言の葉孝

2005年06月29日(水) 小さな夢を叶えた日

 なんか今日はコメントが少ない割にweb拍手の量が多い日だったんですけど、何でだと思っていたら

 スタンディングオーベーションに採用されてました。

 う、嬉しい!
 存在に気付いてから毎ネタ応募してました。過去ログ見ても楽しいですしね。一発ネタはあまりよく分かりませんが、こーゆー一言ネタ大好き。



 最近、ゼミ発表やレポートの所為で新書や学術書ばっかり読んでいたのですが、ここ久しぶりにライトノベルを読んでみました。
 図書館で見つけた『その気もないのに〜』シリーズに手を出したのですが、あんまり面白くなかったですね。
 「本人は気付いていないけど、天才的な才能がある主人公」というシチュエーションは凄くイイと思ったのですが、ほとんどその才能は生かされてませんでしたし、コメディも中途半端、シリアスと言い切れるわけでもなく、どきどきする恋愛要素も、スペクタクルシーンもないし、キャラ萌えするわけでもない。
 とにかく魅力の少ない作品だと思いました、残念ながら。




web拍手レス(小さくても夢が適うって気持ちいいね)

 本日はナシ。


2005年06月28日(火) 大阪人に生まれてよかったと思う日

 水ナス旨しッ!

 水ナスといいうのは、泉州名物の水分の多いナスのことなんですが、ともかくあくが少なくて淡白な味でして、生のまま食べられる果物のようなナスなんです。

 こいつをぬかで浅漬けにして、先に十字に切り目をいれてそのまま手で裂く。すると、綺麗に裂けるんですな、包丁で切るのとは違って、その断面がでこぼこで、そいつがまた有機的なんです。
 そのままで食してもいいのですが、何せ味が薄いので、すこし味付けをします。白ごまをすりつぶしたのをかけて、その上にショウガを乗せて醤油をかける!

 ナスは人の体温を下げてくれるという効果がありますし、極めて夏にぴったりの食べ物、大阪人の夏の風物詩ですな。

 大阪人に生まれてよかった〜。

 ↑いやアンタ和歌山生まれだから!


 ところで、今日は 就職ガイダンスの日でした。
 とりあえず、就職のための心構えと、就職課に就職活動生として登録するための書類をいろいろ貰って終わりだったんですけど、なんかこれでとうとう就職活動が始まっちまったか、と思うとなんかこう、空恐ろしくなってきますな。

 ま、僕なら引く手数多だろうが、どれが僕にとってよい企業だか分かったモンじゃないからなァ、ハッハッハ! 




web拍手レス(ま、勢いと元気があるのはイイことだ)

>「先生、照明の電気代が高くつくと思います……」

 ふふふ、想像してみてくださいな。企業や大学なんか昼間でも電気つけてるじゃないですか。電気を使うと思われる家は結構出払って、結局電気はつけなくてもいいですし。
 それに「電灯の使用」と「エアコンの使用」、地球に優しそうなのは左の方ですし、出力も電灯の方が小さそう。

 何よりも夜は涼しくて作業がはかどる!

 このようにメリットがドでかいんですよ、夜行生活制度。


>「営業努力よりサイト内容向上努力〜♪w」

 そりゃ、ベストとはいいませんが、やれることはやってますよ(苦笑)。でも、いくらなんでも大学の単位や就職よりサイト経営を優先するわけにいきませんので、お客様にはしばらく我慢していただかねば。
 題して。
 欲しがらせません、勝つまでは。(←サイト管理人として言い切っていいのか、これは/汗)


>「あ、でも内容には結構満足してますよ(^^」

 でも充実には遠いですよね、完結作品ありませんし。そのうち中編連載と平行連載して、完結作品を増やしていければいいのですが。


>「おもしろかったYO!くどい部分や五時も多かったケド」

 ありがとうございます〜。
 くどい部分と誤字はウチの小説のウリですので!(本気)

 しかし誤字を指摘する文自体が誤字とは……!
 なかなかやりますね? アナタ。私と組みませんか?(何の話だーー!)


2005年06月27日(月) 夜行生活制度導入を主張する日

 また日記をさぼってしまいました。でも何とか、ブックレポートは終わりましたよー。
 当初の予定では、順調にいけば土曜日のうちに終わらせて日曜日に『オクト』の原稿を大幅に勧める予定だったのですが……

 土曜日には一文字も書けませんでした!(←ダメ人間)

 まあそんなわけで、今週はオクトの原稿を何が何でも仕上げなければならないため、また2,3日日記を休むことになるかも知れません。それでオクトの原稿が終わったら……

 今度は西洋中世文学史のレポートが待っているのです!(泣叫)

 そしてそれが終わっても

 最後には期末試験が!(血涙)

 ……“まほゆめ”はもうちぃとお待ちくだされ。




 時にワタシは非常に疑問に思っているのですが、今って梅雨ではございませんでしたこと?
 今27日であと4日しか6月が無いんですけど雨の日なんて数えるほどしかありませんでしたよ? 何でか木曜日に集中していたのですが。

 日差しは強いし、風は生ぬるいし、あまり外は歩きたい状態ではありませんな、最近は。
 そして、この土日、この暑さを避けるために考え出したアイデアが行水の他にもう一つあります。

 即ち昼間寝て夜頑張ろう作戦であります!

 暑くて頭の回らない昼間は眠ってしまって夜の涼しくなったときにブックレポートなどの執筆に回そうというのです。
 結果、夜も寝ていましたが(オイ)。

 ま、それは体に染みついた生活サイクルであるのでたかだか一週末では実施しづらいのでありますが、そこは平日も行えばよいのです。


 というわけで、私はここに主張するッ! 暑い昼に眠り、涼しい夜に働こう制度!
 名付けて夜行生活制度だ!

 要旨は単純、今までの生活サイクルを12時間ずらすこと!
 つまり従来の『午前九時始業、午後五時終業』を『午後九時始業、午前五時』にするのだァ!

 涼しくなって作業能率アップ! 冷房も最低限で済むのでクールビズなんて小手先改革なんぞ、全然問題にならんくらいの省エネ効果を保証しよう!

 さあ、皆の衆賛同せよッ! 共に涼みの闇に生きようではないかッ!




web拍手レス(うむ、ここまでハイテンションにイッちまえると気持ちいいモンだ)

6月26日の分

>「2年で百万目指して、もっとよりよりサイト運営がんばりましょうw」

 た、足らんとですか!?
 営業努力足らんとですか!?

 こ、困ったのう、更新速度は今では一杯一杯じゃけえ、サイトデザインも変える余力がねぇ。

 おう、そうじゃ、2ちゃんにアドレスさらせば、一発じゃき!(←ヤメロ)

 ↑どんだけ方言混ざっとんねん!


2005年06月25日(土) 熱いお風呂の価値を再確認する日

 とっても欲しいけど何か悔しいから買わない!(金銭的に買う余裕がないっていう事もありますが/苦笑)

 昨日に続いてアレで申し訳ないんですけど、こーゆー嫉妬を感じてる瞬間が一番、自分が物書きだって感じられるなァ。



 最近、暑さが避けられなくなってきましたねー。
 今までなら家に篭って、窓を開けて風通しよくしていれば、結構涼しかったんですけど、最近は家の中も暑くなってきていますし、風がほとんどないので窓開けても、熱が篭らないだけであまり涼しくなくなりました。

 で、僕が今年イチオシの避暑アクションがこれです。

 行水。

 取りあえず、朝イチで入って寝汗を流しつつ(まだこの時期はそれほど掻きませんが)、目を覚まします。
 家に帰ってきた後にもう一回入ります。汗を流すだけじゃなくて、体温を下げて汗を引かせるんですね。
 オススメの入り方としては、頭の先まで潜ること。特に朝はこれでばっちり目が覚めますし、寝癖まで取れちゃうぞ☆(←何だこのイタい宣伝口調は/汗)
 実は頭の熱を調節するのは非常に大切なんで、帰った後も直射日光を受けて熱くなった頭を覚ましてあげて下さい。

 で、これをやっている所為で、最近は夜に入る熱い風呂に嫌気を感じましてな。いつもは漢の温度(摂氏42度)だったのを今日は39度に下げて入ってみました。

 ヌルいわーーーー!

 で、結局追い焚きする俺。

 だ、駄目です。中途半端というか、何というか。身体が何かが足りんと叫んでいるッ! ……やっぱり、一日の締めでは一度身体の芯まで熱を通さなくてはならないということでしょうな。




web拍手レス(毎回、このカッコの中に余計な文句を入れてみましょうか)

>「100万くらいラクショーでしょう☆ww」

 そうですね。ラクショーですね。
 現在、平均110アクセス強で、カウンターが15800打ちょっとだから、残り984200打、これを110で割ると約8948日。
 つまり25年と半年あればラクショーですね。

 頑張れば、これを二年に縮めるなんてカンタンさ☆


2005年06月24日(金) ○○三段活用の日

 終わらないよう、まだまだあるよう、と半泣き状態でゼミ発表のための原稿を書いていた昨日の夜。そこにお母サマに夕御飯だ、と呼ばれまして、階下に降りてみるとそこにあったのはカレーライス。

想「コーンが入っているとは珍しいなァ」

 といいつつも、実はこの具には見覚えありました。昨日のトマトスープの具とほとんど変わらんのです。で、遠回しに言ってみる俺。とぼける母サマ。そして真相をぶっちゃける妹。

妹「これって一昨日のコンソメスープからやんな」

 マテ妹。
 つまり何か? このカレーはコンソメスープ → トマトスープ → カレーと進化を遂げてきたってのか?

母「ははは、バレてた?」

 認めんな、母。
 
 でも普通の味でした。むしろいつもより旨い。
 ま、捨てるのももったいないし、続けて同じものを出すのも忍びないと、工夫を施すのも別に悪かないし。

 ん、いいんじゃないですか?


 あちらとかこちらで話題になっているケータイ配信、あれは同じ企画なんでしょうかね? 何にしろ流石ですな。

 とくに俺的三大web作家の一人(一人はプロになられてしまいましたが)であるこちらは「人なる」本、売り切れ必至っぽいし、羨ましいくらいの人気っぷり。同じ小説書きとして妬ましく感じます、いやマジで(笑)。
 年齢も俺と二つくらいしか違わないだろうし、年季とかいう問題ではなさそうですね。いや? 僕もあと二年くらい頑張れば100万くらいラクショーでしょうか(無理無理)。


 話は戻りますけど、ケータイの画面じゃなくて、デジタルノベル専用の端末機(B5サイズぐらいがイイかな? 解像度が高ければ文庫サイズでもイイですけど)があれば便利なんですけどねー。いろいろ作品のデータを入れておけば持ち運んだ先で読める、とか。わざわざ幾つも本を持っていかなくてもいいとか。
 そしたら、ネットノベルもっと読めるようになるのに。


 以下、英語史の続き。
 興味ない人はかなーり下までお飛ばしあれ。




3、中英語の時代(12世紀初め〜15世紀ごろ)
 〇ノルマン・コンクエスト
 さて、古英語の時代にも何度か変化があったわけですが、それが中英語と名前を変えるまでの大変革があったのは1066年に始まったノルマン・コンクエストです。この事件を語るには、まずノルマンディー公ウィリアムについて話さなければなりません。
 アングロ・サクソンを襲っていたヴァイキングですが、それはイギリスだけの話ではなくフランスにも襲来していました。そのうちにイギリスの場合と同じく、同じゲルマン人ということで平和共存していくようになります。この際、このヴァイキングの首領はノルマンディー公爵としてセーヌ川下流に領地を与えました。これがノルマンディー公国の始まりです。このノルマンディー公爵家から出たのが後に征服王といわれるウィリアムであります。
 そのころ、イギリスにはウェストミンスター寺院を建てた証聖王エドワードがいましたが、彼は子供を残さずに死んでしまいました。そこで後継者に選ばれたのが王の右腕として働いていたゴドウィンの息子であるハロルドです。
 そこにウィリアムが異議を唱え、自分こそが後継者として相応しいと名乗り出ます。大きく三つ、「自分の妻がアルフレッド大王の血を引いているのに対し、ハロルドは王家の血がかけらも流れていないこと」「生前、ウィリアムがイギリスを訪ねた際、エドワード王は自分に王位を渡すことを約束してくれたこと」「以前ハロルドの危機をすくい、その際彼はウィリアムに家来になることを誓ったことがあること」という理由を挙げました。
 神聖ローマ帝国皇帝やローマ教皇に断わりを入れた後、1066年にウィリアムはドーヴァー海峡を渡ってイギリスに攻め入り、ハロルドはそれを迎え撃ちます。この闘いはハロルドの戦死によってウィリアムの勝利に幕を閉じます。ところが、ハロルドの臣下たるイギリスの貴族達は、ウィリアムへの抵抗を続け、それは5年間も続きました。

 そんなわけで抵抗したイギリスの土着の貴族はほとんどいなくなってしまったため、空いたポストに入ったのはフランス語を話すノルマン人です。ノルマン貴族の上陸とともにそれに付き従っている騎士もかわりますし、修道院に入る修道院長もウィリアムがフランスから引っ張ってきたノルマン人です。つまり、上層階級と呼ばれる人々がそっくり入れ代わってしまったんですね。
 で、入れ代わってきたノルマン人が話すのは勿論フランス語であります。ところが、こればかりは入れ代わらなかった小地主や農民などの下層階級の人間達は土着の人間、つまり英語を話す者達のまま。ということで、ノルマン・コンクエスト以来、イギリスの上層階級と下層階級で話す言葉が全く違うという事態になってしまったのであります。

 その結果、後々に面白い影響が生じますが、中でも有名なのが肉に関する単語です。
 「牛」は「ox」、「牛肉」は「beef」。「鹿」は「deer」、「鹿肉」は「venison」。「豚」は「pig」、「豚肉」は「pork」。詰まるところ、調理されて肉になった状態と、生きている動物で全く違った単語になるんですね。日本だと「牛」。その肉だからその後ろに「肉」を付けて「牛肉」。「豚肉」や「鹿肉」でも同様です。これが標準で英語のこの現象は非常に特殊なんです。
 実はこれらの単語にはある法則がありまして、生きている動物の場合は古英語語源、調理された肉の場合はフランス語語源なんですね。これは育てたり狩ったりする農民が生きている動物を古英語でよび、料理されて食卓にのぼってきた肉を貴族がフランス語で読んだ結果なんですね。


○イギリスとフランスの完全分離
 さて、ノルマン・コンクエストの結果、国を運営する立場である貴族達が入れ代わったワケですが。入れ代わった貴族達の言葉はフランス語でした。つまり、国で発行される公的文書も全てフランス語だったのです。ところが、この状況を覆し、英語が公的な場に復活するほどの事件が起きます。その引き金となったのが制服王ウィリアム一世の子孫である欠地王ジョンです。
 欠地王ジョンが生まれるまではウィリアム一世の子孫が代々隆盛の一途を辿ってきました。特に顕著なのがウィリアム一世のひ孫にあたるヘンリー二世です。彼が妻としたのはアリェノールという女性で、何とフランス王妃だったのです。無論、王妃ということはその夫はフランス王だったわけですが、アリェノールはルイ七世と離婚し、ヘンリー二世と再婚します。アリェノールは英語で言うとエレオノーラ・オブ・アキテーヌ、つまりアキテーヌ公爵の娘だったので、アキテーヌ公爵領は全てヘンリー二世のものとなり、オーベルニュ、トゥ−ルーズ伯爵領の宗主権のおまけ付き。結果から言うと、ヘンリー二世の支配下にフランス全土の三分の二を収めてしまい、フランス王よりも権力の大きなイギリス王となるのです。
 さて、このヘンリー二世には二人の子供が生まれます。リチャードとジョンというのがその名前なのですが、先に王になったのは兄のリチャード、実はこの人物が有名な獅子心王リチャード一世であります。第三回目の十字軍への参加で勇名を馳せ、後にフランスで戦死した兄の代わりにイギリス王になったのがジョン、先程述べた欠地王です。
 ジョンは即位前にイザベラという女性と結婚するのですが、即位後に離婚し、イザベラ・ダングレームという別の女性と再婚します。この女性の立場というものが曲者で、リュジーニャンという貴族の婚約者だったんです。そこを強引に結婚に持ち込んだりしたモンだから、相手も起こりまして、フランス王の力を借りてジョン王の領地に攻め入ったんですな。それであれよあれよという間に、領地が奪われてしまいまして、結局ウィリアム一世の故郷であったノルマンディー公国も取られてしまい、ジョン王の領地はイギリスのみになってしまったのです。
 イギリス王達の例は極端と言えますが、他にもイギリス、フランス両方に領地をもつ貴族達がいました。で、彼等の場合はイギリス、フランス両方の王に忠誠を誓うことができていたのです。ところがこの事件のあと、これらの貴族達は忠誠を誓う王をどちらかに決めなければなりませんでした。これは、奇妙な融和を見せていたイギリスとフランスをハッキリとした形で分かつものです。これは「1204年の事件」といいます。


 ○英語の公的復活
 その後の歴史の流れの中で、このイギリスにすむ人達はイギリス人たるアイデンティティを築いて行きます。
 その中で特に大きいのが百年戦争ですね。これはエドワード三世の1337年にイギリスとフランスの間で起こった戦争で、ヘンリー六世の1453年まで続きました。当初、弱いと言われていたイギリス軍が最初は大勝利を飾りますが、その後は押したり引いたりの綱引き状態。休戦も挟み、また再開されてヘンリー5世がフランス王をも兼ねるという大勝利を目前にしたところにジャンヌ・ダルクが現れ、たちまち大逆転されてフランスのイギリス軍はイギリスまで追い返されてしまい、戦争は集結します。
 とかく戦争というものは愛国心を呼び起こすもので、この戦争の間に、国民意識は非常に高まったと言っていいでしょう。
 そんな中、土着語としかみられていなかった英語の地位が上がる出来事が起きます。1350年頃に黒死病が流行し出すのです。この結果、全人口の三割以上が犠牲になるわけですが、伝染病というものはとにかく衛生状態によって感染率が上下します。つまり、貴族より労働者の方が、圧倒的に死者が多かったのです。貴族は基本的に働かなくても食って行くことは出来ますが、それは彼等の元で労働者が働いていたからで、黒死病による労働者不足に貴族達は苦します。
 とうことで、稀少価値のついた労働者達の価値は上がり、彼等の立場は強くなります。そして彼等の話す英語の地位も向上したのです。
 また、上が戦争に忙しかったからか、タウン、シティといった地方自治体がたくさん生まれました。このコミュニティは土着の国民が主な構成員であったため、ここで話される言葉は英語、以後この地方自治体が力をつけていき、共に英語も力を強めて行くのは自然の流れでしょう。

