| 2004年05月20日(木) ++RIDDLE++ 最終話 |
私は過去の経験から分かっていた。
ケンカして「別れる」なんて言われたのは
泣いてすがればどうにでもなるだろう事を。
だけど、相手が冷静に決めた別れ話は何を言っても無駄な事を。
だから、せめて最後までいい女でいたかった。
ゴリのように自分の価値を下げて嫌われるような事をしたくなくて。
私は精一杯いい女ぶった。
本当は別れたくなんてなかった。
リュウとずっと一緒にいたかった。
でも、精一杯強がる事で、別れ話の最中とは思えない程
私達の会話は穏やかだった。
「俺も、本当辛いんだよ。
今日もココに来るの凄い勇気いったし。」
「本当はこのまま付き合ったまま、お前と距離置いて
自分の中で整理しようかと思ったけど、それはお前にも悪いし。」
「俺だってお前の事好きだから、ほかの男に取られるのイヤだし。」
リュウの話を聞いてるうちに・・・。
リュウは、本当に私を嫌いになった訳じゃないんだ。
そう感じた。
私は彼にひとつだけどうしても聞きたい事があった。
だけど、勇気が出せずにいて。
その時、彼が手のひらを差し出して来た。
手を繋ごう。
彼の無言のメッセージ。
私は彼の手のひらに自分の手を重ねた。
その時彼が静かに言った。
「また、落ち着いた時に『付き合って欲しい』って言ったら
考えてくれる?」
だから私は勇気が出せずに言えなかった言葉を言った。
「待ってる。てか、待ってていい?」
「俺から待ってろ なんて言えないだろ。」
「だから、こっちから聞いてるの。
待ってていい?」
彼は笑って答えた。
「いいよ。」
それからも、私達は、以前のように話をした。
多分、お互いが抱き合いたくて、キスしたかった。
だけど、それだけはできずに
私は彼の車を降りた。
私はずっと付けていたドリームキャッチャーのピアスを外した。
おそろの指輪も薬指からネックレスに移動させた。
また付き合える時が来るまで・・・。

私がリュウと付き合い始めてたった20日後の出来事。
桜の蕾がチラホラ咲き始めた三月下旬の夜
私は形式状、リュウにフラれた。
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という訳で、++RIDDLE++は最終話でした。
ココでエイプリルフールカウプレの結果発表です。 詳しくは2004年4月1日の日記参照
RIDDLE〜なぞなぞ〜
正解は読めば分かると思うけど
「この中にウソがあります。」
がウソ。でした♪
正解者は二名。
沢山の方の参加どうもありがとうございました。
RIDDLE(なぞなぞ)な話は今回でおしまいですが、
これからはRIDDLE(不可解な人)な話を書いていきます。
RIDDLEには色んな意味で私にとって深い意味がありました。
が、次回からは題名に++RIDDLE++を付けるのは止めますね。
理由は、面倒だから(笑
今現在もリュウと私の関係はまだ終わりを迎えてはいません。
どちらの意味でかは、読んでからのお楽しみ。って事で。
これからも、よろしくお願いします。
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