過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2006年01月31日(火) レッツ・ラブ・香港 at ICU本館213号室

吉祥寺2日目。寒くなってきた。今日は友人に映画の上映会に誘われていたので行きました。ICUというのは国際基督教大学のこと。今回上映されるレッツ・ラブ・香港は香港出身のヤン・チンさんというゲイの女性監督の作品。うーん最近アジア映画にはまっている友人なのですがこんなものまで見つけてきたか!と驚いてしまいました。まあもともと一緒にフェミニズムの雑誌(!!へへ)とかつくった仲なのでわかるんだけど、それにしてもすごいです。頑張ってるな。

大学までのアクセスは非常に楽でした。武蔵境駅より大学行きのバスが出ている。並木と芝生の丘と、きれいな所だったなあ…そこを最近インファナルアフェアをぱくったよーなドラマがあるんだよ(笑)とかそういう世間話をしながら歩いて会場へ向かいました。建物に入ると貼られた掲示物がほとんど全てバイリンガルで普通の大学とは雰囲気が違ってておもしろかった。

で普通の教室で、なんとなく入り口に受付みたいなのができたので入りました。司会は田仲康博さんだったと思うのですが、いきなり英語でしゃべり始めたのにはびっくりでした。普通名乗るでしょう。監督の略歴を話してくれるのはいいけどまず名乗ってくれよ。ゼミの授業なのかな?と思ってちょっと居心地悪かった。そういうルールの学校なのだろうか。結局まわりにいる学生さんに確認して名前がわかった次第。いや知らなくてもいいんだけどさ。

映画は3人の女性のそれぞれの生活を描きながら香港のいろいろな側面を描き出すというもの。フィクションで、演出というかデフォルメされた所もあったので、私のように香港のことに詳しくない者には伝わりにくい所があったと思う。私は題名は愛国心?とか国際交流とか勝手にイメージしてたんだけど、もっと単純にエロサイトの名前だったりした(笑)。あーやっぱりエロなのかーと思い、あんまりちゃんと見れてなかったな。とても重要な場面で寝ていたので話が理解できてなかったりした。ああ…

あんまりセクシャリティとか愛とか考えたくないので斜め読みみたいになってしまったんだけど、香港では不動産屋に勤めるのもジャージでいいのか?とか、やっぱり風水は大事なのかとかいろいろひっかかる所があっておもしろかった。セクシャリティと言っても重いテーマでもなく、そんなに鋭く斬るということもなく、手作り感のある(監督によると低予算でロケは予算上ほとんがゲリラ撮影とのこと)割とほのぼのした感じでよかったと思う。友人は台湾のツァイ・ミン・リャンに似てるとか言っていたけどそうかもしれない。

それでなんとなく質疑応答まで居て、学生さんの感想などを聞きました。やっぱり英語がデフォルトなのに驚愕。監督について来た通訳の方より流暢で、普通に会話が成り立っているのがすごい。日本語より複雑な内容が話せてるもんなあ…帰国子女というか、ネイティブの方も多いのだろうな。なんていうか、映画の内容というよりこの場自体にグローバリゼーションを感じてしまった。やっぱ英語が共通語なのかー。

オール英語で進行していきそうだったのでむかついて、最初の方で「日本語でないと困る方」という質問にはーいと手を挙げておいたんだけど、いちいちみんなひととおりしゃべった後で、あっニホンゴね?(苦笑)ってしゃべり直すのが気持ち悪かったです。英語の方がよっぽど滑らかで聞いてて意味も通るんだけどね…うわーこんなのいちいち書いてる自分も嫌!でも東京来て東京の言葉でしゃべっててさらに英語かよ!とキレそうだったのは確か。心狭いな…

でも脱線しますが、先日ローカル紙に言葉の問題の記事があって、インドに行ってグローバリゼーションについて考えるみたいな内容だったんだけど、インドで脱植民地化するという経緯の中で、やはりどうしても英語の習得というのは避けて通れないというジレンマがあった。そのライターさんも今は沖縄の言葉を頑張って使ってるけど、もともとは本土の大学行ってきちっと勉強した方だしね。

