらの髪にアスランはキスを落とす。そしてそのまま額にもキスをした。するとキラはくすぐったそうにくすくすと笑った。

「そんなもの、知るか!ほら、キラ。朝食が始まるぞ。部屋に帰ろう。」

 カガリが手を差し出すと、キラはゆっくり起き上がった。けれど、その手を取ることをためらった。

「ねぇ、カガリ。・・・ここにいちゃ・・・。」
「駄目に決まってるだろ!!!」
「・・・。」

 自分とは違って強気な姉の言葉にキラはしょんぼりする。けれどキラもなかなか頑固なところがあるので、このままだと埒があかないだろう。
 そう判断したアスランは、キラの頭を軽く撫でた。

「じゃあキラ、検診が終ったら俺が行くよ。」
「ホント?」

 先ほどとは打って変わって表情を明るくし、キラはアスランの方へと振り返った。それを見たカガリはほんの少しだけ怒ったような寂しそうな、そして嬉しそうな顔をしていた。

「あぁ。だから朝食はしっかり食べること。約束。それを守ったら会いに行くよ
。」
「・・・・・・分かった。」

 キラはあまり多くを食べない。もともと小食なのかもしれないのだが、それでも普通の人に比べて半分くらいしか食べないのだ。食べたく無いと言って。
 それでもアスランが説得し、昔よりは食べるようになった。それでも普通の人に比べてまだ少ない量である。キラにとっては食事は”楽しいこと”ではないのだ。
 複雑そうな顔をしながらキラはゆっくりとアスランのベッドから降りた。

「あ、キラ忘れ物。」

 そんなキラの腕をアスランは引いた。

「?」

 そしてキラが振り返った途端、その唇に軽く触れるキスをした。

「貴様っ、この後に及んで!!」
「だって恋人同士ってのはキスが朝の挨拶だろ?なぁ、キラ。」
「・・・うん。」

 キラは恥ずかしそうに嬉しそうにほんのり頬を染めていた。そんなキラを見たカガリははぁっとため息をついた。
 大切な妹が幸せそうにしているのはカガリにとって嬉しいことなのだが、それでもこんな風景を目の前でやられると何だか空しいような気分になってくる。

「キラ〜・・・とにかく帰るぞ。全く入院したって言うから慌てて来てみれば・・・。」
「心配してくれたのか?」

********

 あーだるい。暑い。ちくしょう、暑い部屋大好きさ!!!
そんなわけで休日の昼間から更新です。
また中途半端に・・・。

さて、話を進めてくれるんだかこんがらがせるだけだか分かりませんけど、お姉ちゃん登場です。
アスカガとかありえないから。
もうカガリはキラ一筋だから。
アスキラは永遠だけどさ。永遠(エターナル)で運命(デステニー)。
そんな感じ。

 ストックが切れそうだから続きを考えないとだなぁ。
あんまり登場人物が多いと収集がつかなくなるんですが(普段三、四人のみで小説を書き上げる女。つかアスキラだけでも普通に本は出せそうな・・・)。
次だかその次だかに出てくるのは夫婦ですよ〜〜〜。
夫婦好き〜〜〜〜〜。尻に敷かれてる旦那と奥さん。

あとは・・・残り三人とか健全カップルの二人とか出したいなぁとか思いつつ。


2004年09月25日(土)



 忘れな草。14

 ずっとそうして待っていたのだろうか。キラはシーツを握り締めていた。

「ごめん。屋上に忘れ物してさ。さ、もう寝ようか。」
「うん。」

 アスランがベッドに乗るとそのベッドはぎしりという音をたてた。シングルベッドに二人分の体重がかかっているのだから当たり前であろう。

「えへへ。」

 キラは嬉しそうに微笑み、狭いベッドの上から落ちないようにアスランに抱きついた。

「おやすみ。」
「おやすみなさい。」

 夜中に起こしてしまったからか、キラはすぐに眠りについた。アスランが身体を動かして顔を覗き込んでも起きる気配はない。

「これほどまでに信頼されてても、なぁ。」

 初めて二人で過ごす夜。だというのにキラは夢の中。
 信頼されてるというか異性として見られてないというかそういう感情がまだ発達していないというか。そんなキラだからほれてしまって、だから手が今まで出せなかったというか。
 大切だから、大切にしたい。その気持ちばかりだった。

「キラ・・・。」

 小さな声で囁いてその小さな身体を抱き締める。平均的な女の子より細いその身体で今まで必死に耐えてきたのだろうと思うとさらに抱き締めたくなった。その温もりを忘れないようにアスランは自分の腕の中から決して出られないように抱き締める。

「俺の事全て忘れても・・・せめてこの温もりだけは・・・覚えていてくれるかな、キラ。」

 そしてアスランもそのまま眠りについた。好きな子の隣ですやすや寝れるような年齢でもないが、今はとにかく身体がだるくて眠かった。これは月が欠けてきている証拠だろう。
 こうして二人でいられるのもあと数日。




「変態さ〜ん、起きてください。」

 夢の端の方で声がした。聞き覚えのある声なのだが、今は眠くて仕方がない。昨日の夜は遅かったのだから。

「ん・・・。」

 身じろぎしてもう一度寝る姿勢に入る。この分だとまた眠りにつけば三十分は寝れるであろう。

「起きろって言ってるんだ!!!」

 しかし耳元で叫ばれ、アスランは眉を潜めながら覚醒した。腕の中にはまだ温もりがあり、目を開けると茶色のさらさらの髪が見えた。



@@@@@@@@@@@@@@@

 昨日、出掛ける前に更新しようとして時間がなくて挫折したものです。
また中途半端な場所で切って・・・。
普通ならアスランが寝たところで切るべきなんですよね。
けどほら、うちのは連載のようにきれいに切る方法じゃないから。
ぶっちゃけ、まとめて更新するとずるずる先に伸びそうだから、ただ分けて更新してるだけで。
読みづらくてすいません。

さて、アスランを起こしにきた方がいます。
高瀬の小説でこんなことを言い出すのはたった一人です。さてさて・・・。

昼は彼女で夜は死神。
太陽と月って感じですな、あの二人は。
あー逆じゃなくてよかった〜〜。

2004年09月24日(金)



 忘れな草。13

 自分から離れるなんて簡単には出来ないだろう。それが出来ないから今までもずっと側にいた。

「消えるなら、思い出に残らないなら・・・いや残らなくても今の俺が満足すればいいのかも知れないな。最後までキラのそばに・・・。」

 消えてしまう思い出なら作っても作らなくても関係ない。けれど今はキラと一緒にいたい。ただそれだけ。
 どうせ誰の記憶にも残らないなら、自分だけの記憶を持って消えるのもいいかもしれない。

