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■ 第8話「炎の友情」 TRIP BOX
この日、ダニーは朝から機嫌が悪かった。 正確に言うと、昨日の深夜からだった。 帰宅したマーティンは何も言わずに、部屋にこもり ダニーの問いかけに『放っておいて!!』と怒鳴り返してきた。 思案にくれていると、サムから携帯に着信があり、 『そっとしといてあげて』と言われたのだった。 事情を知っていそうなサムも、多くを語らず電話を切った。

「あー、そいで?職場放棄したんとちゃうの?えーと、なんでしたっけ? そいつ」 「ダニー、ちょっと待て」 「嫌気がさしたんとちゃいまっか?」 「ダニー!いい加減にしろ!署長、ちょっとすみません」 ブルックリンの消防所で事情を聞いていたが、あまりにも 相手に失礼だったので、ジャックは、とうとうダニーを隅に連れていった。

「いい加減にしろ!何だって言うんだ!捜査を妨害する気か?」 「マーティンが何も言ってくれないいです」 「なに?」 「何かあったらしいんですが、何も言ってくれないんスよね」 「…で?」 「やっぱ気になるじゃないっすか!愛されて無いのか、とか」 捜査とは関係ない方へ、会話は進む。 「愛されて無いんじゃないのか?」 「マジでェ?!」 「だいたい、隠し事のひとつやふたつで何だ」 「じゃぁ、ボスはサムに隠し事された事ないんスか?」 「ない」 「えー、ホンマですかぁ?」 「無い。サムが私に隠し事などしない」 「奥さんには、隠されても?あー、ボスも隠してますもんねぇ」 「あぁ、そうだ!私など、妻にも娘達にも隠し事だらけだ!悪いか!」 「いえ、悪くはないっす」 逆切れしたおっさんは手に負えない、っとばかりに ダニーはジャックに背を向け、消防署署長の元に戻り 事情徴収の続きに専念するのだった。
2007年05月29日(火)
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