おうち鑑賞

2007年10月31日(水) 『鉄コン筋クリート』


この映画が公開された当時は蒼井優チャンのことを

まだアイドル、アイドルした女の子だと思っていたっけ。

その後、ファンになっていくのだけど。


いつものごとく、映画についての情報は

下調べすることなく見たもので、

後から声優陣の顔ぶれを知ってびっくり。

蒼井優チャンや二宮クンはわかっていたけど

田中泯 、本木雅弘、大森南朋、

それに宮藤官九郎、森三中まで!!

みんなスゴイ。キャラクターになりきっていて

その人本人の「地」なんて全然見えなかった。

(『パプリカ』の江守徹はもろに江守徹だったよ)

でもやっぱり何と言っても、蒼井優チャンの存在感。

上手いとかそういう域を超えた、凄みのようなものさえ感じました。






2007年10月29日(月) 『パプリカ』


今敏監督の作品を見たのは初めてです。

少ない知識の中で感じた印象は、

エンターテイメント仕様の押井守風???

押井守作品を見る時の、あの(ある意味)苦痛を思うと

夢のような気楽さです。(苦笑)


バイクのヘルメットを取った時にロングヘヤーが

パッサ〜と舞い踊りそうなタイプの女性像は共通してますな。


混沌とした色彩の洪水と音楽が刺激的でした。

しかし江守徹の声優がイマイチだったな。

(好きな俳優さんなんだけど)







2007年10月27日(土) 『十二人の怒れる男』 『殺人狂時代』


見た映画を☆で記しておこうとやってみたのですが、

(作品を思い起こす時の分類作業の意味合いで)

あの映画は☆3つなのに、この映画が☆4つはおかしい、

などと考えることで余計な気苦労が増えてしまい、

日記を書く時間が倍増で本末転倒。

その時の気持ちの持ちようで変わってくるものだし

もとのシンプルバージョン(?)に戻すことにしました。





『十二人の怒れる男』


おもしろかったです!

『12人の優しい日本人』がまさかここまで

この映画のニュアンスを踏襲していたとは。

分かってないのにオマエが言うなってかんじですが、

うまいなあーっと唸ってしまう。

ラストシーン、萩尾望都の「11人いる!」を

思い出してしまいました。あぁ、粋だ。





『殺人狂時代』


1967年製作 岡本喜八監督。

実験的映画というか遊びの要素満載的映画というか。

ちょっとルパン3世の実写版と思えるような雰囲気がありました。

最初は日活の宍戸錠が主演に想定されていたそうです。

本作は仲代達也主演です。

↑DVDの特典映像で岡本喜八監督が語っていたことですが、

居酒屋かどこか?で収録したらしいインタビューの音声、

「特典」と思えないくらい聞き取り辛かった。





2007年10月26日(金) 『時計じかけのオレンジ』 『青春の殺人者』


『時計じかけのオレンジ』

はー、ここまで表現してもいいんだ。

頭の中を蹴り飛ばされたかんじ。

ずっと前に見たことあったっけ(記憶が曖昧)、

なんて思いつつ、長いこと心に引っ掛かっていた映画をやっと見た。



☆☆☆☆





『青春の殺人者』

『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦映画初監督作品。

17歳の原田美枝子が初々しくてかわいい。

水谷豊が演じる暴走していく若者も魅力的。

よい映画だと思う。

だけどこの時代の空気感(上手く言えない)は苦手。


☆☆☆






2007年10月25日(木) 『浪華悲歌』 『息子のまなざし』


『浪華悲歌』

1936年製作 溝口健二監督作品。

内館牧子さんのドロドロ愛憎劇ドラマと

『嫌われ松子の一生』を足して2で割ったようなかんじがした。

新藤兼人監督のインタビューによると(DVDの特典映像)