「消滅、か。なんの実感もないな。」

 死とは違う。誰かの心に残ることもない。最初から存在しないことになるのだから。覚えていて欲しい。自分という人間を。
 けれど消えることでいいこともあるかも知れない。

「キラが悲しまなくて済むな。」

 昔は人とほとんど話をしなかったキラ。そんなキラを明るい少女へと変えたのはアスラン。今自分がいなくなったら彼女はどうなるのだろう。

「まぁ元々明るい子だしな。」

 誰とも話をしなかったのは自分が死んだ時相手を悲しませないため。自分が死を今以上に怖がらないため。けれどキラは今精一杯生きてる。そう約束してくれた。
 だからずっと彼女の側にいると決めたのに。
 誰もが思った。キラの方が長くないだろうと。誰もが思っていない。アスランがあと数日の命だってことを。
 死んでも誰かの心で生き続けるのと、消えてしまうのはどちらがいいのだろうか。結局死ぬという事実は同じである。ただその後が違う。同じ死というものを目前に控えているけれど、アスランとキラの立たされた立場は違う。
 誰にもこんなことを相談なんて出来ない。これは自分だけの問題。




「アスランどこまで行ってたのさ。」

 部屋に帰るとムクレ顔のキラがベッドの上に座っていた。



〜〜〜〜〜〜〜〜

 ほとんど直し入れて無いので、おかしいです〜〜。すいません!!
何だ、この独り言は!!なんだこの説明的文章は!!
・・・はぁ、文才が欲しいなぁ。

もう少しで夜が終わります。二日目の夜かな?
朝になれば彼女の登場です。
当たり前ですけど、登場です。
ついでにバカップル全開(むしろアスラン全壊)で行きますのでよろしく。


2004年09月22日(水)



 忘れな草。12

「当たり前でしょう。誰が好き好んで・・・。」

 そんな犯罪めいた力を楽しんで使うというのだろうか。まぁ、年頃の男の子の中には使いたいやつもいるだろうがアスランはそうとは思わない。アスランが手に入れたいのはたった一人の少女で、そしてその少女は決して手に入れる事ができない少女だから。

「普通の人なら簡単にセックスが出来るって喜びそうですけどね。あなたは変わってますわね。」
「そこらの下衆な野郎と一緒にしないでください。」
「そうですわね。アスランはそういう方ではないですものね。だからこの力を差し上げても平気だと思ったんですよ。」
「・・・。」

 アスランはふと何かに違和感を覚えた。しかし、それが何だかは全く分からず、そのことを忘れようとした。
 というか、さきほどの発言は何か恐ろしいものを感じた。もしその力を好き勝手に使うような人物に与えてしまったのならどうしたのだろうか、と。けれど一応彼女の方も人を選んでいるようだ。
 もし自分が女好きだったら一体どんな方法で彼女は助けようとしたのか、とそんなくだらないことをアスランは考えてしまった。しかしそんなことを聞けるはずもなく、アスランは死神を見上げた。

「身体の方はまだ動きますか?」

 すると死神はアスランを見下ろしてじっと見つめていた。それはからかうような顔ではなく、一応心配しているような顔であった。

「一応。そんなに動いたりしてるわけじゃないし。」

 アスランの身体にさほど大きな影響などまだ出ていない。先ほどのめまいはすぐに治った。逆に言えば、これから先、どんどん身体は動かなくなっていくということだ。こんな風に出歩くどころか、キラを抱きしめる事すら出来なくなる。

「そうですか。では、あなたが決めた道を私はじっくりと見させていただきます。」
「ご自由に。」

 そう言ってアスランは死神に背を向け歩き出した。そして重たいドアを開け階段を降りていった。キラのもとへ戻る為に。

「悩みなさい、アスラン。あなたにはまだ選択肢が残っているのですから。・・・私と違って。」

 誰もいなくなった屋上、彼女はほんの少しだけ欠けた月を見上げた。少ししか欠けていない為に、満月と同じくらいの光を反射し、彼女を照らし出している、月。それは何も言わずただそこでじっとたくさんのものを見つめている感じである。

「けれどあなたは・・・自分よりキラを優先するのでしょうね。躊躇うことなどせずに。」

 誰かに言うように、月に言うように、アスランに言うように、自分に言うように少女はつぶやく。誰も聞いていない言葉を。
 どうして人のために簡単に命を投げ出せるのか。それは馬鹿らしくて羨ましい。

「今夜は月が綺麗ですわ。」

 彼女は悲しげな顔でじっと月を見続けた。




「・・・。」

 何をしていいのか分からない。最後の最後まで彼女の望む彼氏を演じるのか彼女を突き放すか。

「まぁ後者は出来もしないだろうが。」

 彼女がアスランを求めてる以上にアスランはキラを求めている。

===============


 中途半端ですいません〜〜。
もう少し途切れるように切った方がいいですよね。
けどこれは場面ごとに変わる連載ではなく、ただ一気に更新するのが大変なので分割して載せてるだけなので・・・。
サイトにアップされる時は一ページだかあっても二ページでしょう。

さて、そろそろラブラブに戻れるでしょうかね、アスキラは。
ラクアスって描いてて凄く楽しいんですけどね。
そこにあるのは友情ってか信頼っていうか。
いや、信頼なんてものは存在しないか・・・。
まぁ、そんな関係が大好きです。


2004年09月21日(火)



 忘れな草。11

 いや、自分はいつ死ぬか分かっている分、質が悪いのかも知れないし、逆にその日まで必死に生きられるかもしれない。

「部屋、もどろ?アスラン寝た方がいいよ。」

 心配そうにじっとキラはアスランを見つめる。悲しませたくないのに悲しませてしまったな、とアスランは心の中でそっと反省した。
 そしてこれ以上彼女を悲しませない為に、アスランはいつもの表情に戻した。

「・・・キラも来る?」
「え?」

 その頬にアスランは手を当て、そして形を確かめるようになぞる。月明かりしかないその場所だが、キラの顔は見る事が出来る。そしてその形も、柔らかい感触も確かめる事が出来る。

「今日だけ内緒でさ。」

 そういうとキラの顔から先ほどまでの暗い表情はなくなり、嬉しそうなものへと変わった。刊所が子供、というわけではないが、キラは喜怒哀楽が同じくらいの歳の子より激しい気もする。それは今までほとんど自分というものを出していなかったという反動であろうか。

「いいの?」
「俺はキラと一緒に寝たいなって思ったんだけど。」
「うんっ。」

 キラはアスランの首にきゅっと抱きつき、アスランはキラを横抱きにしたまま立ち上がり、そのまま気づかれないように部屋に戻ってきた。そしてキラをそっとベッドに下ろした。
 しかし、アスランはそのままベッドへと上がる事をしなかった。

