ささやかな日々 / 浅岡忍

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2020年05月17日(日) 
午前四時半。息子と共に起きる。今日が日曜日だということをすっかり失念して今日のゴミ出しは何だったかしらんなんてしばらく逡巡してしまう。腕時計の日付を見て、あれ?と気づくという始末。こんな生活になってからというもの、日にちや曜日の感覚がすっかり狂っている。
息子と二人朝一番、ベランダに出て芽のチェック。オクラを植えた植木鉢はもう、土がもりもりっとするくらい芽がぐいぐい出てきている。こりゃいずれ植え替えしないといけないな、芽引きしないといけないな、と思うのだが、そんなことしたら息子が悲鳴を上げそうな気がするから困る。いいアイディアをひねり出さねば。向日葵やネモフィラも元気いっぱい。アメリカンブルーは今次から次に花を咲かせている。ラベンダーも薔薇も、次に咲かせる蕾の準備。ホワイトクリスマスの新葉が風のせいで傷ついてしまったことが悔やまれる。今朝もそっと指先で撫でる。痛みだけでもとれますように、なんて。

息子が育てているカブトムシの幼虫が蛹になり始めた。幼虫が作ったのだろう蛹になるための土の部屋ができていて、みんなその中でじっとしている。時々ぴくっと動くのが何とも言えずちょっと不気味。でもそれは私にとって不気味なだけで、息子にはそれがわくわくするらしい。早速録画してあるカマキリ先生のカブトムシの部分を見直す息子。もし土に黴が生えたらどうしよう、今から準備しないと!と慌てている。いやそれは、そうなった時のために準備しておけば、慌てる必要は全然ないんじゃないの、と私は思うのだが、納戸の奥から早速軍手を出してきて、「手袋はここにあるからね!あとはペットボトルがあれば何とかなる?」。気が早い息子である。

家人が昨日今日とオンラインで講習を受けているので、今日も息子の相手はすべて私。さてどうしよう、ということで、電車で40分くらいの距離を、今日は暇だから自転車で行ってみようか、ということに。息子は私の後ろに乗り、出発。知らない道を走るのは面白いけれど緊張する。予測がつかないから。特に後ろに息子が乗っていたりすると、事故ってはいけないと思うから緊張の度合いが高い。これがひとりだったら。結構暴走するだろうなあなんて思って苦笑する。ひとを後ろに乗せてる程度が、私には安全運転かもしれない。重いけど。
結局片道一時間と少しで到着。帰りはほぼ一時間で帰ってこれた。ふたりとも汗だく。

夜、髪を洗い終えてぼーっと座っていたら友人から電話が。最近夢を見るの、奴の夢なの、夢の中で「あんたなんか大っ嫌い!」とか叫んじゃうんだよね、もうほんと、夢見悪くて眠れなくて困る。彼女の言葉に相槌を打つ。相槌を打ちながら、時々、それってさ、と言葉を挟む。その時ぐわんっと風が部屋に流れ込んできた。窓際の風鈴がちりちりりんっと鳴る。夜人が寝静まった後の風鈴の音は、何だかやけにくっきり確かに聞こえて、胸がどきっとする。
あんなに昼間暑かったのに。夜風はこんなにも、ひんやり。


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