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おとなの隠れ家/日記
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2004年09月02日(木)
SEPTEMBER 2004



SEPTEMBER
「どう? かっこいいと思わない?」

30センチほどの丈の濃いグレーの綿生地のエプロンを腰にくるりと巻きつけ
紐は前で結んである。
左の手のひらにステンレスのトレイを置いたふりをして、左耳の高さにあげ
右手はウエストにひっかけ、真理は自慢げにポーズを作ってみせた。

「いまどきのカフェの従業員って感じでしょ?」

「何もつけないでエプロンっていうのもイイよな」

「え?」

隆の意外な反応に真理は言葉が続かなかった。
いやらしいなぁ、もう。
でも、私が想像している通りの絵を隆も想像しているんだろうか。
つついてみたくなった。


「このエプロンで何もつけないんじゃ、まるでターザンじゃない」
「うん、そのエプロンってわけじゃなくて、胸あてがついているやつだよ」
「どうイイっていうの?」
「見えそうで見えない、でも手はするりと入る」

後ろ姿は、おしりが丸見えだものなぁ。
そういう場合は、やはり後ろからせめてくるんだろうか。
自分で描いた空想に、真理は体温が上がるのを感じた。

「そういうの、試してみたい?」
「いや、そういうわけじゃないけどさ」


どういうわけなんだろ、まぁ、いいか。
今から近くのイタ飯屋に食事にいくのだから。





いちじくに生ハムが巻いてある前菜から始めた。
ナイフを軽く通すだけで切れるほどによく熟れたいちじくが
塩のきいた生ハムによく合う。

トマトとモッツアレラの冷製パスタ、それに
からすみをあえた、赤唐辛子とにんにくのきいたパスタをオーダーした。
隆はいつものように、皿にとりわけ真理に渡す。


普段と変わらない様子の隆を見つめながら
真理はさっきの言葉を思い返していた。

隆ってあまりエッチな話をしないのにな
さっきのエプロンの話は、どうも隆には不似合いみたいだけど
もしかして今日は燃えているのかも


しかし火がついているのは真理の方だった。
デキャンタからワインをついでくれる隆の手をみながら
それが丸見えになったヒップの左側を下から包み込み
右手はエプロンの胸あての下にすべりこむ絵を想像した。

「だめよ」

真理の言葉を無視して隆は右の膨らみを
確かめるかのように手のひらで包みこむ。
数回つかむように揉んだ。

「だめだったら」

真理は腰をくねらせ弱々しい抵抗をみせたが
隆が首筋に唇を当てた瞬間、言葉にならない声がもれた.....



「おい、どうした? 食べないのか?」


隆の声にふと我に戻った真理。


「とろんとした目しちゃって、ワインに酔ったのか?」

「ううん、なんでもない」


真理はあわてて作り笑いを浮かべ、ワインをひとくち飲んだ。
いけない、いけない、私ったら変な想像しちゃってるわ
ほてったカラダはきっとワインのせいね
真理はデザートにオレンジのシャーベットを頼んだ。





ベッドの傍のスタンドの明かりが二人の裸をぼんやりと照らしている。
隆は真理の髪を弄びながら、その手を背中におろした。
真理のカラダがビクッと反応した。


「やけに敏感だな、今夜は」


隆は背中におろした手をもっと下げて片方のヒップをつかんだ。


「あん」


真理の頭の中でレストランでの妄想がよみがえった。
真理は隆の腕の中で半回転して隆に背中を向けた。
隆は真理の右脇から手をすべりこませ、膨らみをとらえた。


「そう、それ」
「ん?」
「イイ」


全体を包み込むようにつかみながら揉む隆の動きに真理はたまらなく感じた。
親指のはらが先端を優しくなではじめると肩で息をするほどに。
隆は真理の左の腰とベッドの隙間から腕を押し込みさぐってみた。


「もうこんなに」


その言葉を発すると同時に真理のヒップに当たっていた隆のソレに
硬さが増したのを真理は感じた。




真理はつぶやいた。


「オネガイ ウシロカラ.....シテ」