 その結果、1362年、議会の開会式が英語で行われ、また訴訟法において法廷の審理、判決等を英語で行う旨が決定されました。つまり約三世紀振りに公的な場に英語が復帰したのです。

 ○中英語の変遷
 先に述べた通り、古英語もその時代の中で変化を続けて行ったのですが、この中英語、ミドル・イングリッシュもその例に漏れません。『講談 英語の歴史』ではその変遷の様子を四段階に分けて考えられています。
 先ず、第一段階が1150年から1250年くらいまでの100年間。この時代はウィリアム一世とその子孫が隆盛を極めた時代だったので、彼等の使うフランス語が非常に強大で、英語がほとんど表にでてこなかった時代です。ですが宗教的な文書でミドル・イングリッシュが使われているものが少しでていますし、その他にも残った文書がないわけではありません。この中でも重要だと言われているのが1166年の『不動産回復令』です。この文書は英語で書かれていたのですが、法律用語等は全てフランス語に置き換わっていたんです。
 第二段階目は1250年から1350年くらいまでの100年間。先程述べた「1204年の事件」から50年経ってのことですから、すでに王家の権力が薄れ、イギリス人のイギリス人たるアイデンティティが確立されて行く時期ですね。この時期の特徴は騎士物語、英語で言う“ロマンス”が流行し、幾つもの騎士物語が英語に訳されました。この岸物語の流行の裏には、獅子心王リチャードという地元出身の有名騎士の影響があったことは間違いありません。中世騎士物語の中でも超有名なアーサー王物語はこの時流行った騎士物語の代表格です。
 第三段階目は1350年から1400年までの50年間です。この間に起きたことと言えば、これも先ほど述べた1362年の英語の公的復活とそれからの時代ですね。この時代にイギリスはある大作家を生み出します。ジェフリー・チョーサーです。英語による本格的な文学の祖とも言える人で、文学者によっては英文学はチョーサーから始まると言う人もいるそうです。そして、古英語の見本としてアルフレッド大王の影響下の文書があげられたように、中英語の見本として先ず上げられるのはチョーサーの作品なのです。
 ミドル・イングリッシュの最終段階は1400年から1500年に掛けてでありますが、この時代で起こった大きな事件と言えば「バラ戦争」であります。しかしそれは英語にはあまり変化を及ぼさなかったので置いておくとして、英語史上重要だったのがキャクストンという人が印刷術を導入し、チョーサーの著作などを出版したのであります。つまり、チョーサーの著作がイギリス全域に広まることで、チョーサーの英語がこの時代の標準的な英語の見本となったわけです。


 ○古英語と中英語の違い
 今、簡単に述べた歴史の通り、中英語の時代では国の中央である貴族、王族の間ではフランス語が使われていました。そうして中心で見本となる英語がなかったために中英語には方言が横行し、非常に統一感のないものになりました。
 中英語のかなり最後の方で出てきたチョーサーの英語が標準的な中英語と言われるのは、それまでの英語があまりにまとまりに掛けていたからであります。

 言語学的に古英語と中英語の違いを述べると、文法のさらなる簡略化がなされたことにあります。
 まず名詞の「性」が無くなり、複数形にする際にも少数の例外を除いて「s」を語尾につければよくなりました。形容詞の変化も、それから不規則変化も減少し、これ以降流入してくる動詞は原則的に規則動詞となります。
 古英語はドイツ語の一種の方言のようだ、と述べましたが中英語は明らかにドイツ語とは一線を画した存在になるわけです。
 実は、この簡略化には理由がありまして。中英語を喋っていたのは主に民衆です。民衆は知識階級のように学問にこだわることもなく、簡略化できるところはどんどん簡略化して行ったのです。
 中英語の大きな要因たるフランス語の流入も民衆から始まりました。民衆はフランス語を喋る上層階級に仕えており、当然の如く多少の接触があったわけですが、民衆はその柔らかい言語感覚で、上層階級の使う単語を自分達の英語に吸収していったのです。

 ○英語に流入されたフランス語
 先ほどは敢えて触れませんでしたが、中英語時代においてフランス語が多大な影響力を発揮したことは言うまでもありません。
 たとえば、民衆を管理するための行政用語「government(政府)」「administration(行政)」「tax(税)」。「duke(公爵)」「prince(王子)」「marquis(侯爵)」「baron(男爵)」などの階級用語。法律用語なども全てフランス語から輸入したものです。またイギリスはフランスのノルマンディー公ウィリアムに武力制圧されたのですから、軍事用語、たとえな「war(戦争)」「peace(平和)」「army(陸軍)」「navy(海軍)」などの単語もフランス語からです。
 教会用語「Creator(想像主)」「Savior(救い主)」「miracle(奇跡)」「faith(信仰)」などもフランス語からの流入ですが、これは元からあった単語をそっくりフランス語から入れ替えてしまったのです。
 他にも、フランス語からやってきた単語の中で、既にある単語が重なる場合が多々ありましたが、それはそっくり入れ代わるか、またはニュアンスの違う単語として共存する場合もありました。例えば「crime」と「sin」です。「sin」はオールド・イングリッシュ起源の単語、「crime」はフランス語起源の単語で、両方とも「罪」という意味を持っています。ところがこの単語に含まれているニュアンスは微妙に違っており、法律上で定められた罪を「crime」。定められていない、良心を裏切る罪、大抵は宗教上の罪となるわけですが、そちらのほうは「sin」を使います。
 他にも服飾関係の言葉、色、学芸関係その他いろいろ、多方面においてフランス語が大量に入って来ており、現在の英語にてフランス語起源の単語は6割以上であると言われております。
 しかし、使用頻度となると話は別で、傾向的に言うと日常で交わす汎用会話はゲルマン起源の単語が多くなり、話が専門的になるに従ってフランス語起源の単語が増えて行くのです。


 たかが一冊の本の要約とタカを括って取りかかってみたのですが、意外にハマってしまい、時間を喰ってしまったので、今日はここまでとしますが、次回は大母音推移から始まる近代英語が現代英語として定着して行く様を紹介したいと思います。




 本当に途中で終わったよこの人!
 だって、5時までやっても中英語が終わらなかったんだモン。


 以上、今回のゼミ発表の原稿でした。
 はい、これをまんま読みました。別にレジュメを作って配付してあります。


 
しかし学校の課題でつくった文書をこんなふうに公開しているのはきっと俺だけなんだろうなァ。





web拍手レス(某永遠に十八歳のオンライン作家さんみたいに洒落たコーナー名付けたいなぁ)

6月22日の分

>「質問です!英語と仏語の関係ってどんなものなんですか?教えてg○o!」

 答えから言いますとイトコ同士のようなものです。
 英語と仏語は両方ともインド・ヨーロッパ祖語を起源としているのですが、その後別れてゲルマン語派に属する英語に対し、仏語はラテン語派に属します。
 で、中英語の項で述べている通りノルマン・コンクエスト以降、英語には仏語が大量に流入するわけですが、これはイトコ同士が結婚するようなものですな。
 ちなみにドイツ語やオランダ語は英語と同じゲルマン語派出身なので兄妹のようなものです。

6月23日の分

>「前転なのにケツつくのか?」

 開脚前転って、最後ぴたっと立つのが難しいじゃないですか。勢いよすぎて前につんのめっちゃったり、逆に勢いが足らないと尻餅ついたり。

>「日記のアンタが素だと思うと笑える。毎日見てるw」

 毎度ありがとうございます〜。
 僕はいつだって素デスヨ?

>「ああ、そうだ。しずかちゃんの苗字は源だよ。たぶんw」

 ああ、そうだ! 源だ!
 どうも「しずか」というと、“工藤”(@キムタクの奥さん)か“城之内”(@遊戯王)がちらついて中々思い出せませんで(嘘)。


6月24日の分

>「○○んとこのバナー新しいのあるよ」

 あ、ホントだ、綺麗。
 また、暇を見て替える、と言いたいんですけど、旧バナーの方がサイト名分かりやすいんで、こっち使っててもいいですか?

>「今、リンク見ててセンスのなさに愕然としたw」

 あのバナーの話ですか?
 それともそちらのリンクの話ですか? 

 もしや僕のリンクページの話!?(がぁん)

>「暗くて悪かったなw」

 アレは別にいいって言ってたでしょー!?


2005年06月22日(水) 古英語について話す日

 前回は英語支配の現状でどのような事が起こっているのか、という説である『英語帝国主義』について発表しましたが、今回からは過去に目を向けて、英語が発生し、近代英語として発展して、世界に広まって行く様子を追って行こうと思います。
 今日はその触りとして、古英語が発生し、中英語へと発展するまでの歴史を大まかに調べてみました。ちょっとした手違いで時間が足らなくなってしまったので、読んだ本は一冊のみです。
 PHP新書から出版された渡部昇一氏の『講談 英語の歴史』。この間「新しい書物」という意味ではないことを知ったばかりの新書ということで、学術書ではありません。だから、執筆に際して使用された資料が公開されていないのでありますが、中身は非常に興味深く、英語史の入門書としては丁度イイかと思われます。

1、古英語が成り立つまで

○英語の最古の語源:インド・ヨーロッパ祖語
 今現在認識されている限りで、最も遠い英語の祖先とされているのが『インド・ヨーロッパ語祖語』と呼ばれる言語です。この言語を概念的に発見したのはウィリアム・ジョーンズという語学に優れたイギリス人で、ジョーンズ氏はある日、サン話していたのは黒海付近に住んでいたある集団で、彼等はインド、イラン、あるいはヨーロッパに移動して行き、ヒンドゥー語、ペルシャ語、ヨーロッパ諸言語へと変化していったのだ、と推測されています。

○ 英語に繋がって行くゲルマン語派
 インド・ヨーロッパ語族のうち、ヨーロッパ北部に移った人達をゲルマン語派といいます。彼等の話すゲルマン語は次第に地域によって西、東、北ゲルマン語に分裂、英語はこのうち西ゲルマン語の出身で、ここからはドイツ語、オランダ語等も生まれたと推測されています。
 この西ゲルマン語族の中にいたのが「アングル人」と「サクソン人」です。アングル人はユトランド半島の真ん中あたりにあるアンゲルンサクソン人が優勢でしたが、彼以後は、アングル人が逆転し、彼等の話す言語が「アングリアン」、国の名前も「エングラランド(アングル人の住む国)」と名付けられ、それが後の「イングリッシュ」「イングランド」に繋がって行く、つまりここからが古英語の時代となるのです。


2、古英語の時代(4世紀半ば、もしくは7世紀〜12世紀初めまで)

 ○最初期の古英語
 5世紀半ばにアングロ・サクソンが現イギリスに渡ってくる以前から、ここには先客がいました。ケルト人です。アングロ・サクソンはフン族に追われてイギリスに渡ったという話ですが、彼等がここに渡った理由にもう一つ有力な説があります。
 当時、ケルト人はユリウス・カエサル率いるローマ軍の支配によってローマの影響を受けたケルト人とそうでないケルト人がいました。ところが、ローマ本体が危うくなったローマ軍は、イギリスから引き上げていきます。そこに、非ローマ系ケルト人がローマ系ケルト人に襲い掛かり、脅威を感じたローマ系がゲルマン人を呼び込んだのです。結果的に、ローマ系ケルト人は守られることになったのですが、今度は呼び込んだゲルマン人、つまりアングロ・サクソンに支配されてしまいます。
 そういう理由から、当時のイギリスでは先着のケルト人の言葉より、支配者であるアングロ・サクソンのゲルマン語、つまり古英語が主流になるのです。古英語、オールド・イングリッシュは現在の英語より、ゲルマン語の影響を色濃く残したドイツ語にほど近いものであったと言われています。

 簡単に特徴を述べるとすれば、先ず第一に「冠詞が18もある」こと。英語はthe一つ、対してドイツ語は16です。さらに「不規則動詞が多いこと」。今でもgo-went-goenのように残っているのもあり、受験の際には泣きを見るのですが、これでも当時にしてみると氷山の一角だったようです。あと、現在のヨーロッパ諸言語によく見られる現象の通り、「名詞に性別がある」というのも一つの特徴です。さらに、当時はアジアの漢字のような表意文字のように、スペルを見るだけで直感的に意味が分かる、より語源そのものの言語だったのです。だから、ドイツ人にとっては古英語というものはとても親しみ易く、簡単な言語なのだそうです。

 ○古英語の変遷
 無論、古英語オールド・イングリッシュは中英語ミドル・イングリッシュと呼ばれるようになるまで全く同じ形態のままでいたワケではありません。大陸からイギリスに渡るのは比較的容易であるため、アングロ・サクソン程の大規模ではないにしろ、様々な人々がイギリスを訪れ、そのたびに古英語に外来語、外来表現が増えていったのです。
 古英語の変遷の要素は大きく分けて二つあります。その内の一つが「キリスト教の布教」です。イギリスにおいて本格的にキリスト教の布教が行われたのは597年、カンタベリーにやってきた聖アウグスティヌスによってであります。アングロ・サクソンにキリスト教が浸透するにつれ、ローマのラテン語より教会用語、「angel(天使)」「candle(ろうそく)」「cleric(聖職者)」「pope(教皇)」「disciple(使徒)」「martyr(殉教者)」「psalm(詩篇)」などが英語に入ってきます、が、ここで面白い話が一つあります。
 「god(神)」はこの輸入単語の中には入りません。それは元々この地で神、もしくはそれに近い存在があったからだと考えられるのですが、「creator(創造主)」、「miracle(奇跡)」、「faith(信仰)」、「temptation(誘惑)」等のキリスト教特有の言葉まで自前なんです。
 キリスト教の布教活動はヨーロッパ全域に広がっていたため、ラテン語からのみならず、ヨーロッパ各地で使われている日常用の単語も入ってきました。「cap(帽子)」「sock (帽子)」「chest(箱)」の衣服や道具や、「pear(梨)」「oyster(牡蠣)」「cook(料理)」などの食関係の単語も入ってきました。「elephant(象)」「phoenix(不死鳥)」なども修道士からの言葉です。あと、もう一つ、“曜日”の名前もこの時代に入ってきたものです。

 もう一つ、古英語に非常に大きな影響を与えたのがヴァイキングです。北欧、特にデンマークあたりからしばしば襲来してきた彼等ですが、それを始めて退けたのがサクソン人のアルフレッド大王です。大王と名の付く程偉大な彼でも船で海のどこからでも責めてくるヴァイキングに時々負けましたが、そこは大王、海軍を組織し、最終的には878年、陸戦でヴァイキングを決定的に負かします。その際、アルフレッド大王はヴァイキングの長をキリスト教に改宗させることに成功したのです。
 ヴァイキングは北欧の出身でつまり北ゲルマン語族ということで、彼等の話す古ノルド語は古英語に近いものがあったことから沢山の単語が流入するのですが、こちらの影響は文法・表現にまで及びます。
 古英語、古ノルド語はよく似た言葉ですが、細かい語感等が違っていたりするため「ならばその細かいところを省こうじゃないか」ということで、アングロ・サクソンとヴァイキングの間で交流を図る内に、二つの言葉が溶け合うように一緒になり、結果、古英語から不規則動詞が大量に落ちます。
 また、主語で「彼は」というと古英語では「hie(ヒー)」、複数形で「彼等は」というと「he(ヘー)」と言いました。どちらも似ていて非常にややこしいため、ヴァイキングの言葉から「they」が輸入されて使いはじめられたのです。
 また、古英語にはゲルマン系で唯一完成しているという叙事詩『ベーオウルフ』には、ヴァイキングのスカンジナヴィアから伝わったという説がある“ケニング”という、とても独特な表現がふんだんに使われています。例えば、古英語で「魂を運ぶもの」というと「人」を表し、「心の囲い」というと「胸」になります。また「鯨の道」というと「海」と表すように、名詞を遠回しに間接的な言い回しをするのです。

 ところで、このアルフレッド大王、文化的にも非常に優れた人物で、ラテン語の文章を古英語に訳させたり、古英語の文章を編集させたりしました。古英語で残っている文献はほぼ全てがアルフレッド大王の統治していた土地からでてきているのです。よって、英語学的に、古英語というと、まずアルフレッド大王の残した古英語が基本、標準となるのです。




 うっ……うっ……(涙)
 終わらないよう……。トリビア見ないで一生懸命やってるのに、ちっとも進まないよう……。

 開き直って今度のゼミ発表は中英語までにしようかな!

 でも中英語時代の英国史は非常に面白いです。今日、書き上げられたらいいのになぁ。



 っていうか、上記の発表で3000文字スか……? あの、ブックレポート5000字以上って聞いてるような気がするんですけど……?




web拍手レス

>質問をくれた方へ。

 諸事情により、解答は明日までお待ち下さい。


2005年06月21日(火) 古英語について語ろうとする日

 今日、寝起き前後の時点で頭の中をグルグルしていた疑問。

 しずかちゃん(@ドラえもん)の名字ってなんだっけ?

 有益な、とは言わんからもうちょっとマシな事を考えてくれ。




web拍手レス(何気に連続4日目)


>「開脚前転って失敗すると股関節痛いよねw」

 いや、尻餅付くからお尻じゃないですか? どっちかというと。
 しかしどうしても痛いのが、跳び箱を飛び損ねた時。特にオトコノコにはキッツイんです、アレ(笑)。

 先週から、下ネタ多いなぁ、俺。




 ゼミ発表しようと思っている英語史。
 勉強しかけですが、そのさわりの部分である、古英語を語ろうか……と思っていたのですが、今現在唐突に“ね”且つ“め”になりましたので、これを中止して寝床に入ろうかと思います。

 ……あ、明日には古英語と中英語両方やりますカラ!
 そうしないと間に合いませんカラ!

 ではお休みなさーい。


2005年06月20日(月) 思いっきり寝ぼける日

 朝、やたら騒がしくて何事かと目を開けてみると母が寝坊した、と騒いでおります。
 全く、慌てるない。朝と言うものはゆっくり過ごすべきだろう、ともう一度夢の世界に旅立とうとした僕に、母が言いました。

「アンタ、起きんでええの?」
「あ、今日月曜か」

 で、着替え、洗顔、朝御飯(玉子ごはん)、エリーに朝の挨拶。
 起床から15分後、登校。

JR・K駅にて
「あ、快速に乗り換え損ねた」

JR・I駅近くにて
「あ、何で俺歩いてんだ。自転車置いてあるのに」

 どこまで寝ぼけとんねん!

