よるの読書日記
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『蚊トンボ白鬚の冒険』<藤原伊織/講談社> 元東大生・元プロボクサーで現テロリストの疑いで指名手配犯 兼アル中のバーテン(『テロリストのパラソル』、 生まれはやくざの息子で現アル中気味飲料会社の広告担当(『てのひらの闇』) など、文武両道・清濁併せ呑むタイプの主人公が多かった中では、 今回の作品は特殊かも。 何しろ主人公の人間離れした能力の源は、生まれつきじゃなくて 蚊トンボだもんなぁ。世の中どうなっちゃってんの。
でも飄々とした性格の白鬚と主人公のやりとりは結構おかしみが ありました。自分の中には来て欲しくないが。 大体虫の知能って……? そういえば昔、夕暮れ時にちっちゃい虫が集団でぶんぶん空中に 集まっているのが気持ち悪かったなぁ。あれが耳に入ると 聞こえなくなると信じていた。何でだろ?!
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