兼松孝行の日々つれづれ

2002年05月02日(木) 最下位・・・・・あ、ちがった「再会」

立ち稽古の二回目である。
ゴールデンウイークなのに稽古である。
でも、オイラにはゴールデンウイークはないので、容赦なく稽古日を設定するのだ。

稽古場には見学者の女の子が1人やってきた。
これから声優を目指すという彼女。
声優のトレーニングの一つとして演劇を出きる場所を探していると言うことでうちの劇団の見学にやってきた。

声優志望というと思い出すのは、かつてうちの劇団には1人声優志望の女の子がいて、ある日一念発起で東京に旅立っていった。
そしてバイトをちまちましながら専門の学校で学ぶという生活を送っていた。
ある日インターネットでなにげに検索すると・・・おお!名前が出てきたではないか!
どれどれ・・・??
あれ?劇団なんだ。
そして彼女は今年の6月に新劇系の劇団に「客演」(おー、かっこええ!)という形で愛知県に凱旋公演をする。
何となく将来までそのまま芝居してそうな予感である。

そして、今回の彼女である。
関西方面で声優の勉強や演技の勉強をレベルの高いところでしてきたようである。
その彼女にはうちの劇団の稽古はちょっとたるかったようである。
「指摘したいところが・・・」
ぐさっ!!
だけど、時間が経ってからよくよく考えてみると、あーそういうことか。
と言うところに行き着くのである。
お互いに経験してきた集団のつくりが違うのだなと。
うちの劇団には教える教えられるという「先生と生徒」のような関係は存在しない。
芝居の方法論の正解があるとかないとかって言う話じゃなくて、ただ0からみんなで悩んで作ってきたっていう経緯から「先生と生徒」にはならないんだな。
そしておそらくは彼女はそういう場所を経験してきて、その場所が彼女にとってとてもかけがえのない経験だったんだろうことに気がついた。
最終的にうちの劇団で腰を据えてくれることを選んでくれれば、それはそれでいろんな経験をお互いに吸収できるし、刺激仕合ながら新しいものを作り上げていく喜びを感じられるわけだから嬉しいわけだけど、残念ながらうちの劇団を選ばなくてもこの先どこに行っても頑張って欲しいものである。

そして東京に行った彼女の痛い言葉がよみがえる。
「ここは(劇団Beans)は自分が目指したい位置を目指していないから・・・・」

この日の稽古が終わっていつもの居酒屋に。
そして、久しぶりの顔に出会った。
元劇団員でイギリスに転勤になった奴である。
身内の結婚式に出席するために日本に戻ってきたのである。
日本に戻ってきてから、寝泊まりを知り合いの家を転々としてきたようだが、この日は居酒屋の大きな鞄を持ってきていた。
彼は劇団の誰かが泊めてくれるだろうということで、当てもなくやってきたのだった。
大した奴である。
イギリスに行ったから少しは言葉も変わっただろうと、思っていたら大間違い。
相変わらずの似非関西弁である。
いろんな人と会話したが、あっという間につい昨日分かれたばかりと思わせるような、そんな時間が流れた。

あ、そうそう結局彼は我が家に泊まることになった。


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