過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2007年02月25日(日) 國仲勝男ソロ / しば正龍トランス舞踊 at groove

日曜日でした。先週から順延したしば先生のライブと昼の部に國仲勝男さんのベース&ウードソロのライブとはしごしました。もちろん昼のライブは客として行ったのですが、来月また日曜昼のライブをやる予定で、私が出るみたいなのでした。休みをとれればいいけどなあ。

もうろうとしながら早起きし、なぜかモスで食べてgrooveへ。久しぶりだなあ。grooveも國仲さんも。中に入ると亀谷さんとか奥間さんとか宮里さんとかまた久しぶりにお会いして嬉しかったです。よくジャズセッションに来てるフルートの宮里さんが同業ということがわかり、キツイよねーやめたいよねーあはあはとへたれっぷりをさらし合いました(笑)。大変なのねどこも。

ライブは2セット。1セット目はストーンズの黒く塗れをモチーフにしたのがよかった。ベース→ウード→ベースという感じで持ち替えながらの演奏。楽器の大きさとか弦の張り方とかずいぶん違うと思うんだけど、本当に軽々と同じように弾いてるのがすごい。ベースの時はウードっぽいオリエンタルなフレージングが耳を引き、ウードの時は洋楽っぽい、でもギターではなくてベースの感じというのが聴き取れておもしろいと思いました。いろんな要素が消化されアレンジされていて、前見たよりも熟成がすすんでいるような感じというか、ずいぶん自由にやってらっしゃるなあというのがわかりました。これは本当に國仲勝男さんにしかできない演奏だよなあ。

2セット目は最近ベースを始めた奥間さんの名前を取ったダイスケという曲(即興だけど、リフができてたね)がよかった。前と比べてずいぶんエモーショナルな演奏になってる。泰然として途切れることなく弾きまくってるという印象だったんだけど、今回は間を生かすようなところがあったり、同じ音を全力でかき鳴らしたりといった場面があってぐっときました。また1セット目と比べてオリエンタルな部分が減ってもっとフリーっぽい要素が濃くなっておもしろかった。最後のベースソロはすばらしかった。

MCもあるし演奏してない時の雰囲気も以前と違って親しみやすい感じを受けました。お客さんの雰囲気もとてもよかったし(この手のライブには珍しく男性率が高かった)相乗効果もあったでしょう。ご本人は今まで好きでもないことばっかりやってたけど、これからはやりたいことだけやっていくんだなんておっしゃってましたが…うーん、いろいろあるんだなあ。でもとても勇気づけられた。自由にやるなら、あんなふうに誰かを元気付ける音を出したいと思うけど、なかなか難しいんですよね。


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浦添へ宮里さんを送って一休みしてまた戻り。今度はマック。いかん、仕事みたいだなあ。お勤めって感じ。

しば先生のライブはいつものメンバーのがちゃぴん(照明)さん、若北八十(tp,ケーン)ケイ(tp)さん大工裕裡(p)さんに亀田真司(sax)君が関西から帰ってきてて(笑)久しぶりに一緒にやりました。亀田君は前日辺野古のフェスで勢理客オケに続いての出演。がちゃぴんさんは今回も演奏せず。ちょっとしば先生さびしそうだよ。

1セット目はケイさんと大工さんのフレッシュコンビで。今回もお弟子さんの新垣義光さんとのデュエット。と言っても琉球舞踊の古典のアレンジです。古典にない、バレエっぽいような感じで絡む所がよかったなあ。振り付けが絶妙で、触れるか触れないかの近さで手を伸ばして回ったりするんだけど、そこが琉舞にしてはちょっとエロチックでバレエにしてはストイックでどきどきするものがあった(笑)。衣装も古典のものをちょっとひねった使い方をしているのがおもしろかったですね。着物にチュールをかぶせたりとか。音楽は大工さんはピアノのみで声は無し。フリーっぽい所に沖縄の音楽っぽいリフが思い出すように流れてくるのがおもしろかった。

2セット目は古参衆で。新垣さんに代わり大工さんが踊りで参加し、しば先生と踊ります。亀田君がいきなり横にあったアンプを手でたたき出したり、若北兄が裸足で足踏みしだしたりして気の抜けないセットでしたね(笑)。私は今回は小物は持っていかず、ハイハット・スネア抜きのドラムセットにマレットやロッズ等の持ち替えで演奏しました。今回も爆発する場面は無くてすごい小さい音でやってたなあ。最近あんまり暴れる気分じゃないんだよね。ドラムという役割から必要だとは思うんだけど。そういう即興でした。

