雲間の朝日に想うこと


< 冗談に深意は無いでしょうか >


実在する物であれ。

脳裏に据えた、
希望の基準であれ。


自身の目標を定め、
其の目標に、
取り付き、
追い付き、
追い越す事が。

肝要かも知れないけれど。




其の目標が、
自身を高める方向に、
逆行するならば。

其の相手に、
勝ちを収める必要など、
無いのだ。




其れ故に。



深意が在るのか。

在るならば、
何処に在るのか。



見当を付けようと、
必死に、
可能性を模索する。












歩み始めた記念に、
成り得る筈の、
旅路の玄関口で。

袂を分かつ二人に。


自身は、
勝るかも知れないと、
姫は言うけれど。




最初の言葉に、
俺が、
何れ程小躍りしたか。


理解するだろうか。









新たな戸籍が、
産まれて。

其の戸籍には、
子が宿って。

其の戸籍は、
二つに別れて。

宿った命は、
新たな戸籍に委ねられ、
自身から離れる。









 「小坊主、籍入れる?」

 「本当?」

 「役所に出しに行って、そこで離婚するの。」
 「杉田かおるにも勝てるよ!」

 「役所離婚って言うのか?」
 「成田離婚より強いね。」

 「そうそう!」



冗談に、
相槌を打ちながら。

楽に成りたいだけなのかと、
何度も、
想いを疑って終う。


2005年08月20日(土)


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History
2004年08月20日(金) 腕の痛みは喜びなのですか
2003年08月20日(水) 契れぬ想いは何処に向かうのですか
2001年08月20日(月) 何故恐れを抱くのだろうか





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小坊主
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