Epitaph


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2005年05月14日(土)祭り、、、

2時に一回どこかで止まって、隣のおねえさんが降りた。ラッキー。タバコを吸いに出ようとしたら運転手に止められる。降ろすだけらしい。

気が付いたらオタワに着いていた。5:00。2時間くらいは寝ただろうか。
まだ暗い。これから夜が明ける感じ。っていうか何もねえよ周りに。トロントみたいにダウンタウンまで来てくれるわけじゃないらしい。K君が不安になってタクシーの運ちゃんに「ここオタワだよね?」とか聞いている。

運ちゃんが「向こうだ」と指差した方にフラフラと歩く。乗っても10ドルくらいで行けたらしいが、時間がありすぎなので。住宅街だが、2階建てや3階建ての建物が多く、遠くまで見渡せない。
30分くらい歩いて、デカい川に突き当たる。これが何の川なのかもわからない。当然のように下調べなし。オンタリオ州の地図なら持っているが役に立つはずもなく。ていうかどうしてこんな中途半端なもん買ったんだろう?ワイナリー行く時に、とか考えてたっけ?

6時頃街に入る。適当に歩いて城みたいな建物の写真を撮ったりする。デカいのできっと何か有名なものに違いない。


クソ寒いので暖かいものが食べたいが、この時間じゃせいぜいマックかティム・ホートンズか?
人に聞いてまでマックを探したのにまだ開いてない。仕方なくティム・ホートンズでサンドイッチ。高い割にうまくねえんだよなここのは。

Tちゃんが初めて会った時「こっちにはティムなんとかっていう有名なカフェがあるんですよね??」と目をキラキラさせながら言うので「大したもんじゃねえぞあんなん。スタバより悪いかも」といきなり出鼻を挫いたりしたのを思い出した。


ホステルは、元刑務所だった建物で、部屋が牢屋みたいになってるとか。楽しそうだが宿泊施設としてどうなのだろうか…?
「何時からチェックインできる?」と聞いたら「1時からだけど、今金払ったら部屋には行けないけど下でくつろぐなりなんなり好きにしていいよ」と言われる。
ここでK君の友達や、最初のホステルで一緒で、今はオタワに滞在しているI君と合流する予定だが、何時頃来るのだろうか。

結構歩いて疲れたので、ラウンジ?のような場所でくつろぐ事にした。まだ朝早く、誰もいない。K君が棚から「ダイハード」を発見し、ヒマなので朝っパラから観る事にした。
1時間くらい経ったところでK君の友達、彼も"K"だな、、、Kn君としよう。が来た。ドレッドに、たこ糸のようなものを編み込んでいる。ちょっとイカス。「ホステルのねーちゃんが2人に受付来て欲しいって言ってましたよ」と言われるが、ダイハードが面白いので終わりまで観る。


ホステルとして稼動していても、元刑務所としての観光施設でもあるので、宿泊客ではない団体がゾロゾロ歩いていたりする。観光ツアーを何ドルだか、そんなに安くない金でやっている。泊まるならいくら見回ろうがタダ。
というわけで色々見て回る。首吊りの台と縄もあったりしてちょっと面白い。

ロビーに戻りしばらく喋って時間を潰すが、待てど暮らせどI君は来ない。雨が降ってやがるが、オタワまで来てこのまま腐ってるのもナンなので出掛ける事にした。


チューリップフェスティバル、と言うが、メインはどこでやっているのだろうか?街のそこらにちょっとずつチューリップは植わっているのだが。とりあえずなんとかセンターみたいな所で小さくやっている催しを見に行く事に。
デジカメをロビーに充電しっぱなしで放置して、死ぬほどのダッシュで戻ったりしてから改めてGO。盗まれてなくてよかった。

って何にもありませんよ。いろんな人が作ったチューリップのオブジェみたいのがやたら置かれているだけで。Tulip Art Festival と書かれているのでここはそういう所なんだろうか。しかしこれはショボい。ブースみたいのに入ると絵とかもある。どう見てもチューリップとは関係なさそうな絵もたくさんある。

祭りのパンフレットを入手。これによると他にもいくつか催しをやっている場所があるらしい。ここはもういいのでとりあえず出てメシ。…が、メシ屋が見当たらないので朝入れなかったマックへ。カナダ初マック。マズい。
I君からようやく電話。牢屋ホステルにいると言うのでさっさと来い、と呼び出す。


先程の城のような建物は、国会議事堂だったらしい。それはさておき、別の祭りポイントへ。
公園のようだ。ここには結構チューリップが植わっている。数の見当が付かないが、数千〜数万てところですか。ていうか、I君曰くチューリップ祭りといっても1箇所にまとまっている訳ではなく、オタワの街を歩きながら「ああ、ここにもチューリップが(ほのぼの」という感じで楽しむものらしい。

