よるの読書日記
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2003年11月27日(木) 蚊トンボ男

『蚊トンボ白鬚の冒険』<藤原伊織/講談社>
元東大生・元プロボクサーで現テロリストの疑いで指名手配犯
兼アル中のバーテン(『テロリストのパラソル』
生まれはやくざの息子で現アル中気味飲料会社の広告担当(『てのひらの闇』
など、文武両道・清濁併せ呑むタイプの主人公が多かった中では、
今回の作品は特殊かも。
何しろ主人公の人間離れした能力の源は、生まれつきじゃなくて
蚊トンボだもんなぁ。世の中どうなっちゃってんの。

でも飄々とした性格の白鬚と主人公のやりとりは結構おかしみが
ありました。自分の中には来て欲しくないが。
大体虫の知能って……?
そういえば昔、夕暮れ時にちっちゃい虫が集団でぶんぶん空中に
集まっているのが気持ち悪かったなぁ。あれが耳に入ると
聞こえなくなると信じていた。何でだろ?!


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