ほっこり日記
ふー



 検索力。

とれぶりんか、という言葉を聞いてなんだっけ?と
インターネットで検索してみた。

すると、ナチスの絶滅収容所だったとわかった。

引き続いて検索し続けて
ああそうか、「ショアー」だ、と思い出した。
『SHOAH』・・・9時間半に及んでその虐殺の証言だけで
その光景を浮かび上がらせる、ドキュメンタリー映画である。

私は、どういうわけか、この手の長時間映画を見逃さない。
普通の映画では、ホラーなんて絶対怖くて見れないし、
ハッピーエンドなおバカB級映画のファンなのだが、
9時間の映画を作るに至った製作者に敬意を表して、見る。

『SHOAH』1985年/フランス/541分のほかに
『東京裁判』(277分)、
『四季・遊牧〜ツェルゲルの人々』7時間40分/ビデオ・・・

長時間ものはなぜか、忘れてしまうけど忘れていないね。
でも、一日かけてみたこの映画の舞台トレブリンカ収容所の名前は
すっかり忘れていた。

特務班として同胞の処理をすることで生き延びた男たちが
そのありさまを語る。
個人の歴史をではなくて、同胞の絶滅を、語る。

ネットやパソコンを頻繁に使うようになって
自分でなかなか字が書けなくなったことを前に書いた。
自分で辞書を引いたりするのも大事だと思う。
でも、こんなときはやっぱり便利だなと思う。

検索って、自分の脳みそとネットがつながってる感じがする。
なんか、USBみたいなコネクタがかちゃっとついたみたいに
夢中になって次から次へとサイトをチェックしている。

それで世の中を知ってしまった気になる。
それが、怖い。
私の見ている情報は、ネットにアップされた情報だけなのだから。
ネットに接続できる環境にあって、
接続できるスキルを持った人の、
あるいはスポンサーとなれる人の、
流したい情報だけなのだから。

大まかでいいわけだけど、大まかでしかないと
いつも思わなくちゃね。





2005年07月11日(月)
初日 最新 目次 MAIL