 いや、僕、朝強いほうですよ!?
 目覚まし鳴ったら瞬時に開脚前転できるくらい!



 で、自転車を漕ぎながら取り敢えず今抱えている懸案事項を列挙する。

1、ゼミで発表をする。(今週金曜日)
2、ゼミでブックレポートを出す。(来週金曜日〆切り)←5千字以上
3、サークルで「オクト」の記事を書く。(来週金曜日〆切り)←多分1万字超える。

 ……密かにヤバくね?

 で、休講になった二限目の一時間半。手ごろな本探し〜の、百科事典コピーしまくり〜の、情報センターでサイト印刷しまくり〜の、なんかもーフルに使って「オクト」とゼミ発表の資料集めまくりました。

 ま、ブックレポートの本(『英語支配の構造』)は既に読了済みですから何とかなるとして、問題は「オクト」ですな。

 一週間で出来るとタカを括っていたものの、その一週間にこれほどやることが詰まるとは普通思わんでしょ!? ねぇ! ねぇ!?(ドぱにっく)


○今日の気になる話題

>6・3制「維持」が優勢(朝日)

 義務教育制度の話なんですけど、6・3制の現状維持か、5・4制、もしくは9年一貫制にするかという話ですね。

 僕はともかく中学校、高校で、それぞれ「小学校の復習」やら「中学校の復習」をやる時間が非常に無駄であると思っていたので、どちらかといえば9年制に賛成しています。
 しかし、小学校、中学校とをくっつけることによって、私立などへ転向し、より高度な授業を受ける選択をしづらくなるという面もありますが、やはり「一貫した教育」というのは子供を混乱させずに済みますし、教えるほうも9年あれば出来ることって沢山ありますから。

>「型」で薬を使い分け(朝日)

 遺伝子型によって、効きやすい薬と、効きにくい薬があることから、遺伝子型を見極めることによって、薬を使い分けるという医療体制ですね。

 もっともな話ですな。虫歯に掛かりやすい血筋、長生きしやすい血筋と、遺伝によって健康状態が左右されてくることがあるのだから、それによって薬を使い分ける、というのもあってもいいと思います。
 同じ病気でも、同じ治療法でよくなるとは限りませんからね、それが遺伝によるものならば、さっさと最適な治療法を見つけることができていいかも知れません。

>広がる「もったいない運動」(毎日)

 ノーベル平和賞受賞者のケニアのワンガリ・マータイ副環境相が環境問題に取り組むための合い言葉として唱える日本語の「もったいない」。彼女曰く、環境問題を解決する為に必要な3R(REDUSE,REUSE,RECYCLE)の全ての意味を含んでいる言葉なのだとか。

 結構、昔堅気のオバちゃん達の口癖だったんですけどねぇ。「もったいない」「まだつかえる」って。実際押し入れの奥にしまうだけで、使った例はあまり聞きませんけど(苦笑)。
 とにかく“使い捨て”商品の増加や、直すよりも買い直すほうが安いくらいになった低価格競争。まだそれを続けなければやっていけない経済界と、「もったいない運動」は真っ向から対立しそうです。




web拍手レス

>「そうでしょ?気になるでしょ?ウチは客少ないけど気になるもんw」

 僕の場合は、こないだのアレです。なんであんなに爆発的にお客さんが増えたのか、首をかしげるばかりでして……。
 結局あの場合は、直接リンクを張ってあるわけではないので、googleやyahoo!検索ばかりのお客さんとしか分からなかったでしょうけどね。

>「けったいなバイト先に行かずにすんでよかったですね☆」

 でも面白そうではあったんですよ?
 ベンチャーな仕事でしたし、頼れるのは僕しかいないって感じで。結局そちらの方に情熱を傾け切れなかったんですね。

>「金銀の掲示板になぞのチラシが・・(苦笑)」

 あんなのまだ序の口ですよ!
 結構度々あるんですよ、ああいう宣伝カキコ。見苦しいので即刻削除しているので、目に触れられる機会は少ないといいなぁと思っているんですけど。

 そうそう、メールの方でも結構えっちなメールが届くんですよ。出会い系サイトからのものがほとんどなのですが、それを介してかたまに個人からメールが来たりします。
 「マリです」「サクラです」とか「お姉ちゃんと二人でもいいですか?」とかいう題で、「三ヵ月前に彼氏と別れてから寂しくって……」とか「両親の残したお金があるので援助もおっけーです」とか。面白いんで取り敢えず三桁になるまで溜めることにしてるんですけど。

 まさか、これを真に受けるほど阿呆ではないし、そこでホイホイ誘いに乗ってえっちするほど不純でも不誠実でもないですけど、ノッてみたらどんな目に遭うのかなぁ、とか疑問に思っています。
 だれか、この手の勧誘にノッて見たことあるヒトー、どうなるか教えて下さい。俺が体験するのは絶対嫌なんで。(←ヒトに危ない橋を渡らせるなよ/汗)


2005年06月19日(日) 一つの縁が切れた父の日

 バイトをクビになりました。

 まだ一回も仕事してませんけどね。
 前にも、書いたと思いますけど英語教室の講師のバイトですな。チラシ配りやら、経営努力はしてみたものの、生徒が集まらなかったのか、ここのところ連絡がなかったのが、今日連絡が入りました。

 で、一応宣伝はしてみたものの、生徒数はやっぱりゼロだった、という報告だったのですが、こちらも状況が変化したのでそれを伝えることにしたんです。

 一つ目が、土日にもう一つのバイトを入れたこと。
 二つ目が、英会話学校に再び通い始め水曜日、木曜日に入るのが無理であること。

 その前の段階では、「ウィークデーならいつでもおっけーよ(はぁと)」という感じだったので、大きく予定が狂ったのか、その場で「もうこの話、止めにしよ。無かったことにしよ」と、ブツリ、と電話を切られてしまいました。

 実は、結構好都合でした。後から入れたバイトの方が給料がいいんですよ。土日祝日のみの勤務で、とりあえずこっちの予定に合わせられますし、このままで行くと物凄く忙しくなるので、どうしようかと思っていました。
 まあ、週3日も行ければいいとタカを括って、入れてしまったのですが、浅はかでした。あっちとしては、僕に学校や就職活動の次ぐらいの優先順位を着けていたようですが、どのみち、僕はそこまで熱心になれなかったのです。
 ところが、自分からは「辞める」と言い出せない人間でして、今のところ僕一人しかいないし、結構期待を掛けてもらっているようなので、言いづらいこともありました。

 期待を掛けてもらっているだけに、実際ああ言われるとグサッと来ますな。
 あっちの事情も分かります。始めたばっかりなだけにカツカツで、それでいて、僕みたいな若造の予定に振り回されたわけですからね。二つ目のバイトをきめる時も、一言言っておけばよかったんです。というより、重荷に感じて腰が引けている時点で言っておけばよかった。
 これから夏期講習に走る生徒を集めようとした矢先、たった一人の講師にドタキャンされては進めるものも進められない、もっと早くに分かっていれば、新しい講師を探す時間ももっととれたでしょう。

 僕は、あちらの利より、自分の利を取りました。それは人として不思議ではない行動でしたが、相手の失を考えなければならなかったのです。

 しかし……悔しい。
 失ったものは気にならないが、人に失望されたのが非常に悔しい。

 僕の後任の人に、あの人がなんて言うか考えるだけで、寒気がする。




 それはともかく、今日は父の日でしたな。
 父の日って、結構プレゼント選びが難しいものです。

 今年はクールビズで存在が危うくなっていますが、父の日と言うと、プレゼントはネクタイです。とはいえ、社会人ではない子供に、親がしていけるような上等のネクタイが買えないということもあります。
 母の日のようにカーネーションを送っても、あまり喜ばれなさそうですし、その他、父親は結構お金を自由に出来たりするので、欲しいものは自分で買えるという点がネックなんですね。

 で、僕が何を買ったかと言いますと温泉の素であります。「バブ」のような入浴剤じゃちょっと味気ないので、ちゃんと「野沢」やら「熱海」と銘打った入浴剤が入っているセットですね。
 他にも候補としては「ちょっとぜいたくなコーヒー豆」とか、発泡酒が出た最近ではあまり手が出ない本物のビールとか、がありましたが、ここ3年、恒例となっているので「温泉の素」に決定しました。

 それでいて誕生日にはプレゼントをしないという中途半端さは如何ともしがたいですな(笑)。




>「生意気にアクセス解析がついてやがるw」

 うん、つけちゃった♪(ぶりっこ)

 昔は来てくれたお客さんの動きを監視するようで、あまり付ける気なかったんですけど、最近妙に、お客さん達がどこからやってくるのか、どこのページに一番行くのかとか気になり出しまして。

 今日で二日目ですが、大体の統計によりますと、ほとんどがブックマーク等で来てくれる人。その次に「SOUFARCLY」で検索して(ほとんどgoogle)来てくれる方ですね。
 登録サイトから来る人は、100パーセント“カオスぱらだいす”からです。更新して作品データをアゲた時には“楽園”や“インターネット創作作家協会”からもくるんでしょうけど。

 他にはリンクしてくれているサイトさんからの訪問や、僕が書き込んだ掲示板からやってくる人もいますね。あとこの日記から、という人もいます。

 この結果をサイト経営に生かしていけるといいです。


2005年06月18日(土) 『Dクラッカーズ』書評の日

 今日やったこと。

1、借りっ放しで存在忘れてた“忍者ツールズ”のアクセス解析をつけた。

2、学校に行って、印刷所から上がってきた『オクト』(サークルで作っているショボい情報誌)の搬入を手伝た。

3、夕食でカツオのたたきを食べた(←刻みにんにくがグッド)。それと軟骨の唐揚げも美味しかった。

 そ れ だ け !

 あ、一つだけ有意義っぽいなことがあった。ゼミでの個人研究のために読んでいた『英語支配の構造』(津田幸男 著/第三書館)を読み終えた。
 なんか順番が回ってきてしまったので今度の金曜日に発表しなくちゃいけないんで読んでたんですけど、何か先生が「七月一日にブックレポート提出なー♪」とか言ったので、こっちはそっちにまわして、とりあえず今週は大英帝国の領土拡大と基本的な支配政策を調べてみます。




web拍手レス

>「駄目ですW」

 ……? 何のことだろう……(昨日の日記を見て)ああ、昨日のweb拍手コメントのことでしたか。
 でも、みんなその方が助かるじゃないですか(笑)。降水量は安定しますし、それでいて昼間は雨で煩わされることもありませんし、JRがあっさりダイヤ乱すこともありませんし。ホント雨に弱いんですよね、あの会社。




警告:この感想は『Dクラッカーズ』(著:あざの耕平/富士見ミステリー文庫)のネタバレを多分に含みます。むしろ著作権に触れるんじゃないかってくらいいろいろ書いています。そのため、同作を未読の方が読むのは非常にお勧め出来ませんのでご了承下さい。

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 このシリーズを通読するのは二度目でした。たまたま図書館で全10巻(短編含む)揃っているのを目にしまして、思わず借りたわけですが。いやこれがまた中々新鮮に物語を楽しませていただきました。

1、世界観に込められたミステリー

 この作品は富士見ミステリー文庫第一弾の作品なのですが、そう銘打ってあるからには謎がなければ始まりません。
 とはいっても、一見不可能、もしくは不可解な事件があって、探偵役がその謎を解いて犯人を暴くというような本格ミステリーではないのですが、このシリーズの場合は、世界観そのものに謎があるのです。

 1巻では『カプセル』と呼ばれるドラッグと主人公・物部景の関係、そして「飲めば悪魔が現れて願いごとを叶える」という噂の正体。2巻ではカプセルを扱う組織『セルネット』に関する謎。
 3、4巻では更に核心に迫ってセルネットを束ねる『女王』の正体、そして創始者・執行細胞(ファーストセル)と、その目的。
 そして5巻にてセルネットと決着を着けた後、取り戻した日常の中であらわれる異変。地下に潜って、密かに活動していた執行細胞と女王が達成した彼等の『建国』。

 ようするに、なぜカプセルが存在するのか。悪魔とは何なのか。その元凶である者達の狙いは何なのか、ですね。特に『女王』の正体についての謎は非常に秀逸であると思いました。

 謎っていうのは、伏線と似たようなものなんですけど(ていうか、同じ?)、例えばクイズ番組で問題を出した後、せめて答えを見るまではテレビの前から離れられないような、そういう読者に働く引力を発揮するんですね。ま、残念ながら、本格的に謎を全面に出しているわけではないので、そういう効果はこのシリーズには見られなかったのですが、ともかく、この謎が『Dクラッカーズ』の大きな要素であることは間違いありません。


2、斬新だが王道を離れないキャラクター設定

 主人公=ジャンキーというライトノベルにしては中々奇抜な設定の物部景。
 学校では「根暗で無愛想」としか評されないが、実は、『カプセル』と悪魔の飛び交うアンダーグラウンドでは『ウィザード』と呼ばれ、二大勢力『セルネット』『DD』に一目置かれている一匹狼の悪魔使い、という秘密の変身ヒーローのようなカッコいい設定は結構オーソドックスだったりします。
 こういう娯楽小説で、まず必要なのが読者に主人公への憧れを抱かせる事だと思います。それで主人公が次にどう動くか楽しみになり、憧れの主人公に感情移入して一体化することによって、物語に引き込むわけです。

 ヒロインの姫木梓は景の幼馴染み、という一見王道ど真ん中の設定です。が、一つ特異な点は幼馴染みといってもずっと一緒にいたのではなく、梓は7年ものあいだアメリカで暮らして帰ってきたばかり。そしてその間に記憶の中の幼馴染みとは全然違う景と再開するところからストーリーははじまります。
 この幼馴染みは、アメリカ仕込みで護身術等、格闘の心得があり、ジャンキーの不良や果ては悪魔相手に素手で立ち向かう女傑なのですが、それだけに時々見せる弱さが非常に女の子らしいです。

 対照的におしとやかと思いきや、自らの意思を何としても貫く強さを持ったのが海野千絵。『実践捜査研究会』というものを立ち上げ、実際にアンダーグラウンドに潜り込んでは不良達を摘発するという、自信がある時は危険に対する恐怖を完全に忘れる少女。
 進む時は一直線なんですけど、たまに立ち止まると自己嫌悪に陥ったりするところもあるっていう設定は人間味があっていいです。

 水原勇司は第一印象、第二印象がケーハクなんですけど実は『ウィザード』である景の相棒を伝える情報屋さん。千絵ほどの頭のよさはないですけど、ちゃんと危険を察知してそれを避けることのできる感覚はもっているという結構マトモなキャラ。
 こういう戦闘力がない男性キャラって、非常に扱いにくいんですけど、このシリーズでは非常に目立っていました。多分お兄さんの設定がなくてもキャラは十分立っていたと思います。

 こんな風に余りにマンガ然とした完璧なキャラじゃなくて、人間味のあるキャラクター作り、その扱い方が共に上手い。世界設定とキャラクター設定は物語の根幹を成すものですから、逆にこれさえしっかりしていれば、ある程度の質は保証されているようなものです。
 また、キャラの描写の仕方も、なかなか面白いです。例えば、この作品は6巻まで主人公である景の視点で書いたシーンがほとんどありません。謎に満ちた存在である『ウィザード』を主観的に描くのはまあ無理がありましたからね。その分、主観的な視点で描いた時は思いっきり『物部景』っていう感じがして元々二面性のあるキャラに減り張りがついていいんです。


3、展開

 1、2巻では、景と梓の関係がまだ遠く(幼馴染みなのに)、『ウィザード』は要所要所でしか出てこないので、ストーリーのメインは“実践捜査研究会”による前述の世界観のミステリーを解くための話になります。

 3〜5巻は、セルネットとの決着編、ですかね。景と梓の関係が深まって行く中、3巻のラストで一気に雰囲気が沈み、4巻半ば、梓が景への想いに気付き、景の梓への想いに気付いた時から巻き返しが始まるんですけど、4巻終わりが凄く盛り上がって、よかったです。
 ライバルキャラに甲斐氷太っていうのがいるんですけど、性格も剛胆で無茶苦茶なら強さも剛胆で無茶苦茶。それが4巻終わりで主人公グループに合流して共闘することになるんですけど、その展開が凄く“くる”んです。5巻でもベリアルと一騎討ちする場面があるし、主人公の他にもう一人、主人公以外には絶対に負けないキャラってのは必要だと思います。

 6巻ではセルネットと決着して景と梓が日常にもどるわけですが、元々日常の住人の梓や千絵、まあ両方に対応している水原なんかはそれなりに上手くやるわけですが、ずっとアンダーグラウンドの方にどっぷり漬かっていた景はアンダーグラウンドの世界と、カプセルの後遺症から抜け出すのに苦労するわけですが、ライトノベルは基本的に“非日常”を描くのでたまには平時(笑)の描写が凄く目立つんですよね。でも好きですよ、日常の風景。
 で、日常が引き裂かれて、7巻目で少し雰囲気が落ち込むのですが、普通と違っているのは「絶望に打ちひしがれている」という落ち込み方ではなく、とある事情で「モチベーションを無くしている」という落ち込みかたなんですね。とある事情にひっかからなかった千絵のみが孤軍奮闘するわけですが、再会したときのズタボロぐあいは、ちょっと痛ましいなぁ、と思ったり。

 まあ元凶の元凶は3Bの三人なのですが(3人の関係、特に四宮庸一と水原信司の軽口を叩きあう理解者同士っぽい関係がステキ)、物語を作ったのは飽く迄も景と梓の関係なんですよね。そう考えたら傍迷惑な二人ですな(笑)。

 番外編を集めた短編集が二冊でてるんですけど、その中でも好きだったのが景と梓の子供時代の話。梓は奔放にふるまい、景が心の中で突っ込みつつも結局押し切られてしまうあたり、すっげえ微笑ましいです。
 二冊目の番外編の『狂犬』、『夜道』、『同胞』は言動にリンクしている“あそび”も見られますし。


 ま、アマゾンでの評価も悪い評価はないようですし、これは傑作と言ってもいいのではないでしょうか。
 ……こんどから書評をする時にはもう少し簡易に書くことを心掛けましょう(←何時間も掛けてしまったヤツ)


2005年06月17日(金) たくさん新聞を読む日

 最近やたら和泉市がうるさくなってきたと思ったらアレですな。

 和泉市長選挙

 大阪用のローカル記事かも知れませんが、読売や朝日でも連日取り上げられていますしね。多分、前市長が汚職で逮捕されちゃったからなんでしょうけど。
 市長候補が三人、そのうち二人が市議会議員やめちゃったもんだから議員選もやることになって、その候補が四人。全部で七人が選挙カーかっとばしてればそりゃうるさくなりますよ、ホント。
 でも、「今度は投票に行くよ」っていう意見が読売新聞で出てるところを見ると、ちょっとイイ雰囲気かもしれませんね。