「ちょっとトイレ行ってくるから寝てていいよ。」

 ベッドに横たわるキラの額にアスランはキスを落とす。それは”おやすみ”という合図のように。
 それを嬉しそうに受け入れたキラだったが、アスランが離れるとアスランの方を向いて首を横に振った。

「ん・・・起きてる。」

 眠い目を擦りながら、どう見ても無理をしているかのようにキラは答えた。けれどアスランもキラに寝てろだなんて強く言う事も出来ず、そのままキラの頭をぽんぽんと撫でた。

「どっちでもいいからここに居てくれよ。」
「うん、待ってるね。」

 キラに布団をかけてやりアスランは部屋を出た。そしてそのままトイレには行かず、足早に屋上を目指した。
 先ほど閉めた重い扉がまた開き、風がアスランを包み込む。

「聞きたいことがある。あの力は一日一回なのか?」

 誰もいないところに向かってアスランは問掛けた。彼女が聞いているのを知って、迷う事無く。

「えぇ、ですから相手は慎重に選んだ方がいいですわよ。」

 その問い掛けに答えるように死神は音を立てずにまた現れた。何度見ても死神というイメージからかけ離れた彼女がまた入り口の上に座っている。

「ですが私はそんなに暇じゃないのですよ。」

 そうは言いながらも彼女は微笑んだ。実に楽しそうに。人と話をするのは久しぶりと言った感じに。
 けれどアスランにはそんなことを気にしている余裕なんて無かった。早くこの謎を解決して、キラのもとへ帰らなくてはいけないのだから。

「もう一つ。仮に力を使ってもセックスしないってことは出来るのか?」
「別にするしないはあなたの好きですけど向こうはあなたを求めてきますよ、日が昇るまで。」

 ラクスは空を見上げる。そこには先ほど同様、月と星だけがあった。そしてその大きな鎌で東を指し示す。が、そこに太陽はない。
 アスランは今の所の謎が全て解決したのかそうではないのか、はぁと一つ大きなため息をついた。

「・・・厄介な力をどうも。」
「いえ礼には及びませんわ。やっと使う気に・・・なったという感じではありませんね。」

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 久しぶりにちょこちょこと。
さて、そろそろネタがありませんよー。わ、大変。

アスキララブラブって書いてて楽しいです。
今回のキラは結構積極的だしらぶらぶらぶだし!!!
あーこういう展開が好きなんだよ〜〜〜。

2004年09月19日(日)



 忘れな草。10

 コンクリートの上に座り、その足の上にキラを横抱きにしたまま二人は夜空を見上げた。

「何か・・・星に包まれてるみたいだね。」
「そうだな。」

 何の音もしない。ただ闇が広がる世界。二人だけの世界。

「・・・不思議な感じ。アスランとこうして星を見ることが出来るなんてさ。」

 アスランとキラが会っていたのは昼間だけ。夜をこうして共にしたことなんてなかった。学校の帰りや休みの日に家を訪ねる程度だから。

「キラ。」

 キラの視界いっぱいに広がる星空が、アスランの顔に変わる。そのままアスランが身体を屈めるとキラは腕を伸ばして身体を起こしそっと唇をくっつけた。

「アスランってキスするの好き?」
「キラは嫌い?」
「アスランとのキス何だから嫌いなわけないじゃないか。」

 そう言ってもう一度キスをした。ゆっくりと唇が離され、キラが目を開けるといつものようにやさしく微笑むアスランがいた。

「・・・さて部屋に帰るか。」

 アスランはさらりとそう述べた。その言葉にキラは目をぱちくりさせる。

「え?」

 来てからそう時間は経っていないというのに。アスランは躊躇う事無くそう言うと立ち上がろうとした。

「風邪ひいたら大変だろ。」

 そんなアスランをキラは静止した。もう少し二人でこうしていたかったから。

「もうちょっと、ね?」
「随分と今日はワガママさんだな。」

 普段はあまりわがままを言う子ではなかったのに、どうも今日はわがままをいうな、とアスランは微笑んだ。
 それは自分に甘えているという証拠。
 こちらが気分を害するようなわがままはキラは言わない。だからこの程度のわがままはかわいらしいとしか思えなかった。
 けれど、キラの表情はどんどん曇っていった。

「・・・ごめんなさい。」

 人を困らせるのが嫌いなキラ。今まで自分の身体でさんざん迷惑をかけたからこれ以上かけるのが嫌なのだろう。
 それに気づいて、キラはしゅんとうなだれた。その仕草が可愛くてキラを抱き上げようとした時。

「平気だ・・・っ。」

 急にめまいがした。立ち上がる前だったからキラを地面に叩き付ける事も無く、アスランは前屈みになる程度だった。
「アスラン!?」
「・・・大丈夫だよ。ちょっとめまいがしただけだから。」
「僕がワガママ言ったから・・・。」
「別にキラが悪いわけじゃないから。それくらいのワガママ別に嫌だとも何とも思わないよ。」

 多分これは身体が死に近付いてるという証拠だから。
 そうか、キラもいつもこんな不安にかられていたのか。いつ死んでしまうか分からないという恐怖にいつもいつも襲われていたのか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 直してる時間がないーーー!!
てなことで推敲なんて全然してないしょぼしょぼ文です。

さて・・・そろそろストックが心細いものになってきたぞ。さてどうするか。

2004年09月15日(水)



 Plum Tart

「キラ、おいで。」
 そう呼ぶと少しおぼつかない足取りでアスランへとよってきた。アスランは短めのズボンをキラへと差し出した。
「ちょっとこれ穿いて。」
「・・・ズボン?」
 キラは不思議そうな顔をしながら、アスランとズボンを交互に見た。
「そう。穿いて。」
「・・・?」
「穿き方分かるか?」
「足通すの。両方。」
 そうは言っているのだが、どこに通していいか分からない顔になった。
「ほら。」
 キラの手からそれを取りあげると、小さい子に穿かせるように穿きやすいように広げた。キラはアスランの肩に手をついて促されるままに足を通した。
「この位置、か・・・もうちょっと待っててくれな。」
 またそれを脱がせると器用にハサミを使って穴を開ける。
「あちゅ・・・さむ・・・。」
「あ、悪い。」
 そう言ってハサミを置き、トレーナーを頭から被せるように着せた。
「ぷはっ。」
 頭を出すときに耳がぽんっと飛び出る。それを見ているとやはりこれは本物なのだなと感じてしまう。
「はい、ちょっと窮屈かも知れないけどこれ穿いててくれ。」
「僕、これだけでいいよ。」
 キラはきゅっとトレーナーを握り締める。そんな仕草を見て、一瞬アスランはどこかに心が飛ぶような感覚に襲われた。
「駄目。風邪ひいたら大変だろ。対処法なんて分からないんだし。ほら、これ穿いて。」
「・・・うん。」
 上着だけならともかく慣れないズボンなど穿かされ、尻尾も足もあまりいい気分ではなかった。
「歩きづらい。」
「そりゃな。けどあんな格好でうろつかれると俺が困る。で・・・。」
 アスランはいつもの位置に腰を下ろした。するとキラはトコトコと寄ってきてアスランの膝の上に座ろうとした。


