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2001年10月28日(日)
可能性

望む望まないに関わらず,時間は寡黙に過ぎていく。
一瞬の現実に翻弄されて進む道を見失う。
過ぎてしまえばそれは過去に過ぎず
まだ見ぬ未来には決して手が届かない。

だからこそ立ち止まり己の身を思う。
作り上げてきた自分のかたちが自ら望んだものなのか。
正しいことも正しくないことも全て受け止めることができるのか。
浸食する自己の狂気や幼児性や冷酷さや破壊衝動を己のものとして
それらすべてに回答を導き出すことができるのか。

忘却に身をゆだねる。
それは否定と何ら変わりない。
希望的観測に明日を占う。
それも逃避と何ら変わりない。

あなたのかたちはわたしにはわからない。
だからこそそこに可能性がある。
それだけがここにいる理由。
ただそれだけはわすれないでいてほしいと思う。



2001年10月23日(火)
悪い習慣

大掃除をした名残のゴミを片づけて爽快な一日の始まり。
雨上がりの青空が目に心地よい。
こんな日は気になっていた家事を片づけてしまうに限る。

まずは洗濯と布団干し。朝食に使った食器を洗う。
そして掃除。庭木の手入れ。ネコたちの世話もする。
ざっとこれだけで昼過ぎまで気持ちよく働いた。

そして悪い習慣。
最近,やめていた煙草に火を付ける。
自分だけの密かな楽しみになりつつある。
この一箱が終わったらやめるつもりだが,また禁煙できるだろうか。
久しぶりの紫煙をくゆらす楽しみは,強力な誘惑だ。
内緒の楽しみは,なんて甘美な刺激なのだろう。



2001年10月22日(月)
健忘症か

最近あった不思議な出来事。

朝起きたら,なぜか靴下がドアノブに片方だけかかっていた。
前日に風呂に入ったときに引っかけたのだろうか。
洗濯かごとの位置からすると考えにくいのだが…。

一眼レフを使おうとバッグから取り出したら
レンズキャップとMCプロテクターがなかった。
どこをさがしてもない。
レンズキャップはともかく,プロテクターを外すとは考えにくいのだが…。
しかもここ数日一眼レフを使っていないし,その前に使ったときは付いていたし。

健忘症か。それとも無意識に行動しているのか。
大事なものが消えていないだけ良しとするか。

今日は診療の日だった。そして今日もまた雨だった。
ただ,今日は車ではなく電車を使った。
平日に電車に乗るのは久しぶりだ。

いつもの通勤ルートを,いつもと違う路線に乗っていく。
見慣れない人の群れ。
そして見慣れたサラリーマンの背広の群れ。
電車の風景はいつも同じようで違う。

診療は主に復職後の話だった。
できれば今の職場を離れたいということ。
はたしてその望みは実現するだろうか。

あと2週間して同じ職場に復帰するのは間違いない。
そして異動するとしても,来年の春までは無理だ。
そんな単純なことも意識から抜け落ちていた。

帰宅する時間が帰宅ラッシュと重なった。
この時期でも電車の中は蒸し暑い。汗が出てくる。
こんな電車に乗って通勤していたとは。



2001年10月21日(日)
秋桜

土曜日は限りない晴天だったが,日曜日は薄曇り。
少々寝坊して布団のぬくもりを楽しむ。
悪くない一日の始まりだ。

少し離れた国営公園へ秋桜を見に行こうと思った。
今頃が満開らしい。
天気がすっきりしないのはいささか残念だが,それもまあ悪くはない。
彼女を乗せて昼前に出かけた。

軽く食事をしてから公園に向かった。
珍しく人が多い。車も混んでいる。
どうやらイベントで公園を無料開放しているらしい。
あまり人の多いところは苦手だが仕方ない。

秋桜は公園の奥の方に咲いていた。
人の群れは好きになれないが,花の群生は嫌いじゃない。
さらに奥へ足を向けると,丘全体が秋桜に彩られていた。
マナーの悪い人たちさえ居なければ,気分良かっただろうに。
写真を撮るためなら,秋桜畑に入り込んで土を固めても気にならないらしい。

一回りして車に戻る。
そして車にあふれた駅前を抜けて,実家へと向かう。
毎度毎度だがパソコンの操作がわからないと呼ばれたのだ。
少し手伝いをして,お茶をいただいて帰路についた。



2001年10月17日(水)
眠りと記憶

夢をよく見る。
大学の頃の夢だ。
いつも,何もわからずに焦っている。そんな夢だ。
起きて夢とわかって安心する。そんなことが多い。

今日は昼過ぎに部屋でぼんやりしていた。
そしたらそのまま意識が眠りについてしまった。
かなり肌寒い陽気でありながらよく眠れるものだ。

結局寒くて起きた。
布団を敷いて再び眠りについた。
そしてまた夢を見る。記憶の断片を。



2001年10月16日(火)
味覚が…

今日は大型二輪の検定の日。
天気は晴れ。気持ちいい陽気である。
落ちたら落ちたでいいや,と思いながらも落ち着かない。

早起きしたので時間が余った。
掃除して洗濯してみる。
あっという間に1時間。そして教習所へ向かう。

試験はいきなり一番手。しかも苦手な第一コース。
もうこうなりゃ,と言う気持ちでバイクにまたがった。
気持ちの焦りからウインカーを戻してしまうミス。
一本橋も焦って通ってしまった。