自分のセットは短かったですがけっこう楽しかった。前回とかどうしよう音入れられんといった所からは抜け出たのかもしれない?1mmくらいだけど。だけどへぼいのは確かなんだよなあ。またこのへぼさについて考えなければならない。八つ当たりしてる場合じゃないんだよね。片付けに帰ってきて、今度は先生に駄々をこねられたりしてびっくりでした。なんというか、演奏者というか音楽を聴いているのとそれを聴きながら踊る人の感覚にものすごい違いがあるみたいだった。

わかってるんだけど、私も鈍いからなあ…しかも先生のプロ魂でやりづらいというのがカケラも見えない状態で。そうだよなあ、それが大人なんだよなあ。でも終わった後すごい怒ってて駄々こねられて(笑)。音楽という形でだけど私もまだ求められてるんだなあなんて思えてほだされる所があった。ん〜〜〜〜なんであの音はダメで私のこんなへぼい音は許されてるのかっていうのはぜんぜんわからないんだけど。まだまだ勉強か…


2007年02月20日(火) 経費

grinningtroll.comにて支笏湖氷まつりのアイスコンサートのレビューを読む(diary参照)。いいなあ。東京の新宿pit innのライブもよかったみたいだけど、やっぱり氷の楽器の演奏を見てみたい。いつか行けないものか。できればノルウェーへ…

家人(叔母)を市立病院に送り、朝を待つ。同じ機械で測って120/70の私には200まで上がる血圧の感じは全くわからない。ただ望まれるまま水を買って渡してあげるだけだ。待つ間に姉である母親にメール。身内頼み。

40になれば40の経費、50を過ぎれば50の経費。女であれば女経費、男であれば男経費、子供なら子供の大人なら大人の、要するに金が。空中に居れば見なくてすむってわけでもないんだよなあ、生きてる限り。

何かまあ、今さら憂鬱になる余裕すらないというか。とりあえず寒かったのでカロリーメイトを(それしかなかったので)買って食べればほっとした気分になりました。うーん単純。で眠れば仕事行けるし。やることやるしかないんだよな。


2007年02月18日(日) 内橋和久即興ワークショップ at 乱波洞

去年参加した内橋和久さんのワークショップに行きました。場所は歩いて5分の乱波洞。ライブもあったのに結局行けませんでした。仕事きつかったなあ…外山明さん最高だったらしいです。わかってるよそんなこと!!無念です。

夜にしば先生のライブがあるので昼のセットに参加することになっていて、15時からでした。メンバーはスーパーバイザー?の内橋和久さんにCinema Dub Monks曽我大穂(harmonica,fl)さんとガンジー西垣(b)さんと和田充弘(tb)さん、ケイドロックのお二人で、女の子が入って楽しくなりました。私は小物もいっぱい持ってきてたのですが、ドラムセットがあったのでお借りしました。そばに生ビールの樽もあったけどこれは外山さんがたたいてたって奴?私がたたいても音なんか出なかったよ(涙)。

まあ、こういう企画に声がかかるのって本当に光栄なんだけど、やっぱり層が薄いもんでああ、あなたにあなた…という感じでよく知った方々ばかりなのですね。ガンジーさんと和田さんはジャズセッションで一緒にしたしなあ。和田さんとケイドロックののぶちゃんはしば先生のライブで一緒にやったことがあります!というわけであまり緊張感なくてよかったです。いやよくないか。

去年の1月にやった時は各人のソロ披露から全員でのセッションで、気がすむまでやるような感じでかなり冗長で疲れてしまったのですが、今回は内橋さんのディレクションが入って余計な所が削られてよかったと思います。今回も各人のソロ回しから、ちょっと隣りの人が入ってみるとか、他の人も入ってみるとか、重ねていくような所もあり。また後半は内橋さんのサインで2人ずつ合わせていくというのがあって、これがどんどんスピードを上げて行くのがおもしろかったですね。

わざと同じ人を何度も指したりして(笑)その都度音を変えなきゃならなくてもんのすごい適当になってくのがよかった。最後は十秒くらいの単位になっててジョンゾーンのネイキッドシティみたいになってたな。まあすごいアンビエントなんだけど。夜セットのエレキ勢はすごかったでしょうね。内橋さんの演奏スタイルがちょうどそういう分裂的なものなのでそういうディレクションになってるのかなと思いました。

