にゃんことごはん
ごはん



 冬迎え怖さ半分 山景色、白く染まるか空仰ぎ見る

晴れ時々“雨”ではなく“雪”と予報される信州の冬。
寒いですよ〜と、みんなに脅されています。
“みんな”の内訳は、勤め先の方たち、最近行きつけの飲み屋の方たち、時々(主に練ちゃんの通院で)利用するタクシーの運転手さん……かな?

でもまあ、寒さは対策のしようもあります。外出時も衣類や小物を工夫すればなんとかなる、と強気でいます。
むしろ怖いのは、積雪の後の凍った路面。
蓋のない側溝沿いの道や車通りの多い道を歩くのはやめよう、と今から決意しています。滑って転んで、側溝にはまったり車道に飛び出したり、とか、いやですから。
練ちゃんのためにも(←ここ大事!)怪我なく健康で長生きしなくてはならない身、気を付けつつ“寒い寒いと脅される冬”を楽しみたいと思っています。

信州に引っ越して良かったこと、地酒(日本酒も焼酎もワインも)が美味しいとか、野菜が美味しいとか、その辺は、もう基本的なことですが、私にとって筆頭が空気の綺麗なことと人が少ないこと。
もっとも、人の少なさは地元経済の衰退にも繋がるので、諸手を挙げるわけにはいかないのですが、少なくとも通勤ラッシュに合わないのは、嬉しいことです。一番、混んでいる時間帯でも、ギュウ詰めにはなりません(多少は混みますが、首都圏のラッシュを経験している身としては楽勝レベル)。

私的なことでは、やはりリュウと住まいが近いこと。
遊びに来たり行ったりして一緒にご飯を食べたり、飲みに行ったり、なんてことのほかにも、最近はフットサルの試合を観に行く機会がありました。

彼はフットサルの地元チームに所属していて、仕事の終わった夜や週末、練習や試合に勤しんでいます。

リュウは身体を動かし走りまわっているのが基本形の幼児時代を経て、小4からクラブチームでサッカーをやっていました。高校も大学もサッカー部(同好会ではなく部活、というのが、なんというか)。大学院に進学してサッカーとは遠ざかりましたが、毎日走ったりは、していたようです。
信州で就職してしばらくはボルダリングに嵌まっていたと聞いています。
が、いつの間にかフットサルを始めていました。

仕事の関係で週末の休みが月に1回程度の私ですが、それをリュウの試合日程と合わせ、応援に行っています。ついでに試合会場の体育館の近隣にある温泉施設で湯につかったり、美味しい和カフェでランチしたりと、地元生活を堪能しています。

基本的に観光をするという行動にあまり興味がないため、横浜にいたときも地元のイベントに出かけたのは(みなとみらい、山下公園、中華街、元町とたくさんイベント会場があったにもかかわらず)、リュウが小さかったとき以外、県外の友人に誘われたとか通りすがりに覗いてみたとか、その程度の経験しかありません。
旅行も嫌いではないのでしょうが、好んで行こうとは思いません。
何しろ初めての海外旅行が、ローリングストーンズのコンサートのため。唯一、行きたいと思っている海外はオスロで、それもムンク美術館に行くため、です。

実際には、国内では首都圏以外でも主要都市の多く(札幌、富良野、仙台、金沢、名古屋、大阪、京都、奈良、岡山、倉敷、広島、香川、博多、長崎)、そして海外でもいくつか(ロス、香港、シンガポール、台湾、韓国)訪れていますが、ほとんどが仕事絡みです。あとは、親族が住む地。

では観光嫌いかというと、そうでもなく、いずれも楽しかった記憶しかありません。たぶん、観光とかイベント事に関してまマメではないんでしょうね。
なまじ観光地にいたから「いつでも行ける」と思っていたのかもしれません。

こちらに引っ越すに際して友人たちから「素敵な場所がたくさんあって、観光に最適だね」と言われたのですが、やはりと言うべきか、未だ観光らしい観光はしていません。なんだったら、銀行に行こうとして善光寺通りで迷子になったのが、一番観光客らしい経験だったかも、という情けなさです。
だから余計に試合の応援に行くために遠出をするのが、楽しいというか、一石二鳥というか。

働ける機会があり、さっくりと飲める場所があり、美味しい食材と酒があってご飯が美味しければ、それに増す幸せはない、と改めて思います。

2019年12月12日(木)
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