ささやかな日々 / 浅岡忍

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2020年04月18日(土) 
雨。ひたすらに雨。時折猛烈な勢いで窓を叩いてくる。風は轟々と唸り、雨筋はほとんど横向きだ。あまりにその様が見事なので、しばらく頬杖つきながらそれを眺めてみる。この自然の威力を前にしたら、ひとはただただ無力だ。でもそれで、いいのかもしれない。
息子が不安定になっているという話をぼそっと親友にこぼす。おっぱいをひたすら求めて四六時中くっついてくるんだよ、と言うと、「それならおっぱいプリンなんてどう?」と言う。冗談で言ってるのかと思ったら「いやいや、レシピまであるんだよ!」と。見てびっくり。なるほどこれはおっぱいに間違いない。思わずモニターのこちら側で苦笑してしまう。
せっかく教えてもらったのだからと早速夜、プリン作りを始める。でも、プリンの素はない。仕方なく、あれこれアレンジして、おっぱいっぽい色合いで作ろうと努めてみる。生クリームのストックがたまたまあったので生クリームも加えて。
翌朝息子に「これなーんだ?!」と差し出すと、息子は突然照れ始めてもごもご言っている。何?「肉」え、肉???「にくー!」私の方が笑ってしまった。肉かい、これ。「知ってるよ、おっぱい!」くすくす笑いながらようやく言った。彼の顔はにんまりにまにま。
やっぱり君は、笑ってる顔が一番素敵だよ。

夜作業をしようと思っていたのに、息子を寝かしつけるのと一緒に眠ってしまう。はっと起きた時にはもう11時。愕然としながら起き上がったものの、机の前に座ろうと何しようと頭がぼんやりして働かない。困った。
とりあえずレモン汁でも飲んでみようかなんて思いつき、レモンジュースを作ってみる。でも酸っぱかっただけで、眼は覚めない。

要するに。今夜は作業をするなってことなんだ、と思うに至り、仕方なくごそごそ布団に戻る。布団の中、しばし考える。この間読み直してみた「心的外傷と回復」の監禁の章。あまりに自分が為されたことそのままのことが書いてあってぞっとしたのだった。以前読んだ時そんな自覚はなかった。むしろ、関係ないとさえ思っていた。が。
今、ようやく自覚に至る。ぞっとし、頭と心が混乱する。認めたくない思いがぐるぐる廻る。


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