 選挙カーって主張を言いながら走って行くけど、誰も全部聞くことなんてできないんじゃないか、って思ってたんですよ、最近まで。主張とかはチラシにして配ってくれればいいんじゃないかって。
 でも、チラシで見ても、名前とかあんまり印象に残らないんですよね。選挙カーって名前を耳に残すために走ってるんだなぁ、と思う今日この頃。

 和泉市の皆さん、投票までが選挙じゃない、選ばれた市長がキチンとマニフェストを守っているかどうか、見てやるのも市民の役目ですよ。前市長の汚職だって、市民の監督不行届きという見方もできるんですから。


○今日の気になる話題(今日は一杯頑張ります)

>国会55日間延長(いろんなトコ)

 今日だったか、昨日だったか、駅前で配ってた議員の活動報告だよりに書いてあったんですけど、議会って会期一日伸ばすだけでン千万かかるらしいです。国会だって似たようなもんだと思うので、ン千万に見合う話し合いをしてあげて下さい。

>受精卵診断 4組出産(朝日)

 ええと、これは遺伝的に欠損があるお陰で流産を何度もしてしまうという夫婦のために、受精した後、それを取り出して診断し、正常だったら元に戻すというやつらしいです。二十何組って夫婦がそれを受けていて、これは初陣らしいですね。

 現在少子化が進んでいますが、これは経済的、もしくは共働きで二人以上面倒見られないという理由から、親が生みたがらないということもあるのですが、このように望んでいても妊娠しなかったり、このように流産したりということも増えている、ということもあると思います。
 望まれないなら子供は生まれなくていいけど、望まれているのに生まれないという子供を減らせるということで、結構いいことなんじゃないでしょうか。

>マイクロソフト社、杉並区小中学校にXbox寄贈(朝日)

 これはゲームに使えっていうんじゃなくて、通信回線を利用したビデオチャットで遠い場所との会議に使えということらしいです。手始めにビル・ゲイツの演説をこれを使って聞かせるらしいですね。
 学校側は子供達に馴染み深いゲーム機を使って、授業に役立てれば、とか言ってますけど、ゲーム機として使わない限り、子供達は反応しないんじゃないですかね。
 でも「こういうことにも使えるんだー」という風に興味を持ってくれるといいですね。

>小学校に模造爆弾(いろんなトコ)

 これは警察がどう動くか見たかったから、と高校生が供述していますが、似たようなことよくありますよね、JRの事件の後、やってみたかったからって置き石した子供とか。
 多分、この事件の元になったのって、例の教室に手作り爆弾投げ込み事件だと思うんですけど、どこもそう書いていないところをみるとそうじゃないんでしょうか。

 とにかく、子供の好奇心は時折大事件を引き起こしちゃうわけですが、これはテレビ等でニュースを見て犯行に及ぶわけですが、まさかこれでニュースを流すのを止めろと言うわけにはいきません。
 子供が受け取った情報に対して、責任を持たなければならないのは親じゃないでしょうか。
 流れている情報に目を向けては駄目です、それを扱う人間のしつけさえきちんとしていれば、どれだけ残虐な番組が流行ろうと(もししつけが行き届いていれば流行するはずもないのですが)、犯罪は起こらないと思います。

 好奇心を抑えられる良心と理性を育てることですね。

>長崎原爆ルポ、60年ぶりに発見(毎日)

 原爆使用後の長崎を取材に来ていたジョージ・ウェラー記者のレポートがGHQによって差し止められていた、という話ですね。当時のアメリカ軍は原爆症を軽視していたようです、もし被爆地の過酷な状況を克明に記したこの記事の内容がアメリカ国民に広まっていたら、イイ意味で善人として一直線に行動するアメリカ人から日本に同情的な意見もでるのではないか、と怖れたのではないでしょうか。

 カンボジアでの人質立てこもり事件が他者の一面を飾る中、毎日新聞のみこれを一面に持ってきていました。朝日、読売には全く触れられてい無かったところを見ると、これは“出し抜いた記事”、なのでしょうね。
 もう60年も経ち、原爆の悲劇が忘れられようとしているアメリカ(何せ、原爆博物館を作ってエンターテイメントな見せ物にしているところもあるようですし)にはいいカンフル剤ではないですか。

>中国、ブログ検閲(読売)

 中国ではブログ等で、「64」や「民主主義」などの政府の意向にそぐわない言葉を使わないように検閲するらしいです。

 なんつー前時代的な。
 こんな国民に表現の自由も許さない国が常任理事国やってんですか。いや確かにドイツもヒトラー禁止ですけど。




web拍手レス

>「奇跡は続くのか!?w」

 さあ、こればかりはお天道さんに聞いてみねェことには(苦笑)。
 雨がふらないのは困りますが、降られるといろんなことが凄くふべんになるんですよねー。
 夜だけ降るってのは駄目ですか?


2005年06月16日(木) 木曜日の呪いが解ける日

 ゆず胡椒ってそば湯にもよろしいらしいですよ、師匠!
(今週のスマスマより出典)

 朝、起きた時に、僕は少しうんざりしました。

 何がうんざりしたかって……雨の音に決まってるじゃないですか。
 もー、土砂降りといえるほど凄まじい音でね、ああ、今日も自転車に乗れないのか、と思いましたね。

 そう、“木曜日のジンクス”です。(6月9日の日記参照)

 先々々週 雨
 先々週  雨
 先週   カギ忘れ

 うおおおお、ここ一ヵ月木曜日に自転車乗れてねェよ!

 ところが今日は講義は昼からのものだけで、とりあえずその時点から二時間以上の猶予があったわけです。
 そして出て行く時間の10時半。

 奇 跡 が 起 き ま し た 。

 雨が綺麗に上がっているではありませんか。
 それでも一応傘を持ちつつ、電車に乗って自転車置き場に着いても全然ふってくる気配無し。

 “木曜日のジンクス”、ここに破れる!


 歩くのに備えて、いつもの肩掛け鞄からリュックサックに荷物を移したのですが、久しぶりに使ってみると、むちゃくちゃ暑いですね、背中の密着した部分がむあぁん、て感じで。
 でもいつもはギッチギチになってる荷物が余裕で入る容量は魅力的ですが……ギチギチでもいいから少しでも涼しいほうが(笑)。


 ○今日の気になる話題(勉強のために出来るだけ連載しよう、うん)

文字・活字文化振興法案

 あんまり世間を騒がす話題じゃないんですけど、作家志望&出版業界志望の僕には他人事ではありませんので(苦笑)。

 これは最近の若者を中心とした活字離れを憂えて、出版業界や教育現場の活性化を図ろうという法案のようです。発案者は活字文化議員連盟。前文部科学相を代表幹事とした国会議員による連盟らしいです。
 なんだ、国会議員もちゃんと法律作ろうとしてるんじゃないか。代表幹事に元行政側の人が混じってるのが気になりますけど。

 基本的に国と地方公共団体が、文字・活字文化を振興するためのアイデアを出して、それを実施する。で、それを受けた市町村が、実際にそれがキチンと実行されるように、関係してくる図書館や教育機関、その他の公共団体を支援する、という内容です。
 そこらへんはまだあまり具体的ではないですが、教育に関しては“言語力の強化”、ようするに読解力、作文能力の向上を目指しているということです。

 他にも、「学術的出版物がもっと出回るように支援すること」、面白いのが「10月27日に文字・活字文化の日を設ける」というところですな。
 もちろん祝日にするということではなく、スーパーで品物が安くなったりするのりまきの日(2月3日)、和菓子の日(今日)みたいなもんで、それに関連するイベントを行うだけなんでしょうけど。

 もっと要するに、この法案が通って施行されれば、図書館や教育機関などに援助金がおりつつ、みんなにもっと本を読ませるために、いろんなアイデアを考案、実行しますってことですね。

 でも、本当にこれで活字離れが解消するのでしょうか? あんまり信用できませんが、本当に効力を発揮したら、低迷気味の出版業界もちっとは救われると思うのですが……。


2005年06月15日(水) 日本の行政と立法について語る日

 こんにちは、2日振りの想 詩拓です。
 昨日はワケの分からん小説だけで限界文字数一杯一杯になっちゃいまして、御挨拶もクソもなく、申し訳ないです。原稿用紙20枚って事は8000文字しか書けないのですか……。

 えーと、一昨日の日記、サボったのは計算ミスです。
 実は気軽に書き始めたはずの哲学SS連作『名言めいた戯れ言』(5月21日の日記参照)のその2をUpしようと思って書いていたのですが、夜中になっても終えられません。今日も、結構集中して書いていましたが、もう夜中の2時近くになってしまいました。
 あー、明日絶対寝る。寝てしまう。最近頑張って起きるようにしているのにー。

 えーと、内容がタイトルからかなり外れてしまうので『哲学師弟』に変更しました。
 エンピツでUpしている段階だからこそできる、この修正技。

 純粋な文系の人間が物理の、それも極めて専門的な議題に手を出すとこうなるという典型的な例ですな。
 いろいろ出てくる豆知識の根源はいつも通りウィキペディアであります。
 そこにはいろいろ語られているのですが、かなりの部分で理解し難いものがありました。むろん数式の類いは全て無視です。
 理系の脳みそと僕の脳みそでは、色までハッキリ違うんじゃないかと思いましたね、ハイ。

 つまらん内容でごめんなさい。認めます。自己満足です。余りに話に動きがなさ過ぎるとおもいます。

 もう『哲学師弟』はしばらくいいや。気軽に駆けるはずだったのに……。次は“まほゆめ”第三部2話→『ヒミツノサンカク』第2話もしくは“まほゆめ”第三部3話といく予定。でも未定。
 だって、全然プロット決まってないもん!(←一日一回はでかいサイズを使わなきゃ気が済まない奴)
 『サンカク』は朧げにアイデアはあるのですが、“まほゆめ”はマジで全てが未定です。こんなんでええ話がかけんのか、俺。
 



 一昨日の話になるのですが、大学にてお昼を食べる際、教員用食堂で食べるという快挙を成し遂げました。僕のアイデアの事で国際政治史の先生と話していたのです。
 周りは静かだし、なんか特権を得たみたいで気分がよかったですね、ハイ。

 そのアイデアを練る際に、少しばかり政治学の基礎をかじりました。それを先生に話すと、とても興味深い話をしてくれたんです。今回はその先生の話しも交えて、語りたいと思います。


 さて、先ずは質問です。
 内閣は行政機関でしょうか、それとも立法機関でしょうか?


 今までそんなこと気にして無かったんですけど、不意に気になって考えてみると「行政……だよなぁ? 立法は国会だし」としか答えられません。そしてウィキってみた結果でた答え。
 内閣は行政の最高機関です。

 で、即、変だと思った事。

 何で行政機関の長である小泉総理が郵政民営化法案を作っているの!?


 大阪府のホームページに行ってみますと、現在進行形の計画、プランが発表されておりますが、これもいくつかは法律を作る結果になるであろう計画が存在します。
 要するに日本の政治の場合、法案を作るのは行政側で、立法機関はそれを受け取って審議、承認するだけなんです。

 なんか何となくテレビのニュースなんかを見ていると、総理大臣が法律を作っちゃってる感覚があるので、内閣が行政機関か立法機関か分からなくなってしまうんですね。
 で、先生の話によりますとアメリカ合衆国大統領は一つも法律を作る権利は持っておらず、法案を作るのもそれを可決するのも議会なんだそうです。


 で、僕が一番変だと思っているのはですね。首相の決定方法です。選挙によって、議員席数を一番獲得した党の党首が首相になるというのが、日本の政治システムなのです。

 が、

 何で立法機関である議会の議員席数で行政の最高機関の長が決まるんですか!?

 三権分立って、権力がある者に集中しないように、権力を分けておくんですよね。でもここまで行政と立法がくっついているんじゃ意味がないんじゃないでしょうか。

 ……と思う今日この頃です。




6月13日のweb拍手レス(連続11日目)

>「それは良かったねw ○○のとこなんて誰も押してくれないよ。チャット会止めようかなぁ(汗」

 えーと、ウチの場合、一応企画(魔法使いに15の質問)が入ってるからじゃないですか。
 そちらも、何か猫の写真とか貼り付けるなり、web拍手用になにか書いてみたりしてみては?

>「>成果が全てだ。 …いいますねー♪第三部、いい成果、期待してますよ☆」

 うっ、そう来ましたか(苦笑)。プロットから考えて1、2部を超えるのは難しそうですが(←お前第二部の時も同じコト行ってたなかったか?)、なんとか面白い話に仕上げたいと思います。


6月15日のweb拍手レス(←あっ、とうとう途切れた)

>「哲学・・ああ、理解力不足の私には辛い(苦笑)」

 大丈夫です。作者にもあまりよく分かっていません(マテ)。

 ちなみに哲学とは言っても、今で言う「生きることとは何か」とかいうコトを学ぶ哲学ではありません。あらゆるジャンルの知識を飽くなき好奇心で追い求める哲学……アリストテレスらの哲学です。
 そういう意味で、僕は昔から哲学者になりたいと思っていました。子供風に言いますと、“物知りハカセ”ですね。小学生の頃は学習用マンガを読むのが好きで、その手の本に必ずでてくる、案内役もしくは解説役のオジさんたちに憧れていました。
 “師匠”はそういう僕の憧れる解説者を形にしたものです。


2005年06月14日(火) 『名言めいた戯れ言』改め『哲学師弟』その2の日

哲 学 師 弟



   2『時を駆ける論理』

「師匠、タイムマシンは存在しうるでしょうか?」
 ある日、シキ君は唐突に私に尋ねた。彼はどうも自分で疑問に思ったことについては、自分で答えが出ている、出ていないに関わらず、私の意見を聞きたがる傾向にある。私も職業柄、自分の考えを説明することは大好きだが、私はいつも自分の見解を述べる前に、聞くことにしている。
「昨日は何を観たんだい?」
 我が愛弟子は物語に触れるのが好きなのか、こうして私に質問などをするときと勉強をしているとき以外は、大抵本を読んでいたり、映画を見たりしている。そうした話の中から、彼は現実に疑問や可能性を見つけるのだ。
「“Back To the Future”です」
 なるほど、タイムマシンが出てくる作品としてはもっとも有名な映画だろう。
「で、君はどう思っているのかな?」
「存在し得ないと思います」
「それは何故?」
「未来の人間が現れたという話を全く聞いたことが無いからです」
 実に簡潔な答えだ。シキ君は私のように理屈をこねず、最も単純な答えの導き方をする。それが私には新鮮で、彼を教えることに並々ならぬ楽しみを覚えるのだ。
「そんなことは無いんじゃないかな」と、私は敢えて反対意見を出してみることにした。
 自分が未来から来た者だと言う者が全く現れなかったわけではあるまい。それはたとえば世迷言として受け入れられなかったかどうかして彼の耳に届かなかったに過ぎない。また、ノストラダムスなどに代表される予言者などが未来人であるとする説もある。
「しかし彼らが未来人であるという証拠、タイムマシンないし明らかに現在に存在し得ない未来の創造物を提示できた例はありません」
 それはそうだろうな。件の映画でも当事者であったドクター・エメット・ブラウンやマーティ・マクフライはともかく、『2』でマーティのガールフレンドであるジェニファーや、未来で老いたビフ・タネンなどが時間移動を信じられたのは、タイムマシンという動かぬ証拠があったからだ。
「なるほど」
 私が納得して頷くと、シキ君は私の方に一歩詰め寄って言った。
「では、師匠の意見を聞かせてください」
「結論から言うと、可能だが、不可能だ」
「どっちなんです?」

「君は、この世界が四次元でできているという説を知っているかい?」
 タテヨコの二次元に、高さが加わって三次元、そして四次元目は時の流れであるというのだ。確かに高さまでを備えた3DCGは基本的には動かない。しかし第4の要素である時の流れを加えて初めて3Dが動く。
 歩くなどといったタテヨコを移動する二次元移動の次は、エレベータのような三次元移動が可能になり、その延長線上にある四次元移動、つまり時の移動も可能であるという理論も理解できないわけではない。
 しかし、件の映画を見ていると、時間移動という行為はかなりの矛盾が付きまとうことに気付く。例えば『1』では30年前と現代という2つの時代が舞台とされる。おおまかな話の流れとしては、情けない父と、それに伴って暗い家族の雰囲気に不満を感じるマーティが助手をしている“ドク”の作ったタイムマシンを巡るトラブルに巻き込まれ、30年前の過去に行く。
 そこで若き日の父と母に出会い、交流を通してトラブルを解決して現代に戻ると、30年前の自分の介入により未来が変わり、自分が不満を持っていた家族が理想的に修正されていた。
「さて、この話では2つの現代が出てくる」
 1つ目はオープニングのマーティが不満を持っている現代、便宜的に“現代A”とでも呼ぼうか。2つ目がエンディングで修正された現代、こちらは“現代B”としよう。
 映画の主人公のマーティ・マクフライは“現代A”に生きていた人間である。そして過去を介し、エンディングで“現代B”に渡ってきた後、周囲の代わり用に驚きながらも、そのまま“現代B”に暮らすわけだが、ここがおかしい。
 周囲の者達の態度からすると、ずっとマーティと暮らしていたようだが、“現代A”で育ったマーティに“現代B”での記憶があるわけがない。
 だからここで考えるべき結論は、
「“現代B”には“現代Bで生まれて暮らしていたマーティ・マクフライ”が存在していなくてはならない」

「待って下さい、師匠。確かにその論理では映画の内容に矛盾が生じてしまいます。しかし“現代Bで生まれて暮らしていたマーティ・マクフライ”が居れば、タイムマシンが存在できることになるではないですか」
「まあ、確かにね。でも一つだけ問題が残っている。それは何だと思う?」
「疑問、ですか?」
 シキ君は片眉を挙げてしばらく黙考すると。やがて思い至ったのか、ぽんと手を打って答えた。
「“現代A”のことですね」
「その通りだ」
 歴史が変わってマーティ・マクフライが“現代B”に降り立った時、歴史が変わる前の“現代A”はどうなるのだろう。 
「君はどう思う?」
「そうですね、歴史が変わった瞬間に起こることは、大別して2つのパターンが考えられます」と、シキ君は指を二本突き出した。「『“現代A”が消える』もしくは『“現代A”と“現代B”が並存する』です」
 シキ君の答えに、私は軽く拍手をする。
「いい調子だ、続けてみよう。では“Back To the Future”の場合はどっちかな?」
 誉められたのが嬉しかったのか、彼は得意そうに口元に笑みを浮かべた。愛弟子の表情の乏しさからすると、満面の笑顔といっていい。
「前者『“現代A”が消える』場合、その産物であるマーティも消えてしまうはずですが、しかし、作中では立派にマーティが存在できていることから、どちらかといえば後者なのでしょうね」