皆さんいろいろ考えながらやってて、曽我さんのテープレコーダープレイ(コーランみたいな音楽が入ってる)とかフルートを分解して吹き口に指を突っ込んで土臭い音を出してるのがおもしろかった。ガンジーさんはずっと鼻歌のようなミニマルな歌やリフを出すような感じ。ケイドロックはケイドロックだったなあ。のぶちゃんのヴォイスもそんなにひねることなくそのまま生々しい女の子の声とか息遣いでずるい(笑)。ホルンはよかったなあ。私も飛び道具ばっかり持っていって鳴らすだけでしたが。リズムを出すというのを1gも考えてなくてぎこちないドラムで白けましたよね(笑)。知るかよ。

参加者の集まり方からしてちょっと予定調和的なものがあって、頑張ってもあんまりカオスなことにならなくて内橋さんもつまんなそうでしたね。もっと考えずに暴れろよ!みたいに言われました。あは。でもやっぱり偉い人に見られてるって思うと緊張しちゃうし、皆さん自分のスタイルを確立してしまった方々だし、素直に自由に好きなことだけというのは実は難しいのかもしれない。迷えなくて困るというか。内橋さんも「迷いたいんだよ」って言ってました。なんというか境地に達してるって感じだ。そんなこと言ってみたいけど。

私としてはそんなに楽しめなかったのは、やっぱりもっと内向きでやりたかったからかなあ。好みというか、やっぱフリージャズ周辺の感覚を持ってる人とだけ一緒にやりたいんだろうな。非グルーヴな、もっと即物的・音響的な所を追求したいというか、マニアックに披露し合ってお互いほくそえみしたいというか。書いてるとこわいですね(笑)。去年の1月に吉祥寺のスタジオでやった即興パーティは本当に楽しくて、それはやっぱりフリージャズ大好きな人たちで集まってやったんで音出す前から楽しかった。椅子のきしむ音さえも音楽で。目がずっと笑ってて。あれは何だったんだろうなあ。ああいうのはだめなの?また考えてみたい。

昼セットが終わって、しば先生のライブは延期になったので夜セット見学!と思ったのですが、一回楽器持って帰ったらどっと疲れが出て寝込んでしまいました。石原さんとか波平君とか、知らない変わった機材を持ってきた方とかジャンベの方とかおもしろそうな感じだったのですが間に合わず。夜は夜で別の果し合いがあって一日中頑張ってた日だったな。休みなのに。うーんさすが正月。(旧暦だけど)今年もよろしくお願いします。


2007年02月17日(土) Lamonade

毎日残業でライブに行けず、そっとレポをのぞくのみ。楽しそうだなあ。生ビールの樽ほしい!!いい音しそうだもの。あとプロパンガスのボンベがほしい。この所ずっとJoseph Holbrooke Trioセッションを聴いているのですが、Tony Oxleyの巨大なカウベルの音って、あの鉄板のきしむ音、暖かく伸びる残響が、ブランコの鎖のきしみとか、子供の頃プロパンガスのボンベを手でたたいたりして遊んだことを思い出させて、とてもノスタルジックだと思う。どんな気持ちでたたいてるんだろう。

喉が痛いので毎日レモネードを飲んでいます。風邪薬より効いているかもしれない。お肌にもいいし。蜂蜜をたくさん入れるのでそんなに飲めないのが残念です。しかし今日はすきっ腹に一気飲みみたいなことをしたら胃にきて悶絶してしまいました。痛い痛い痛い。だめなのか。酸だもんな。おかげで何も食べられず夕方の出勤時刻を迎えてしまいました。涙。腹に力が入らねえ。

スターズのPerfect Place to HideawayのLemonadeという曲で石原洋がレモネイドレモネイドエブリモーニングと泣くように歌っていたのを思い出しました。朝嫌いの私はこの曲はセクトか何かの脱走者(笑)がどこかの隠れ家(=Perfect Place to Hideaway)で苦しい生活を送っているか、拉致されて毎朝拷問の食事を与えられているんだと解釈していたのですが(嘘)、ひょっとして空腹の所にきっつい濃さのレモネードを与えられているのかもしれません!!おそろしいことだ。泣きますよね〜。気をつけようと思いました。


