雲間の朝日に想うこと


< あなたのお家は何処ですか >


其の血脈が、
在り続けた環境に、
適応して。

遺伝的に組み込まれた、
特殊性なのか。


其れとも。

社会性を獲得する其の時期に、
置かれた環境が、
創り上げた技能なのか。



其の答えは、
分からないけれど。







一般的に解釈された、
其の、
区分に因らず。


気儘に。
自由に。


自身を、
好都合な方向へ導いて居るのだ。













そう、
勘違いして居たのかも知れない。

















飄々と、
乗り移った様に見えて。


本当は。

其の床に、
馴染んで居たのだ。




猫は。

人では無く、
矢張り、
家に付くのだ。


















嘗て。

姫と、
俺と、
姫の息子と、
共に過ごした、
其の家に。


姫の姿も、
俺の姿も、
無いのだけれど。












息子と共に、
嘗ての住処に戻って来た、
飼い猫は。

封印を解き。



 「『ごろん』ってしたんだってよ!」

 「飼い猫?」

 「息子が電話して来たの。」

 「今日が引っ越しだっけ?」



自身の項を、
床に擦り付ける様に。

床へと、
寝転んだ。





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References
 Oct.08 2005, 「住処へ想いが届くでしょうか」
 Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」
 Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」







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2006年06月19日(月)


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History
2005年06月19日(日) 時のみが知る応えでしょうか
2004年06月19日(土) 今日は記憶に値する記念日ですか





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