「それで、タイムマシンの可能性はあるかい?」
「前者の場合はない……と言っていいでしょう。厳密に言うと、居てはいけない未来の人間が現れた時点で歴史が変わり、その人間は消えてしまいます。後者の場合は一応生き残ることは出来ます。出来ますが……やはり歴史が変わって、“現代A”に戻ることはできないでしょう」
 そう、量子力学における多世界解釈、俗に言うパラレルワールドだが、これは歴史の分岐点でいずれかをいった場合も、その他の選択をした場合の世界も同時に並立するという考えだ。
 しかし歴史の分岐点など、一人の人間にさえ無数にある。極論を言えば、走った、走らなかった、それだけで空気中の酸素の量などに違いが生じてパラレルワールドが構成されてしまう。それが世界中の生物に作用するのだから、まさに無限と言っていい。そんな無限のパラレルワールドの中から自分の属する“現代A”に戻ることはできない。
「それに私に言わせると、パラレルワールドは成立し得ない」
 歴史の分岐点ごとに世界が無限に枝別れしていくパラレルワールドは今、一秒の間にもやはり無限に増えている。このパラレルワールド間を移動できるとすれば、違う世界から資源を運ぶことができる。その世界が枯渇すればまた別の世界から持ってくればいい。
「つまりパラレルワールドが成立してしまうと、資源その他の量が無限になってしまう」
「すみません……もう少し分かりやすくお願いします」
 シキ君は顔を少ししかめてこめかみを押さえていた。確かにこの抽象的な説明では想像力を掻き立てるに足らなかったかもしれない。
「いいだろう、先ほどのマーティ・マクフライを例にとろうじゃないか」
 有り得ないことだが、映画のマーティとは別に、別の現代……“現代Cのマーティ・マクフライ”が同じように過去にやってきて、同じことをしたとしよう。
「待って下さい。それは不可能ですよ。その過去には“現代Aのマーティ”がやってきて歴史を変えるんじゃないですか、はち合わせしてしまいます」
「そうかもしれない。まあ、歴史を変えることはしないでも、いずれかのマーティが過去に干渉して歴史を変えた時点で現代に戻るとどうなるか」
 その先にある“現代B”には現代A、B、Cそれぞれのマーティがかち合うことになってしまう。
「もっと沢山の現代から同じようにマーティがやってきていたらもっとたくさんのマーティが“現代B”に集まる、それが百人だって千人だってありうる」
「なるほど」
「私は理系の学者ではないから、それを数学的に証明することはできないが、それがあり得るとすれば不自然極まりないことは確かだ。よって、パラレルワールド、もしくはパラレルワールド間の移動は成立しない。とにかく“現代A”に生きる者は、“現代A”以外の時空に行くことはできない。だから、先ほどの『“現代A”が消える』か、『“現代A”と“現代B”が並立する』かという選択肢では、私の持論では前者になる」
先ほど、シキ君が述べていた、『“現代A”が消える』場合、“現代A”からやってきたマーティ・マクフライも消えてしまうため、タイムマシンは存在し得ないことになる。
「それが『可能だが不可能』という答えの説明ですか」
「その通りだよ」
 過去に行くこと自体は可能だが、到着した瞬間に存在が消滅してしまうので、タイムトラベルを成立させることは不可能である、というわけだ。

 すると、シキ君は一枚の紙を取り出して私に見せた。
「物理学界では『理論上、タイムトラベルが可能である』としていますね」
 シキ君が出した紙にはワームホールとブラックホールを使ったタイムトラベルの可能性について述べられていた。
 ワームホールとは、難しく言うと時空の位相幾何学的な性質についての仮説で、空間は実は服のしわなどのような歪みが生じており、そこを真直ぐ通ることによって、本来遠回りしなければならない距離を近道できるというトンネルのようなもので、光速で航行するより速く目的地に着けるとされている。
 簡単に言えば、SFなどで見られるワープ航行に使う空間のある点と別の点を繋ぐトンネルだ。
 そしてブラックホールは、大きな星が寿命を迎え、超新星爆発を起こした後に、自己重力で極限まで収縮した状態の天体を示す言葉で、そこからは強大な引力が発せられており、シュヴァルツシルト半径と呼ばれる球範囲内に入ってしまうと、脱出するために必要な速度が光速を上回るため、光ですら脱出できずにブラックホールに引き寄せられてしまうという。
 なぜ、そんなブラックホールとワームホールが組み合わさるとタイムトラベルが可能であるというと、アルベルト・アインシュタインの一般相対性理論は次のようなことを述べているからである。
『強い重力は時間の遅れを発生させる』
 つまり、ワームホールの片一方の出入り口Aをブラックホール近くに置き、もう片一方の出入り口Bを普通の空間に配置する。すると、ブラックホール近くに置いたワームホールの出入り口Aの周りの空間ではブラックホールの強力な重力の影響で時間の遅れが発生しているため、通常通りに時間が流れている出入り口Bとでは時間差が生じてしまう。
 よって、理論上、出入り口BからAに移動した場合、“過去に行く”という行動が成立するのだ。
「だが、私はこの理論にはあまり賛成できないよ」
 その理由の一つとしては、ワームホールの存在が確認されていないということである。あくまでも仮説の中でだけでの存在であり、実際に存在が確認されているブラックホールとは違う。
 さらに、ブラックホールの周りでは時間がゆっくり流れているというが、そこにワームホールを使って移動したからといって過去に行くことにはならないと思う。
「何故ですか? ブラックホールの周りでは時間がゆっくり流れているのでしょう? だったら、外とその空間の中の時間に差異があるという説も納得できるでしょう」
 私の言葉に納得できない様子で口をはさんだシキ君だったが、私はこれをうまく説明する方法を探すのに数秒を要した。
「……君はハッチンソン・ギルフォード症候群かウェルナー症候群を知っているかい?」
「……? たしか、通常の数倍の速さで老化してしまう病気ですよね」
 物理学的な議論に何故、医学的な単語が出てくるのだろうか、と思っているのだろう、怪訝そうな間をおいてシキ君が答えた。しかしよく答えられたものだ。臨床医でもそうすぐには答えられまい。
 そう、私が挙げた二つの病気は、急速な老化現象が起きてしまう非常に珍しい遺伝性早老症である。両方ともよく似た症状を示すが、前者は幼児期から症状がでる“幼年発症型”、後者は成長してから発病する“成年発症型”という決定的な違いがある。
「急速に老化するという事は、体内の時間が速く流れているということだ。しかし患者が生きている世界はそれとは関係なく時間が流れている」
 最もこれは極端な例である。とどの詰まり私が言いたいのは、人によって体内に流れる時間は違うが、全ての人が生きるこの世界は変わること無く時間が流れ続けているということである。
「ブラックホールの周りの空間とやらも同じことだ。いくらあの中の時間がゆっくり流れているからと言っても、外界の時間の流れには全く関係がない」
「……なるほど」
 私が何故、ハッチソン・ギルフォード症候群やウェルナー症候群を引き合いに出したのか、大きく疑問に思っていたらしいシキ君は、最後に大きく納得させられ、いささか放心気味に目が見開かれている。
「そもそも、それによって時間移動が可能だったとしても、やはりブラックホールの引力に引かれて一巻の終わり。さっき話した内容と同じくタイムトラベルは成立しないと思うがね」
 大体、それだけ非常識な規模のブラックホールやらワームホールやらをそのように都合よく配置するという発想自体が、あまり実用的ではない。

「さて、ここでタイムトラベルの可能性は『絶望的』という結果を見たわけだが、それに関連してもう一つ議論しておこう。タイムマシンが存在するとして、それを使って未来に行けるのかどうか、だ」
「無理ですね」が、シキ君は即答し、私が何故かと答える前に自分で説明を始める。「既に確定している過去ならともかく、これからどんな選択肢があって、どんな道を選択することになるのかわからない未来は誕生前の星と同じ、塵とガスの塊ですから。無理に未来への移動等行えば、裸で宇宙空間に放り出されるようなものです」
 これは珍しい。端的な言葉の使い方をするシキ君が喩えを用いるとは。
 私は、これは面白くなってきた、と思いつつ、一つの話を彼に話してやることにした。
「先ほどアインシュタインの相対性理論の話題がちらっとでたから思い出したんだけど、アインシュタインは相対性理論を構築する上で、ある時間的概念を表す方程式を発見したんだ」
 アインシュタインの時間的概念とは、宇宙の本質としては、空間と時間は同じもの、時空であるというものだ。そして、時間が流れて行くこの世界は時空連続体であり、時間の流れは常に一定して過去、現在、未来へと流れて行く。
 この時間の流れが一定しているという考えを“時間の矢”という。
「それって当たり前の事じゃないんですか?」
「確かに、過去、現在、未来へと時間が流れるのは当たり前のことだよ。それでもアインシュタインを悩ませたのは、“時間対称性”の存在さ」
「時間対称性、ですか?」
 耳なれない言葉だったらしく、シキ君が聞き返したので、説明してやることにした。
 時間に関してニュートンは時間方程式という方程式を打ち出している。またアインシュタインも独自にアインシュタイン方程式という時空が関係してくる方程式を生み出しているのだが、この両方の方程式にはある性質の存在を示していた。
 それが“時間対称性”。簡単に言うと、時は一定の方向、過去→現在→未来と流れるということだが、これをアインシュタインは「過去、現在、未来は同時に存在する」と解釈した。
「つまり、アインシュタインによると今現在からしても未来は既に存在する、というのさ」
「未来は既に決まっている、ということですか?」
「さあね、そこまで言及されたわけじゃないけど、そう取る人もいるんじゃないかな」
 運命は既に決まっており、自分達がどう足掻こうとその運命は変えられない、という説がある。そうすれば確かに未来は確かに存在しており、タイムマシンで未来に赴くことも可能になる。
 逆もまた然り、運命が自分達のタイムトラベルもその流れに含むとすれば、過去へのタイムトラベルも無事行って帰ってくることが可能になり、成立してしまう。技術上はともかく、タイムマシンが誕生する可能性が出てくるわけだ。
「本気でその説を信じているのですか、師匠?」
「別に否定をする材料はないからね、捨てるべき理論ではないとは思うよ」と、答えると、我が愛弟子は少し呆然としていた。それを見越して、私は付け足す。「それが本当だとしたら本当に面白くないけどね」
 するとシキ君はしばらくして立ち直り、尋ねた。
「……師匠自身の考え方はどうなのです?」
「時間対称性は肯定する。だが、許すのは“未来が存在する”という事実までだ。アインシュタインの解釈によると、時間対称性が語るのは過去、現在、未来が同時に存在するということだ。しかし未来の中身に触れていない」
 私は袖を少しずらして、腕時計をシキ君に示して言った。
「例えば時計があるだろう? 時計の一生について、三段階に分けよう」
 バラバラの部品である状態が“第一段階”、完成してコチコチ動いている状態が“第二段階”、古くなってしまってもう動かなくなった状態が“第三段階”だ。いずれも同時に存在はしている。状態が違うだけだ。わかるかい?」
「……つまり、“第一段階”が過去、“第二段階”が現在、“第三段階”が未来ですか?」
 少し腑に落ちないような声で、シキ君が確認をする。
「残念ながら間違っている。逆だ。既に固まって止まってしまっている“第三段階”が過去、現在進行形で動いている“第二段階”が現在、そしてまだどんな時計になるか分からないが、とりあえず部品があって時計が存在することだけは分かる“第一段階”が未来だ。
 ちなみにこの“第一段階”の時計の部品は一式あるだけじゃない、組み合わせ次第で無限の種類の時計が作れるほどたくさん部品が山になっている状態なのさ。
 つまり、私の言いたいことは一つ。私の解釈で時間対称性が示す“未来の存在”とは『形はどうあれ、とりあえず現在の先に未来は存在する』という意味なのだと思う。だからシキ君の言った通り、タイムマシンで無理矢理未来に行っても、未来は完成していないから自分の存在もその混沌の中に混ざってしまって、とても無事にはいられないだろう」

 私は喩えのためにシキ君に見せた時計を覗き込んで目を丸くした。
「おや、もうこんな時間になってしまったのか……。タイムマシンについて語ることがこんなに長くなるとは」
 窓の外を見ると、文句無しに夜が更けている。
「こうして議論していると時間が経つのが速く感じられますね」
「そうだね。“体感時間”とでも言おうか。主観的にはこれが絶対的な時の流れだ。過去に行こうが、未来に行こうが、現在に留まろうが、自分の生きている時間分以上の事は見聞きできないんだな」
 私は、目の前に出ていた書類を片付け、帰る準備を始めた。それに習ってシキ君も上着を来て自分の鞄を取る。
「さて、お腹も減ったことだし、何か奢ろうか?」
「本当ですか? ありがとうございます」


 しばらく後、タイ料理屋にて自分の前に並ぶ、トムヤムクンを初めとする真っ赤な料理を目にしたシキ君が恨めしそうな表情で言った。
「師匠。……知っててやってますね?」
 んん? 何のことかな? 君が辛いものがとても苦手なのだということなんて全然知らないね。


2005年06月12日(日) ちょっとだけで失礼する日

 今日は明日の為にやらなければならないことがあるので、「きょうのエリーたん」のみで失礼します。


○きょうの、エリーたん

 テルモがきてすうじつは、きょうみしんしんでテルモをおいかけまわしていたエリー。

 でも、さいきんはあきたのか、カンサツはしてもおいかけることはしなくなりました。
 それどころか、テルモがあしや、かお、しっぽにじゃれついて、“あまがみ”してもはんのうしません。

 お兄ちゃんたちはどうしてなのかわかりません。
 あきちゃったのかな?
 それとも、おにいちゃんたちがテルモもかまうので“しっと”しているのでしょうか?

 ところが、このしゅうまつになると、とつぜんテルモにかまいだしたのです。
 それをみたお兄ちゃんたちはようやくここのところエリーがげんきをなくしていたワケにきがつきました。

 せんしゅうは“まなつのようなアツさ”だったので、エリーはばてていたのです。
 まだ毛のみじかいテルモはともかく、エリーはとっても毛がながい“ごーるでんれとりばー”なので、なつにはとってもよわいのです。

 “つゆ”になって、あめがふると、ちょっといきぐるしくなるけれど、あつさがなくなるのは、とってもうれしいエリー。でも、あめがふると、さんぽがなかなかできません。
 ずっとあめはふっていてほしいけど、だいすきなさんぽができなくなる……“つゆどき”には“じれんま”におちいってしまう、エリーなのでした。




web拍手レス(連続10日←ふぅ、11時過ぎまでコメント無かったんで途切れるかと思いました/安堵)

>「三部開始ということで。続き楽しみに待ってます」

 実は何気に第三部開始に対する反応第一号であります(笑)。(←作者自身がはしゃいでたからだろう)

 ということで、いつもお世話になっております〜、○○さん。
 第三部開始です。実は第三部のプロットがろくろく決まっていなかったり、就職活動が始まったりするので、更新速度は異様に遅くなります。
 月一回がいいところだと思っておいて下さい。一応、最低でもそれは維持するつもりですので、ハイ。


>「エリーたんは強襲がお好き?w」

 エリーたんの性格は、母に言わせると、“ウヒョウヒョ”なのだそうです。興奮してハイテンションが高まるとホントにそんな感じ。それでもしばらく無視していると、飽きてくるのか近くに寝そべってしまいます。


>「想先生の家庭はあたたかくて良さそうですね〜☆」

 いや、本当に悩みの少ない家ですよ。経済的にも豊かなほうだし、両親の仲もいいですし。家の中で“本気で動物を飼っている”ってところが高ポイントだと思います。
 エリーたんの前だと殺伐とした雰囲気にはなりませんし、動物の作業は基本的に夫婦共同で子供手伝い、ですしね。
 エリーたんはただ飼って可愛がっているだけじゃないんです。母はきちんと勉強して愛玩動物飼育師だったかの資格を持っているし、しつけのためにスクールも通ってるんですよ。

 もう、この家に生まれてよかった♪ と、本気で思っております。

 しかし、先生って……(照)。


2005年06月11日(土) 夕食に力一杯ツッコむ日

 あ、フリーズした。→草稿保存してねぇ。

 こんな時に限ってっ! 

 ……ということで今日は簡単に済まさせて下さい。



 今日はなかなかイイ休日でしたね。雨でしたが特に外に出る用事もなかったので、家の中でまったりしていました。

 朝は、リビングのソファの上でエリーたんの襲撃に遭って目覚めました。

エリー:兄たん、兄たん、何でそふぁの上にねてたのー?
想:それはね、エリーたん、昨日の夜兄たんは勇敢に闘っていたからだよ蚊と。

 またか。しかも上へ下へと逃げ回っていたんだから勇敢にとは言わんだろう。

エリー:たたかってたのー? けがとかなかったー?
想:ふふ、見たまえ。この足に残る11カ所の虫刺されを。

 なんであんなに集中してんねん。そんなに旨いんか俺の足。
 ……というわけで、ただ今部屋の中では金鳥の蚊取り線香が炊かれております。フハハハ、くたばれ虫けら共めッ!(悪役笑い)


 とりあえず、あんまり寝られなかったので、身体と頭をシャッキリさせるために敢行するは行水。

 いや、ただ単に昨日の風呂の残り湯に浸かるだけなんですけどね。水と呼べるほど冷たくないし、上がった時に丁度いいくらいの清涼感があるのでオススメです。

 それからお昼迄は書き損ねた昨日の日記を書いて、“まほゆめ”を登録してある検索サイトを回って作品データを更新。
 そしてお昼は父による手打ち蕎麦。いや、なんかカナダから帰ってきたら蕎麦打ちセットを持ってて、手打ちを食べるようになってたんですよ。しろうと故に短くブツブツ切れておりますけど、コシがあってなかなか旨いです。
 午後は、四時頃まで読書していて、それから七時までお昼寝してました。

 そして夕食。今日のおかずは鮭のソテーに、スモークサーモンのマリネ、それからほうれんそうのおひたし。食事も、半ばまで進んだ頃、追加のおかずを持ってくる母。
 そして、食卓に乗るポップコーン。

 待って下さい母上。どのような奇抜な発想をしたらポップコーンがおかずになるのですか。
 そして父上。ポップコーンを箸で食うのはヒトとして間違っていると思います。

 いや、ある意味シュールでした。


 食後に、一年以上振りに「めちゃイケ」を見たのですが、お笑い番組であそこまでしっかり笑ったのは久し振りかもしれません。文字どおり芸人が身体を張っている古典的な番組ですな。
 しかし当たった人間がハリセンで思いっきりどつかれまくる“スタンプ8”って問題になって中止になったはずなのにどうして再開できたんでしょう。




web拍手レス(連続9日目)

>「『中国料理 花梨』!! いいなぁ。有名なお店じゃないですかー。行きたいなぁ。ううう。」

 へっへっへ〜、いいでしょ〜♪(←うわ嫌な奴)
 ……ってかそんな有名なお店だったんですか。雰囲気は豪華でしたが、食い放題とかやってるから、そこまで有名なお店だとは思いませんでした(苦笑)。

>「だから何故リクに振る?w」

 ……………ええと、これは何の話でしょう? 銀の掲示板にあるジェシカのタイプの話題でしょうか?
 ええと、これは何気無くです。何気無く。ファルガールは外から語らせたほうが面白いんで。

 ……じゃあ、ファルガールの反応を見てみましょうか?


