兼松孝行の日々つれづれ

2013年07月26日(金) 高校演劇尾張地区大会二日目

大会二日目。
いいよオイラ的に初日。
津島北の本番なのだ。

さて、この日は津島北を含めて4校を観劇。

最初は一宮西高校「アナタのために」
なんか植物人間だかクローン人間だかを作り出すSFっぽい話。
人の気持ちって意外と身勝手なもんだなぁということを高校生ながら見事に表現してたよなぁ。
エラいもんだ。
ただお話が、あれ?ここでお終い??
これで終わったら誰も救われないよ・・・というところで幕。
人の身勝手な部分がアナタのために変わっていく姿をしっかり見せて欲しいなぁと思った。

2校目は愛知啓成高校「Answer」
この話って一度どこかで見たことあるよなぁ。
胎児の検診で障害の確率が高い(確か80%って言ってたなぁ)とき、産むのか産まないのか・・・という深いテーマの芝居。
この芝居の夫婦は結局「産まない」を選んだんだけれど、オイラは同じ状況で産んで、大変なんだろうけれどなおかつ幸せに暮らしてる人たちをたくさんしているだけに、悩まず「産む」を選ぼうよって心の中で叫びながら見ていた。
もちろんそんなに簡単に結論の出る話じゃないけれど、ちょっと今回は舞台上でたくさんの命を奪う傾向なので、生きることが出来るんだったら生きる方向を選ぼうよっていう、どーでもいい期待があったりするのだった。
それはさておき、台本はとってもいいだけに役者の力量が致命的に足りないのが残念だったなぁ。
台本に書いてある物語を伝えるだけだったら生身の役者が汗水たらしてお客さんの前で表現する必要がないもんなぁ。

3校目は木曽川高校「Twilight Summer」
現実から逃避したい人たちが銀河鉄道に乗ろうと集う話。
やっぱり昼イチはだめだぁ〜、お腹一杯になった後でどうしても睡魔が・・・・
しかもやっぱり単サスだけだったりして全体的に暗い芝居。
そして、同じテンポの台詞。
まるで子守唄。
そして、意識不明・・・(汗)
なので、ちゃんとした感想にならないんだけれど、銀河鉄道がやって来た後にすぐに改心して現実の世界で生きてみようと戻ってくるんだけれど、実はそこに気持ちが動く様が一番大事なところだと思う。
そこが描かれてなかったのが残念だったなぁ。

4校目はついにやって来た津島北高校「現在を生きる」
いじめで家族が自殺した高校生が、いろんな人の支えで前を向いていくようになるまでの物語。
ここはどうしても肩入れした感想になってしまうのだけど・・・・
稽古を見ていて想像していた状況よりいい結果を残したのが役者。
想像どおり、いや想像以上にハチャメチャになってしまったのが裏方だなぁ。
特に裏方は動揺が丸見えな状態で、一回のミスが焦りとなって別の場面に波及して、結果致命的なミスが起きてしまった。
台本が理路整然としている分、順番どおり物事をきっちり見せていければ、ちゃんと感動出来るはずなんだけれど、そんなこんなで見せ方が上手く行かなかったために、台本の物語までもしっかりと伝えきれない結果になった。
終演後に客席内で聞こえてきた話は「ミスさえなければいいところまで行ったのに」という物がほとんどだった。

でもほんと生の舞台はいろんな出来事ことが起こる。
装置が壊れたり、キッカケを飛ばしたり、死んだ人が動いたり(汗)
生の舞台の恐さをまざまざと見せられたけれど、部員たちにとってはもう一回経験しろと言っても絶対に経験出来ない(ある意味)貴重な経験になったんじゃないかなぁと思う。

オイラは客席でこの芝居を見ながら、これからどうやっていろんなことを伝えていこうか考えてたんだけど、スタート地点がはっきりと分かった。
芝居の技術的なことよりも、まずは組織の作り方とメンタルな部分かなぁ。
こうした舞台では部員みんなが1つの方向に向かっているのかそうでないのかがはっきりと結果に出る。
今この瞬間しかいないメンバーで芝居を作ったからこそ、今回のこの結果となっている。
お互いの存在に感謝をしてこの舞台に望んでいれば今回の結果にはなっていないはずだ。
それにミスをした一人が悪いわけではなく、その結果に導いてしまった集団の動きや雰囲気のためだ。
だから、感謝の視点の立ち位置に立たずに合評会とかをしないで欲しいなぁ。
何も考えずに合評会すると、ミスをした人に矛先が向いて、それで矛先の向いた本人が反省しておしまいっていう姿が容易に想像出来る。
大事なことは、二度と同じメンバーでは出来ないし、今こうして集まっているからこそ今回の経験が出来たって言う奇跡に感謝して欲しいなぁってことだ。
集団にいる以上はその存在は相手の行動に影響を与えている。
だから、他人のミスは自分のミスでもあるのだ。
言い方を変えれば、相手のことを考えてフォローしていければミスは減っていくのだ。
これから1つずつ階段を上がっていって欲しいし、そのための手助けはいくらでもしていこうかなぁ、と思った初めての津島北高校の本番だった。


 < 過去  INDEX  未来 >


兼松孝行 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加