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■ 賢者の石
「嫌いっ。どっか行っちゃえーっ」
そんな声がここエターナルに響くのはいつものことである。あの死闘の後二人は前にも増してラブラブバカップルになった。ことあるごとに行われる喧嘩は日常茶飯事で名物になりつつあった。 「だってキラのこと好きだと思うし可愛いと思うしキラの中は…」 「変態ーっバカバカバカっっ」
だいたいはこういう喧嘩はキラが一方的に怒るようなものだった。
「おい、どこに行くんだ?」 「そんなことアスランには関係ないっっバカーーっ」
捨てセリフのように言葉を残しキラは部屋を後にした。
「アスランなんてアスランなんて…」
ぶつぶつとそんなことを呟きながらふあふあと廊下を進む。別に行くところ何てない。この船はジャスティスとフリーダム専用艦。アスランとキラ、それにラクスくらいしかキラの話し相手は乗っていない。AAに行けば話し相手はいるのだが、わざわざ行くのも大変である。
「はぁ〜。」
勢いで飛び出してきたのですぐに部屋に戻るわけにもいかず、キラはふらふらとしていた。
「キラ、どうかなさったのですか。」
と、後ろから声をかけられた。振り替えると予想通りこの艦の艦長、ラクス・クラインその人であった。
「ラクス…とミリアリア?どうして…。」
何故かその隣にいたのは薄茶色の外巻きの髪をもつ少女だった。普段はAAでCICを担当する彼女。エターナルに来るなんて滅多にない。
「ラクスさんに呼ばれてね。」 「一度ゆっくりお話したいと思いまして。」
何だか二人は息が合うようできゃっきゃっと話をしていた。
「そういうキラはどうしてそんな暗い顔してるの?」 「え…暗い?」
そんな顔をしているつもりは全くなかった。しかしミリアリアはキラの顔をじーっと見ている。
「重〜いオーラを背中に背負ってるのが見えるわよ。」 「…。」 昔からミリアリアはこういうことに鋭かった。誰に対しても。 戦闘中での悩みはミリアリアにはどうすることも出来なかった。だからあえて聞かなかった。聞いてもキラを苦しませるだけだから。しかし今回は違う。得意分野の悩みではないか!とミリアリアはピーンと来てしまったのだ。
「よろしければ私達に話して頂けませんか?」
ラクスもキラを促した。するとキラは頬を染めながらぽつりぽつりと言葉を口にした。 「アスランが…変なことばっかり言うんだもん…だから、だから…」 「キラ、話が分からないんだけど…もう少し私にも分かりやすく…」
しかしキラは頬を染めて泣きそうな顔になるだけ。 ゆっくりと頭を整理して、ようやくキラの言いたいことをミリアリアは理解した。
「キラは言って貰えるのがイヤなの?」 「そうじゃないっ。けど…あんなこと…恥ずかしいよ…。」
言葉を言ってくれるのは嬉しくて、けれどあんなことばかり言われるのは恥ずかしくて。だから、だから。
「ではなぜキラはそんなに悲しそうなお顔をされているのですか?」 「…嫌いっていつもそう言っちゃうから。」
思いは伝わっている。アスランは、何も言わなくても分かってくれる。けれど言葉で伝えたいのに素直に伝えられなくて。
「素直に好きと言いたいのですか?」 ラクスにそう言われキラはさらに顔を赤くした。それを見ただけでキラの答えは分かる。ミリアリアはむーっと考えこんでぽんっと手を叩いた。
「そうだキラ、これあげる」
キラの掌に差し出されたのは透明な袋に入った赤い飴玉だった。
「飴?」
キラはそれをじっと見つめるのだったがなんの変哲もない飴だった。しかしミリアリアは得意気な顔をしていた。
「違うわ、これは賢者の石よ!!」 「……は?」 「何でも願いの叶う賢者の石なのよ!」 「はぁ…」
そんなものなんてありえないのに自信満々にミリアリアは言い放つ。
「これを舐めている間は素直になれるのよ。ミリアリア様のお墨付き」
そしてキラの手に乗ったままだった飴をミリアリアは手に取りキラの口の中へと入れた。少し舐めてみたもののそれはやはり特に変わったとこない苺飴であった。
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某アニメの影響ではありませんよ。ありませんからね!! 友達が賢者の石について調べていて、その本をちらりと読ませてもらったのですよ。←この友達も某アニメの影響ではないだろう。 そしたらザクロ石よりきれいとかなんとか書いてあって、「賢者の石って赤なの??」って友達に聞いたら「そう言われてる」と教えてもらったのです。
で、なぜか赤い飴玉が思いついて・・・こんなネタに・・・。 携帯に打ったままを載せているので、かなりおかしいです。 近々ちゃんと直してアップしたいと思います。
ちゃーーーーーーんと、裏小説ですよ、これ。 この後あとこれの4倍くらいになります。
2004年02月20日(金)
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