雲間の朝日に想うこと


< 定位置は何処ですか >


酒精と、
体温と。


風呂上がりの、
上気した身体を。

徐々に冷ましながら。



真横に寄り添う、
其の相手が。


一言呟いた。



 「小坊主が居なくなったら。」
 「何処に行くのかな?」









俺の膝の温かさに、
其の身体を埋め。

心地良さそうに、
眠る猫が。



呼んでも居ないのに、
尻尾を振る。












 「何処に行くのかな?」

 「姫の膝でしょ?」


俺が居なければ。


此の猫は、
俺の次に効率良く温もりを得られる、
姫の膝で。


心地良さそうに、
眠るに違いないけれど。















 「姫の膝でしょ?」

 「じゃぁ、私は。」
 「小坊主と一緒じゃ無いって事?」


姫は。

其の風景を想いに乗せて、
其れを拒絶する。











 「違うよ。」


此の猫が、
俺の膝の上を定位置にする様に。







今の、
俺の右隣の、
其の場所こそが。



姫の定位置でしょ?





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References
 May.23 2004, 「想いを託した本ですか」
 May.04 2004, 「過ちは素直に認めませんか」


2004年05月25日(火)


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History
2003年05月25日(日) 弱音の吐き合いなのでしょうか





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小坊主
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