@@@@@@


「ごめんね、いきなり。でもキラにキスしたかったんだ。・・・・戯れじゃなくて、恋人のキスを。」
 何を言っているのだろうとアスランは思う。今この状況に流されているのはよく理解している。けれど言葉は止まらなかった。
「恋・・・・人の?」
「そう。俺は・・・キラのコトが好きみたいなんだ。ずっと側にいて欲しい。」
 アスランはキラの手を取って、そっとその甲にキスを落とした。
「僕もアスランのコト好きだよ。僕を拾ってくれた大切な人。」
「そういう意味じゃないよ?」


*******


「これ、舐めて。そしたらキラの中にまた入れるようになるから。」
 一瞬とまどい、それでもキラはおずおずとそれに手をかけ、ぺろりと舐め出した。赤い舌を出してちろちろと舐める姿はやはり。
「キラって猫なんだよな・・・。」
「ん・・・?そうだよ。」
 当たり前のことを言われ、キラはほんの少しだけ首をかしげた。
 当たり前なのだけれど、当たり前ではない。今アスランの目の前にいるのは猫ではなく耳としっぽを残した“人間”なのだから。
 キラは普通の少女と同じような恥じらいを見せる。
「アスランの・・・おっきぃ・・・。」
「それ、口に含んだり出来る?」
 アスランに言われるままに、キラは小さい口でアスランを口に含んだ。




??????

なんていうか適当に抜粋。
話の内容が分かる様でまったく分からない場所を抜粋。
こんな話・・・じゃないかな?
かなり適当に引っ張ったので。

2004年09月14日(火)



 忘れな草。9

「俺は・・・どうすればいい?」

 いっそキラと別れれば他の女から生命力を分けてもらうことに躊躇いがなくなるのだろうか。
 けれど・・・こんなに好きでそして好いていてくれている子を突き放すなんて出来ない。それはきっと彼女から光を奪うということだろうから。

「キラに内緒で・・・なんてな。」

 それは彼女を裏切るということ。無垢な彼女は真っ直ぐに漫画のように自分を信じてくれている。だからそれに答えてあげたい。彼女の望むように。
 それは哀れみではも何でも無く、純粋に彼女を愛しているという気持ちで。

「ん・・・。」

 その時キラのまぶたが動いた。アスランは慌てることなくキラを覗きこんだ。

「まだ朝じゃないよ。」
「ア、スラン?僕・・・。」

 キラはそこが病室ではなく外だと気付くと、不思議そうな顔をしてアスランを見上げた。

「どしたの?」

 それでもキラはまっすぐアスランを見つめる。いつも純粋でまっすぐな瞳。どちらにしろキラに隠し事なんて出来ないであろう。
 彼女が見抜くか、自分が耐えられなくなるか。きっとどちらか。
「キラと星が見たいなって。」

 アスランが言う通りそこはきれいな星空。郊外にあるその病院からは星がきれいに見えた。

「キラがぐっすり寝てるようだったからびっくりさせようと思って。」

 嘘だというのにすらすらと言葉が出る。いや嘘でもないのかもしれない。このきれいな星空をキラと見たいとも思った。

「ホント、きれ〜。」

 キラは空に手を伸ばした。そのままアスランの腕から降りようとしたのだがアスランがそれを止めた。

「アスラン?」
「このままで。」

¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

 高瀬はどんな時も純愛希望です。
それが曲がった愛だろうがなんだろうが純愛で。
というわけで浮気とか嫌いですー。
キャラが被るカップリングも苦手です。
というわけで、アスラン浮気出来ません。しません。
それを生きるためと割り切りません。
・・・女々しいですか?

何だか短くてすいません。
分量的にはいつもと同じなんですけどね。
今回は加筆する部分が少なかったので。

さて・・・そろそろ物語を動かさないと。


2004年09月13日(月)



 忘れな草。8

「彼女・・・キラに力を使えばキラの体力はなくなっていく。けれどキラ以外に力を使えば・・・キラにそんなことがばれたら悲しむだろう。そんなところですか?」

 アスランは死神をじっと見つめる。ただ見つめるのではなく、軽く睨むように。

「勝手に人の心を読まないでください。どちらにしろキラが悲しむ方法しかないのだから。」

 普通の生活というものをしたことのない彼女。だから、だからせめて彼女の望む世界を彼女の回りだけでも作ってあげたい。
 大切な家族と、そして絶対に自分を裏切らない大好きな人。たったそれだけのささやかな世界を。

「あなたが消えるまではキラは悲しむでしょう。けれど消えたと同時に悲しみから解放される。それは悲しみと言うべきなのか。」

 遠くを見つめるようにその死神はつぶやいた。彼女は何人もそんな人間を見てきたのだろう。

「あなたはそんな仕事に満足か?人の命を奪って。」

 死神はゆっくりとアスランを見て、そして立ち上がった。
「私は魂を導くものです。命を奪うなんてほとんどしません。けれど・・・やはり死の立ち会いは何度しても慣れるものではありません。」

 自分の背丈より大きな鎌を彼女は軽く振るう。それは本当に鎌なのかというくらい軽やかに風を切った。

「いつからこんなことを?」
「さぁ。私は最初から死神ですから。気付いたらこの格好で鎌を振るっていただけです。」

 諦めのような表情。アスランや他の生物が死から決して逃れられないように、彼女もまたこの仕事から逃れることが出来ないのだ。

「大変なんだな、色々と。」
「えぇ。」
「けど俺のことは楽しんでないか?」

 彼女がこの仕事を楽しんでいるとは思えない。けれどどう考えても今のこのアスランの状況を彼女は楽しんでいるようにしか見えなかった。

「そんなことはありませんわよ。アスランが悩み苦しむ姿が可愛らしいなんてそんな・・・。」

 ぽっとほんのり頬を染め、楽しいおもちゃを見つけたのかのように彼女は目を輝かせた。

「絶対趣味でそんな格好して死神名のってるだろ。」

 アスランの目にはそうとしか映らなかった。きっと彼女は人の悩む姿を見て楽しんでいるだけだ、としか。

「まぁいいですけど。力の使い方も数日後のご自分も分かって・・・もう教えることはありませんわね。」

 彼女がそのまま立ち去ろうと振り向くと、後ろから声をかけられた。

「名前は?」
「え?」

 びっくりしたように振り返った。

「死神さんの名前。」

 アスランはずっとこの少女のことを“死神”と呼んでいた。けれどそれは呼びづらいし、本当にそう呼んでいいものかと思っていた。
 彼女は本当に死神なのか分からないから。その容貌だけを見ると天使のようだったから。
 けれど死神は悲しそうな顔をして一呼吸おくと口を開いた。

「私に名前なんてありませんわ。存在事態があやふやなのですから。それでは。」

 彼女がマントを翻すとその闇へと消えた。残されたのはアスランと腕の中のキラ。


++++++++++++++

 やっぱりラクスは動かしやすいです。
だって全てを悟りきってる方だから。

昨日実は忘レナ草やりました。
・・・全く違うよね、これ。
そんな感じです。脱線どころの話ではありません。

しかしあれはエロ目的だけのゲームだよなぁ。それはそれで凄いよなぁ。
あたしはやっぱりエアリオ狙いです。
さやも好きですけど、やっぱり少女が好き。無表情少女がほんのり笑ったりするのが好きだったりします(レニとかレニとか)。
はかなげな少女も好きだったりします。
・・・キラは?あれ、キラは?

