兼松孝行の日々つれづれ

2008年01月16日(水) DVD「ap bank fes '07/Bank Band with great artists」

台風で行けなかったライブの映像を見るのは何ともやるせないものがあるのだが、こうして見てみるとやっぱり素晴らしいベントで、そしていいライブだった。
3日間あるイベントが1日に凝縮され、一気に爆発した感じだ。
それは、演奏ばかりでなくイベント自体がそんな感じだ。

でも、この映像を見ながら感じたことは・・・そうなんだよなぁ、やっぱり環境問題は無視できない状況なんだよな。
この年のこのイベントは本当に象徴的なイベントだったんだよなぁ。
温暖化の影響で台風が大型化しこのイベントが2日間中止になった。
そして、開催された3日目には中越地震が起こった。

地震や台風が起こるのは自然現象だから当たり前のことだ。
だけど、起こったものが激しくなったりするところに人災の匂いがして来るのだ。
はたして今世紀末、地球上に人は住んでいるんだろうか、ほんの少しの不安が頭の中をよぎるのだ。

82年に行われたあるバンドの1000回記念ライブ終了時、最後にスクリーンに映し出されたメッセージが
「2222年、青い空の下で会いましょう」
だった。

そういう意味ではまだ僕らはこのメッセージを実現できうる力を持ち合わせていないんじゃないだろうかと考えたりする。
このライブの映像は大きくはなんとか開催された1日に向かっていくドキュメントとして描かれているのだけれど、何故そんなイベントになってしまったのかというところに立って考えれば、やはり環境の激変があってここがあるという部分が浮き彫りになってくる。

そんなことを考えながらDVDを見ていた。
ライブは素晴らしいが、それが大事な映像記録ではないと思う。
もっと大事なことがこの映像には描かれていると思った。


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