脱植民地化するといっても中心の、日本なら本土(東京?)とか、外国ならアメリカとかフランス?の本流の論説をよりどころにする(対抗するにしても)こととか大言語に均(なら)されることとか避けられないんだよな。私も沖縄の言葉で話そうとか、思っていないし…うーん考える…楽器を演奏する時にも標準語的な表現ってあるしな。そうしないと言葉として通じないとかあるんだ。即興なんてスタイルにしてもだ。

まあその時はそこまで考えていたわけではなくごく単純にお疲れで(笑)、帰りは友人の仕事の話をききながら吉祥寺へ。ものすごいグルメさんで豪華なディナー(和食だけど)を頂きました。自分一人だとなかなかこういう場所には行かないので楽しかった。井の頭公園入り口の金の猿という所。ベランダにこたつがあって(!!)ちゃんとセッティングされてました…ランチで使うのだろうか…すげえ。なんか日本酒がおいしい所みたいでした。抹茶ムースおいしかったなあ。


2006年01月30日(月) 吉祥寺

吉祥寺日。ライブが終わったので気持ちがすっきりして、緊張も少しずつとれてきた。晴れてとても暖かかったです。3月なみの陽気とのこと。これまでも重い荷物を運んで汗だくになっていたので(笑)東京寒くないなと勘違いしてしまいました。


とても久しぶりに井の頭公園の弁天様へお参り。水族館は休みだった。鴨や鳩を眺めながら散策。絵を描いている方が多かったです。

なんとなく、ライブ成功しました神様ありがとうありがとうとお賽銭を投げて報告をし、これからも頑張りますと誓いをたてる。う〜んあり得ないこんなの。おみくじは吉。価値のあるものは見た目はただの石ころの中にあり、腕のある者が磨かなければ輝く玉とはならない、日々精進せよといったご神託でした。そうか。今年は磨くか…

絵馬はたくさん下がっていて、特におもしろかったものを撮影。見づらいのですが、卒業できましたありがとう就職できましたありがとう結婚相手よろしくお願いしますみたいなことが書いてあって(笑)、三段オチみたいでおもしろかったので撮りました。たぶん神様はなんとかしてくれるんだろうなあ。

売店をのぞくとお目当てのお守りの鈴はなくなっていた。小さい手まりのようなかわいい鈴で、毎年買って持っていたことがあったんだけど、売れなかったのかなあ…なくなって残念。

午後は立川へ行き、コインロッカーに入れていた楽器を発送。郵便局とコンビニより手続きしました。コンガはそんなに使い道無かったなあ…いやいや大丈夫使いますよ。スタンドはカノウプスの軽量モデルと借り物のやわいスネアスタンド。すごいいいんだけど、やっぱり重い…スタンドだけレンタルとかないかなあ。今度考えてみよう。

夜はどうしよう〜だらだら夕食〜〜何食べよう〜〜とぼーっとしていたら、情報キャッチ!下北沢440にてエミ・エレオノーラさんのインプロライブ、しかもなぜかがちゃぴんさんがベース&ドラムで参加!というのがわかったのでいそいそと出かける。下北沢はあまり行かないのですが人(というか子どもたち)が多くてびっくり。遊園地かここは。大学とか無かったような気がするんだけど…やっぱり遊び場なのかな?

会場でがちゃぴんさんをはじめ、Shaolong to the Skyのメンバーに会う。魂さんどこにいてもかっこいいな…東京でのライブってどんななんだろう。こう遠い所から眺めてみたい感じだったけど(笑)。ステージではすぐにバンドの演奏が始まってて、東京12チャンネルとかいう名前のジャズバンドがとてもかっこよかった。ドラムうまかったですね。

