幸せ記録帳
涼香



 練習

発表会や試合、そんな大舞台よりも練習が好きだと思うのには、ワケがある。

緊張することって、場合によっては上手くいく力をくれるけれど、大抵失敗したらどうしようとか、不安が伴なうことが多い(私の場合だけれど)
だから、自由に自分を出せる練習って、ある意味ホッとする。
練習は失敗することが目標とも言える気がするし。
本番のための貯金っていうのかな?
練習をたくさんしたぶんだけ、本番への不安は減ると思う。
「そんなことない! 練習したって、不安なものは不安だよ」
そう思うかもしれないけれど、じゃぁ、全然練習しなかったときのことを考えてみて。
「練習しなかったからしょうがない」
そう言う言い訳ができるだけで、失敗したらどうしようという不安はやらなかったときよりも多いんじゃないかな。
だけど、「練習しなかったから…」っていう言葉が、失敗したときに一番自分を納得させられる言葉でもあるんだよね。

でも、その後にやってくる自分の変化は、絶対練習したときのほうが大きい。
練習しても出来なかった。
けど練習したことが無駄になったわけではないでしょう?
心のなかのどこかにきっと積み重なっていつかとどくものだと思う。
ときには、本番の結果だけが大切に思えるかもしれない。
今までの努力が水の泡のように消えてしまったように思うときがあるかもしれない。

結果から見えるものは少ないけれど、練習から見つけられるものはたくさん、たくさんある。
幸せをありがとう★

2002年02月05日(火)
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