この映画が製作された当時、

斬新な内容が日本初のリアリズム映画と言われ

全編通して大阪弁というのも珍しいことだったそうです。

今見て違和感がないのはそういうことか。




☆☆☆







『息子のまなざし』


『ある子供』に続いて

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督作品を見るのは2作目です。

余分なものを全て削ぎ落としたリアリズム。

淡い色彩をグラデーションしたような細密さ。

時間を置いてまた見てようと思う。

一度で受け止められないかんじ。

平たく言うと睡魔に襲われながら見たのだ。

なんちゅうか、コンディションを要する映画だとは思う。



☆☆☆☆☆



2007年10月24日(水) 『江戸川乱歩劇場 屋根裏の散歩者』 『息子の部屋』


『江戸川乱歩劇場 屋根裏の散歩者』

実相寺昭雄監督。

耽美的なエロスの世界を軸にしながらも

明智小五郎の存在をもっと感じたかった。

これじゃ明智小五郎がエロスのちょっとした付け足しみたい。


☆☆





『息子の部屋』

良い映画なんだろうな、とは思う。

だけどあんまり気持ちに入ってこなかったんだよなあ。

相性の問題なのかなあ。


☆☆☆



2007年10月23日(火) 『銀嶺の果て』


1947年製作 谷口千吉監督 黒澤明脚本。

「マイ・オールド・ケンタッキー・ホーム」の音楽、

志村喬の黙して語らずの演技が胸に迫ります。

この作品が映画初出演という三船敏郎の彫刻のような男前ブリ。(悪者)

見始め、古い映像の雰囲気に乗り切れずにいたのですが

最後は、涙、涙でした。



☆☆☆☆



2007年10月22日(月) 『仁義なき戦い 完結編』 『間宮兄弟』


『仁義なき戦い 完結編』

昨日の日記にも書いたように、シリーズを重ねる毎に

良くも悪くも荒々しい勢いがこなれてきたかんじで

ストーリーを楽しむ余裕が出てきた。

と思っていた矢先、DVDがフリーズしたり、飛んだりで

ちゃんと見ることが出来なかった。

別のレンタルビデオ屋さんで借り直すか・・・。

やっと「血しぶき」から解放されると思ったのに。



☆☆☆






『間宮兄弟』

佐々木蔵之介のお兄さんとドランクドラゴンの塚地武雅の弟の

ほのぼのかつ濃密な様子がおもしろかったです。

ラストが尻切れとんぼのような?


沢尻エリカってかわいいな。

今更ながらの話題だけど、例の舞台挨拶、

俳優としての魅力があれば

別にあの位いいじゃないかと思う。

政治家があの態度なら超大問題だけど。

ただ作品を見た時に、俳優の行動が

作品の印象を邪魔するようなら嫌だ。



☆☆☆☆



2007年10月20日(土) 『仁義なき戦い 完結編』途中ZZZ


『仁義なき戦い』シリーズ第五弾、完結編。

途中寝てしまった。

シリーズを重ねる毎に、良くも悪くも

荒々しい勢いがこなれていくかんじ。

だから縮み上がることなく

うたた寝する余裕もできたのだと思う。



2007年10月19日(金) 読んだ


最近、「ホームレス中学生」(お笑いコンビ麒麟の田村裕著)と

「1ポンドの悲しみ」(石田衣良著)を読みました。

「ホームレス中学生」はそんなに文章が上手くない感じですが

(オマエが言うな)

終始胸にぐっと迫るものがありつつ読みました。

人が修行して達するような境地に田村クンはすでに居る。



「1ポンドの悲しみ」は恋愛短編小説集です。

「スローグッバイ」と間違えて注文してしまいました。(楽天ブックス)

「スローグッバイ」に収録されている

「ローマンホリデイ」という短編小説が読みたかったのです。

「1ポンドの悲しみ」もまあまあおもしろかったです。






2007年10月18日(木) 『卓球温泉』


窪塚洋介が出演しているので見てみました。

(この頃はヨースケ)