エミさんはヴォーカル(ヴォイス)・インプロでピアノも弾きながら全て即興ですすめていきます。客席からお題をもらったりとかしている。今回はshaolongのライブを下北沢でやっていて、通りを歩いててがちゃぴんさんとバッタリ会った縁で入ってもらったとのこと。すごいなライブ始まる前からインプロか。ちょっとクラシックっぽいようなプログレっぽいようなバリバリうまい演奏でがちゃぴんは何でもできる〜〜とか歌いまくり(笑)。せっかくなので録音してみたけど聴き直してもすごいおかしい。かっこいいのでよけいに笑える。がちゃぴんさんもヘヴィなドラムとベースを披露。確かに何でもできる方です。

ライブ後ホテルに戻ったら、受付でダンボールを買ってまた荷造り。2つ分詰めたらかなりすっきりしました。ダラブカも詰めて送ってしまった。手元にある楽器はシンバルのみ。ホテルで宅急便受付してるって知らなかった。便利だなあ。


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翌日はチェックアウトし、コインランドリーに直行。お恥ずかしい話ですが、楽器にスペースを取られ、着るものとかロクに持ってなかったため、洗濯しないともたない状態になっていた。この辺は都心と違ってコインランドリーが使えるとわかってて持っていかなかったというのもあるけど。

ここは銭湯の隣りにある所。おもしろいチラシが貼ってあったので撮影。風呂ロックという銭湯でのライブイベントは2回目とのこと。後日いろいろ見てたら、主催者の中にこの弁天湯の孫がいるとか書いてあった(笑)。かっこいい〜。この後、駅へ向かう途中で食堂でボルシチ(うまー)を食べ、やっぱりタワレコに寄ってCDを購入いたしました。さようなら吉祥寺。またね。


2006年01月29日(日) session party at GOK STUDIO / コマイヌ、航 at 稲生座

今回は演奏日3日目。昼はリハ&セッション、夜はライブというスケジュールです。最終日にこれだけ濃くていいのか。正直けっこう疲れが出ていたのは否めませんでした…早起きはできてしっかり朝食食べ、荷物処理&チェックアウトとうまくいったんだけど入りがまたも遅れてしまった。荷物込みでの移動時間が頭に入ってなかったね。深く反省。

午後イチで航さんとベース&チェロの公文さん、ゲストで入るサックスの柳川さんといちはやくスタジオ入りし、リハをしました。でもほとんど打ち合わせっていうのが無くて、自分もそれに慣れてしまってました。はは。でも特にボーカルはリハきっちりやりたくない(できない)というのはわかる気がする。ここまでやってきて航さんも公文さんもライブは即興の割合が大きい、出たとこ勝負でOKだというのがわかってきたので、自分もそれで、合わせて行けばいいと思ったのでそれでよかった。

セッションは、この4人の他にギターの久保さん、トロンボーンの金子ねこさん、ドラムでいつも航さんと一緒にやっている朋音さん(これは本名とのこと。すてきだなあ)と名前きいてなかった暴れん坊のトランペット君、とけっこう集まりました。また今回はいつもGROOVEで一緒に演奏させてもらっているがちゃぴんさんがShaolong to the Skyのツアーで東京に居るということで誘っていたのですが、やはりリハの都合で参加できず。これは痛かったなあ。しょうがないけど。

今回の進行役は公文さんで、よく参加しているという松本健一さんのセッションの形式を使ってやったりしました。簡単なルールを設定するのですが、最高3人までしか音が出てはいけないというのとか。最高2人までもやったけど、これは少な過ぎておもしろくなかったですね。でも何人までと参加数を限るのはいいなと思った。入ったりやめたりするタイミング/スピードを測る訓練になりそう。音を聴く集中力も高まっている気がするし。私はやっぱりここでお盆(スプラッシュだったかな)を床に投げて回してしまいました(笑)。コインとかサイコロの感覚。ちょっとありがちでしたね…

また輪になって隣り合った2人ずつでデュオ即興を続けるというもの。右隣の人がやめたら左隣の人が入って、という感じ。私はこれがよかったなあ。デュオが好きっていうのもあるけど、ソロよりも自分の演奏を客観的に見ることができるような気がした。大人数でやるよりまとまるし。これは3人ずつとか4人ずつでもできるのだろうか。あとはじゃんけんでグループ分けをしたら久保さんひとりであと2人と5人という変な(笑)編成になったのはおかしかった。