結果はなんとか合格。やれやれ。

それとは別に,ここ数日味覚がおかしい。
飲み物を飲むときに,何か苦いような感覚がある。
ただの水でも,牛乳でも,お茶でもそうだ。
花粉症の薬−抗ヒスタミン剤のせいか?
何か,気になる。



2001年10月15日(月)
奥多摩ふたたび

天気のよい月曜日。
日差しはまるで残暑のそれだ。
起きてねこたちに挨拶。それぞれに迎える平和な朝。

昼前にバイクを出して奥多摩へと向かう。
別にどこでもよかった。
ただなんとなくバイクに乗ったら自然に身体が動いた。

今日はなぜか警察が多い。
行く道あちこちにパトカーやら白バイがいる。

奥多摩で何十本か走り込む。
調子は悪くないけれど良くもない。
まわりがうますぎて圧倒される。

帰りにねずみ取りに捕まった。
ありがたいことに注意だけで見逃してくれた。



2001年10月13日(土)
花粉症

秋になっても花粉が飛ぶ。
今年の春に発症した花粉症が,秋にもやってきた。
地獄である。

耐えきれずに医者に行く。
薬を貰って速効で飲む。
あまり効かない。

折しも大型二輪の教習,2段階の最後の日。
鼻水とくしゃみが止まらない。
きつい。ねむい。ぼんやりする。

なんとか教習はクリア。
家に帰って友人とともに食事をとる。
鼻水止まらない。
薬のせいでそのまま寝てしまった。さえない。



2001年10月11日(木)
友人からの電話

昨日は,この時期としては珍しい大雨。
雷を伴って叩きつけるように,一日中降り続いた。
そして僕は体調を崩して一日中寝ていた。
右側頭部の偏頭痛。火曜日くらいから続いていたが,ようやく収まった。

今日はうってかわっていい天気だ。
昼近くまで猫と寝ていたら,古い友人から電話があった。
彼女は,ずいぶん元気になったようだが,まだ不安定さを感じる。
互いに,またあのころのように,光を取り戻すことができるだろうか?

思えばもう10月。復職までは数えるほどだ。
いまだにこの生活の終わりを実感できない。
そして働いている自分の姿もだ。

彼女はあと数日で今の仕事が終わる。
そして僕は,あと二十日ほどで仕事に戻る。
そんな事実だけが心を置き去りにして,容赦なく近付いてくる。



2001年10月09日(火)
反目する感情

街中からキンモクセイの香りが薄れつつある。
雨に打たれて山吹色の小さな花が路面に柔らかな絨毯を引く。
穏やかな秋の日。天気予報は外れて,薄日差す朝の光。

今朝,3年ぶりに煙草を吸った。
正しい自分のあり方とは反対方向の欲求が常にある。
それが停められてどこかでバランスを取りたかったのだろうか。

もう,しばらくは吸わないだろう。
久しぶりの煙草の味は,頭痛と不快でしかなかった。

ここしばらく試験の夢をよく見る。
大学時代の試験。いつも準備ができていなくて途方に暮れる夢だ。
何もかも分からないのに回答を要求される。
それに平然と回答できないといけない自分。
目覚めて,もうそんなことはないと何度も安心する。



2001年10月03日(水)
キンモクセイの咲く頃は

空気にキンモクセイの香りが満ちて,秋のすべてを包み込む。
毎年繰り返されるこの空気は,1年の中で最も過去を近づける。
思い出す秋はいつも手の届かない遠い日常だ。

あれは8年ほど前になるだろうか。
深夜の遠い街の線路脇で月を眺めた。
線路に入って,川を渡る陸橋の上から月を眺めた。
幻想的で,そして悲しいほどに美しい現実の思い出。

同じ時期に,同じ場所を訪れたことがある。
同じ空気に,同じ月夜。
けれど,もう同じように美しいとは思えなかった。
僕が変わってしまったからだろうな,と思ったら淋しくなった。

今でもそこは同じようにあるだろうか。



2001年10月02日(火)
大型二輪教習

土曜日から大型二輪の技術教習を受け始めた。
今日は2時間連続で乗る。
天気は快晴で,汗ばむほどの陽気だ。

午前一番の教習だと思っていたら,午後2時の予約だった。
いったん自宅に戻って,再度出かける。
Webページ作成にいそしんでいたら食事の時間がなくなっていた。

2時間連続で大型に乗るとそれなりに疲れる。
残念ながら,一本橋や波状路がうまく乗れずに1時間復習となる。
なかなか思った通りにはいかないものだ。

夜は明るい居待ちの月。本当の満月は今日。
突き抜けるような空に浮かぶ銀色の光。
過去も未来も超越した存在からは,透明感だけが舞い降りてくる。



2001年10月01日(月)
朧月夜

月曜日は雨が多い日。3週間前の診療のときも雨が降っていた。
秋の雨は静かで夏のような不快さはない。

診療を受けに会社に行く。定期がないから車を使った。
10月に入って最初の日,休みに入ってもう2カ月も経ったことを実感する。
流れに流れていく自分に,あまり苦痛は感じなくなった。
なすがまま,なされるがまま,それも悪くないだろうと。

帰り道で彼女を拾って帰途につく。
雨は小やみになり,夕暮れは音もなく闇に変わる。
今日は十五夜。旧暦の8月15日だ。
夜半には雨が止み,雲を通して月が顔を見せてくれた。