m a b u t a n o u r a - 空中音楽日誌 - 
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2010年03月08日(月) 月曜日 / ULYSSES(2号)

既に夏日も慣れました。暑くてもうアイス食べまくり。桜アイスモナカとか、mowクリームチーズ味がおいしい。今日はちょっとだけ涼しくなってほっとしましたが、もう寒くはならないんだろうなあ…日が暮れても冷たさのゆるんだ風と花の匂いにそわそわした気分になる。

来月灰野敬二さんが来沖し、数年ぶりにふたたびgrooveにて9日(金)・10日(土)と二日間のライブが実現しました!一日目はソロ(対バンも無し)、二日目はオーナーのがちゃぴん(b,etc.)さんと・いろんなバンドで一緒にやっている城間和広(ds)さんが入ることになっています。

灰野敬二さんのトリオセッションというと先日のSuperDeluxのライブが記憶に新しい所ですが(見てないけど)、ジム・オルーク(b)とオーレン・アンバーチ(ds)なんですね。オーレン・アンバーチはSunn 0)))のライブではギターを弾いてたんだけどドラムを叩くっていうのは初めて知った。かっこいいじゃないすか…YouTubeの映像もあってよかった。この音源聴いてみたいな〜どこかで買えないかなあと思います。沖縄でもこういう不失者に通じるような、ハードなスタイルになっちゃうのかならないのかはわからないんですが、お二人ともあらゆる即興の場に対応できるベテランなので、いろいろ(笑)おもしろいことになるだろうと思います。期待。

これを企画された方が灰野敬二さんの大ファンで、長年の夢がかなった(!!)ということで本当によかったと思います。うらやましいな〜私もギャラクティックとかmmwとか呼んでみたい(笑)。宝くじあたったらやるよなあ…いい企画になるようお祈りしています。まあもちろん行きますけど!リハビリ頑張ります。

たまたまなんですが、最近間章(リンク先はwiki)のことを思い出してまた読みたいなあと思って本屋に行くけど見当たらない。もう間章の本って売ってないんだな…図書館検索してもヒットせず…(無いのか、閉架に入ってるのかわからないけど)そういや本読んだの20年近く前でした。大昔ですな。ロックはわからないのでジャズの方(この旅に終わりはない)をミルフォードグレイブスのインタビューとかコピーして持ち歩くくらいしてたんだけど、さすがにそれも残っていない。今手に入るのはAAという間章のドキュメンタリ映画の本で、それを読んでみた。音楽の神秘主義化とか考えさせられる所があった。いつかまた間章の本も読んでみたい。

そういう気分で本屋をさまよい、ananの蒼井優ちゃんの表紙号は買い、ドラムマガジンは来月のスタントン・ムーア特集に備えて今月号は買わず、ミュージックマガジンは後ろの新譜レビューだけチェックして終わり。ananは読書特集?みたいな感じでおすすめの本や漫画がいっぱい載っていた。男性向けのbrutusも前に同じような特集をしてたけど、雰囲気が違っておもしろいと思った。まあ私は蒼井優ちゃんを見られればいいので、ここでおすすめされて何か読もうということもなかったんだけど。しかしananだけじゃないけど最近雑誌を読んでいて、日本語として変な表現が目について気になる。心の機微をストック、とかそれを作家として書くか?不況とはいえ言葉遣いも貧乏臭くなってはいかんな〜自分も文章を書く時は気をつけないとなあと思いました。

それでたまたま目についてULYSSESという雑誌を初めて買ったのですが、これがよかった。去年創刊したということも気付かなかったなあ。クロスビートもDIGも読まないし、今回も頭脳警察特集だから買っただけで、そうじゃなかったら見過ごしてましたね。特に今回は冒頭から石田昌隆さんによるGogol Bordello
(公式サイトはこちら:音が出ます)のライブルポ、アントニーの参加した大野一雄のイベントの紹介&インタビューも載っててびっくり。どっちも長めの記事で読み応えがあってよかったです。これと頭脳警察で元は取れた…という気分だったのですが、世界最後発という(笑)ベスト2009もよかったし、ビートルズについて福島恵一さんとか柴田元幸さんが書かれたのとか、うしろのサラヴァレコード特集のブリジット・フォンテーヌとアレスキの対談の翻訳とかおもしろかったです。ここでしか読めないだろうというのが載ってるのがいいんですよね。

最近、音楽雑誌を読んでも言葉に目が留まらず読み込めなくて、こりゃだめだ音楽も飽きてしまったかと憂鬱になることもあったのですが、結局好みの問題なのかな?これはとても読みやすかった。松山晋也さんやサラーム海上さんのレビューを読んで、自分はこれをずっと読んでたんだなあ〜また読めて嬉しいなと思いました。そうか、STUDIOVOICEとかなくなっちゃって、この方々の記事をあまり見なくなってさびしかったということだったのかな(笑)と。またレビューを読みながら、ああこういうバンドこういうアルバムがあるなあ聴いてみたいと拾っていく気持ちが出てきてよかった。