航さん、公文さんと、久保さんと金子さんは去年の1月に一緒にセッションさせてもらったことがありました。公文さんはいろいろやってたなあ〜かなり知識豊富な方で、弓2本で、とかいろいろな奏法を試していた。航さんは初めてセッションした時の幽玄なピアノがまた聴けて嬉しかったです。その他にも現代音楽っぽい奏法とか印象的だった。久保さんデレクボとか言われてました(笑)がごりごりのフリーアプローチ。金子さんはちゃんと吹くときれいなのに、わざとぷすぷすとかしゅーとか鳴らすのがすてきでした。

トランペットをリュックに入れて来た青年が二日酔いでだるそうだったくせに、演奏が非常に直感的で冴えててすばらしかったな。柳川さんもフレッシュな感じがしたし(変な言い方ですが)、若いってすばらしい…と思いました。うらやましい。朋音さんはブルースバンドでやっている方なのですが、今回はバリバリフリーでやってくれてとても楽しかったです。女性なのですがファンキーで、まじでラシッドアリとかサニーマレイか??というヘヴィさがあった。あれはよかったわ…デュオってる時にダラブカの皮を破っちゃった(!!)しな。破瓜!という勢いがあった。やばい。燃えてしまった…やっぱりドラム上手いとフリーでもいいんだなあ。


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夕方にスタジオを出て解散、あとで高円寺の稲生座にて現地集合しました。対バンはボーカルの杏奈さんときたまいさんのエレクトロニカデュオのコマイヌ。名前はきいたことがあったのでどんなのだろうと思ったけどすてきでした。女性デュオっていいよね…地元のケイドロックを思い出しました。お客さんが大入りで中で聴けなかったのが残念。というか自分も久しぶりに上がってしまってあんまり記憶に無かったというのが正直な所です…有名な方と一緒だから、というよりもやっぱり曲ちゃんと覚えてるかな、自分の演奏ができるかなというのが不安な感じ。覚えてるんだけど不安なんですよね。本番でフリーズしたらどうしようとか思ってしまう。

※使用楽器メモ(自分用):
稲生座のドラムセット&ウィンドチャイム、シンバル(ライド、スプラッシュ)、お盆、ダラブカ、小銅鑼2枚、スレイベル2本、チベタンベル、ジル(フィンガーシンバル)、ジュジュ、鳴りもの(フレクサトーン、自転車ベル)など

稲生座は真ん中にアップライトのピアノがあって右にドラムセットが置いてある。セットは2タムでフロアは無し。シンバルはハイハットにクラッシュとライド。スネア含めてべたべたにミュートされていましたが使いました。上の方になぜかウィンドチャイムがあって、立って触れる所にあったので、つい使いまくってしまいました。(固定されててよかったです)ジェンベもあって、使わせてもらえたかもしれない。スペースは限られていて、ダラブカを構えるのに困るくらい狭かった。コンガとスタンド類は置いてきて正解。そしてフロアタムの無い所に椅子ひとつ置いてお盆&スプラッシュ、鳴りものはスタンドにかけたり、床やスネアなどに並べて使いました。

セットリストは以下の通り:


sola
白磁白湯
ほうねん(ゲストの柳川さんのサックスとともに)
あぜ道(同上)
マド
道標
月の砂漠(アンコール)

航さんの曲はセッションぽくて、歌の部分は決まってるけどその他の所は(航さんのピアノの所までも)その場でいつも違う。私も東京に行く前に、家でCDを聴きながら自分のやることを軽く決めて、メモったり練習したりしていたのですが、やっぱり本番はそれとは違っていた。自分はむしろ決めちゃうとその通りにできなかったり(恥)するので、そういうスタイルでよかったなと思う。以下またも自分用の演奏メモです:

