雲間の朝日に想うこと


< 涙の訳でも話せませんか >


雫に映った部屋の明かりのせいだろうか。

離れる事の無い姿は。
今も事在る毎に浮かび来る。







無理矢理言い聞かせて。
自ら離れて行った気がするのだ。


怒りなど俺に無い事を知って居て。
敢えて怒られた振りを演じて。
強制的に距離を取った気がするのだ。


其れ故に。


今更何を伝播させようと。
閉ざした扉の向こうには何も届かない。

きっと。








誤解しか届いて居ないだろう。
未だ意図の一欠片ですら届いて居ないだろう。

誤った想いだけで構成された彼女の胸の内は。
何れ程闇に閉ざされて居るのだろう。



少しで良い。
僅かで良いのだ。


入口を開いてくれれば。
光を捻り込む場所が産まれるのに。













俺が達した直後に頬を伝った涙は。
高ぶる想いの証拠でしょうか。
愛情の喪失の証拠でしょうか。


今更涙の訳を聞いた所で。
何も変わらないけれど。




俺の指で潤んだ目許を拭った瞬間が。
如何しても脳裏を離れない。

もう直ぐ二月を経ると言うのに。


2005年11月18日(金)


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2004年11月18日(木) 優先する事が即ち道具視でしょうか
2003年11月18日(火) 誘導路の灯が点いて居たのですか





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小坊主
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