雲間の朝日に想うこと


< 契れぬ想いは何処に向かうのですか >


愛しい女の腹の上で、
死を迎えたら。

雄にとって幸福な事だろうか、
其れとも恥ずべき事だろうか。


未だ生に執着の有る俺の身は、
問いを解く立場にも辿り着いていないけれど。



愛しい男の腕の中で、
死を迎えたら。

雌にとって至福の極致なのだろうか、
其れとも絶望の極限なのだろうか。


性差を有する俺の心では、
埋める事の出来ぬ感覚の差が存在するのだけれど。








きっと貴女は。

自身の姿を、
この昆虫に投影して居たに違いないから。












 「あのね・・・」
 「甲虫の雌が死んじゃったの。」



貴女が夜中に観察した、
情熱の契り合いが。



門出の刹那か、
本能の狼藉か、
別離の慟哭か。


何れにせよ、
決して暖かな未来を醸し出す行為では無かったのだ。














貴女へ伝えたい想いの数々が、
貴女を魅せたい想いの数々が、
俺には未だ残ってるから。








 「雄は知らずに抱き締めてたのかな?」
 「それとも悲しんで抱き締めてたのかな?」



そう呟いた貴女を、
抱けなくなりそうで怖い。


2003年08月20日(水)


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2001年08月20日(月) 何故恐れを抱くのだろうか





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