作品自体、気乗りしない感じだったし

お目当ての窪塚洋介の起用のされ方も

たいしたことないんじゃないかと思って

期待せずに見始めたのですが、

高校生の息子を演じる窪塚洋介は

登場シーンこそ多くはないけど

とても魅力的でした。

何だろう? ものすごくリアリティを感じて

一瞬のシーンにも引き込まれてしまう。






映画のストーリーは

専業主婦の日常に疑問を感じた妻(松坂慶子)が

夫(蟹江敬三)と息子(窪塚洋介)に書置きを残し家出をし、

思い出の温泉旅館をたずね、そのさびれた温泉旅館街を

卓球大会で町おこしをしようとする活動を通して

家族の絆を描いた話です。

キャリアウーマンVS専業主婦、みたいな

ステレオタイプな構図がアイタタタ。

腑に落ちないところだらけだったけど、

もうどうでもいい感じすら。

窪塚洋介が出演してなかったら見ることのなかった映画だろうな。





2007年10月17日(水) 『仁義なき戦い 頂上作戦』


『仁義なき戦い』シリーズ第四弾。

やっと第四弾に辿り着いた感。

親分子分入り乱れ、相関関係がイマイチ把握できないまま。

一弾から四弾までが頭の中でごちゃ混ぜになっている。

今だ血みどろの抗争劇を軽くフリーズ状態で見てます。


シリーズ第四弾で唯一気持ちがやわこく動いたのは

小林旭のかっこよさ&セクシーさ。

思えばモノマネされてる小林旭の印象の方が強かったもんなぁ。



2007年10月15日(月) 『連弾』


すれ違い、行き違い、なじり合う夫(竹中直人)と妻(天海祐希)。

そんな親達の様子をシニカルな目で見つめながら

心がゆれる中学生の姉、そして母が恋しい小学生の弟・・・の家族模様です。



ピアノ演奏が家族の心の動きと重なって胸に迫ってきます。

んが、ワタシ的に竹中直人も天海祐希も

全然ツボにはまってこない俳優なのだ。

細かい事かもしれないけど「なんつて(なんちゃって、の変形?)」

と語尾につける言い回しなんか、監督の竹中直人の演出(?)

なんだろうけどイチイチそういう遊び(?)があざとく感じてしまう。

こういう話は『かもめ食堂』のようなトーンで見てみたかったな、

なんて思ってしまった。




2007年10月14日(日) 『仁義なき戦い』


シリーズ第二弾、第三弾と見て

またもとに戻って第一弾をDVDで見直しました。

(最初にビデオで見た画質がイマイチだったので)

菅原文太はかっこいいし、

金子信夫のコズルイキャラクターも魅力的。

などなど、感じるところがありつつ、

早く完結編まで見てこの苦手な宿題(?)を

さっさと片付けてしまいたい気分。

暴力表現を続けて見てると

(全編通してチャライところ全くなし!)

気持ちがキツクなってくる。うぅ。




2007年10月13日(土) 『仁義なき戦い 代理戦争』


『仁義なき戦い』シリーズ第三弾。

義理を通したり、通さなかったり、

騙したり騙されたり、ずるさがあったり、

そういう人間の機微をチャーミングだと

感じて見るようになりました。

暴力表現に縮みあがっていたのが

慣れてきて見方に余裕が出てきたみたい。

それに作品自体、シリーズが進む毎に良くも悪くも

見やすくなっているようにも思います。




2007年10月12日(金) 『仁義なき戦い 広島死闘編』


『仁義なき戦い』シリーズ第二弾。

完結編まで見るぞと思いつつ長い間腰が引けていました。

凄まじい暴力表現に縮みあがっていたもので。(苦笑)



○○組々長、△△親分、××おじき・・・等々

強面の人物が山のように登場してくるので

相関関係図がこんがらがっています。

血しぶきの飛ばし合いに目がくらんだりして

理解力がついていきません。(笑)

ま、ただただ重いリアリティに圧倒されている、

という事実が大切だと思うことにして。

菅原文太は自然体に見えながら

凄味を感じさせるところが魅力的だなあ。

北大路欣也の最後の場面はまるで絵画のように美しい。

なんて、ちょっとウエッティーな気分に浸っていても

すぐ血しぶきワールドに引き戻されるんですけどね。




2007年10月10日(水) 『赤目四十八瀧心中未遂』


ちょくちょく貸し出し中になっていたのを見て

気になってレンタルしてみました。

(原作が同名の直木賞受賞作品だったんですね。)


たぶん的外れだと思うけど

俗っぽく噛み砕いた寺山修司的というか。

出演は大楠道代、寺島しのぶ 、大森南朋、(お父さんの麿赤児も)

内田裕也、赤井英和等々。(主演の大西滝次郎って人は知らなかった)

寺山修司の映画を見た時のトラウマを考えると(なはな)

