雲間の朝日に想うこと


< 其の口付けは他の雄の為ですか >


一見、
甘い香の漂う瞬間と、
見紛うけれど。

油断ならぬ時だからこそ、
甘い香が漂うのだ。








其れ故に。




キスをせがむ、
其の姿に、
唇を逢わせながらも。


視線や、
行動を、
注視して。

真意が、
何れに在るかを、
探るのだ。

















 「何?」

 「大好き♪」


純粋に、
素直に。

何れ程、
甘える姿に見えても。



其の瞳が、
悪戯っぽく笑って居る。









 「大好きだから、何?」

 「大好きだから、新聞見せてね。」


目的は、
決して其処に無いんだ。


















何の問題も、
無い事なのだから。

態態しく、
振る舞わなければ良いのに。







 「私って。」
 「他の男の事を考えてる時に、甘えるよね。」


ばつが悪そうに、
そう口にしてしまうのは。
















姫なりの、
愛情表現なのかな。


2004年08月12日(木)


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2003年08月12日(火) 言葉に踊らぬ術が身に付きますか





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