| 2004年05月09日(日) ++RIDDLE++ 結ばれる日 |
大騒動の日の夜。
友達と呑みに行ってしまったリュウから電話がかかってきた。
「俺の事信じてくれる?」
「うん、信じる。ごめんね。」
真剣にリュウに申し訳なかった。
リュウも分かってくれたのかその後で別れた奥さんの話をしてくれた。
出会いから結婚、離婚、そして現在まで。
過去の事は過去だから私は気にしない。
だけど、やっぱり話してもらえると嬉しくて。
リュウの事をまたひとつ知れた。
それだけで嬉しかった。
そして上機嫌になったリュウ。
「携帯、おそろじゃーん。
明日、一緒にストラップ買おうな♪
今のストラップ、前の彼女に貰ったヤツだから変え時だし。」
って言ってくれて。
明日のデートでは、オソロの指輪とストラップを買う。
幸せな一日。
そう思ってたけど
思ってた以上に幸せだった。
リュウは一緒に連れて行ったゆうちんの面倒見もすごくよくて
さりげなくかけてるサングラスがかっこよくて
幸せすぎて天罰下るんじゃないかってくらい楽しかった。
オソロの指輪にはふたりのイニシャルを彫ってもらった。
オソロの携帯にはオソロのストラップを買った。
彼が初めてくれたピアスと同じ、ドリームキャッチャーのストラップ。
前のストラップを外しておそろのストラップを付けるリュウ。
「これ、いる?」
古いストラップを差し出した。
「へ?いらね。」
一瞬意味が分からなかったけど。
嗚呼、前の彼女から貰った物だから気を使ってくれたんだ?
その気遣いがまた嬉しかった。
そして途中でゆうちんが寝てしまったので託児に預けて
私達はホテルに入った。
知り合って一年目にして見るリュウの裸。
知り合って一年目にして見せる私の裸。
恥ずかしくて嬉しかった。
だけど
リュウは
本調子になれなかった。
愛し合うには愛し合ったけど
本調子にはなれなかった。
あの時のリュウの悲痛な声が今でも耳に残る
リュウは私に付きまとうゴリの姿から逃れれなかった。
だけど、時間はある。
これからふたりで乗り越えて行こうね。
乗り越えていけるよね?
幸せは永遠に思えた。
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