Q:ジェシカが貴方の事を好きだったらどうします?

ファルガール:はっはっは、あの美人魔導騎士かぁ? 一見堅くて取っ付きにくそうだが、リクへの態度を見てるとそれだけじゃねェから、まあいいんじゃねぇか? カルクもガチガチに堅ェタイプだけど、付き合ってみりゃ案外面白ェしな。
 だが生憎、俺にはマーシアというこれ以上なく素晴らしい恋人がいるから、申し訳ねェが諦めてもらうしかねェな。

マーシア:ファルガール……(うっとり)。

クリン=クラン:意外にマトモな答えですね(苦笑)。

ファルガール:あ、お前、俺の事「来るもの拒まず」と思ってたな? ところがどっこい、俺は純愛派でね。

カルク:お前の場合、恋愛観だけは真直ぐだからな。

ファルガール:はっはっは、皮肉が見えるぞぉ、カルク。

カルク:皮肉と分かっても何らダメージを受けない辺り、かなりタチが悪い。リク君の言う通り、ジェシカ嬢のようなタイプはこの男に近付かないほうがよろしい。


2005年06月10日(金) まほゆめ第3部連載開始の日

 とりあえず宣言通り、週末までにまほゆめ第3部1話をUpしてみました。
 初め出す気はなかったんですけど、特にこれといって絶対書かなければいけないシーンもなかったので、金の掲示板でのsasaさんのリクエストに従ってファルガール達アダルトパーティです。

 ……二回りくらい若いリク達より数段はっちゃけて見えるのは俺の気のせいでしょうか?

 カルクが不幸&苦労人街道を走り始めたように感じるのは俺の気のせいでしょうか?
 胃薬とか、某宰相(@魔王さま細腕繁盛記)じゃあるまいし。

 しかしファルガールって書き易いなァ。コンビ投票とかやったら、絶対リク&ファルガールの師弟コンビか、ファルガール&カルクに投票しますよ、僕なら。

 初めはありがちに謎の人物達による悪巧み(マンガで書くとシルエットのみで、言う迄もなく片手にはワインを持っている)とかやろうと思っていたので、結果的にはイイ方向に転がったかと。
 sasaさん、リクエストありがとうございました!




 それはそうと、今日は珍しくも家族揃ってしまったため、全日空ゲートタワーホテル大阪53階にある『中国料理 花梨』に食事にいってきました。
 ウチの父親がゲットしたお食事券がありましたので。

 この店で先ず目を引くのが、メニューの料理名。

『スープ入り蒸し饅頭』

想:これって小龍包だよな?

『野菜入り海鮮三種の炒め』

想(←頼んでみた):ああ、なるほどつまり八宝菜か。

 つまり、大変遠回しな料理名なのですよ。
 これは多分あれだな、料理名がそのまま簡単な料理法の説明になっていると高級な感じがする法則。

 で、番外編。

『蟹肉入り卵焼き』

想:略してカニ玉か。

 いや、この場合、これが正式名称なんでしょうけど。今迄レストランでそのまま『カニ玉』なんて書いてるの見たこと無かったし。こうして書くと物凄く有り難みが高まるなぁ。


 このレストランは、注文式の食べ放題です。『北京ダック』や、『蟹卵入りフカヒレスープ』なんて滅多に食えないものも含めて5000円(通常価格7000円)は結構リーズナブル。
 そして、なんせ地上53階なんて高さにあるものだから夜景が冗談抜きで綺麗です。地の星空って表現がピッタリ来るくらい。
 僕のお薦めは『三種冷菜盛り合わせ』、クラゲがかなり美味。それから、『牛肉と春雨の煮込み』、きりっとした辛さがかなりいい感じです。

 めぼしいものを一通り食べ終わると、そろそろお腹が一杯になってきたのか、みんながデザートを頼みだしました。
 僕はもう少しお腹が寂しかったので、追加で春巻きと牛肉と春雨の煮込みを頼んだのですが、

店員さん:牛肉と春雨の煮込みは2人前からです。

想:うっ、流石に2人前はキツいなー。

父:大丈夫大丈夫、父さんが手伝ったるって。

 そして、先に届いたのはみんなのデザート。それから暫くして僕の頼んだものが出てきました。

想:父さん、皿貸してくれ。入れるから。

父:あー、ごめん麻仁豆腐食べて口の中スッキリしたから、もう食べたくないー。

 裏 切 ら れ た !

 結局、母にも少し手伝ってもらったのですが、結局少し残してしまいました。


 ところでデザートにも一幕。


店員さん:マンゴープリンです。

想:これは……高野豆腐……じゃないな、

想&母:玉子豆腐だ!

 高野豆腐色の玉子豆腐でした。


 デザートでもう一幕。


店員さん:アイスクリームとシャーベットです。

 店員さんが置いてくれたあと、各々頼んだものを取って自分の元に引き寄せて、発覚する事実。
 妹の前に並んだもの。

 抹茶アイス
 バニラアイス
 シャーベット

 待て。
 それを全部食べるつもりか妹よ。

妹:うん、頼んだし。

 あっさる頷く妹。でもお前、一番初めに腹一杯でギブアップしていたんじゃなかったのか。

 結局妹は全て平らげ、後でやたらと寒がったとさ、まる。




web拍手レス(連続8日目)

>「就活もマイペースにがんばってくださいw」

 マイペースでやったら、きっとサボって失敗しますよ(苦笑)。何か妙なトコで怠ける性分なので。少しは無理して頑張りたいと思います。


>「新聞イヤ いけませんよw」

 これはアレですな。

「なんでピーマン食べないの!?」
「だって不味いんだもん!」
「ちゃんと食べないと大きくなれないわよ!?」
「大きくなれなくってもいいもん!」

 ……というパターン。これを僕の場合に当てはめると、

「なんで新聞読まないの!?」
「だって不味いんだもん!」
「ちゃんと読まないと就職できないわよ!?」
「う、それは困る……ッ!」

 ……と、こうなりますね。
 鼻を摘んで、目を瞑って読みたいと思います。(←やれるもんならやってみろ)


>「アクセス解析ブッ壊れ説が有力ってやだね(汗」

 真相に関しては6月7日の日記を参照。
 あれから一週間が経とうとしていますが、600なんていうずば抜けた数字はともかく、毎日ちゃんと三ケタ行くようになりました。さらにweb拍手も常に二ケタ、さらに毎日何らかのコメントが来るようになりました(喜)。


 HEY、エブリバディ! 最近連続web拍手レス日数の記録が更新され続けてるけど、今日はちょっとばかりオドロキの記録が出てるぜ!? 耳かっぽじったか? 心の準備は出来たか?
 じゃあ、発表するぜ!


 本日のweb拍手数91クラップだぁっっ!


 いやぁ……だって、元の記録47クラップですよ? あわやダブルアップじゃないですか。いやぁ、ビビったビビった。


2005年06月09日(木) 木曜日のジンクスの日

 呪いだよ、これは。呪いに違いない!

 詳細は面倒なので省きますが、僕は駅から学校までは自転車で通っております。
 それでおよそ30分掛かるのですが、雨の日は自転車に乗れないのでその距離を歩くことになるのです。その場合はその2倍以上の時間を掛かります。キツいし、時間が勿体無い気持ちがするので、あんまり雨は歓迎できないわけです。
 ハイ、そこ。バス使えとか言わない。確かにバスは通っていますけど、何かバスは好きじゃないんです。エンジン音とか駄目なんですかねぇ、あんまり積極的に乗ろうという気にならないんですな。

 それで、最近は木曜日になると雨が降って歩く羽目になっております、少なくとも先々週と列車トラブルに巻き込まれた先週は雨でした。つまり“木曜日には自転車に乗れないジンクス”ですな。
 そして今日は晴れていたので、とうとうジンクスも終わりを告げたかと思われたのですが、自転車置き場に行ってから発覚。

 鍵ないし。

 どうやら、家に忘れてしまったのか、いつも自転車の鍵を入れている鞄のポケットにその姿がありませんで。
 とにかく、晴れていたにも関わらず、今日も自転車に乗れなかったのでありました。今日は午後からの講義で日が高くなってからの登校とあって、とにかく日射しがキツいですね。
 カナダで一年ばかし暑さとはあまり縁のない生活をしていた俺。今年の夏を生き残ることができるのか?


 ところで、僕は正直申しまして新聞を全く読みません。テレビ欄すら目を通しません。
 これでマスコミ関係志望とは笑わせるじゃねぇか!

 以下言い訳ですが(←開き直ったー!)、凄く読みにくいのがイヤなんです。母親が読め読め言っているのも、読むのを避ける一因なんですけど。(←今さら反抗期か/汗
 ああ、何で新聞って文庫サイズじゃないんだろう?(←無茶苦茶言ってるし/汗)持ち上げていると腕が疲れるし、座って読むと下がどっかに引っ掛かるし、扱いにくいし、全部目を通そうとしたら一体どれだけ時間が掛かるやら。
 ……どっちかっていうと泣き言ですね、これ。




web拍手コメント(連続7日目)

>「記録おめでとうございます(><)/」

 有難うございます。また一つ記録を更新できました(笑)。
 他のサイトさんから見たら、鼻で笑いたくなるような数字なんですけど、最近の目覚ましいサイトの栄えぶりには管理人としては喜ぶばかりですよ(感涙)。

 連続web拍手レス日数:連続日間(2005年6月9日)新記録

>「とても面白かったです これからもがんばってください」

 有難うございます。もちろん頑張りますとも。
 とりあえず、明日“まほゆめ”第3部第1話公開しますんで、今後とも御贔屓のほど。

>「就職もがんばってください」

 うっ……、なるたけ頑張るつもりですが、大学受験は逃げたクチですからね(←内部推薦でほとんどエレベーター式に上がった奴)、根性が持つかどうか……新聞イヤだー。書くならともかく読むのはイヤだー。
 時事問題ではもっとトリビアちっくな面白い知識を試してくれればイイんですけどね。「レッサーパンダを中国語でいうと?」とか(笑)



 さて、皆さん「魔法使い達の夢」でgoogleってみましょー。さて何が一番上に現れるかなー?


2005年06月08日(水) ジオシティーズへの移行を決意する日

 あんまり見つめないで……?(はぁと)

 あずきバーを食べている時のエリーたんへの言葉です。
 タダでさえつぶらな瞳を一層キラキラ光らせながら見つめてくるのですよ。はっきり言ってめっさ可愛えのですが、健康の為、長寿の為、与えるべきではないので、抗い難きを耐えるしかないのれす。


 とまあ、いつものように精神を疑われる冒頭を置きまして今日の本題に行きましょうか。
 サッカーの話題なんてそこら中で読めるでしょうから僕のにわか知識での話をするのはやめておきましょう。W杯なんて過去何度も出てるんだから今さらそんなに騒がなくてもいいんじゃないか、とか罰当たりなことを思う人間ですからね。
 でもとりあえず、就職活動における採用試験の時事問題対策としてダイジェストなどで見た主要選手や監督の名前、同じリーグにいた国の名前等はチェキ入れといたほうがよさげですね。

 えーと、先月末にパソコンが壊れた事件でサーバーのパスワードを失ってしまったのですが、一応ミラーサイトのジオシティーズの方は自分で決めたパスワードだったのでうまく復旧できる見通しが立ちました。
 ただ、ぶっとびに問い合わせをしたのですが、流石は無料サーバーというか、よくよく問い合わせの説明を読み返してみると「無料サーバーなのだから、迅速なサポート対応は期待すんな。そうして欲しければ優良サーバーで借りるんだな」と、いう主旨の事が書いてあるので、こちらの回復は絶望的っぽいです。

 というわけで、今後はジオシティーズのSOUFARCLYがメインサイトとなりますので、とりあえずこの日記を読んでいる人の為に宣伝しておきます。

 ただ、問題なのが「ぶっとび」のほうなんですけど、サイトがいじれないから消せないんですよ。だから、ずっと放置サイトのまま凍結する形になるのですが、日記も掲示板も見ないお客さんは全くそれを知らずに更新を待ち続けることになるんですね。
 告知も全く出来ないのが、とても心苦しいです。昨日のようなことで、折角訪問してくれる人が増えたのにィ……。




web拍手レス(今日で連続六日レス出来てるよ……!)

>「*ノノ) 平仮名だけの文章って変換の手間が無いから楽かと思いきやそうでも無いですよね!」

 なんか変換するのが当たり前になってるので、自動的にスペースバー押しちゃうんですよね(苦笑)。
 それに、平仮名だけだとどうしても読みにくくなるから、それをどうするかで悩みますし、少しは漢字を使ったほうがいいところもありますし。それでどの漢字なら使っていいのかわかりませんし。
 それなりにイイ経験でした。これからも「きょうの、エリーたん」はたまにやるので、回数をこなして経験値を稼いで行きたいと思います。例のパスコくんが描けるくらいまで……!


○各種記録状況(最近更新が激しいのでまとめてみました)

一日のサイトアクセス数:666アクセス(2005年6月5日)
一日の日記アクセス数:103アクセス(2005年5月25日)
一日のweb拍手数:47クラップ(2005年6月8日)新記録
連続web拍手レス日数:連続日間(2005年6月8日)新記録

 さあ、どんどん伸ばしていってみようっ。


2005年06月07日(火) 謎が解けてスッキリする日

 今日は「共通自由特別講義 〜職業を考える〜」がありました。そう、あの授業です。

 この授業は、有り難いことに、社会で実際に働いている人達がやってきて、業界の事を説明してくれるのです。業界研究の前振りになるわけですな。
 初めは寝ていたのですが最近は面白いですよ、銀行の人とかリクルートの人の話はとても面白くて寝るのも忘れて聞き入っておりました。

 今日の授業は僕の希望する職種で、マスコミ業界の方が来ておりました。結構ミーハーでしょう?(笑)

 さて、マスコミ、マスコミといっても些か広い業界ですが、僕が希望するのは出版業界です。
 マスコミは今日の話で大別すると、放送業界、新聞業界、広告業界、そして出版業界になるわけですが、現実を取材し、“書く”ことのできる業界は新聞業界か、出版業界なわけです。
 で、なんで出版業界なのかって?

 そ、それは言えません!
 新聞業界は無茶苦茶忙しいイメージで休む間も無さそうだからなんて言えません! ……一応「作家さんには出版業界出身の人が結構いるから」っていうちゃんとした理由があるんですけどね。

 しかし試験内容を見ていると流石に厳しそうです。
 例えば一般教養。集英社2005年採用試験より。


「アテネ五輪金メダリストに関する問題」

 ……いつのアテネ五輪だよ何度もやってるじゃねぇかよ。知っていたとしても誰がメダル取ったかなんていちいち憶えてねぇよ。あんまり興味なかったし。

「映画の監督・出演者のコメントに関する問題」

 名前すらろくに憶えねぇのに、コメントときたらお手上げだよ。

「愛知万博のマスコットの名前は?」

 そんなモンいたのかよ。

「ドラマ『ごくせん』の原作者は?」

 ドラマほとんど見ねぇし、原作者も気にしたことねぇよ。


 ……ってな調子です。芸能方面完璧全滅だな、俺。前々から作家の次にはこういう業界目指してたんだから少しは勉強しておけば良かったです。経済も駄目だし、政治は最近ちょっと興味がではじめたくらい。

 想。お前は一体何の分野で挑戦する気だったんだ。

 ……い、一般的でない知識は結構あるぞ?

 出版会で培った基本的な出版のノウハウは貴重であるはずだし、僕は英語も割と使える。それに作文、クリエイティブテストで出題に運を任せつつ、勝負に出られる。SPIの国語能力はまだいいとして、数理能力は補わなきゃいけないなぁ。

 本気で勉強しまくらなければならないようです。サイトの更新も結構遅くなりそうですが、僕の人生の為だと思ってご了承願います。っていうか、勉強とこの日記は兼ね合いになりそうなので、おつき合い下さい。

 ……やるっきゃない!




web拍手レス(今日もレスが出来る/嬉)

 本日のweb拍手、なんと40クラップ!(もちろん自己新記録)

>「アクセス数は仮説3でしょう。サイトArcadiaで紹介されてました。私もここからです。」

 本 当 だ !

 一番有り得なくて、一番嬉しいセンが大当たりじゃないですかー!

 あの反応からして、あまり小さなところとは思いませんでしたが、ものすごく大きなサイトですね。アクセス数が1000万超とは。サーバコンピュータは自前のようですし。
 スレの日付けも6月4日と合います。これで謎が解けました。スッキリ!

 まあ、一時の紹介なんで直ぐにログに潜って666なんて数字は出せんでしょうが、来客数の底上げにはなったでしょう。これは捜索願いを出した人と同日中に答えた人には感謝をしなくては。


>「だれかが布教活動に勤しんでるとか?w」

 上記のとおりの結果でした。今日はもー嬉しくて笑みが止まりませんよ(笑)


>「大変面白かったです。これからもがんばってください。」

 ありがとうございます!
 今とてもヤル気が出てるんですけど、これから就職活動に入るため、多忙になり、更新は極めて遅い状態になると思います。
 しかし、できるだけ頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いしますー!

