雲間の朝日に想うこと


< 不安の因は自分に在りませんか >


求めて止まない物は、
形では無いと。

曖昧に感じ取って居るから。


望んで止まない物は、
想いに在ると。


曖昧に感じ取って来たから。



其の曖昧さを、
丁寧に感知しつつ。

求める処を、
探し続けて来た。





姫は既に、
形を有して居る。

俺の未知の領域に、
其の形が在る。


未知を明確に感じ取る事は、
出来ぬから。


試行錯誤で探すしか、
方法は無いのに。








 「私の友達が。」
 「八歳年下の彼氏と結婚したんだって。」


姫から届いた、
一通の困惑。











 「中学生と小学生の子供も一緒に。」
 「その報告を聞いた時。」
 「すごく不安になった。」


中学生と小学生の子供も一緒?


姫の息子が受験を終える迄は、
俺と姫の事は二の次と、
確認した筈だろう。




 「何故一緒にいたいのか言葉に出来ない小坊主と」
 「このまま一緒にいても良いんだろうか・・って。」


何故一緒に居たいか言葉に出来ない?


何処が好きかを答える事は、
上手く出来ないけれど。

何故一緒に居たいかなら、
姫が聞かないだけで、
何度と無く伝えて来た心算だ。




 「何故一緒にいたいのか言葉に出来ない小坊主と」


其の言葉は、
姫の口から聞かされた事すら、
無いだろう。











少なくとも。

姫は未だ、
人の持ち物だ。






飛び立つ怖さを和らげてから。
姫の都合を最大限受け入れて。



其の想いが、
優しさでは無いのなら。


其の想いが、
姫の為にならないのなら。






俺は何時でも良い。

自分の都合と、
自身の想いを、
刃として姫に突き付ける用意は、
整って居るんだ。


2004年04月17日(土)


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2002年04月17日(水) お互い素直になれましたか





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小坊主
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