まだしばらくこの序章は続きます。
すいません・・・。説明が長いです、これ。
早く本編に・・・。
まぁどうあっても15日しかないのでね。
もう2日くらいすぎてるのか?(ちゃんと数えろ)。
アスランに残された時間はあとわずか。
さぁどう動くのか!!
間違っても顔が同じだからってお姉ちゃんにだけは手を出すなよ!!!

2004年09月12日(日)



 忘れな草。7

「夜、ちょうど今くらいの時間ですかね。その時に誰かと目を合わせるとその瞬間から相手の方はあなたの虜です。後は生命力を分けて頂けばいいわけですわ。」
「・・・。」

 にっこりと微笑み続ける彼女。だけれどもアスランは彼女と違い笑うことなんて出来なかった。

「何もしなければほんの少しですが日に日にあなたの身体は重くなっていきます。そうしたらもうセックスどころじゃありませんよ。」
「けれどっ!!」

 だけど彼女の言うとおり、それを実行する気になんてならない。そんなじれったいアスランを彼女はじっと見つめて、そして指を一本立てた。

「じゃあちょっとだけその状況にして差し上げましょう。」

 と、少女がパチンと指を鳴らすとアスランはその場に倒れた。

「な・・・っ。」

 息が出来ない。空気が身体の回りにたくさんあるのに、酸素を吸うことだけ出来ないような感じ。身体が重くて指すら動かせない感じだ。

「こんな感じです。心臓を締め付けられているようなそんな感じでしょ?」

 そして彼女がもう一度指を鳴らすと、その感じは嘘のように消えていた。
 そこに残ったのは荒い息だけ。

「あなたはそうしてじわじわと死に近付いていきます。それを彼女が見たらどう思うでしょうか?」

 やはり彼女は死神なのか。こちらがこれだけ色々なことに苦しんでいるというのに、彼女はそんなアスランを見て楽しそうに笑っている。

「・・・。」
「力の使い方も教えておきましょうか。」

 ふわりと少女は舞い降りる。
 そしてアスランの前に来ると持っていた鎌を天にかざした。死神の象徴ともいうべきその鎌は少女の背丈よりも大きくその鋭利な刃は月明かりで光り輝いていた。
 そして彼女とアスランの間に小さな光が現れ、そして人の形となった。

「キ、ラ・・・。」

 そこに現れたのは先ほど会ったばかりの少女。ふわりと浮いた身体から力が抜け倒れそうになるところを、アスランが受けとめた。

「アス・・・?」

 そして眠たそうに目を開けたキラと目が合ってしまった。

「あ・・・。」

 一言だけ発してキラの頬が赤く染まる。そしてアスランの首に手を回してキスをせがんできた。

「キラ、ちょっ!!」

 そんなキラから離れようとするうちに、アスランはバランスを崩し後ろに倒れた。そしてそのアスランの上にぺたりとキラも倒れた。
 そのまま可愛らしい寝息が聞こえてきたことにほっとし、アスランはキラを起こさないようにゆっくりと起き上がった。

「まぁこんな感じです。」
「こんな感じ、じゃないだろ!!」

 一体彼女は何をしたいのか。ただ楽しんでいるだけなのか。どう考えてもアスランがからかわれていることだけは分かる。
 分かるのだけれど、彼女に逆らうなんて出来ない。ここで逆らったら一瞬でこの身体は消滅させられるだろう。
 きっとこの期間も彼女の暇つぶしかなにかなのだろう。アスランにはそれしか感じられなかった。

「けれど身を持って体験していただけたでしょ?このように力を使えばいいだけです。」


@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 ちょっと時間がないのであんまり直してません。
だから日本語がかなりおかしいかと・・・すいません。

死神はやり最強で。
当たり前ですけど、最強で。
さて力の使い方もレクチャーされて、アスランは一体どうするのでしょうね(聞くな)。


2004年09月10日(金)



 忘れな草。6

 その瞬間、ほんの少しだけ中より涼しい風がアスランを包みこんだ。

「今日はいないのか?」

 アスランは自分の出てきた場所の上を見上げる。昨日彼女が座っていた場所を。
 そこには何もない。
 けれど光と共にその少女は現れた。

「あら私に会いに来て下さったのですか?もしかして一目ボレですか。彼女がいるというのに・・・。」
「違います。俺はキラ一筋ですから。」

 アスランは彼女の言葉を即否定した。からかわれているのは分かっている。だからただ単に自慢したいだけなのかもしれない。

「あらつまりませんわね。それで私を呼び出して何のご用ですか?普通何度も姿を現しちゃいけないことになってるんですよ。それに・・・まだ力を使ってないのですわね。」

 彼女は禁忌を犯していると言っているのにも関わらず、楽しそうに微笑んでいた。
 姿を現しちゃいけないことになっているのはただの決まり事で、別に守る守らないは彼女の好き、といった感じで彼女は笑っていた。
 本当に彼女は死神なのだろうか。
 誰にも縛られず自由奔放な少女にしかアスランには見えなかった。
 しかし、今はそんなことを気にしている場合ではない。それ以上に気になっていたことを聞かなければならない。その為にこんな時間にこんな場所へと来たのだから。
「その力とは一体何なのですか?」




*************

 さて、今日の更新に気づく人は何人いるのか。
意地悪高瀬さんです。

いや、ただこんな短いのはどうかと思うだけで・・・。いつもなら携帯送信メール二通分のを加筆するのですけど、時間ないので一通分。
今日は朝早く出掛けないとだし、何より原稿・・・。

さて、逢い引き開始です。
やっぱりあたしはこの二人がこうして二人で話をしているシーンは平気です。好きだったりします。
変な感情は無いし、ただの駆け引きみたいっていうかなんと言うか。

まぁ高瀬がラクアスをずっと書けるかと言ったらんなことないので、すぐにアスキラに戻るかと。

結構ストックが溜まってきてますけど、まだお姉ちゃんが出てきません。
もう11くらいまで更新出来るくらい走り書きのネタなら出来てるのに!!!
おねえちゃーーーーん。



