
おとなの隠れ家/日記
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| 2004年09月13日(月) ■ |
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| 見えないんじゃなくて見ていないんだろう? その5 |
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テーマにあった、今のこども達の友だち関係の話には、ちょっと頭を抱えるものがあった。 友だちという言い方であっても、わたしの思う友だちとは違う。
友だちの使い分けをしているこどもがいた。 話題や趣味、クラスの立場関係で所属するグループを使い分けているのだ。
Aというグループはゲーム好き Bというグループはファッション好き でもAとBとは仲がよくない。 少女はAともBとも仲良くしたい。 でもAと一緒のときにあまり楽しそうに騒いでいると Bが心象をわるくするんじゃないかと、 またその逆でBと盛り上がりすぎたらAに戻ったときに、何か言われるんじゃないかと。 そういうことに気をつかっている、小学生の高学年でだよ。
仲のよさそうな二人組の少女を取材していた。 そうみえたのは、夏休みも毎日のように会っているというから。 学校でも一緒、放課後も一緒、いつも一緒に遊んでいた自分の友だちのことを思い出した。
番組の中の二人はお揃いのメーカーの服をきて会うことが友情の証だそうだ。 プリクラを撮ったとき、仲良くみえるという理由もあるそうだ。 仲良くみえる?
この二人組のうちの一人には、好きなクラスメートが他にいて(女子) その子と仲良くなりたいために、その子が好きなファッションの情報と話が合うよう こども向けファッション雑誌を定期購読しているらしい。
「その子に好かれたいから、友だちになりたいから」
んじゃ、今の仲良しな子はどうするの? もしかして仲良しのフリをしているだけかい?
ひとりになるのはいやなんだろう。 誰かと友だち関係でいる、グループに所属する、それが形だけであってもいいようだ。
これも似ている気がするんだよね。 おとなの世界にある、表面上のお付き合いというのに。
しかし、小学生でそれをやっているということに、わたしは驚いた。 あの子と友だちになりたい、そういう気持ちはわかるが 気に入ってもらおうとするというのは、友だちに使う手段じゃないだろう? それが恋愛感情ならわかるが。
うまくやっていきたいから本音はいわない 自分が受け入れてもらえるかどうかを不安がる 演技の上で成り立っている友だち関係
一緒にいて楽しかったり惹かれるものがあるから、仲良くなるんじゃないか? 喧嘩したり、支えあったりするもんだろう? こどもが書き込みした掲示板には、わたしが思う「友だち」と同じ考えのこどももいた。
ただここで、あることに気づく。 わたしには友だちのふりとしか思えない友だち関係が成り立つ裏には「イジメ」という問題が潜んでいた。 ひとりになったり、誰かの気分を損ねたらイジメの対象に自分がなる可能性があることを こどもたちは知っているのだ。 だから飛び込めない。 深い関係になりたくない。
わたしがこどものころもイジメはあった。 だか「イジメ」もまた、大人化しているのだ。 わたしの知る、悪ふざけの延長とは大きく違い、陰湿で暴力的で。 悪質な借金取りにでも追われているような雰囲気さえ感じる。 肉体的にも精神的にも攻撃される。 しかも誰かに助けを求めることすらできにくい構図になっているようなのだ。
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