 
 ………うふふふふふふふふ♪(←もう10回くらい例の紹介記事を見てる)


2005年06月06日(月) 「きょうの、エリーたん」すぺしゃるの日

 「好奇心は猫を殺す」という言葉は所々で「好奇心に任せて何にでも首を突っ込んでちゃ怪我するぜ、子猫ちゃんよ」という意味で使われるのを良く見ます。
 しかし量子力学の方の「シュレディンガーの猫」から来た言葉であるとするならば、「好奇心は猫を殺す」という意味は「知る事、確かめる事には負うべき責任が生じる。だから知ろうとする者はそれを覚悟しなくてはならない」という意味になるのですが、どっちの方が先、もしくは正しい語源、意味なんでしょうね。


 と、訳のわからん前置きをしつつ質問です。
 あなたは即席めんでお湯を掛けてから全く待つことをせずに食べはじめる人を何と呼ぶべきか御存じでしょうか?


 こだわりのある漢と呼ぶのです。


 僕はメンかためが好きなので、即席めんを食べる時、お湯をかけてすぐに箸で麺をほぐすと、すぐ食べ始めます。ぱりっとか、ぽりっとかいう感触はないです。むしろ本当に僕好みの固い麺でして。
 でも、今日の麺はそれでもちょっと柔らかかったなぁ、もう少しマシな面を使いましょうよエース○ックさん。

 「即席めん、3分待たずに食べる同盟 〜やはり漢はメンかため〜」

 あなたも参加しませんか!?(何の勧誘だ/汗)



 今日は母親がちょいとした旅行で出掛けていないので、僕が大小2匹の面倒を見ていました。
 例の如くめ○ましテレビ某コーナー風にどうぞ。

○きょうの、エリーたん(←コーナー化してルー!)

 きょうはお母さんがお泊まりで、ゆうがたからはお兄ちゃんとテルモ、それからエリーはおるすばんです。
 いちおう、お姉ちゃんとお父さんは、お泊まりではないのですが、かえりがおそいので、かなりのじかんをお兄ちゃんといっしょにすごします。

 エリーとテルモはだれかがリビングにいないとおりの中でいなければなりません。
 お兄ちゃんはエリーといっしょにいてあげるために、いつもは2かいにおいてある“ぱそこん”をしたにもってきて、エリーとテルモを外にだしてあげていました。

 それでもお兄ちゃんだけではちょっとさみしいエリー。おうちの外でくるまのおとがするたびに、お母さんがかえってきたのかと、まどをのぞきにいきます。

 それにしてもテルモのうごきは見ていてあきません。“はんてぃんぐすたいる”をとって、おしりをふりふりしたかとおもうと、びっくりするくらいのスピードでえものにむかっていきます。
 エリーはテルモにへやの中では、“かそくど”のちがいでまけてしまいますが、お外のひろいばしょなら“さいこうそくど”でまだまだまけるつもりはありません。いつか、“しろくろ”つけてみるつもりです。

 それにテルモはたかいところにのぼるのがだいすきです。“かんようしょくぶつ”のはちをふみだいにして、でんわだいにのぼります。でんわの上をあるくと、いろんなおとがするのがおもしろいのか、しばしでんわであそびます。

 でもテルモはちょっといけない子です。“かんようしょくぶつ”はたべようとするし、あんまりいたくはないのですが、エリーやお兄ちゃんのてあしにじゃれついたうえに、かみつきます。
 かみつかれたお兄ちゃんは、テルモにおこるのですが、大きなこえでおこるので、エリーもおこられたのかとびっくりしてしまいます。でも、そのあとで、お兄ちゃんはやさしくなでてくれるので、お兄ちゃんはエリーをおこっているんじゃないんだ、ってわかるのです。

 また、テルモはとってもいたずらずきなおとしごろなので、いろんなところにのぼり、いろんなものをいじるのがとってもたのしいようす。
 ほうっておいたらどうなるかまったくわからないので、めがはなせません。
 それにくらべてエリーはもう2さいで、おおきくなったので、このごろはほとんどおこられることのない、とってもいい子です。
 いたずらずきの小さいテルモに、これからシドウをしていかなければならなければならないとおもう、エリーなのでした。




 『リーチとパスコ』(@もう一人の橘さん)を参考に、子供らしい愛嬌を演出するために平仮名ばっかりにしてしまいました。
 これは読みにくいなぁ。もっと平易で短い文章を心掛けなくては。




 web拍手レス(こんな風に連日web拍手にレスつけるのは初めてかも……!/幸)

>「柚子胡椒! 美味ですよね。湯葉刺しとか焼き鳥(塩)につけても美味ですよ。大好きです。」

 湯葉刺しにゆず胡椒! 湯葉刺しなる食べ物が存在するのも初めて聞きましたが、響きだけで十分ですね。
 焼き鳥にも合うのですか。僕も焼き鳥はつゆより塩派です。今度焼き鳥屋に行く時はゆず胡椒持参で行きましょう。マイ七味を携帯する人はいても、マイゆず胡椒を懐からだす奴はさすがにいまい……くっくっく(←何の陰謀だ/汗)。

 僕はゆず胡椒ファン歴たった2日ですので、今後とも御指導をよろしくお願いいたします(笑)。


>「それは君の努力の賜物だということにしておこう<アクセス数」

 どの努力の賜物か知りたいんです……!
 確認しただけで今日は300アクセスを超えていたのですが、何か今アクセス解析ページが利用不能な状態になっています。
 そうか、仮説1だったか(昨日の日記参照)。

 それにしてもこの客の増加は……いや、でもそれにしては掲示板の利用率はさっぱり変わらない。
 本当に一体全体どういうことなんでしょう……?


2005年06月05日(日) 余りのアクセス数に驚く日

  美味であるぞ! ゆず胡椒っ!

 今日トリ鍋で出汁に溶かして食べたら存外美味でありました。食べるのは初めてではなかったのですが、美味であると思ったのは初めてです。
 トリ鍋の薬味といえば普通七味とか唐辛子系なのですが、ゆず胡椒の風味は地味ながら、ふんわりとしていて通好みっぽい味ですよ。


 今日は図書館にいったのですが、その際愛車ミニ・クーパーに給油をしました。出る時に、その旨を両親に伝えた時の父の弁によると、

父「大丈夫大丈夫、まだまだいける。針がEマークの真ん中の線をささん限り大丈夫」

 あの、私としては不安なのですが。

父「大丈夫大丈夫、俺は経験から行ってるんや、お前は俺も経験が信用できんのか?」

 家族で旅行に行った時、何度もガス欠の恐怖を共に味わった身としてはあんまり信用できないんですけど、お父様。
 というか何故そんなギリギリまで待ちたがるんだアンタは(笑)。


 それよりもどなたか教えて下サイ。
 何故今日のアクセス数が666もあるんですか!?
(ゾロ目ってのもスゴイ。しかも“獣の数”だ/汗)

 先月までは3桁もいったこと無かったんですよウチ!? 「おぉ今日は50アクセスもあったのか、さすが週末だなぁ」とかいうアクセス数だったんです!
 そして先月までは一ヵ月1000ちょっとのアクセス数だったのが、今月はたった五日で1000アクセスを超えてしまいました。 
 大手有名サイトさんなら、これでも少ないくらいですがウチではかなり異常な数値です。

 普通に、カウンターの故障を疑えばいいんですけど、エンピツ日記のアクセス数も意味なく増えてますし、更にはweb拍手も先月は0クラップなんてざらだったのが、ここ3日は2桁を切っておりません。
 3種類のアクセス数、拍手数の異様な増加をしめせば、実際にウチのサイトの客がエラく増えていると見ていいのでしょうか……?

 だとすれば何故?

仮説1:日記とweb拍手は確かに増えているが、アクセスカウンターは壊れている。

 ……捨て切れない可能性が哀しい。

仮説2:“まほゆめ第三部六月上旬開始予定発言@金の掲示板”を受けてきた客が沢山いる。

 まさかなぁ、はっはっは。

仮説3:どこかのサイトかなにかで、紹介等の形でURLが載せられている。

 「想 詩拓」「SOUFARCLY」「まほゆめ」「魔法使い達の夢」などで検索掛けても全然引っ掛からないところをみると、これは違うっぽいですな。もしこれなら、是非見てみたいです。


 今ほど本格的なアクセス解析付けておけば良かったと思ったことはない……!
 もともと人の動きを見張るようで趣味が悪く感じて今までリンク元とかが分かるアクセス解析をつけたことはなかったんですけど、エンピツを使うようになってから『MyReferer』でその楽しみを理解したので、今現在猛烈にアクセス解析付けたいです。

 原因について、心当たりのある人は是非教えて下さい。
 アクセス数が増えるのはいいのですが、何もしてない状況でこれだけの増加を見せられると、何が良くて増加したのか分からなくて参考にできないので。




 web拍手レス

>「紹介した某サイト・・崩壊の危機?(汗」

 ああ、あのサイトですね。リンク張れないのが残念ですが。でも見てみるとただのトラブルじゃないですか。
 メンバーがやる気を失ったとか、メンバー間の関係に日々が入ったとかいうわけじゃいんだし、いいじゃありませんか。

>「まほゆめ第三部をのほほんとまっております。ところで携帯ゲームのアドレスってどんなのです?」

 まほゆめ第3部、今週末期待されていた方には申し訳ありませんが、完成はしませんでした。
 が、来週の週末までには必ず第1話をお届けします。(←言ったー!)

 携帯ゲームアドレスは……すみません忘れました。何せ一年も前の事なので。でも、題名は正確に記したので、ネット上で捜せなくもないはずです。ちなみに各ゲームDL代は100円以下です。


2005年06月04日(土) 夢見心地の闘いの日

 それは、一つの闘いでした。
 真っ暗やみで敵の姿が見えない……敵を攻撃して排除することも出来ない……そんな状況で僕は闘わなくてはならなかったのです。

 そう、それは昨日の就寝後のことでした。ちょっと無理をして遅くまで起きていた為、いい加減睡魔に勝てなくなったところで電灯を消して、さあ夢の世界へと旅立とうとした時、その敵の攻撃が始まったのです。

 ぷーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

 お分かりですね?
 です。

 どこから入り込んできたのか、僕の耳もとを小さいけどうるさい羽音を鳴らすわけですよ。その内、右頬のあたりが痒くなってきましてね、訳の分からない夢を見ながらうなされてたわけです。
 電気を付けて退治しようとも思ったのですが、僕はあまり反射神経のいい人間ではないので、蚊を殺す技術にはあまり長けておりません、それで時間を無駄にするのも嫌なので、リビングのソファに避難して寝直したわけです。

 ところが。

 ぷーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

 お、追い討ちか、貴様!?
 せっかく殺さず退却してやったのに追い討ちか!?

 金鳥の蚊取り線香炊くぞヤホゥ!?
(↑@橘さん、というか『大航海時代4』←懐かしいネタですが分かる人はきっと沢山いるはず。大好きなネタでした)

 結局、もう一度自分の部屋に戻って今度は朝まで寝ましたが、あんまり深く眠れなかったです。


 というわけで、今夜は蚊についてウィキるぜべいべー。

うぃき・る【ウィキる】他五
 1、ウィキペディアで物事を調べること。
 2、1の方法で得た知識をさも自分の知識であるかのように他人に語ること。

1、分類について

 蚊は、分類上は昆虫網ハエ目糸角亜目カ科となり、更に細かくハミダラカ、オオカ、ナミカなどの亜科に分類される。人の血を吸うとして、夏の害虫として広く知られていますが、血を吸うのがメスのみであるという事実も割と有名であります。

2、蚊の主食は血じゃありませんよ?

 蚊の主食は花の蜜や、植物の汁などであり、メスが吸血行為を行うのは産卵の為のタンパク質確保のためで、また、蚊が一度に摂取できる血液の量は一般に自分の体重分です。
 ちなみに蚊でもオオカ亜目の蚊はメスでも血を吸わず、その幼虫は他のかの幼虫を食べます。

3、蚊の幼虫はボウフラです

 蚊は卵(2〜5日)→幼虫(7〜10日)→さなぎ(三日ほど)→成虫という過程を辿り、成虫となります。
 蚊の幼虫はボウフラとよばれ、水中で生活するのですが、この際の主な餌は微生物で(上記のオオカ亜目の幼虫のような例外もいる)、呼吸は尾端にある呼吸器官を使って行います。
 幼虫期に四回ほど脱皮を繰り返して入る次の段階、さなぎはオニボウフラと呼ばれ、補食はしませんが、呼吸は幼虫期とは違って胸にあるホルンと呼ばれる器官を使います。三日ほどすると成虫となり、その後の寿命は2〜3週間。この間に交尾・産卵を行うのです。
 なお、このライフサイクルは飽くまでも一例でありまして、種類によって違う他、温度によって大きく変化します。

4、実は蚊はとっても危険な害虫なんです

 日本では、蚊にさされても虫刺されが出来て痒くなるくらいで、大した害がないので、それほど危険な生物には思われていませんが、海外ではマラリアや黄熱病、デング熱、ウエストナイル熱など、場合によっては死に至る病気を媒介する場合もあり、実は非常に危険な害虫です。
 予防接種等を受けて、さほど被害はありませんが、日本脳炎なども蚊が媒介する病気で、犬等もかかるフィラリアなどの病気を運ぶのも蚊なのです。

5、蚊はトンボに喰わせるべし

 さて、そんな害虫である蚊の駆除法なのですが、一般過程では網戸などで蚊の侵入を防止した上、もし侵入されれば素手で殺したり、殺虫剤、蚊取り線香などを使ったりすることもあります。
 しかし地域的に野外ではそれらの薬の効果も薄いし環境にも悪いので、薬はあまり使わず、「蚊にとって致命的な伝染病をばらまく」もしくは「蚊を食べる動物を使う」といった方法が用いられています。前者の方法については詳しいことは分かりませんが、後者で使われる動物の代表はトンボです。成虫はもちろん成虫を食べ、その幼虫であるヤゴも蚊の幼虫であるボウフラを食べるのです。
 ただし、伝染病が流行ってしまった場合、蚊の駆除は性急に行わなければならない為、やむを得ず殺虫剤の散布をすることになっています。

6、蚊取り線香は100年以上前から渦巻き型

 蚊を駆除するものとして、趣のある形、煙の香高さからスイカ、風鈴と並ぶ夏の風物詩となっている蚊取り線香。あの独特の渦巻き型になったのがいつのことか、簡単な歴史を紹介したいと思います。

 夏の蚊対策として、昔から使われていたのが蚊帳、もしくは蚊避けの煙なのですが、日本で先に使われていたのは後者の煙でした。奈良時代、蚊遣火(かやび)といって、よもぎやカヤの葉を火にくべると驚くほど煙が出たといいます。そのうちに蚊帳も使われるようになっていったそうです。
 さらに、明治19年、アメリカから防虫菊とよばれる蚊取り線香の前身が輸入され、明治23年には国産の棒状蚊取り線香が生まれました。

 ところがこの棒状蚊取り線香、時間にして40分しか持たない上に、輸送の際にすぐに折れてしまうという欠点を持っていました。その欠点を正すべく、創意工夫を重ねた結果、1987年、初代「金鳥」社長夫人である上山ゆきの提案により、生み出されたのが今の渦巻き型蚊取り線香。実は100年以上前に考案されたものだったのです。
 ちなみにこの渦巻き型は、真直ぐにすると75センチ。時間にして七時間、つまり人が寝ている一晩中ずっと効力を発揮できるため、この型式は非常に重宝されます。

7、蚊取り線香、左巻きか? 右巻きか?

 元祖といわれる「金鳥」蚊取り線香ですが、これは全て左巻きです。
 「金鳥」によりますと、昔は一つ一つ手巻きで作っていた為、表裏、右巻き左巻きの区別がなかったのですが、現在は機械打ちであるため、左巻きに統一されています。
 何故左巻きなのかというと、他社製品は右巻きが多い為、区別をつけるために左巻きを選択したそうです。


 以上、想 詩拓、蚊についてウィキりました!(敬礼)


【参考サイト】
カ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB

KINCHO | ウルトラがいちゅう大百科
http://www.kincho.co.jp/gaichu/gaichu_f.html




web拍手レス

>「相棒は復活しそうですか?(苦笑」

 僕はあまり楽観しておりません。パターンからして結構ヤバそうです。
 一応、明日父親と、相棒の中身を開いて調べてみるつもりでおりますが……どうなることやら。

 幸いにも妹が、父親に前に買い与えられたiBook(オレンジ)を持て余されておりまして、買い直さなくても現在はそちらを許可を得た上で強奪、使用しております。
 このiBookはカナダ渡航の際にも借りて行き、一年を共に過ごした戦友でもありますので、結構使い慣れてはいます。

 こちらにはインストールされていないソフトが沢山あって不便なところはあるのですが。(一番がiTune。音楽が気軽に聞けなくなってしまいました/泣)
 他にもDLしたMIDIデータで今は配給元サイトが閉鎖されてしまった為にもう二度と取り戻せない貴重なものがありました。『ルドラの秘宝』の各主人公ボスバトル曲が〜!(マイナー故に非常に貴重)

 他にもいつか読もうと思ってDLしておいた一龍さんの『幻想法廷』(現在はDL不可)もiMacのメモリの闇に沈んだままなんです。猫のアドバイス、ありがとうございましたー(私信)。

 ……なんとか中のデータだけはサルベージできるといいんですけど。]

 

 あれ?
 今日のアクセス数243!?

 おかしいな、今まで三ケタいったこともないのに。

 それに今日のエンピツのアクセス数も71とかなり多いし。解析結果からしても、どこか他の日記からリンクされてるから、とかでもなさそうだしなぁ。(今日の一龍さんの日記からは張ってもらってるんですけど、それは今日のアクセス数には影響ありませんでした)

 昨日、特別なことしたわけじゃないんですけど………あっ、
 「今日のエリーたん」かっ!?

