雲間の朝日に想うこと


< 型枠の中には居ない人ですか >


其の言葉は、
極めて自然な順序で。

同時に、
型枠の堅さを、
強く意識させる。


 「彼女のこともあるんでしょう?」




其の言葉は、
生理学的に至極尤もで。

同時に、
内堀の高さを、
強烈に意識させる。


 「やっぱり早いほうが良いでしょう?」







他人と身内の出来事は、
飽く迄別物で。



嫁や、
子と言う概念は。

外面と、
本音の、
二重の規準で定義されて居るのか。













 「年を取ったら。」
 「やっぱり怖いでしょう。」



姫とは、
相容れないかも知れぬ事が。


俺の、
母親の頭では。

先頭に位置している。














 「期待してるんだから。」


電話越しの利己的圧力を、
決して、
緩める事の無い母親に。

期待とは何だと、
声を荒げそうに成り。









其れが、
自分の弱さで。

姫の、
最も忌み嫌う部分だと、
気付いて。





唇を、
紅い塩味で濡らす。





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References
 Dec.28 2003, 「説得出来るでしょうか」


2004年10月25日(月)


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History
2003年10月25日(土) 幸せな二人に見えましたか





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