日本のブースがある。三味線と小さい太鼓で民謡を歌っている。なんとなく、あんまうまくねえよなと思ったが、外人どもは結構盛り上がっていた。吉田兄弟とか見たら何て言うだろう?
カタカナで自分の名前を、筆で半紙に書いてもらって喜んでいる人がたくさんいた。K君も書いていたが、持ち帰ってもしょうがないのでその場で見本として置いていく事にしたようだ。


フェイスペイントをしているブースがあり、その横に輪投げのようなものが置いてあって、最初は俺一人で投げていたのがそのうち4人で勝負みたいになってきた。輪投げと言うが、投げるのは馬の蹄のおもちゃなのでこれがかなり難しい。
I君が「負けた奴は顔に何か塗ろうぜ」と言い出す。この野郎余計な事を。熱戦の末、負けたのは俺。

ブースに移動、卓球の愛ちゃんにそっくりな韓国人が俺の顔に何か塗りたくる。美大生だそうだ。K君が「マックのドナルドみたいにしてくれ」とか注文出している。粉臭い。
関係ない人も皆笑っている。おお楽しそうだなお前ら。鏡を見せてくれなかったので俺だけがどうなっているのかわからず楽しめない。最終的にはピエロみたいになったらしい。

そのまま撮影会が始まる。野郎ども、もうちっと横向けとかこっちに立てとか注文を出しまくりやがる。輪投げで負けた程度でここまでやらねばならんとは…。
子供がビビってる。それは仕方ない。ムカつく反応は婆さんに多かった。

ブースに戻り、「水道ない?」と聞くと愛ちゃんと日本人スタッフが「水じゃ落ちないかも」とか抜かす。んだとこの野郎。諦めてピエロ顔のままホステルまで戻ることに。


かなり注目を浴びた。全身そういう服装ならいいんだろうが、下はまるっきり普通なのがさらに不自然なんだと思う。さっきまでゲラゲラ笑っていたこいつらは、慣れたらしく普通に会話している。マックを発見し、あそこで写真撮らせてくれ〜と懇願されたが、もう精神的に電池切れなので断った。
ホステルに戻るとねーちゃん達はいたって普通の反応。面白くない。手続きを済ませるとようやく笑い出した。「超セクシーよ」と言われる。嬉しいけど嬉しくない。

部屋はマジで牢屋だ。ドアが鉄格子。ベッドはショボい。別にいいけど。何はともあれシャワーだ。
シャワーが暖かくならず、ほぼ水の状態だったがドナルドメイクは普通に落ちた。どうやら騙されていたようだ。K君があの2人に「落ちないって言ってくれ」と頼んでいたらしい。……。


裏庭で一服しようと。K君が怪しげなタバコを差し出す。みんなで回して吸う。
2本目で早くもK君が笑い出す。I君はテンション上がっている。Kn君は「やばい」しか言わない。俺は割と普通だと思っていたが、、
集中力がなくなったのは自覚した。向いた方に焦点が合うのが確実に遅くなっている。おまけに人や俺が喋っていた事をすぐ忘れる。「あれ、今何喋ってたっけ?」と10回以上言ったらしい。体がやたら重い。
腹が減ったのでその状態のまま出掛ける事に。


安いのがいいだの一杯で入れないだの、30分以上はさまよっていたハズだが、どこをどう歩いたか全く覚えていない。土地感がないせいもあるだろうが。いかにもこっち風な大衆的なレストランに入る。おばちゃんと会話する。Kn君がぐったりして「水だけでいい」とか言ってるので彼は酔っ払ってる事にしておく。まだ「やばい」しか言わない。

結構な量のスパゲティをサラっと食う。ビールも飲む。Kn君は寝たり起きたり、、だったがいきなり「トイレどこっすかね」と言う。小走りに向かうが途中でゲロっと第一波。やっちまったよ…。
みんなで掃除。やったのはほとんどI君だけど。Kn君は10分ほどでトイレから出て来て平謝りで退散。


ホステルに着いた頃にはKn君はすっかり元通り、で「腹減った」とか言ってる。食ったスパゲティは全部出しちゃったしな。また出掛ける。
俺は吐いてはいないが、マックでコンボとか食っちゃう。割と正常な状態に戻ってきている、と思っていたが、俺がこれだけ食うのは通常ではありえないのでまだ結構効いているんだろう。


ぐったり疲れて戻ったらすぐ寝た。