久しぶりに雑誌本来の(と言いたい)批評性のあるものが出たのかなと思います。適当に時代と距離をとりつつ、今いいと思う音楽について書きたいように書いているという感じがいいですね。レイアウトやデザインも読みやすさを保ちながらもけっこう凝っていて、連載記事だけ2色刷りで紙質・大きさを変えて綴じ込まれているとか、ディスクレビューが横書きで裏表紙側からめくって読めるのがいい。レイアウトは頭脳警察のパンタとトシさんのインタビューが並べられて赤白逆になってるのがかっこいいし、他のページも活字の色が渋くて好きだなあ。デヴェンデラバンハートのグラビアとか絵はがき(ボブマーリーとかサイン入りの写真)の付録は私はあんまりいらないけど(笑)ぜいたくでいいですよね。なんか雰囲気がなつかしいというか、同人誌っぽくてブツとしてかわいいという感じもあってすてきだ。1200円と雑誌としては高めなんですが買ってよかったです。



2010年03月07日(日) タカエズトシコ展 at 県立美術館 / 中空

日曜日でした。だるくてぼーっと過ごしていると、先週見たいと思っていたフィギュア関係の番組が全部流れてびっくりした。なんだ、津波警報で順延してたのか。

野菜食べてます。もやしとキャベツを基本に、いろいろ入れて蒸し器で火を通してたくさん食べる。ダイエットになるのかわからないけど、何食べようか思いつかなくても(よくある)とりあえずつくれるし、野菜が好きなので食べていて気分がいいです。脂っこいものとか甘いものは昼間に食べることにしています。肉や魚は油をひいて焼いたり炒めたりだけど、これも蒸すとおいしいかな?今度ためしてみたい。

今日はタカエズトシコ展の感想を。陶芸はあまり熱心に見ていないのでこれもスルーかなと思っていましたが、フリーパスもぜんぜん使ってなくてもったいない!と思って(笑)行きました。お正月から大々的にやってる展示会で、どんなのだろう退屈なんじゃないかと思ったけどとてもよかったです。たまには行かないといけないですね。

リンク先の解説を読んで頂くとわかるのですが、closed formとよばれる作品群。口が点になるまでの小ささ、もしくは全く無い状態で、展示されたものほとんど全て器として用をなさない。しかもでかいです(笑)。チラシにも載ってる3つの作品も、なんか印鑑みたいだなと思ってたけど実物は70cmくらいで!大きいものが3つ並んで立っているのが本当に不思議な眺め。ハワイの木々をモチーフにしたという、もっと大きな作品もありました。壷っぽい形のも両腕に抱えるような大きさ、あとバランスボールみたいな大きい球がハンモックにのっかってるのとかもあって、何なんだろう〜と思って見てました。作品は大きすぎず威圧感は無い。青・茶色の毛糸を使ったラグのような織物もまじえて、真っ白な壁と床に広く空間をとって展示してあって、とても静かな雰囲気になっていてよかったです。また行こうかなあ。

作り方は出口で流れていたビデオで紹介されていて、ろくろを回してシート状の生地を足して丈を伸ばしていったり、丸いのは半球をつくって張り合わせたりしているようです。つまり中空なんですね。すごい触りたかった(笑)んだけどもちろん触れない。タカエズさんは口を閉じる前に中に何か言葉を刻んだり、陶片を入れて音が鳴るようにしたりすると解説に書いてあって、ぜひそういう作品も見てみたい(というか触りたい)と思いました。タカエズさんの家の写真があって、ダイニングの床とかソファにごろごろ無造作に作品が置いてあってびっくりしたけど、考えてみると楽しいかも…暑い時に触ると冷たくてよさそうだし(笑)ああいう大きな球によっかかってみたいなあ。はじいたり声をかけたりすると響いて音がするんじゃないだろうか。また彼女は鐘をいくつもつくって庭に下げていて時々鳴らしたりするそうです。それもアーティスティックで不思議な感じだったなあ…

そういう外形だとか、色もあんまりつくり込まれていないように見えて、それもよかったです。もちろん釉薬の具合とか計算されてつくってらっしゃるんだろうけど、もともと器として使う物ではないし、でもだからと言って彫刻のようにテーマを定めてごちゃごちゃつくり込むということもない。見かけは球とか壷のような形に決まっているようだ。作品名が普通の陶芸の壷等と変わらない感じでつけてあるし。色合いも派手なものはないけど明るい青が入ってるのがとてもきれいでよかった。私が特に好きだなあと思ったのが冬瓜を模してつくったもので作品名もtoganと付けられていた。特に沖縄の冬瓜は緑が濃くてとてもきれいなのですが、それをつくってしまうとは…でもその気持ちもわからなくはない。

