ささやかな日々/浅岡忍

2020年05月28日(木)

 昨夜は何もせず布団に倒れ込んだ。そんなに疲れていたのかと我ながら不思議に思う。疲れていた記憶はないのだが、と首を傾げはっとする。その前の晩、あまりに眠れなくて頓服を多めに飲んだのだ。その薬が朝になっても体に微妙に残っていて怠かった。その怠さが抜けないまま夜になったことを思い出す。そのせいもあったのかもしれない。やはり頓服とはいえ多めに飲むのは控えようと心に決める。眠れなくて辛くても、翌朝があんなにしんどいのでは話にならない。眠れないのはいつものこと、と思えば何とかなる、はず。

 息子と一緒に朝のチェック。ベランダに出て薔薇からアメリカンブルー、コンボルブルス等順々に見てゆく。向日葵もオクラも本葉が出て来た。ネモフィラはひょろひょろした体を必死に立たせているという感じ。ラベンダーの蕾がたくさんついているのだけれども風にびゅるびゅる揺らされて一向に定まらない。朝顔は息子の芽が弦を必死に伸ばしている。試しに網にひっかけようとしてみたがまだちょっと足りない。もうちょっとだね、と息子と言い合う。

 戻ってカブトムシの蛹のチェック。よく見ると身体半分が新しい茶色の色に変わっており。これって脱皮したんじゃないのかな?と息子と凝視。お尻の方に既に脱いだのだろう皮が黒くなっている。そうか、カブトムシの蛹は何度も脱皮するのか、と改めて驚く。息子は四匹全部無事なことを確認しご満悦の表情。

 空が白い。雲が殆どなく、空の色が飛んでしまっているほど。ようやくてっぺんの方に青があるけれど、そのほかはほとんど白く弾けている。窓際につるしてあるサンキャッチャーがきらきらと床に壁に虹色を飛ばしている。

 昨日は息子と、パイ生地を使って小さなサンドイッチのようなものを作ってみた。パイ生地を薄く伸ばして、そこに適当にポテトサラダを散らし、上からもう一枚パイ生地を重ねて閉じる。最後はフォークでちょいちょいっと押さえて、オーブンで焼く、という、とても簡単な代物なのだけれど、できあがって食べてみたら結構おいしくて、ふたりとも満足。父ちゃんにも残しておこうね、ということでいくつか家人分を皿に分ける。

 犬が暑そうだからと犬の首に巻く冷たくなるモノを探しに百円ショップへ向かったものの、目的のものは見つからず。また別の百円ショップを探してみようということでとりあえず帰宅。

 息子は、四六時中「ぎゅうして!」と飛んでくる。私が部屋の向こう側にいて彼が部屋の反対側にいたりすると、「ぎゅう、ぎゅうして!ぎゅう!」と言いながら吹っ飛んでくるので受け止めるのが結構大変。勢いづいて来られると、さすがに私も受け止めきれない。ふたりして床に倒れたりする。

 ねぇ母ちゃん、あの四葉のクローバーのおじさんまたいたね。え、ほんと?気づかなかった。いたよ、今日も。そんなに四葉のクローバー探してるのかな? そうなんだろうねえ。でなきゃいないよね。なのに僕に一個くれちゃってよかったのかな? うーん、おじさん、よっぽど君にあげたかったんじゃないのかな?君が嬉しそうだったから。そうなのかな、うーん。

 夜眠るとき、いつもおすもうとくすぐりをする約束になっていて、今夜も為す。家人が酔っぱらって帰ってきてさっさと寝てしまったので、家人の分も私が為すことに。息子が「参った!」というまでくすぐり続けなければならないのはいつもながら大変なことなのだけれど、息子はこれを楽しみにしているから仕方がない。


 そして明日は通院日。天井を見上げながら、明日話したいことを頭の中に箇条書きにしてみる。これを為さないと私は何を話したらいいのかちっとも分からなくなってしまうから。とりあえず頭の中の紙にメモ。特に、周囲の声が棘のように心に突き刺さってくる時は私の心が高ぶって何もかもを吸い取ってしまう時だから要注意。

 何事もなく一日が過ぎてくれれば、いいのに。


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浅岡忍 [MAIL]

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