2004年09月09日(木)



 忘れな草。5

「ただの俺の不注意だよ。キラが気にすることはない。」
「・・・ごめんね。」

 そして自然に唇が重なる。軽く重なって、そして離れた。その瞬間、アスランの頭の中に何かのビジョンが流れた。それは昨夜だかいつだか分からない、月の下での話し合い。
 生きるためには何かを犠牲にしろ、というあの話。
 アスランはそれを頭から消し去るように、一度頭を振った。何があってもキラにだけは手を出せない。キラにだけは知られたくない。
 ふと、アスランは何かに気づいた。いや、頭に何かが引っかかった。けれどそれが何だか分からない。何かを忘れているかのような、そんな感覚。

「アスラン?」

 ずっと難しい顔で考え事をしているアスランを、キラは心配そうに覗き込んでいた。そんなキラに心配をかけまいと、アスランはいつものように笑った。

「さ、キラは今日は部屋に帰って。また明日、な。」

 ぽん、とキラの頭をなでると、キラはどこか悲しそうな目でアスランを見つめた。

「アスランは一緒にいるの、イヤ?」

 まるで置いて行かれる子犬のような、そんなすがるような目でじっとアスランを見る。キラは今までそんな日々をずっと過ごしてきたのだろう。昼間は誰かが来ても夜は一人。そんな日々を。
 だから同じ敷地内にいるアスランにすがろうとしている。それは甘えなのか当然のことなのか。
 けれど甘やかしているばかりでもいられない。そうは思ってもアスランにとってキラは大切な存在で、突き放すことも出来ない。
 だからキラの頬に手をあて、そしてキラと視線を絡めた。

「そんなことあるわけないだろ。けどここは病院なんだから、な。お前の入院が長引いたら大変だろ。」
「・・・・・・。」

 日が暮れていく。彼女の言った言葉が本当ならキラをこんな時間に側においておく訳にはいかない。知らないうちに力を使ってしまい、彼女を巻き込んでしまいたくないから。

「分かった。けど明日も来ていい?」
「当たり前だろ。みんなに迷惑をかけない時間にまたおいで。」
「うんっ!!」

 キラはちゅっともう一度だけアスランにキスすると、ベッドから降りてスリッパを履いた。

「じゃあね、アスラン。」
「あぁ、おやすみ。」

 キラはアスランに手を振ると部屋を出ていった。

「・・・。」

 彼女の言ってた力がどういうものか分からない。けれどあの子にだけは手を出すわけにはいかない。何よりも大切な子だから。
 考え事をしていると夕食が運ばれ、そして何と無く外を見ているともう消灯時間だと告げられた。

「さて、と。」

 見回りの看護婦が遠くへ行ったことを確認し、アスランはそっとベッドを出た。
 彼女と話がしたいから。部屋から見た景色と似たような景色が見えたあの場所は・・・。
 ぎぎっと重たそうな音と共にドアが開く。


************

 ・・・手出したいです(ぉい。)
いや、まぁ流れがどういう方向に進むかなんていまのところさっぱりですけどな。
今回はあんまり話の展開が進みませんでしたな。
次とかその次あたりで・・・ようやく少しは見えてくるかなぁ。
見えないかな、まだ。

次はあの方が再登場です。言わずとも分かると思いますがね。

2004年09月08日(水)



 忘れな草。4

 ねだるような声を出し、うるうる目とも言える表情で医者を見上げる。そんなキラの姿に一瞬医者も後ろに下がりそうになるのだが、わがままを言っている患者を放っておく訳にもいかないらしい。
 一度だけ小さく咳払いをすると、その医者はキラを見た。

「けれど君は女の子なんだぞ。さすがに男の病室で一晩過ごすのは・・・。」

 僕、と言ってはいるけれど、キラはどこからどう見ても女の子なのだ。さらさらのショートよりほんのり長い髪に白い肌。紫色の大きな瞳。
 そのどれもがアスランが惹かれたものである。もちろん、見た目で好きになったわけなじゃないのだが。
 じーっと見つめ引き下がらなそうのキラに、医者は一言付け加えた。

「それに君の方が重病だぞ、こちらとしてみれば。」
「えー。」

 自分のことを好いていてくれる幼馴染み。彼女は小さい頃から身体が弱く入退院を繰り返していた。
 そんなキラの隣の家に引っ越してきたのがアスラン。彼はキラがなかなか外に出れず友達が少ないと聞くと、しょっちゅう遊びに行くようになっていた。
 そしていつしか恋人という立場になっていた。

「キラ、俺は平気だからさ。」

 いつまで経っても平行線であろうその話を終わりにするため、アスランは口を開いた。
 アスランの声を聞くと、キラはゆっくりと振り向き、そして大きな目をいつも以上にうるうるとさせていた。

「けど・・・。」

 その声が寂しいと言っている。その声が嫌だと言っている。アスランにはそれが分かった。
 ずっと一人だった病院に恋人が現れたのだから、一緒にいたいと思うのは当然だろう。その恋人が事故にあって運ばれてきたというのなら、尚更。離れないように、どこかにいってしまわないようにずっと側にいたいと思ってしまうのであろう。

「じゃあもう少し一緒にいよう。そして明日の朝また遊びにおいで。」「・・・分かった。」

 キラはしぶしぶ首を縦に振った。もともとそんなにわがままな子ではない。身体が弱いから、と諦めが昔は多かった子である。さらにはいつも自分より人のことを優先してしまう。そんな優しい子なのだ。
 医者がアスランのそばからどくと、キラはアスランに抱きついてきた。いつもなら恥ずかしがるキラなのだが、今日は機嫌でもいいのだろうか。
 そのラブラブな光景を見ると、医者はゆっくりとドアの方へと向かって歩き出した。

「それじゃ私は失礼するよ。」

 そして、ドアの前でくるりと振り返り二人を見やった。
「色々すいません。」
「いや、これが医者の務めってものだよ。」

 そして笑うとその人物は出ていった。
 するとキラは履物を脱ぎベッドへと乗っかり、そしてさらにアスランに抱きついた。

「こらこら、これでも一応怪我人なんだぞ。」

 そうは言ってもアスランは嫌な顔一つすることなく、むしろ嬉しそうに抱きついてきたキラの頭を撫でた。
 今、キラがどう思っているのか分かっているから。たくさんの心配をかけたことを分かっているから謝るかのように。
「心配、したんだから。人が運ばれてきて。そしたらアスランだって言われて。昨日からずっと寝たまんまだって言われて・・・・・・。」
「ごめん。」

 泣きそうな声で必死にキラは話した。先ほどまでは本当に心配してくれて、そして大丈夫だと分かったらまた涙が溢れそうなのだろう。
「僕のせいでしょ?病院向かってるときにひかれたって。」