 いくら動物が好きな人が多いからって……まさかなぁ。


2005年06月03日(金) エリーとテルモが戯れる日

 今日はあんまり大したことがなかったので、とりあえず昨日起こった出来事でも。
 日記を先に書いちまった時に限っておもしろ事が起こるんだから。

 木曜日の講義は三限、昼からなので御存じの通りニュートンの勉強をしつつ、日記を書いてから10時半に出掛けました。
 僕の家は大阪府でも和歌山県にほど近い地方に住んでいるので、大学に行く為には電車にのって北上しなければなりません。で、いつも使っているのがJR阪和線なんですね。

 で、このトラブルに巻き込まれてしまいました。

 バスに乗って南海線に移動し、なんとか遅れることなく学校に辿り着けましたが、こういうのは時々起こることは知っていましたが、実際巻き込まれたのは初めてで、乗り換えた南海線の電車賃を請求されるんじゃないかとヒヤヒヤしました。(←貧乏性)
 説明は“め”なので省きますが、予定より少々遅れることになったものの、講義には間に合ったし、時間的に混み合うこともなかったし、結果的にお金を取られることもなく長時間歩かなければならなかったところを、この出来事のお陰で歩かずに済んだので、僕にとってはいい方向に動いたので、別に責める気は起こりませんでした。

 でも今、リンクを張る為に「6月2日 阪和線」で調べてみるとこんな記事が。
 これ、多分僕が巻き込まれたトラブルの延長のようなトラブルだったのでしょうが(それにしては時間差が大きいような)、これも足すとこの日阪和線だけで15000人近くの足に支障が出たんですねー。

 これらのトラブルの他にも何故か雨が振る度にダイヤが狂うJRは他の私鉄と比べると段違いにひ弱に思えるのは僕だけでしょうか。
 会社の体質とか、駅員の質とかでもなくて、使っている機械も問題あるんじゃないかなぁと思う今日この頃です。でも、僕的には快速と普通の連絡に支障がなければちょっとくらい遅れても構わないですよ?



○きょうのエリーたん(めざ○しテレビ某コーナー風)

 最近、エリーに小さな遊び相手が出来ました。
 一昨日の夜にお姉ちゃんが勤め先の動物病院から預かってきた仔猫、テルモ(まだ仮の名前)です。

 テルモは元気いっぱい。小さな身体を目一杯使って、いろんなところに登るたり、部屋の中を駆け回ったりします。
 今まで見たことがない動きをする、この動物にエリーは興味津々。段ボールで作ったケージの中で、一声鳴く度に天上の網から覗き込みます。

 仔猫のテルモとゴールデンレトリバーのエリーでは大きさが全然違いますが、テルモはエリーに怯えているわけではありません。おっかなびっくり近付いて、エリーに手を出しては大急ぎで逃げ出します。
 エリーはそれを追い掛けるのですが、ソファーの裏側なんてところに逃げられては、手のだしようがありません。しかしエリーも賢いわんこです。そこに逃げ込まれても反対側から出てくることを知っているので、その反対側に回り込みます。

 エリーとテルモは追いかけっこばかりしているわけではありません、二匹くっついてじゃれあったりもします。お母さんはエリーが気付かない内に小さなテルモを大きな足で踏んでしまわないかと心配です。

 楽しい楽しい仔猫との生活の中で、テルモの里親が見つからず、ずっと家にいてくれるといいな、と思っているエリーなのでした。


注:三人称エリーたん視点なので、お母さん=僕の母親、お姉ちゃん=僕の妹、未出ですが、お父さん=僕の父親、そしてお兄ちゃん=僕となります。

 ちなみに、テルモの名前は僕が呼び始めたもので、妹が仔猫を持って帰ってきた時の箱が「テルモの注射器」の箱であったことに由来します。さすが動物病院出身の段ボール箱。




web拍手レス

>「風邪には紅茶が香るカルピスが一番ですよ! 気分が悪くなること請け合いです(/_<。)」

 そうか! その気分の悪さの原因が風邪から、その紅茶カルピスに移るからですね!

 匿名ですが大声で名乗ってるようなものですね(笑)。僕もオリジナルの顔文字作ろうかなぁ。
 なんにせよ、レスポンス有難うございます。

 僕は食べ物について割と保守派なので、一つ美味しいものを見つけると飽きるまで同じものを頼み続けるので、そういったヤバいほど不味いものにはとんと縁がないのですが、某作品には「気が抜けてぬるくなったドクターペッパー」がとてつもなく不味いという記述がありますがお試しになられますか? ちなみに私は遠慮させていただきますが。

 あ、一つありました、不味いもの。某将棋の駒の名前の中華料理屋チェーン店の炒飯です。中に入ってるハムとか明らかに合成着色料がついている、今どきどこで手に入れるんだこんなモンというシロモノだったのですが、とにかく不味かったです。炒飯が不味いと思ったのは本気で初めてでした。




 あれ? 何もしてないのにweb拍手の数が30クラップ(自己新記録)。20〜22時の怒濤の17クラップは僕に対する何かのメッセージなのか……!?


2005年06月02日(木) 今度はニュートンを語る日

 最近データではなく、実質的にパソコンを壊して回るウイルスも回っているのですが、風邪のウイルスも出回っているようですね。その両方に縁があった一龍さん何か一言お願いします。いや、僕もゴールデンウィークにやられてるんですけど。


 ところでこれってつまり「最近の小泉わがままだよな、どうしよっか?」ってことだよね!
 もうちょっとマシな議題なかったんか歴代首相。

 まあ、中国側もたかだか神社の参拝に文句つけんなよと言いたいところですが、明らかにコレが原因で日中関係が悪化して、交渉の足を引っ張っているとわかっているのに、意地でも言ったことは全部やるつもりでしょうか。

 「やると言ったことはやる」と言った姿勢は大変立派です。大抵の日本人は見習わなければなりません。しかし一旦始めてしまったとはいえ、明らかに悪い結果を呼ぶことまで続けなくてもいいじゃないですか。慰霊をしたいのなら、自宅で靖国神社の方向に向かってこっそり祈れば良いのですよ。

 ……と言ったらきっと小泉首相はこう答えるんでしょうねぇ。

 「適切に、判断をします」



 獣看護士をしている妹が、子猫を持って返ってきました。
 何でもある日、勤めている病院の前に捨てられており、今はその里親募集中なのだそうです。これって、生まれてきたけど育てられない子供を慈善施設の前に捨てるのと同じ心境なんだろうなぁ。

 珍客到来に、騒ぐ一家。あんまり、構っているもんでちょっとアイドルの座を奪われやしないかと不安げなエリーたん。
 僕はそれでも一番子猫を気にしてしょっちゅう箱の中を覗いている君に萌え萌えです。




 では昨日の続きを。

(2)ニュートン
 単なる法則の発見にとどまらず、これまでの科学の自然観に大きな変化をもたらした科学者、ガリレオ・ガリレイが不遇の内にこの世を去る僅か四日前の1643年1月4日、イギリスのウィールスソープで、あるもう一人の天才科学者がこの世に生まれました。それがアイザック・ニュートンです。

 主な発見で特に有名なのが、『万有引力の法則』です。リンゴが木から落ちるのを見たニュートンは、これが重力の仕業であることから、重力がどれほど上にまで影響を表しているのか、ということを考え、やがて「星の一つ一つが引力を持っており、それが作用することによって宇宙の運動が起こされている」というこの法則を見つけだしたのです。

 また、発表するのがライプニッツより遅く、考案した記号がライプニッツのものの方が使い勝手が良かったため、発見者の名前としては残らなかったのですが『微積分法』を作り出しました。当時、真円に接線を描く方法は既に考案されていたのですが、楕円に接線を描くにはどうしたらいいか、それを考えて生み出されたのが『微積分法』なのです。

 さらにニュートンは、ロジャー・ベーコンの説からプリズムを通した光が幾つかの色の光に別れることについて、「白色光はこれらの色の光が混ざりあって出来たものである」として『光のスペクトル』を発見します。

 これらに加え、『万有引力の法則』より前に考案された、『二項定理』と合わせ四つの大きな発見を1665年から1666年にかけたたった一年半でやってのけたのです。
 これは今からちょうど100年前、『特殊相対性理論』『光量子仮説』『ブラウン運動の理論』などの発見に関連してくる重大な発表が立続けに行われた年として人々を驚愕させることになる1905年、アルベルト・アインシュタインの「奇跡の年」と良く似ていますね。

 その他にもニュートンは次々と大発見を重ねるのですが、彼の発見の中で一番革新的なのが『万有引力の法則』を始めとする天文学の分野の発見でしょう。
 それまで宇宙はデカルトが唱えた、惑星の運動や重力の原因を、空間に充満しているエーテルの圧力差や渦動によるものとする「渦動仮説」のように、地球上とは違った法則によって動く、神秘的な世界とされていたのですが、ニュートンの発見はこれを覆し「宇宙も結局は地球上と同じ法則で動いている」としたのです。
 そして、ガリレオさえも破れなかった、惑星の軌道は円ではなく楕円形であるという数学的証明もやってのけます。
 また、この面白い逸話がありまして、当時すでに地球は完全な球形ではないとは知られていましたが、横に長いのか、縦に長いのかという論争がありました。そこである人が北極に人を送り、計測をさせることで、ニュートンの説が正しいことを証明したのですが、それをうけてある人は「ニュートンはニュートンが部屋の中でも分かったことを、我々は北極に出かけなければ発見できない」と言ったそうです。

 そんなニュートンが自分の集大成として書いたのが『プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)』。
 序論で運動の三法則『慣性の法則』『作用・反作用の法則』『力は質量と加速度の積に比例』を挙げ、一般的な運動に始まり、気体・液体中の運動、さおらに「世界体系」として惑星の運動について言及しました。ここで提示されたのが『万有引力の法則』です。

 ところが、ニュートンの死後、彼の研究ノートは彼の家族によってサザビーで競売に掛けられ、バラバラに売り飛ばされてしまいました。それをできる限り収集し、ケンブリッジ大学に寄贈したのが、経済の世界ではニュートン並みに高名な経済学者・ケインズです。
 ケインズは、「ニュートンは理性の時代の最初の人ではなく。最後の魔術師だった」「彼は、全宇宙と、そこに存在するすべてのものを謎とみなしていた」「彼は宇宙を、全能の神が作った暗号文だと心得ていた」と述べています。
 実際、ウィキペディアにも「イギリスの錬金術師」と記載されているように、ニュートンは錬金術の実験と文献調査に最大の時間を裂いていました。事実、ニュートンの髪からは多量の水銀が見つかり、これが錬金術の実験からのものだと言われています。

 ニュートンはガリレオと同じく敬虔なキリスト教徒でありました。イエス・キリストの神性を否定するユニテリアンであり、彼の所属するイギリス国教会とは相反する思想でしたが、彼の信仰は真摯なものでした。
 彼は『プリンキピア』の中で、万有引力などの法則が正しく敏速に処理されているのは神の存在があるからだ、と書いています。
 つまり、ケインズの言葉の真意は、ニュートンはギリシアの合理主義を持つ偉大な科学者であるが、神を深く信仰してその科学の奥底にその存在を疑わず、また錬金術師としてヘルメス思想(非合理的な魔術思想、オカルト主義、神秘主義の意)をも持っており、決して現代人のように神秘的なものを疑う理性は持っていなかったということです。

 しかし、ニュートンの死後に訪れたのは「理性の時代」です。フランスで起った啓蒙思想によって、この時代から社会や文化が宗教支配から離れていく世俗化の波により、科学の世界も世俗化が行われました。つまり、ニュートンの研究成果から魔術的、宗教的要素が全て拭い去られ、「フランスのニュートン」と呼ばれた数学者・ラプラスによって純然たる数学的体系としての物理学が成立したのです。


2005年06月01日(水) ガリレオについて語る日

 明日は科学思想史のテストなので、今日は前振りもナシで勉強も兼ねてガリレオとニュートンについて纏めたいと思います。
 つまらないと思ったら、容赦なく一番下まで飛ばして下さい。

(1)ガリレオ
 ガリレオ=ガリレイは近代科学の父と言われる、十七世紀の偉大な科学者です。
 主な発見は『落体の法則』、有名な「落下速度はその重さには左右されず、真空中での落下距離が落下時間の二乗に比例する」というやつですね。どうにも後半部分が理解し難いのですが。落下距離じゃなくて落下速度じゃないんですかね、これ。
 ちなみにこの法則に付いて、ガリレオはピサの斜塔で実験を行ったとされていますが、これは後にガリレオの弟子が創作した伝説であるようです。ガリレオの説では“真空中で”という条件をつけていたことから、ピサの斜塔で行ったのでは空気抵抗によって違う結果が出てしまうことにガリレオは気が付いていたはずであるからです。
 それから『慣性の法則』、『運動合成の法則』、『投射体の経路(放物線)』、『振り子の等時性』等の発見があります。『振り子の等時性』についても、ピサ大聖堂のランプの揺れかたで気が付いたとされていますが、それもただの伝説です。何故なら危険であるという理由から、当時は既にランプが固定されていたという事実があるからです。
 そしてもう一つ有名な発見が、『木星の四つの衛星』の発見です。その他にも自作の望遠鏡を用いた『太陽の黒点』、『金星の満ち欠け』などを発見し、その結果、コペルニクスの地動説が正しいという結論に至るのです。

 これらの発見は、それまでの科学を一変させるほど画期的なものでした。それまでの科学とは要するにアリストテレスの科学です。
 アリストテレスは紀元前四世紀の哲学者で、学問の父とよばれています。それまでの学問は哲学と呼ばれて一緒にされていたのですが、その学問を分類し、体系付けたのです。現在で言うところの自然科学、人文科学、社会科学は全てこのアリストテレスによって体系付けられたものです。
 それほどに偉大だったアリストテレスの世界観は『目的論』と呼ばれ、「全ての物事はある目的をもち、その達成に向かっている」とするものです。
 ガリレオの『落体の法則』、物理学における発見は説明を見て分かるように“数式で表せる法則”です。つまりアリストテレスの『目的論的自然観』を覆す、『機械論的自然観』が確立され、それによって科学諸分野が発展し17世紀科学革命が始まったのです。

 また、天文学における発見はアリストテレスの宇宙論を否定することにもなりました。アリストテレスは、地球を中心に、幾つもの天球がたまねぎのように重なっているものだと考えられていました。しかし太陽信仰を持っていたコペルニクスは、太陽こそが宇宙の中心に相応しい、とそれを否定する地動説を打ち出し、ガリレオも自らの研究によってそれを肯定しました。
 そこから、起こったのが超有名なガリレオ裁判です。

 ガリレオ裁判は計二回行われ、その第一回目の発端となったのはドミニコ修道会士ロリーニとの地動説を巡る論争からでした。ロリーニはガリレオの唱える地動説が異端であるとして、異端審問所に訴えでました。その根拠は旧約聖書ヨシュア記第十章一二節から十三節にかけて、書かれているこの文です。

「ヨシュアはイスラエルの人々の前で主に向かって言った。
『日よ、ギベオンの上にとどまれ』
『月よ、アヤロンの谷にやすらえ』
 民がその敵を撃ち破るまで、
 日はとどまり、
 月は動かなかった」

 この記述をみると、日は動くものととることが出来ます。よって、当時のキリスト教徒達の中にはこの考えを受け入れられなかった人々がいたのです。
 この時、1616年の第一回の判決では、ガリレオ自身は無罪となりましたが、それでも「神や天地創造と結び付ける発言をしなければよい」、という判決であって、あまりキリスト教会に受け入れられるものではない、という事でした。この際、コペルニクスの書いた『天球の回転について』は禁書となります。

 しかし、ガリレオは地動説のみを説くだけではなく、同時に天動説も説けば良い、と考え、双方の説を持論とする二人の学者の対話を描く『天文対話』を1632年に発刊します。ですが翌年、彼はこの本のことで異端審問所に出頭するよう命じられてしまうのです。
 ガリレオは無罪となるに十分な根拠を持っていました。一つ目が第一審で無罪になった裁判記録であり、二つ目が『天文対話』を発刊する際、教会の許可を得たという事実でした。ところが、異端審問所は第一回の時は取り下げられ、正式には発効されなかったガリレオを有罪とする判決記録を取り出しました。実はこの有罪の判決記録、正式に有効であるものではないので裁判官の署名等がなく、異端審問所の規律に反するものだったのです。しかしそれでもこれを有効とし、さらに『天文対話』を許可した事実を無視し、これが時の教皇ウルバヌス8世を馬鹿にするものとする判決が出て、ガリレオは異端誓絶を強いられたのです。
 この二回目の判決の際、ガリレオは「それでも地球は動く」と言ったとされていますが、これも単なる伝説です。そんなことを本当にすれば即刻火刑台行きだったでしょうからね。

 二回目の異端審問は、前述の通りガリレオにとって非常に理不尽であり、納得の行かないものであったわけですが、これは俗に言う“科学に対する宗教の反発”からのものというわけではなかったと考えられています。
 その第一の理由として、ガリレオが敬虔なキリスト教徒であることが上げられます。聖書を言葉通りに答えるのは危険であるとし、自然科学によって証明された法則に、聖書の章句一つで反乱するべきではない、とガリレオは自分がキリスト教徒として何ら間違ったことはしていないと供述しています。
 また、第二の理由としてガリレオと、二回目の裁判の際、馬鹿にしているとされたウルバヌス8世は、もともとガリレオの親友、もしくは支持者として親しく付き合う関係でありました。それにもかかわらず、ウルバヌス8世が彼を養護しなかった理由に付いて、幾つか推論がたてられています。

推論1 異端審問所の言う通り、『天文対話』で自分が馬鹿にされていると感じたため、激怒した。
推論2 ガリレオはトスカナ大公国、ひいてはメディチ家に仕えており、そしてローマ教会はメディチ家が支持するスペインのハプスブルグ家と相対するフランスのブルボン家を支持していた。(この頃、ヨーロッパ、ドイツを中心とした『三十年戦争』が行われていた)
 つまりウルバヌス8世は国際政治上敵勢力となるガリレオを養護することが出来なかった。
推論3 教会内政治において、革新的であるガリレオを拒絶することにより保守派の取込みを図った。

 どれにしろ、この裁判はあまり純粋な意味で科学VSキリスト教ではなかったわけです。それから、ガリレオの主張は、彼の死後長く経っても認められることはありませんでした。
 そして驚くことに、疑問だらけのガリレオ裁判が間違いであったと認め、時の教皇ヨハネ・パウロ2世がガリレオに対し謝罪したのは1992年、ガリレオの死後359年後のことだったのです。

 こういった事情で、17世紀において科学は教会に拒絶される形となり、「ローマ教会は科学の弾圧者」というイメージが出来てしまいましたが、当時ガリレオの科学を支持する幹部達は多数いました。前述のとおり、そのトップである教皇・ウルバヌス8世もそのひとりです。言わばガリレオ裁判は単なるローマ教会の失政。
 このことが示しているのは教会側から見ても、科学者側から見ても、ガリレオの主張したとおり、科学と宗教が対立することなどないということなのです。




 ニュートン編は明日やります。今日はもうキツいんで。
 ウルバヌス8世との確執を焦点にガリレオの伝記小説かいたら面白くなりそうですね。もう誰かやってるかも知れないですけど。

web拍手レス

>「まほゆめvo3は書き直し・・?」

 はい、残念ながら書き直しです。
 とはいえ、文章は結構残っています。え? 何でかって……講義中に紙に書いた分が残っていたからですよ?(←ちょっと待て)

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