思うに野菜を育てるように、世話や手入れをしたりしつつも最終的には作物の育ちにまかせるような、そういう作り方なのかもしれない。口を閉じてしまうクローズド・フォームの焼き物をつくって、どうしてそういう形にするの?ときかれても答えが思い浮かばなかったという話を聞いて想像してみました。タカエズさんのお名前で検索してみた時にこういう本がひっかかってきて、このタイトルにもなっているspontaneity=(無理のない)自然さというのがキーワードかなあと思いました。

私は陶芸の経験が無いので想像なんだけど、最善を尽くしつつ時の流れ方に身を任せる即興の快感というのがあってそこを表現しているのではないか。作り手の意図をあえて目立たせないようにして、その土の形と焼き上がった時の釉薬の色合いの発現のさまを見せる、たとえば育った果物や野菜を取り込むようにして作品をつくっているのかなあ、なんて思いました。そしてその無作為さが沖縄らしいんではないか。もっと外の形にしろ計算して美しいフォルムがつくれるんじゃないかとか、メッセージを込めた具体的なタイトルを付けてもいいんじゃないかとか、もっと使えるものを(笑)とかいろいろ言えると思うんだけど、彼女はそういう作品をつくった。とてもきれいなものを。特に沖縄のメッセージとか考えてつくられてはいないようですが、沖縄出身のご両親やハワイという土地に囲まれて生きる中でそういう自然さを好む感覚が醸成されていったんじゃないかなと思う。また私としては、その作品の中が空っぽであること、黙する闇の空間がそこに抱え込まれているということがとても沖縄らしく思えて、強く共感しました。



2010年03月06日(土) ソチ / 生活感(フィギュア動画メモ)

3月でした。もう春か。まだオリンピックの話をしておりますが、すみません(笑)。閉会式も見ましたが、途中でやってたソチオリンピックの予告編みたいなのがすごかったですね。カナダの国旗の赤を中心に暖色系・エコロジカルな素朴な感じでつくられてたんですが、そこに突如としてブリザードが吹くように無彩色の一団が現われ、重厚にロシア国歌を歌い始める。そこからCGとアトラクションが流れて氷と雪とオオカミとバレリーナ(笑)と、絵に描いたようなロシアのイメージの美しさ。どうせならこれくらいきれいに描いてみやがれ!!と言われたような見事さで震えてしまいました。

その部分を切り出した動画がニコ動にありましたのでご参照下さい。合唱の所から入れてほしかったけどなあ。しかしすごいですねー。私もソチに行ってブリザードに吹かれて凍えたい!(馬鹿・しかしソチって熱海みたいな所らしいですよ)また中継で赤の広場のオーケストラを指揮していた(!!)指揮者がゲルギエフという方で、とても有名だそうですね。ニコ動で検索しておもしろかったのが剣の舞で、ここにも貼っておきます。クラシックの動画で笑えるとは思わなかった。

まあでもかっこいいのはこれか!かなしいうわさで紹介されていてとてもよかったのでここにも貼りました。ずっと見てると顔ぶれが南国系?と思ったら南米ベネズエラのユースオーケストラなんですね。音のパワーは大編成だからでもあるしメンバーが若いからでもあるし、楽しいからでもあるし。音だけ聴いてもすごい感じですね。もっとシリアスな古典の曲だとどうだろうと思った。聴いてみたいです。

このウエストサイドストーリーの曲は鈴木明子選手がフリーで使ってましたね。あれはよかったなあ。本当にさわやかで、見るたび心が洗われる思いがする。後でいろいろ他の動画を見ていてよかったのがリベルタンゴで、アダルトな感じでいいです。黒の衣装とエキシビションなので照明が暗めなのもいい。中盤の相手をパンと突き放すような動作がシャープにきまっててしびれました。腕とか肌を出した方がいいと思う…振り付けの宮本賢二という方は高橋大輔のプログラムもやってるそうで、言われてみると通じるものはあるなと思いました。細かいステップを積み重ねてダイナミクスを生むような流れと、振りにも日本人らしいファンキーさがあるような気がする。ラテンが得意だったらぜひサンバをやってほしい!難しいかな。

フィギュアスケートの動画をいろいろ見てきましたが、本当にいろんな表現があっておもしろかったです。メダリストの人間離れした能力に圧倒されるのもよし、失敗含めて個性あふれた演技にぐっとくるのもよし。いろんな楽しみ方ができていいと思う。技術点は高くなくとも見ていて楽しいプログラムはたくさんありました。

今回注目していたアドリアン・シュルタイスの先輩のクリストファー・ベルントソンもなかなか生活感があってよかった。貼ったやつは音楽がヤン・ティルセン(アメリ)で、王子様みたいなルックスに合ってていいと思います。すてき☆スウェーデン男子MADもご参照下さい。等身大のポップさと現代文化への警鐘(笑)がスウェーデンらしさなのだろうか。パントマイムとか小芝居とか好きだなあ。北欧はブラックメタルとかあるし、ダークなアプローチもありかな。(ないない)もっとそういうの見たいけどな〜。審査員には受けないかもしれませんが(笑)頑張ってほしいと思います。



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