
おとなの隠れ家/日記
marko
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| 2004年09月10日(金) ■ |
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| 見えないんじゃなくて見ていないんだろう? その2 |
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先に書いた少女たちが、ネットの世界に依存する姿と似たものをおとなにも見たことがある。
わたしがネットで遊ぶようになったきっかけはチャットだった。 その時は回りが主婦ばかりで、そこでずいぶんとみせてもらったことがある。
寂しいんだろうな、そう思った。 日頃、付き合いがあるご近所の方々とかこどもの学校関係の方々とか そんな中で、気を使いながら生きているんだろう。 旦那はといえば、たいしてかまってくれることもなく 友だちはいるけれど、それぞれに家庭を持っていたりするから頻繁に交流はできない。
ところがチャットになると、誰もが気軽に声をかけてくれ 誰かが、自分の話を真剣に聞いてくれる。 掲示板に書き込めば、誰かがそれを読んでくれて返事が返ってくる。
前に書いた少女たちと似たようなことを言っていた。
それからしばらくして見せてくれたものは、あんたらこどもか?と思うようなことだった。
グループを作る、つまり仲良しごっこだ。 そして、裏では同じサイトで遊んでいる仲間の陰口が始まる。
それと同時に、男の奪い合いが始まった。 妻としてではなく母としてでもなく、女としての姿をさらけだしていく。 見せてもらったよ、思わせぶりな態度、こびをうる言葉 回りの他の女性たちに牽制球を投げるようなセリフたちを。
公開サイトでチャットをしていても個々で繋がるのは簡単だ。 メール、メッセなど個人的に繋がりを持ち始めると、それを自慢したいのか 回りには意味がわからないような発言をわざとして、 それを暗に回りに見せ付けたりもする。
「私と彼は仲がいいのよ」なんてことを、やり始めるわけだ。
こどももいるのに毎晩のように深夜までパソコンで遊んでいる。 当時遊んでいた主婦仲間は30代〜40代だった。 小さいこどもがいる人たちも少なくはなかった。 家事は?育児は?と心配するよね、普通なら。 短い睡眠時間と昼寝、家事や育児の手抜きの上に、嘘をついての男とのデート。
わたしは呆れ返り、そのサイトを去った。
想像してごらんよ。 かまってほしい年頃のこどもがいるのに、母親はパソコンに向かってこどもに背を向けている姿を。 当時聞いていたご飯のメニューだって驚きだったよ。 できあい、インスタント、ファミレス、ほか弁、コンビニなど 愛情のかけらもないどころか、カラダにも悪いはずだ。 中には旦那に注意され、パソコン使用を制限された人もいた。
おとなだって、やっている。 しかも、求めているものは似ている。
話をきいてほしい かまってほしい
本来なら身近にいる家族や友だちに求めていいはずのものが受け止めてもらえない。 当時見ていた主婦たちと番組で紹介された少女たちが、わたしの中で重なった。
たださ おとなでも感じる寂しさなら、こどもはもっと感じると思うんだ。 そして、どうしていいかわからないという不安は、こどもの方が大きいはずで。
しかもだ。
学校では勉強ばかりでなく、イジメに合わないようにしなくちゃいけない 先生に目をつけられないようにしなくちゃいけない クラスで孤立しないようにしなければならない
うまく立ち回ろうとしている。 そこまで気を使えば、心身ともに疲れ果てることは目に見えている。
塾に行ったりスポーツやっているこどもたちは、勤め人であるわたしよりも 夏休みが少なかったりするからね。 忙しすぎる思う、今のこどもたち。
似ている、おとなの世界と。 ここまでこどもの世界が大人化していることが、番組をみていてとても辛くなった。 こどもの世界は、どこにいってしまったんだろう。
息苦しいはずだ、追い込まれるはずだ。
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