2007年02月14日(水) 水曜日

今年もまたおしるこを食べていた。はっ、バレンタインデーなのになぜおしるこ。なぜかコーヒーとよく合っていた。0点を取ってきた上に近所の家のガラスを割ってきた小学生の長男のようなおしるこ。???お父さんが知ったら雷落ちるはずという意味???写真を撮っておけばよかったと思いました。

日曜日のワークショップを前にしてもう緊張していた。セッションは耳をそば立てて相手の音から履歴や素養を割り出して対峙する。また自分のそばに居るその人に同じように聴かれている。その日のルールはただ、自分のやりたいことをやるというそれだけなんだけど、それはとても広い行動の可能性を持つ。一人だけでそうしてもいいし、二人でやる方法もある、そしてそれ以上の人たちと一緒でもいい。それができるのが音楽だ。

独走することが、また誰かに合わせることがいいのか悪いのか、それは決まっていなくて、私の意志によってどちらにもなり得る。味方と闘うような感じ?敵と愛し合うような感じ?相手を倒しては意味の無い試合というのは不思議な感じだ。ていうか倒すっていうのがよくわからないんだった。どうしよう。何すればいいのかな。

風邪薬のせいか、感情がとても薄くなっていて、素直にそこに座っていて時間が来たら一緒に立ち上がるだけだった。もっと濃くまとまった形で伝えて確かめるべきなんだけど、ブルースのベースラインに誘われて4ビートのレガートを刻み出すように、つい流れてくる音に合わせてしまうように居てしまった。この前の続きでしばし何コーラスか音合わせをしただけのような時間。

もっと気力があったらもっと激しい摩擦を起こして、いろんなものを壊してしまったのかもしれない。(その靴が気に食わねえんだよ、とか)それはそれで、別に後悔はしなかったと思う。たぶんいつかめぐり合わせる機会なんだろうし。でもずっと薄く笑って柔らかい声で話せたことも、同じようによかったと思う。そういうふうに過ごしたかったのだし。足りないものを満たす必要があった。どこかに進むためにはもっともっといろんなものが足りないから。うーん、なんで甘いものって別腹なんでしょうね。


2007年02月08日(木) 木曜日

免許更新に行ってきました。違反歴があるので講習が2時間ついて、しんどかったけど終わってよかったです。近くに麦庵という小さなパン屋があり、そこでアンパンを買って机に乗せて、終わったらこれ食べるんだ!と思いながら耐えました(笑)。幼稚園児か。まあ、今はそんなに車を使わないので違反することもないだろう、ってするなよ。

で帰りはまっすぐ帰るつもりだったのですが、やはりパレット久茂地のAfternoon Teaでパンを買い足して食べて帰りました。外に居ついている?猫ににらまれながら完食。炊き込みご飯みたいに野菜とか肉が生地に焼き込まれてるやつとラタトゥイユみたいなトマトとナスが入っているフォカッチャ(汁注意)が好きなんですよ。高いけど、フォカッチャは焼きたてが出てて暖かいのを食べられてよかったです。麦庵のパンは卵が入っていないもので、なんかストイックな味がした。

暖かいけど、なぜか喉が痛くて鼻水が出る。風邪なのかなあ。薄着なのがいけないのか。寒いとは思わないんだけどなあ。風邪って何か足りないとなるらしいからな。いろんなものが足りなくなるから気をつけないといけない。ひとまず作り起きしていた野菜スープ3日目にあさり缶を投入して食べ切りました。あさり缶高かったけどさすがにおいしい(涙)。また食べたいなあ。

最近幸せなのは履き心地のいい靴下があることだ。無印の直角靴下をなんとなく買ってみたんだけど、これはいいな。子供の頃から靴下には必ず穴を開けて(靴にも穴開いたな…何でだろう。歩き方?)、あんまり靴下についてはいい思い出がないのですが、これはよかった。

直角になってるおかげで指先にもあんまりストレスがかかってないような気がする。気のせいかもしれないけど。穴開かないといいなあ。チェコのおばあさんありがとうって感じか、いやいや中国の靴下編機を造ってくれた人に感謝だな(ここ参照)。もっといろんな柄があったらいいのになと思う。


2007年02月05日(月) 中間点 / 世界最高のジャズ

A地点にて。居心地のいいお店というのはなかなか見つけにくい。人との交流を求めてるわけじゃないからなあ…基本的に一人で入って本を読むか書くかのどちらかなので、オーナーの自己主張が強い空間だとむしろ疲れる。ので流行りのカフェは苦手だ。特に若い女の子って気が利かないしうるさいし(って、向いてないなあ)いっそファーストフードの店に行った方が割り切れてリラックスできる。

