誰かのコト 私のコト
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題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、
母の様子や入院等についての内容が書かれています。
ここに、ガンのコトが少し書いてあります。
| 2002年08月15日(木) |
日記と言うより記録(7/31−2) |
お葬式は母が望んだように、大好きな赤いバラを沢山用意してもらった。 菊を少なくしてもらったが、それでも飾り付けが菊のほうが 上手く行くらしく、それなりに菊が入った。 あ〜辛気臭い(笑) 母ならそう言いそうだな。
告別式だった。 昨日は来なかった、ちょっと変わったご婦人が来た。 なんどかお見舞いに来てくれたご婦人だ。 何度も「変わったご婦人」と書いてるので記憶にある方も多いだろう。 A子の天敵かもしれない。 この方で、また一悶着あった。 この話しは順を追って書くことにする。
お通夜より人数は減ったがやっぱり参列客は集まった。 何があったかあまり覚えていない。思い出せない。
ただ、母の周りにお花を入れるとき バラが好きだから顔の周りにバラを入れたら、顔色が悪く見えたので ピンクの花に代えていったのを覚えてる。
菊はあまり好きじゃないから足元にお願いしますね? なんて笑顔で言ったような気がする。
昨日預かった、共同制作の本・お気に入りの楓の写真・ 楓の首輪・私達にお弁当を入れてくれた袋。 還暦のお祝いに叔母からの赤いTシャツ・別の叔母が編んでくれた 薄紫のポロシャツ・私達からのお腹が大きくても着られるようにと マタニティっぽいジャンパースカート。 どれも袖を通すことがなかったので、持たせた。
7/29取りに戻った眼鏡も持たせようとしたら、 お骨になってからと断られた。
随分華やかになった母は 少しだけ照れくさそうに笑った顔に見えた。
遺影をA子に持たせるコトにした。 彼女が母の看病のため会社を3ヶ月休んで尽くしたのだから 最後まで彼女に面倒をみさせてあげたい。 そんな気持ちからだった。
私とA子と一緒の車に、ガンにかかってる父の取引先の 奥さんが乗っていた。 この奥さんもガンだが、旦那さんもガンで声を失った。 リハビリを行い簡単な会話なら交わせるようになっている。 ただ、悲しいことに息子さんを既にガンで亡くしている。 ご夫婦は随分お元気になっていらっしゃって 母のお見舞いにんも何度も来ていただいた。 同じガン患者の辛さや苦しみを笑い飛ばしてくれた。
それだけに、がっくりされている様子だった。 それなのに私達を力づけるように、声をかけてくれた。
マイクロバスと乗用車で火葬場へ。 変わったご婦人がいる。 え?親戚とかだけじゃないの? A子と耳打ちする。父にも確認する。 呼んでないぞ。 え・・・。 ガンの奥さんや叔母達と話しをする声が お手洗いに立った私に聞こえる。 すっくと立ちあがり、私をチラッと横目で見たような気がした。 私は先生の26年来の親友で○○と申します。 26年来?・・・、計算合わないぞ。 知らん振りをして、離れた。 戻った時にまた立ちあがり、誰かに挨拶している。 私は先生の28年来の親友で○○と申します。 オイオイ、増えてるじゃん。 知らん振りして席に戻る。
お父さん、あの人(変わったご婦人)どうするの? 小声で話してると、変わったご婦人が、這いつくばったまま にじり寄ってきた。 妹と私は、思わず身を引いた。
旦那さん、先生が亡くなったからってコレっきりのお付き合い ってことがない様にと主人も申しておりました。これからも、 末永くお付き合いをお願い致します。
あぁそうですか、こちらこそ。
赤い目をした、変わったご婦人が席に戻った。
ちょっと!何言ってんのよ 仕方ないだろう、あの挨拶はまともだろ?失礼なことを言えばビシッと 俺も言うがアレには問題がないじゃないか。 そーだけど。 A子が口をはさんだ。 どーすんの?今後ともっていったじゃん。付きまとわれんじゃない? ・・・。 ・・・。 三人に不安がよぎった。 不安は的中した。
変わったご婦人の話でA子が何度も話すことがある。 10年以上前、朝の5時に電話が鳴った。 A子が取ると、そのご婦人から母にだった。 何度かそんあことがあったためA子が こんな朝から非常識じゃないですか?と 文句を言ったらしい。 確かに家の電話に、朝の5時は私の常識からも外れてる。 普通のサラリーマン家庭では、あまり一般的ではないと思う。 あと朝の7〜9時前後。これも朝の慌しい時間で、 緊急以外は避けて欲しい時間だと思う。 で、 A子が文句を言ったので、A子=イヤなヤツ(文句を言う)という 構図ができあがったようだ。 そんなことがあった後、何年かしたあとで、母から変わったご婦人に 連絡をして欲しいとA子が頼まれ、夜の9時に電話をしたらしい。 そしたらそのご婦人、 こんな時間に非常識じゃないですか? と言ってのけたらしい。 夜11時にかけたらそうかもしれないけど、 寝るのも遅い話は聞いてるし問題ないと思うのだけど やったらやり返すのかな。 家庭の事情は色々あると思うけど、変わったご婦人のエピソードは 色々ありすぎて、その内書くかもしれない。
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