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おとなの隠れ家/日記
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2004年09月03日(金)
肌色って、英語でどういうの?




「ねぇねぇ、まあこさん、英語で肌色って?」


そうきかれてまず浮かんだのが「skin color」
でも、それじゃ肌の色だ。
なぜ、そんなことをきくのか、きいてみると

「姪っ子(5歳女子)からきかれたんですよ」

ということだった。


即座に想像したのは、クレヨンの色。
5歳といえば、肌色といえば、クレヨンの色だろうと。
もう何十年もクレヨンなんて見たことなくて
懸命に色を思い出してみる。


茶に白を沢山まぜたような
いや、もっと明るさがある
キューピーみたいな色
リカちゃん人形の肌の色かな


色は思い出したが、英語が思いつかない。
白桃のようで、でもピーチといえば桃色を連想してしまい
それじゃピンクじゃないか、と。


和英辞書によると「flesh color」と書いてある。
聞いたことないなぁ、そんな言い方。


ネット上で色をあれこれ触るときに、わたしが参考にする色見本のことを思い出した。
ネスケ用色見本だ。
色の名前が英語で書いてあるところが理解しやすくていい。


それでみると

「tan」では、やや濃いような気がした。
あえていうなら「wheat」が近かった。
「wheat」は「白い」が原義で、小麦という意味を持つ。

しかし相手が5歳だし、肌色は英語で「wheat」だよと教えるのは、どうかと思った。


で、ネット検索をしてみることに。
すると、興味深い話を目にすることになった。


人種差別の話だ。


広辞苑では肌色のことを「人の肌のような色」「やや赤みをふくむ淡黄色」と書いてある。
肌色を和英でひくと、上に書いたように「flesh color」
わかりにくいので英和でひいてみたら「flesh color」は肌色、肉色とあった。
ぴんとこないので英英でひくと「flesh-coloerd」で
「having a slightly pink color like that of white people's skin」らしい。


日本語的には日本人にありがちな肌の色ということだろう。
しかしながら、日本には肌の色が違う日本人は、日焼けや色白という分け方程度で
元は同じ色だろうという考え方で、白・黒・黄という分け方はしないと思われる。

英語的には辞書で見る限りじゃ「肌色は白人の肌」というふうに考えられているように思う。


わたし個人としては、自分を白とも黒とも思えないが黄色だとも思ったことはない。
しかし、本題は英語でなんというかということだから、英語的に考えれば
肌色は黄色、つまり「yellow」になる。

これは、まずい。
5歳のこどもにとっての黄色は、たとえばバナナの色だろう。
ましてや「yellow」を人種として使う場合、侮辱的意味が含まれていることもある。


そもそも、肌色という色は、世界共通なのだろうか。
色鉛筆やクレパスのサイトをのぞいてみた。
外国の色鉛筆には、30色ぐらいのセットでも肌色に該当しそうな色は見当たらなかった。
(どの国かは知らないが、該当する色がある国もあるらしい)
日本のものには、色鉛筆にもクレパスにもあの「肌色」が入っている。

思い返してみれば、色鉛筆には英語の表示があったような気もして
サイトの写真を拡大してみるものの、そこまでは見えなかった。


その代わりといっちゃなんだが「肌色」についての記事を発見。
やはり人種差別であるという見解から「肌色」とは呼ばずに「pale orange」と
呼ぶメーカーもあるとのこと。

「pale」とは「青白い」が原義で、薄いとか淡いという意味がある。
薄いオレンジ色かぁ、微妙な表現だ。
こどもは覚えがいいから、最初からそうだと教われば問題ないだろうけれど。

「うすだいだい」ともいうらしい。
橙色ねぇ、広辞苑では「赤みを帯びた黄色、オレンジいろ」と書いてある。
橙(だいだい)そのものを見ることが少ないのだから、
なぜ「みかん」を使わないのかが不思議だ。


しかし、これ、人種差別に繋がるのかな。
言わんとすることは、わかる。
だが、人の肌の色を表しているのではなく「肌色」という色の名前だろう?
肌色の英語表記を「pale orenge」にするのは無難かもしれないが
日本語は肌色のままでいいのでは?


あるサイトにこう書いてあった。
「茶色」は緑茶の色か?紅茶の色か?ウーロン茶の色か?と。
なるほど、面白い。
これをわたし的に読むと(肌色と比較をするならば)
茶の色ならば、緑だろう。
いまでこそ紅茶もウーロン茶も飲むが、昔はなかっただろうから。
そのサイトで説明されていた茶色の語源は、
お茶の木を煮だし、布に染められた時の色と書いてあった。。
その色と「brown」似ていたようだ。
このサイトでは、わたしと同じく「肌色」は人種差別用語ではないという考え方だった。