味についても自信は無い(笑)好みに合っているかどうかなのかなあ。雰囲気込みのものだろうし。雰囲気というのはいろんな条件があって、広さとか温度とか清潔さとか、かかってる音楽とか、テーブルの広さとか厚みとか(笑)どれも大事だ。何がいいんだろうな。混んでても落ち着かないので、有名であればいいってものでもないし。

A地点とB地点の間でふと思い出したお店が吉祥寺のかうひいや3番地。ブログ吉祥寺と周辺の街散歩のページで写真が見れます。吉祥寺は喫茶店・カフェが多くていろんなお店があるんだけど、なんか恋しい気持ちになるのがここだ。

そんなにひんぱんに通ったわけではないんだけど(しかも中で飲んだのは2回くらいで、あとは豆を買って帰っただけだ)、何か好きだった。駅からけっこう離れてて吉祥寺通りから入った小道沿いにあるというロケーションもよかったのかもしれない。記憶の絵だともっと乾いた雑然とした感じで、それがまた好きだった。10年以上も前のことなので、記憶が薄れて自分の好みに美化されてるのかもしれないなあ。中で飲んだ時に砂糖じゃなくてはちみつが出てきたような気がするんだよね。それがポイントなんだけど、どうだったかな〜。次行った時に確かめてみよう。

B地点にて。新都心からちょっと離れてて、とても落ち着いた雰囲気。椅子もテーブルも黒で、トイレに男女のシールが貼ってないのがおしゃれだと思った。平日の遅い時間だからなのか、ぜんぜんお客さんがいなくて、それもまたさびしいかなあなんてぜいたくな。ずっとマイルス・デイビスのKind of Blueがかかってて聴き入った。これ聴くのも10年ぶりくらいかもしれないなあ。しかもCD持ってなくて図書館で借りてテープに落としたものを聴いてたんだ。はは。懐かしい。

これドラムがジミー・コブなんだよなあ。So Whatの前テーマが終わってマイルスのソロが入る所のショット、シズルの響きが全てだ。ポール・チェンバースの本当に普通のモダンジャズのベースにサックス、そこにちょっと違う香りのエバンスのピアノとマイルスのトランペットがふわっと乗っかる感じ。まだドラムをやってない頃に聴いたので、純粋に楽しめた?ような気がする。これ聴きながら吉祥寺通り歩いてたなあ。

また持ち込んで読んでいたのが世界最高のジャズでちょうどよかった。ジャズを聴きだした時の気持ちを思い出しながら読んでいた。原田和典さんはジャズ批評増刊号で大変お世話になりました。これ見ていろいろ探したよな。すっごいいい本なんだよ(笑)。もともとブルース経由で、ブルースやR&Bとジャズと一緒に聴いて演奏していた自分にはとても合っていたし、この方のキャラが最高。素直で陽性な所が好きだなあ。ジャズ研に持ってってみんなで回し読みしたよな(ていうか私が回りに押し付けたというか…)。

そこではB級(失礼)中心のマニアックなセレクションでジャズの名盤系は外されてたので、ここに来てジャズについての本が出てとても嬉しかったです。これを読んで原田さんがジャズに対して半端じゃない愛情を持っているというのがわかってびっくりでした。あと同学年ていうのが!知らんかった〜。また後で感想書くと思います。


2007年02月01日(木) 2月 / よく見る映画

でした。失神してる間にいろんなものが売り切れていてがっくりしています。冬物の上着も買いそびれました。さ、寒い。どうせ沖縄なのでしのげるんだけど、あの緑のコートほしかったよう。泣きながらどうにか買わなければいけないものをぽちしておきました。

2月どうしよう。ipod shuffleも色付きになったことだし。昼に新しい仕事を入れようと思っていたのですが、3月にドラムの師匠が来沖する話を聞き、ローディーを買って出る予定なのでしばらくはやめとこうかなあ。稼がなければならないんだけど、うーんどっちかなあ。入れとくか。迷う。あっ、そういえば免許更新してない(涙)講習受けるの嫌〜。。。講習大嫌い。仕事の研修は独習で逃げ切ろうと思ってたのに、これは無理だなあ。

  


