雲間の朝日に想うこと


< 切れぬ想いは想いでしょうか >


金輪際。

もう逢う事は無いと、
そう、
想い極めた故に。




言の葉を、
返す力も無い。

或いは、
言の葉を想う事すら出来ぬ、
身体で在ると。


違うか。


身体すら無いかも知れぬと、
想ったが故に。




幾年も前の、
其の紙切れを引き出して。

足跡に触れた。















けれども。

其れは、
半ば執着して付きまとう雄と、
変わらぬ行為で。


今に至れば。

其れは、
執着して付きまとう行為、
其の物だ。
















当時交わした宅配便の伝票を、
あの子に見せながら。

ふと、
問い掛ける。







 「検索で出て来るの。」
 「お母さんの名前?」
 「お姉さんの名前?」

 「此処にね。」
 「住んでたアパートがあったと。」

 「そっか。」

 「流石に引いたよ。」

 「やっぱり?」





















もう逢えないと想ったから。


良い意味で裏切られた、
其の想いは。

きっと、
届くとは想うけれど。













もう逢えないと想ったから。


其れは、
あの子への想いでは無くて。

飽く迄、
自身の為の想いに過ぎないのも、
事実だよね。






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References
 Nov.03 2017, 「知れぬ街では他人でしょうか」
 Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」







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2018年04月05日(木)


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History
2013年04月05日(金) 土台の揺らいだ青写真でしょうか
2007年04月05日(木) 好きな花は何ですか
2004年04月05日(月) 痛みに耐えて迄贈る想いですか
2003年04月05日(土) 同じ贈り物が欲しいですか





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