●坂→割と構成がしっかりしている曲。出だしお盆でつかみにかかる。
●sola→おたけびから始まるトライバルな曲。ドラムとシンバルで激しくいこうと思っていたけどどうだったろうか…これでセットのドラムとシンバルの音を確認。
●白磁白湯→もともと変拍子で特にサビが難しい曲。さすがに今回は合わせられず、ごまかす。小銅鑼使用。サビ後のチベタンベルはわざとらしいかな?
●ほうねん→前半のレゲエ部はダラブカ、後半のブルースっぽい所はドラムで。
●あぜ道→とぼとぼ犬のように歩いて行く、という歌。夕暮れ過ぎのさびしいイメージを持っていた。ジュジュ使用。ブラシも使ったかな?
●マド→ここは遊びまくりと決めていてハデハデになってしまったかも。ウィンドチャイム、鳴りものはここで使用。いつもは公文さんがドラムをやっていて、今回もそうなる予定だったのですが、狭くて移動やセッティングに時間がかかりそうなのでやめさせて頂きました。
●道標→ロックバラードで、航さんの一枚目、夏秋歌集に入っていてとてもとても好きな曲。構成はシンプルなんだけど航さんもライブでやるのは初めてということで、緊張しました。当初はずっとピアノだけで歌ってもらって静かに入ろうと思っていたのですが、なぜか最初からブラシでライドを刻んでしまった。そういう気分だったのだ…で後半はスティックで激しくロックに。
●月の砂漠→初めてのアンコールかも!公文さんが抜けてしまったので2人で。ここはいさぎよくいくかと思いダラブカのみ。快速3拍子でけっこうハードな感じになってきもちよかった。

自分で録音できなかったので記憶違いもあるかも。感覚としては、本番が始まってしまえばとても気持ちよくできた、うまくいったという感じなのですが、結果としてはどうだったんだろう。航さんも公文さんもテンション高くておもしろい演奏をしていたように思う。3人が近くて特に航さんの顔とか手元を見ながら演奏できたのがよかった。PAの方に録音してもらっていたようなので、それを聴き直さないとわからないのですが、お客さんの雰囲気もよかったのでいいんじゃないかなあ…やっぱり生ドラムというか、打楽器の力ってあるなと思った。コンスタンチノープルさんありがとう…ちゃんと演奏しないとなと思いました。また昼にやったセッションで試したことも多少使えたのでよかったなと思う。

それにしても、毎日演奏するって大変ですね…今回は毎日場の雰囲気が違っていたり、参加者が違っていたりするのでおもしろかった。上にも書いたけど、即興色の強いバンドだからよかったのかもしれない。なんかぐぐっと前に進めた感じがします!このツアー(笑)をセッティングしてもらって本当に感謝しています。演奏以外には旅と演奏の両立ということで問題点満載でご迷惑おかけした所もあったのですが、それはごめんなさい。いろんな意味で勉強できて、それもよかったと思います。


2006年01月23日(月) ハードボイルド

今年の初映画はマカロニウェスタン 800発の銃弾でした。スペインの映画村でのドタバタ劇+シネマパラダイスちっくな少年と祖父のメロドラマというような内容。特に狙って行ったわけではないのですが(本当は玉木宏・桜庭和志の殴者を見ようと思っていたんだけど時間が合わなくて、結局見そびれました)、けっこうよかった。ラテン系ならではのベタベタ/グダグダ感がはまった。好きなんですよこういうの…サボテンブラザーズも昔お正月に見たような気がする。けっこうトリビュートカットみたいなのもあるようで、西部劇、特にクリント・イーストウッドファンは必見と思われます。

終わりの収まりの悪さも、まあいいかという感じ。(おじさんは死ななくてもいいと思うんだけどなあ)映画村の受付爺&アトラクションのゆるゆるな日常と、映画村を立て直そうと決起した弾け具合(宴)が楽しくて、それで十分。気前のいいお姉さんがお年玉感をかもし出していてよかったです。単純に得した気分になってしまった(馬鹿)。実業家のお母さんと旦那母もいかにもしっかりしたラテンの女性という感じで描かれてましたが、それもおっかなくてすてきでした。女の現実感VS男のロマンみたいな図式だったかも。うーんグダグダですねー。