&&&&&&&&&&&&&&&&

 ようやく二人きりの世界〜〜〜。
あーやっぱりこの二人はラブラブを描いてるのが楽しいね☆
つか、この医者は誰だろう。ムゥですか?そんな・・・ねぇ。どうしてもこの人が医者だとキラに色目というか近づいてきそうでイヤ・・・。
あたしはフラマリュ派だけどさ。けど・・・なんか。
あーーけどマリュー婦長とか描いてみたい。巨乳の婦長。ゲーム中にはいる。んでもってしっかり手を出したというか、手を出されたっていうか・・・。

さて、このお話、あと4日くらいはすでに書きだめてあります。
もう少し量を増やして更新しろってことかね。そうするとストックが無くなった時、怖いかなぁ・・・。

誰か御暇な方、拍手でもなんでもいいので感想とか下さると嬉しいですvv


2004年09月07日(火)



 忘れな草。3

 アスランは自分を見下ろす人物の目尻に指を滑らせ涙を拭った。キラはそんなアスランの手に自分の手を重ね、その体温を感じた。
 そこにはたった二人しかいないような甘い空気が流れる。そのままっずっとこうしててもいいかななんて思った頃、二人の甘い空気をかき消すかのように声をかけられた。

「・・・もういいかな、キラ君。」

 二人が声のした方を見ると、ドアの辺りで二人を見つめてる人物がいた。白衣を着込んだ男性は何だか恥ずかしそうというか、自分の存在をきれいさっぱり消されてて一体どうしていいのか分からず、気まずそうにしていた。

「あ、ごめんなさいっ!!」

 キラはその事実を思い出し慌ててアスランから離れた。
 ラブシーンを人に見られたのだから当然というべきか。キラがアスランから離れると入れ替わるようにアスランに近付き、じっとアスランの顔を見つめた。

「酷い外傷も脳波の以上もない。ただ眠り続けていただけ、か。」

 そういえば一体何日経ったのだろうか。外はきれいな夕焼けで、確かあの時は朝だった気がする。部屋には何も置いてなく、今の日付を確認するようなものなんてなかった。
 けれど、さっきの夢は夜だった。きれいな満月でそこに少女がいた。

「ホントにホントにアスランは平気なんですか!?」

 キラはどうもまだ落ち着かない様子で、その医者に喰ってかかるようにアスランの状況を聞いていた。

「あぁ。車に引かれたハズだけどきっととっさに受け身でも取ったんだろ。命に関わる怪我はないよ。打ち身と擦り傷くらいだし。しかし運がいいというか何というか・・・。」

 医者はさらに興味深そうにアスランを見た。まぁ、車にひかれてひどい怪我もないのだから、医者としては興味をそそられるだろう。
 医者の言う通り、アスラン自身に特にこれと言った痛みはない。ちょっと所々ずきずきする程度で、別に命に別状なんてなさそうだった。

「キラ、大丈夫だよ。お医者さんだって平気だって言ってるんだし、俺は別にどこも悪くないよ。」
「そう?ホントに平気?無理してない?」

 先ほどアスランから離れたキラであったが、やはり側にいたいらしく、だんだんとアスランに近づいてくる。そんなキラの仕草が可愛くて、アスランはくすくすと笑ってしまった。

「私としてみればキラ君のが重病人だな。顔色変えてここまで走ってくるし、そのまま何度も倒れそうになるし。」

 その医者は一つため息をついた。どうやらこの病室で横になっている人物より、今その人物に泣きついてきている人物の方が大変なことになっているらしい。
 と、アスランは一つの事実に気がついた。

「・・・そういえばキラ、お前はどうしてここにそんな格好で?」

 よく見るとキラの服装はパジャマ。ここは多分病院。アスランはなぜかその二つが繋がる記憶がなかった。記憶がぽっかりと抜け落ちているというか、最初からそんな事実はなかったというか、全く思い出せない。
 こんなにも大切な子のことなのにどうして何も思い出せないのだろうか、というくらいに。

「アスラン覚えてない?僕、数日前から検査でここに入院してるの。」
「あ・・・。」

 そういえばそんなこともあったかも、とアスランは気付いた。なぜそんな大切なことを忘れてしまっていたのか。
 キラの見舞いにくる途中、信号待ちをしているところを車に突っ込まれ、そこからの記憶がない。
 ということは自分はそこで車にひかれてここに運ばれたということだろう。

「やっぱりまだおかしい?」

 心配そうに覗いてくるキラに、アスランは心配をかけまいと笑った。

「いや、平気だよ。ちょっとぼけてただけだから。」

 多分ぼけていただけだろう。だって、今、キラからその事実を聞いてちゃんと思い出せたのだから。無いと思った記憶がちゃんとたぐりよせられたのだから。
 すると、キラがずっと見つめていたアスランから視線を外し、そこに立つもう一人の人物をじっと見上げた。

「・・・先生。」
「駄目だって言われるのにお願い事か?」

 その医者はキラの主治医なのだろうか。キラが何を言いたいのか手に取るように分かる、みたいな顔をしている。それがアスランにはちょっと気に入らない。
 キラのことを一番分かっているのはアスラン、もしくはキラの家族だと思っているから。

「う・・・けど今日はアスランのそばにいたいし。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 すごいよ!!連続更新。
実は昨日の朝、起きた瞬間からすごい書きためました。
というわけでまだしばらく更新には困らなそうです。

つか、少しずつなんですけどカウンタが回ってるってことはここ読まれてるってことなんですかね?
何だか嬉しい限りです〜〜。
最終的にはサイトに載せますけど、こんな小さいところまで発見して読んでいただいてるって思うと幸せです。

さて、この後ですが・・・まだ色々と解けていない謎をときつつ、らぶらぶらぶらぶにしていきたいな、と。
まだちょっと先になりそうですけど。
・・・つか、これホントにハッピーで終われるか?ゲームはハッピーだったけど・・・あたしの文才じゃ運が悪いと・・・。

まぁ、頑張ります。
本の方の原稿をやらないといけないんですけど、こっちもちょこちょこ頑張ります。



2004年09月06日(月)



 忘れな草。2

「信じていただけましたか!その方法はセックスですわ。」

 見た目からは信じられないような言葉をさらりと吐いたからであろうか。その方法があまりにも説得力の無いものだったからだろうか。なんにせよ、この今の目の前の状況が先ほど以上に信じられないものに見えた。

