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■ 忘れな草。35 にょ
「・・・っ。」
アスランは手渡された指輪を強く握りしめた。
「全てを手に入れることは出来ないのですよ、アスラン。」
そう少女は言う。たくさんのことを諦めたことのあるかのような言葉を。それは死神というより、無力な人間の様な言葉であった。
「何で今これを?」
けれどアスランはそのことよりも、これを渡された事の方が気になった。そして今聞くべき事はそれだった。
「確かに助かる方法なんてありません。神にすら出来なかったことをするのが人間です。だから・・・悪あがきくらいさせてあげますわ。私の気が向いたので。」 「ころころ意見が変わりますね。」
少女はアスランをみて、ふっと笑った。まるで春の穏やかな日のような笑顔で。
「普段はこんなことしないんですよ。あなただからですかね。」 「・・・一応もらっておきます。使う使わないは別として。」 「えぇ。あなたなら一番いい答えを見付けられるでしょう。」
そうしてアスランは屋上を後にした。
誰もいない廊下を歩く。看護婦に見付からないように。
「・・・っ。」
彼女は選択権を与えてくれた。ただ死を待つだけではなく。
「だからって・・・。」
誰かを抱け、という。愛などない、吸血鬼が血を求めるように生命力を求めろという。
「だが誰に・・・。」
たった一夜を過ごす。力を使えば簡単に女の子をこちらに向かせることが出来る。そしてその夜の記憶は残らないという。アスランが決意すれば簡単なのだ。そうすればもしかしたら二人とも生きていられるかも知れない。
「だけど、なぁ。キラうんぬんの前にキラ以外を触って・・・つかセックスなんて出来るものかなぁ。」
男は身体と心が別物だというけれど実際キラ以外の子を見てもなにも思わない。教室で回されるエロ雑誌にも興味はない。
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直している暇があまりないので、勢いだけで打ったものをだいたいそのまま。
2005年03月09日(水)
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