兼松孝行の日々つれづれ

2001年11月30日(金) 日々つれづれ

いろんなアーティストを見ていて思うことがある。
30代前半に手数をひろげることに成功した人は、そのあとも残ることができる。
30代前半に頑張った人は40代の円熟期にむけて緩やかにそして確実に上昇するカーブを描いていくことができると思う。
たとえ感性が鈍ったとしても、そこを技術でまかなっていくことができる。

そういう意味で芝居をやってる自分としては、演出で残っていける演劇人でありたいと思っている。
劇団以外でも演出をやってみたいと思っているし、実際にオファーはある。
なかなか実現にはこぎ着けないが。

だからこそ、今この30代前半の時期に時間の許す限り演出をしていきたいと思っている。
その第一歩は残念ながらできなかったのだけど、これから先芝居を続けていく上においてできるだけ回数を重ねて演出としての幅を広げていきたいと思っている。
役者をすることは演出のプラスにもちろんなるのだけど、演出そのものをする事に比べると、雲泥の差がある。
これから年を重ねて行くにつれて、いろんな感受性や柔軟性が鈍ってくると思う。
早い内に沢山の回数の芝居を演出としてこなしていきたいと思う。
そしてその機会を増やすための努力をしていきたいと思う。

もちろん仕事や家族を犠牲にしてまで芝居が出来る立場にはないので、演出をするチャンスというのはそうたくさんある訳じゃない。
一回一回のチャンスをものにしていきたい。


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