自分が好きな映画、というのは必ずしも名作というわけではなく、むしろB級っぽいものを好んで繰り返し見ているような気がします。軽く見れるのがいいな。役者や監督で選ぶので、あんまり作品自体の出来はどうでもいい感じ。良し悪しとかわかってないんじゃないだろうか。そんなのどうでもいいしね。

ちょっと前まではジュネのロストチルドレンが大好きでよく見てました。近未来なのかノスタルジックなのかよくわからないSFです。パペットアニメみたいに造形のできすぎた美少女と野獣(笑)の愛の物語。ジュディットちゃん今頃どうしてるんだろう。じめじめして緑がかった暗い映像が好き。かなり密室感のある作品で息苦しい所がまたよかったです。これとエイリアン4がいいんだよなー。変態で。

最近よく見るのがスペイン映画のウェルカムヘブンていう作品。天国と地獄で一人のボクサー崩れの男(の魂)を取り合う物語。これは何で好きなのかな〜。いろんな要素が詰め込まれてておもしろいです。例えばマルチリンガルになっていて、天国→フランス語、地上→スペイン語、地獄→英語(笑・また一回だけ裁判所の場面が出てきて、そこはラテン語になってるみたい)を使うようになっていて俳優さんはそれに従い、映像もそれぞれ違う雰囲気になっています。現実世界で天使と悪魔?が馴れ合ってるっていうのがラテン系だなと思った。何となく。

中の人が男のペネロペ・クルスがとてもかわいいのですが、黒木瞳似のビクトリア・アブリルがまたすてきで、長回しで一曲撮ったレビューの場面がすばらしい。こういうふうにお金を使ってほしいわけ!それが好きなのかなあ。またファニー・アルダンのお上品なのもいかにも天国の人って感じでいい。地獄の官房長官(違うか)のガエル・ガルシア・ベルナルと落ちあう場面がよかった。ガエル(この人はメキシコ出身だったはず)が思いっきり訛った英語で、外国人めと陰口たたかれている所もありがちで笑ってしまう。この監督の前作の死んでしまったら私のことなんか誰も話さないという作品も見てみたいけど見そびれています。DVDにならないのか。これ英語題が複数形になってるのがいいよなあ。

また無性にアダム・サンドラーのバカップルものが見たい!!と思い、50回目のファースト・キスを借りてきました。パンチドランクラブがすっごくつまんなかったわけ。あれは許せん。アダム・サンドラーのみならず、エミリー・ワトソンとフィリップ・シーモア・ホフマンまでも無駄遣いしてて、志が低いくせに映像が凝っててしょうもなかったです。(音楽はおもしろかったんだけど。)

口直しというか毒消しでウェディングシンガーと一緒に借りました。やっぱりドリュー・バリモアじゃないとなあ。本当に怖いものなしって感じだよね。アダム・サンドラー大好きなんだけど、いい人なんで幸せでいてほしいんですよね。何なんだろう、こういう心境。共感してるのかしら。世知辛い世の中なのでせめて映画の中だけでもラブリーでピースフルでいてほしいという感じか。いや、やっぱりアダム・サンドラーじゃないとだめだしなあ。あとチャウ・シンチーが好きなんだよね。共通点無いけど。

これはラブコメディなんだけど、シリアスな所もあって、事故で脳障害を負うことになった主人公がなんとか人生をやっていく物語でもある。短期記憶を毎日失ってしまうというのがなかなか切なくて、いろんな所でもらい泣きしました。彼女の家族、特にお父さんがいい味出してて、彼女のために毎日同じ日を過ごす場面にぐっときました。それはお父さんの誕生日で、毎日バースデーケーキを食べて、プレゼントのビデオを一緒に見て、倉庫に絵を描いてもらって、夜にはそれを明日のために白いペンキで塗りつぶす。家族としてはそうしなければならないよね。

そこによそ物のヘンリー(アダム・サンドラー)が介入してくるというのが考えさせられた。彼女の障害がどこまでリアルなのかわからないけど、実際どうするかなと思ってしまうし。毎日忘れられるのにどう食いついていけばいいのか。一回うまくいったネタがすべる場面がよかったなあ(笑)。いろいろなんだよね。毎日同じ日のように見えてちょっとづつ違う。それに振り回されながら果敢に(笑)挑戦するヘンリーが最高だった。いやーいいなあ。ありがとうって感じ。サタデーナイトライブベスト買っちゃおうかなあ。


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