雲間の朝日に想うこと


< 今日は何方を向いて居ますか >


日々記し続ける言の葉の、
極僅かな、
角度の相違が。

大きく、
大きく
其の葉先で解離する。




受け容れる事と、
諦める事の、
其の差は。

きっと、
紙一重で。


諦める事と、
自棄に成る事の、
其の差も。

きっと、
紙一重なのだ。









其れ故に。







放つ言の葉の、
僅かな歪みを感知する、
其の度に。


余り、
穏やかで無い予感が。

繰り返し、
繰り返し、
浮かび来るのだろうか。















幾度と無く、
逃亡を繰り返し。

幾度と無く、
自らに刃を向け。


其の予感に抗う様に。



振り切れる事の無い振り子が、
在れば良いのにと。

希う。
















あの子は。


 「明日退院します。」
 「地元に帰るよ。」
 「機械の使い方は覚えた。」


殆ど、
実現の可能性は無い事を、
口にした。















海が見たい。

外に出たい。

其処に、
居たくは無い。


強い想いと、
強い焦りと。

如何して、
こんなに痛いんだろうね。



唯の願いなのに。





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References
 May.28 2016, 「終着地を見据えられますか」







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2016年07月18日(月)


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History
2008年07月18日(金) 順位を附すのは想いでしょうか
2006年07月18日(火) 初心の様に戯れるのでしょうか
2005年07月18日(月) 好かぬ雄の子なのでしょうか
2004年07月18日(日) 本当に譲れぬ条件でしたか



< 自ら消せる内にでしょうか >


自身の、
其の先を見据え。

幾つかの欠片を、
集め、
捨て、
拾い、
並べて行く作業は。


自身の、
想いの在処を重ね逢わせる作業に、
等しいから。




其の欠片には。

幾重にも、
想いが宿って居るのだけれど。









其処から。

僅かでも想いの香る欠片を、
取り除く作業が。


先を見据えた振る舞いと、
言えるだろうか。




















少しも並び始めぬ其の、
欠片を前に。

途方に暮れた。
























あの子の綴る文字は。


 「自分を見つめる時間の中に。」
 「私のことを入れないでね。」
 「もう好転は難しいって言われた。」


少しずつ、
終着に舵を切り始める。















きっと。

香らぬ欠片など無い事を、
知って居るから。













 「葬式不要。」
 「火葬後遺骨引取拒否。」
 「産廃なり〜。」




其処迄、
徹底して。

あの子は、
自身を消そうとするんだろう。





自らが、
決められる内に。





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References
 May.28 2016, 「終着地を見据えられますか」
 Apr.28 2016, 「足らぬ覚悟を問われて居るのでしょうか」







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2016年07月13日(水)


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History
2005年07月13日(水) 欲望には勝てないのでしょうか





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