雲間の朝日に想うこと


< 二人の初めてはもう不要ですか >


新規に、
獲得する経験は。


自身の容量を、
増し。

次なる糧へ、
変化を、
遂げるのだけれど。




一歩、
一歩。

自身が、
歩んで居るならば。


自身の触れる、
其の世界は。

全てが、
初見なのだ。









其れ故に。





別段、
特異では無い筈の世界も。


時に、
想いも拠らぬ領域から、
発生し。


予期せぬ世界に、
戸惑うのかも知れない。















七色の炎が途絶え、
元の暗闇が戻るや否や。


 「初めて花火したんだよ?」
 「小坊主との初めてって。」
 「まだたくさんあるんだよ?」


非難の想いを、
其処に忍ばせながら。

姫は、
そう言うけれど。






寧ろ。

其れを忘れて居たのは、
姫の方なのだ。
















 「花火買って帰らない?」


何気無いに、
忍ばせた想いへ。


 「娘に見せるのね♪」


姫は、
反応すらしなかった。






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2006年08月16日(水)


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2005年08月16日(火) 揺れぬ姿は大樹が在る故でしたか
2004年08月16日(月) 幸福が幸福を奪うのですか
2003年08月16日(土) 寂しさの裏はまた寂しさでしょうか





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