野生の森
高瀬志穂



 忘れな草。49 にょ *

 なるべく痛みを与えないように…とアスランは思うのだが、その入り口はアスランの指が触れるとそのまま吸い付くかのようだった。これもラクスの力なのか。
 そのすぐ側の突起を指で刺激を与えながらアスランはキラの中へと指を入れた。そこは思っていた以上に狭く、そして温かかった。

「痛いか?」

 キラの耳元でそう問い掛けると、キラはふるふると首を弱々しく横に振った。痛みに鈍く快楽が強い身体に、アスランが生命力を吸いやすいように抵抗しないようになっている。きっとキラだけではなく他の子を相手にしても同じ様なことだったのだろう。
 けれど決定的に違うのはアスランの心の中。こうしてキラの中に指を入れているだけで我慢なんてものはどこかにいきそうなくらい自分自身は興奮していた。
 指を増やしてキラの中に入りやすいようにする。最初は思っていたよりもずっと狭い場所にもっと時間をかけなければいけないかと思っていたのか、力の作用かそれほど時間がかからなかった。抵抗が少なく変に力が入っていないせいだろう。

「熱い…あついよ、アスラン…。」

 火照った顔。潤んだ瞳。耳に響く声。
 アスランはもう我慢なんて出来なかった。これはキラを、そして自分を生かす為の行為。けれどそれだけじゃない。彼女が好きだからずっとこうしたかった。
 アスランは服を脱ぎ捨て、キラの足を抱えて濡れた場所に固く熱くなった自身を押し当てた。

「キラ、入れるよ。」

 その言葉に答えるようにキラは首を縦に振った。本当に嫌ならキラはアスランを否定し抵抗する。ラクスの力が働いているとしても。けれどキラは首を縦に振ってアスランを受け入れようとしてくれている。
 入り口に押し当ててあったモノをアスランはキラの中へと沈めていく。

「ん……。」

 完全にないわけではない痛みにキラは眉を寄せる。けれどアスランを受け入れた。
 それでもすぐに中に入るわけではなくてアスラン自身を少し沈めたところで奥が狭くてとまってしまう。けれどここまで来てやめることも戻る事も出来ず、アスランは奥まで一気に突き上げた。

「ぁあああん…!!!」

 痛みをこらえるようにキラの手はシーツを力一杯握りしめていた。アスランはその手をゆっくりとほどいて自分の指に絡めた。
 キラの中のキラも知らない力だけをアスランに移すのがこの行為で一番やらなくてはいけないこと。けれどそのやり方なんて分からない。けれどこうして考えているうちにもキラの身体から力は抜けていってしまう。アスランが動いているだけでキラの身体には負担がかかるのだから。

「アスラ……。」

 その時、小さく声が聞こえた。キラの声だった。



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 一年ぶりの忘れな草。です。
もういい加減に終わらせたいです…もうすぐ、きっともう少し…のはず。

2007年09月16日(日)
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