こちらはずいぶんエンターテイメントしてる。

約2時間半(結構長いけど)、最後までおもしろく見ました。

タイトルは「あかめしじゅうやたきしんじゅうみすい」と読むそうです。

見終わっても読み方がわからなかったので調べました。




全くジャンルは違うけど『ミリオン・ダラー・ベイビー』の

そこに辿り着くためのとても丁寧な長い道のりの描写、な感じと

オーバーラップ。



2007年10月09日(火) 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版』


つい先日、再放送されているところをチラ見して

おもしろそうだったのでDVDをレンタルしてみました。

10年前の年末に放送されたドラマだそうです。

出演者がみんな若い〜 お肌がピチピチ。

ワタシ的には殺人犯人役の稲垣吾郎が

何と言っても見所でした。アートしてる〜



とてもおもしろかったのですが

何だかすごく男目線の作りだなと思いました。

織田裕二演じる青島俊作巡査部長を見せる

ドラマなんだし言うだけ野暮か。




2007年10月06日(土) 『Laundry』


またまた見た。

窪塚洋介熱が少し落ち着いてきたせいか

他の出演者(小雪や内藤剛志)に

見る重心が移っていく。

小雪や内藤剛志の地に足のついた演技が

あってこそ、窪塚洋介の自由な雰囲気が

生かされているんだろうなと思ったり。



2007年10月05日(金) 『鳶がクルリと』


窪塚洋介の事故後の復帰作だそうです。

目立ち過ぎず、目立たなさ過ぎずの出演場面、

やっぱりワンシーンでも魅き付けられてしまう。



(↓ネタばれになるかも・・・)

たる〜と思いながら見ていたのに

ラストに近づく程引き込まれていきました。

主演の観月ありさより通山愛里(哀川翔の娘役)に

目が行ってしまった。かわいい。

鳶職人たちが巨大アートの取り付けにかかる大詰めの場面は

ハリボテによじ登る程度でお茶を濁すんじゃなくて

リアルに作業するところを見せてくれたらぐっときたかも。

(製作費用を工夫する涙ぐましいチープさ?)



ふっと『刑事ジョン・ブック 目撃者』の村人たちが総出で

家を建てるシーンを思い出しました。

うるうるしながら映画館に何度も見に行ったっけ。

(この時はハリソン・ラブだった。)




2007年10月03日(水) 『富江』


ワタシ、怖い映画は苦手なのです。(怖がり)

もう絶対、無理、無理、無理、無理、無理だから!!!

と思いつつやっぱり窪塚洋介は見たい。

手に汗握る用のハンドタオルの隙間から

目を細めて見ていたわりには

終わってみれば「こんなもん?」と思う余裕。

(ボコボコにされながら「今日はこの位にしといたるわ」状態)



だけど伝わってくるものがあんまりなかったな。(怖かったけど)

良い出来の(ホラー)映画ではなかったような。

続編がある?にしても何だか尻切れトンボで終わった感じ。

・・・ってことで、頑張って見たぞ自分!





2007年10月02日(火) 『時をかける少女』


アニメーションの『時をかける少女』です。

テレビの金曜ロードショー(だったかな?)で

チラ見して良い感じだったのでレンタルしてみました。

(テレビは途中からになってしまうのでパスした)


とても瑞々しい色彩で気持ちが潤いました。

原田知世の『時をかける少女』とは別物だと思いますが

胸がキュンとなるところは同じでした。

最後に流れてくる「ガーネット」という曲が

何故か頭の中をぐるぐる回ってます。



2007年10月01日(月) 『湘南武闘派高校伝』 『湘南武闘派高校伝 新総番誕生編』


窪塚洋介がヨースケと名乗っていた

17〜18歳頃?の作品らしいです。

劇場公開映画じゃなくて所謂Vシネってやつなのかな?

レンタルビデオ屋さんのヤンチャ系コーナーも

時たまチェックしていたので存在は知ってはいたけど

まさか見る日がくるなんて。(それも見る気満々)




Vシネマ=安っぽい作りなのかと思っていたら

意外と映像もキレイ、自然な台詞のやり取りもいい感じ。

・・・という気持ちが持続したのは最初の数分間だけでした。

とにかく演じている俳優にもストーリーにも

全く興味が持てなくて困りました。

高校生達を描いた群像劇なので

特に窪塚洋介一人がフォーカスされている訳でもなく

なおかつ台詞がない設定。

もうめちゃめちゃストレスが溜まったわ。



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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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