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おとなの隠れ家/日記
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2004年09月12日(日)
見えないんじゃなくて見ていないんだろう? その4




= 回想 =


急に勉強したからといって急に成績が上がることなんてなかった。
寝る間も惜しんで勉強すれば、少しは早く上がるかもしれない。
でも睡眠不足だと集中力が続かない。
思うようにできないジレンマに陥る。
やがて体が壊れる。
強制されると心が壊れる。


今になれば、この仕組みも頭でわかるんだけど
やってた当時は、わからなかった。
勉強が嫌いになっていくだけ
成績が落ちていくだけ。


親はあまり成績のことを、とやかく言わなかった。
本人は、言われはしなくても上げなきゃという気はあった。
でもね、うまくいかなかったんだよ。
わたしなりに、やってはみたけれど。(一生懸命ではなかったが)

多感なころだから
勉強のことばかり考えているわけじゃなかったから。
部活もやってたし。

あれで勉強しろとうるさくいわれていたら
学校やめるか、グレてたか、そんな気がする。



このごろになって親に聞いたことがある。

学校選びのときも
成績落ちたときも
卒業後の進路を変えてしまったときも
仕事を辞めてアメリカに行ってくる〜と行ったときも
なんで、ああしろ、こうしろといわなかったのかと。


「自分でなんとかするだろうと信じていたから」

だってさ。
そうなのか、信じていたのか。

この言葉、
もしもこどものころに言われていても、心に響かなかったと思う。

「あなたのために、あなたを信じているからこそ」
「んじゃ黙って見守ってよ」

こう言い合うに決まっている。


親とこどもって近づきすぎるのも、よくないのかもしれない。
親は、やっぱり自分より上の方にどかっと座って見てくれていたら、いい。