それと何となく、ずっと敬遠してたけど今なら見れるかなと思ってパク・チャヌクの2作品復讐者に憐れみをオールド・ボーイを鑑賞。うわあ、ペ・ドゥナすごい役やってるな…暴力シーンは予想していたほどハードではなかったですが(DVDなので早送りできるし。でも韓国の暴力シーンの撮影は本気でやってるらしいので、殴る場面は本当に痛そうなんだよね…拷問とかすごいリアルだし)、基本的にテーマとそのアプローチの仕方が悪趣味ですよね。

自分はやっぱりもうちょっと力が抜けてて市井の感覚を追求するようなポン・ジュノの方が好きだと思ったのですが、この文句のつけようも無いあざとさ(オールド・ボーイは原作は日本の漫画らしいんだけど基本的な設定→いきなり拉致・監禁という要素しか使ってない。敵役の設定や細かい所は全て創作)、絢爛豪華さに目がくらむのがたまらなくて、どうしても無視できない監督だと思います。というのはやっぱり好きだということなんしょうか…DVDのプロフィールでは理論派で評論家として先にデビューしてるということなので、著書も読んでみたいと思いました。翻訳出ないかなあ。

それにしても、まあ自分はホラー系に偏ってしまうのですが、韓国映画ではサントラにクラシックがよく使われてますよね。ベタなんだけどはまってるのが好き(笑)。なんでだろう。中国にも日本にも無いゴシックな感じが不思議です。儒教・仏教、キリスト教など宗教が深く根付いててモラル的な縛りが強い所がドラマをつくっているような気がします。(思うにその辺にハリウッド→欧米にアピールする通路みたいなものがあるのかな?と思ったり)そこにもひかれてるんでしょう。

そういえばハードボイルドと言えば、年末近くにレンタルして車でかけてた俺たちのメロディ(刑事ドラマのサントラのコンピ)と浅川マキdarkness1はよかった。沖縄にしては冷えた時期で気分が出ました。浅川マキは若い頃の音源はかわいらしい所があってよかった。もう一枚のジャズ録音で近藤等則がバリバリフリーキーにやってるのには驚いた。ていうか普通に吹いてるのがかっこいいー!けっこうハードなアレンジですね。これがリリースされて話題になっているのを覚えているのですが、その頃は自分にはわからないだろうと聴いてみることもなかったですね。今回もレンタルにあったから聴けたというかんじなのですが…なんというか日本のあの時代のジャズ、欧米には無い存在感っていうのがあっておもしろいですね。歌謡曲の要素なのかな?歌詞の日本語の言い回しとか。私はそういうのは嫌いではないです。

俺たちのメロディでは久しぶりにゴダイゴモンキー・マジックでしびれたり(やっぱりこの曲はすごい!あとこれには入ってないけど銀河鉄道999の映画版のテーマ!)杉田かおる鳥の詩(うた)に涙を誘われたり(けっこう悲しい歌詞です…)したのですが、いちばんよかったのはルパン三世愛のテーマでした。私はあんまりルパンは好きじゃなくて終わりのテーマもぜんぜん聴いてなかったし、こんなのもあったのかという感じでしたが、こんなクールな愛の歌を聴いたのは初めてです!こんなの子供にわかんねーよ!(ていうか自分が子供なのかもしれないが…)いかにも歌謡曲という歌詞に切なくなってしまいました…やばい。大野雄二のシンプルなメロディに水木一郎の歌によるバラード。寝床で目を瞑って受け取るおやすみのキスのように(夢)、ひといきに終わってしまうバラードの佳曲です。俺たちのメロディ2巻に収録。

風に髪をとかれ おやすみの口づけを
愛を胸に抱いて ふるえて眠れ
いつの日に結ばれる まだ見ないあなたよ
この体も 心も贈りたい 昨日から明日へ
愛を胸に抱いて ふるえて眠れ

夜が夢を運び おやすみの口づけを
愛を胸に抱いて ふるえて眠れ
淋しさに涙して いまどこに あなたよ
この想いも ときめきも伝えたい 昨日から明日へ
愛を胸に抱いて ふるえて眠れ


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