「は?」

 だからであろうか。もうこの言葉しか思いつかなかった。

「セックスして相手の生命力をいただくのですわ。」
「そんなことでいいのですか?」

 ただ交わるだけで生き延びられるということだろうか。それはあまりにも都合の良すぎるものというかなんというか。
 けれど少女は釘を刺すように付け加えた。

「けれど注意してくださいね。もらうということは向こうはあげるということです。」

 分かりますか?そう言ってるように少女は首をかしげた。そしてその言いたい言葉というのが頭の中に浮かんだ。

「ということは・・・。」
「一人だけヤりすぎると相手が死んでしまいますわ。だから元気な相手を選んで・・・。」
「ふざけるな!!そんな馬鹿は話!」

 気がついたら大声をあげていた。そう、彼女が言っているのは、生き残りたいのなら誰かを犠牲にしろ、ということ。それが命であれ、誰かの身体であれなにかを。

「あなたがくどけば大抵の女性が抱かれるかと思いますけど、相手が抵抗しないように、夜はあなたに特別な力を授けますわ。この力を使えば相手はあなたの虜。さらには記憶も残りませんわ。」
「そういうことではなく!」

 アスランにとってはそういうことではない。知ってる相手も知らない相手も、結局はこちらの都合だけで身体を差し出せと言っているということ。
 知らない女性に手をかける気なんてないし、知ってる女性に手をかける気なんてもっとない。
 唯一の彼女には・・・先ほどの言葉を聞いてしまったから、そんなことをするなんて許されない。大切で愛おしい彼女にそんなことをしたら、その後の結果なんて目に見えている。

「けれどあなたは選ばなくてはいけません。」

 生き残る為に誰かを犠牲にするか、それとも消えるかということを。

「生きるために知らない子とだなんて・・・。」
「知ってる子でも構いませんわ。」
「そうではなく!」

 向こうは覚えてなくてもこちらは覚えている。そしてそれは犯罪にしか感じられない。

「意外と紳士なのですわね。誰とも交わらないのもいいでしょう。最後の別れをしてください。・・・記憶には残りませんがね。選ぶのはあなたです。」
「ちょっ!!」

 そのままその少女は姿を消した。闇の中、そこに立って居るのはただ一人。

『新月の日を楽しみにしてますわ、アスラン。』

 そして風とともにそんな声が聞こえた。

「俺、は・・・。」






「んっ・・・。」
「アスランっっっ!!!」

 ゆっくりと目を開けると、顔をぐしゃぐしゃにして泣き付いている幼馴染みがいた。
 どうしていつも笑っていて欲しい子が泣いているのか。
 その原因は一体なんなのか。
 それを理解するのにほんの一瞬だけ時間を要して、そしてその原因が自分であることに気づいた。

「アスラン、大丈夫!?」
「あぁ平気だよ、キラ。」

=============

 さて、ゲームで言う所の序章がそろそろ終了です。
もうゲーム展開なんて無視です。最初から重視もなにもしてませんけど。
ゲームだと主人公は幼なじみのことをさっぱり忘れてますが、そんなことはありません。
だってアスランだよ?んなことあるわけないじゃないですか!!
テレビでもゲームでも、ことあるごとに「キラ・・・」とかつぶやいてるやつが!!
仲間が地球に落下しても考えるのは「キラ」なんですから。

そんなこんなでお話スタートです。
ここからが問題です。さて、結末は・・・どうしよう。

2004年09月05日(日)



 忘れな草。1

 キキィッと音がして、それから鈍い音と共に身体中に痛みが走った。
そこからの記憶はない。


「ここは・・・。」
「どこだと思います?」

 目を開けるとどこかの屋上らしい場所に立っていた。今は夜らしく、あたりは暗く、しかし満月が辺りを照らしていた。
 その月の下には長くてふわふわとしたピンクの髪を持つ少女が、闇と同じ色のマントを着込み、大きな鎌を持ってにこりと笑って立っていた。

「君は・・・。」
「魂を導く者、でしょうか。いわゆる死神と呼ばれるものです。」

 死神とはにつかわしい顔でその少女は笑った。年格好は同じくらいであろうか。
 なぜ彼女が目の前に立って居るのかなんて考えなくてもわかる気もするが、あえてそのことを聞いてみた。

「じゃあ俺は死んだってことか?」
「まぁ言ってしまえばそうですが、少し違いますわ。」

 少女の言う言葉が理解出来ず、ほんの少しだけ顔を歪めてしまった。 

「あなたは事故で死にました。けれどまだ死んではいません。」

 彼女がジャンプをすると、屋上の入り口であろう建物の上へとふわりと降りた。高さは二メートルは軽くあるだろうか。けれど彼女はそんな高さなど気にならないほどに軽やかにその場所に立った。そして、そのままそこに座る。
 彼女の整った顔と、闇に浮き出るようなピンクの髪が月明かりに照らされて、その存在を際出させた。

「それは一体・・・。」

 自分よりほんの少し低い位置にあった目線は高い位置へと移動してしまったため、少しだけ上を向いて話す。

「あなたはちょっと特殊な星の生まれでして。だからあなたはまだ生きるチャンスがあるのです。」

 ラッキーですね、と少女は微笑んだ。しかしどうも彼女の話がうさんくさくて仕方が無くて、やる気なさそうな声しか出て来なかった。
「はぁ・・・。」
「信じていませんね。まぁいいですわ。あなたは次の新月までに自分以外の人間から生命力を分けてもらえば生き残れます。けれど分けてもらわなければ新月の日、あなたは死ぬ・・・いえ消えるでしょう。」

 先ほどまでのかわいらしい少女の表情がなくなり、彼女の言った”死神”という表情が全面に出る。
 けれどそんなことより、彼女の先ほどの言葉の方が気になった。
「消える?」
「そう。あなたという存在が、あなたが生きていた存在も何もかも。」
「な・・・っ。」

 存在が消える。それは死ぬというよりつらいこと。いや、つらいなんて感じないだろう。そう思った瞬間消えているのだから。誰の記憶にも残ることなく。

「だからあなたは生き残らなくてはいけないでしょ?」
「・・・その方法は?」




============

 作品汚してすいません〜〜〜〜〜。
これは某ギャルゲです。
忘レナ草っていうやつ。
ゲーム自体はちょっと微妙だったのですが・・・この設定はなかなか楽しいかと。なのでちょっと失敬させていただきました。
さすがにこれは本にするのはどうかと思うので、こちらでちょこちょこ連載ってか一気に書く体力がないのでちょこちょこ載せていこうかと。

まぁ、言ってしまえばパクリですけど、もうすでに色々設定がめちゃくちゃです。
この先なんぞもただただつっぱしります。
オリジナルと同じなのは「生命力を分けてもらう」ということ。
ゲームの主人公と同じ道は通りません。そんな、ねぇ・・・。
知ってる方は知ってるかと思いますが。けれどそんな浮気なことはいたしませんよ、うちの彼は。

早くラブラブを!!!
もちろんアスキラですよ。んでもってキラは・・・どっちがいいだろ。

2004年09月04日(土)
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