Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 小ネタ係長の仕事納め
2005年12月26日(月)

プルルルルッ!……プルルルルッ!……ガチャ!

小ネタ「あ、もしもし〜!小根田ですけど〜!まゆみちゃん?」
まゆみ「はい、まゆみですけど。」
小ネタ「あのさあ、今年賀状書いているんだけど、まゆみって真に弓だっけ?」
まゆみ「……私の名前は……ひらがなですッ!」
小ネタ「……そ……そうだったね!ごめんごめん!住所は変わってないよね?」
まゆみ「変わってません!」
小ネタ「了解了解!……じゃあ、年賀状送るから〜!」
まゆみ「……ウチは……喪中ですッ!」

ガチャッ!……ツーッツーッツーッツーッ……

小ネタ「……………………」





プルルルルッ!……プルルルルッ!……ガチャ!

小ネタ「あ、もしもし〜!小根田ですけど〜!マキコちゃん?」
マキコ「はい」
小ネタ「あのさあ、今年賀状書いているんだけど、差し支えなければ住所教えて!」
マキコ「すいません、差し支えるので……」
小ネタ「……あーそうなんだぁ……差し支えるのかあ……それじゃ仕方ないね……」
マキコ「……今ちょっと忙しいので、ごめんなさい。」

ガチャッ!……ツーッツーッツーッツーッ……

小ネタ「……………………」





プルルルルッ!……プルルルルッ!……ガチャ!

小ネタ「あ、もしもし〜!小根田ですけど〜!ケイコちゃん?」
音 声「おかけになった番号は、電波の届かない場所にいらっしゃるか……」
小ネタ「……………………」





小ネタ「あ、もしも…………」
音 声「おかけになった番号は、現在使われておりません。もう一度番号を……」
小ネタ「……………………」



(完)



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 M-1グランプリ2005
2005年12月25日(日)

 2001年からスタートし、年末恒例の“お笑いの祭典”として定着した漫才日本一決定戦「M−1グランプリ」ですが、今年のグランプリはブラックマヨネーズが受賞したようですね。

 M−1グランプリは優勝賞金1000万円。プロ・アマ、所属事務所を問わず、コンビ結成10年以内なら誰でも出場できます。スタート初年度は1000万円という破格の賞金が話題となりましたが、いまや賞金獲得以上に「M−1グランプリ」という栄冠を手にするため、若手芸人の芸と意地とプライドをかけた戦いとなっています。
 その頂上決戦の栄えある第1回グランプリに輝いたのは、兄弟コンビ「中川家」(吉本興業)。そして第1回のリベンジを見事果たして、第2回グランプリを獲得したのは「ますだおかだ」(松竹芸能)。第3回グランプリは「フットボールアワー」(吉本興業)。 そして第4回グランプリは「アンタッチャブル」(人力舎)でした。その後の彼らの活躍ぶりは周知の事実。また、グランプリ獲得はならなかったものの、この大会で名を上げた若手漫才師も多数誕生しました。

 参加コンビは年々増えており、第1回の1603組、第2回の1756組、第3回の1906組、第4回の2617組と、激戦はますますヒートアップしていきました。5回目となった今年も、9月3日の1回戦を皮切りに、3ヶ月をかけて全国各地で予選を開催。史上最高となる3378組がエントリーしました。
 約4ヶ月の予選を勝ち抜き、決勝戦に残ったのは笑い飯、アジアン、南海キャンディーズ、チュートリアル、ブラックマヨネーズ、品川庄司、タイムマシーン3号、麒麟の8組。さらに、59組が出場した敗者復活戦で勝ち残った千鳥を加えた全9組が決勝戦で熾烈な戦いを展開しました。

 その中から最終決戦の3組に残ったのは、島田紳助から「時間の使い方が抜群!上手い!」と大絶賛を受けたブラックマヨネーズが1位、カウスから「見事!あのラストで俺から3点持っていきよった」と唸らせた麒麟が2位、ネタ順1番手ながら大竹を「イヤでも笑ってしまった。びっくりしたね」と驚かせた笑い飯が3位で通過しました。
 そして、1番手・麒麟、2番手・笑い飯、3番手・ブラックマヨネーズの順番で最終決戦が行なわれ、紳助、松本、渡辺、カウスの4票を獲得したブラックマヨネーズがグランプリの栄冠と優勝賞金1000万円という大きなクリスマスプレゼントを手にしました。紳助からの「完璧やったな」という言葉に2人は「感無量です」と感動を噛み締めていました。

 今回見事グランプリに輝いたブラックマヨネーズは、関西では相当有名なコンビらしいのですが、僕は今回のM−1で初めてその存在を知りました。しかし、島田紳助が大絶賛しているように、ブラックマヨネーズは他のコンビと比べても一線を画していましたね。ネタのテンポはいいし笑いどころが盛りだくさんで、ネタが進むにつれてどんどん笑いが増していくような、非常に完成された正統派の漫才だったと思いました。このコンビが今回初めての決勝進出だとはとても思えません。きっと今年一年で急速に腕を磨いて出てきたのでしょうね。

 それはそうと、南海キャンディーズは決勝にこそ進出しましたが、開幕前の記者会見で「優勝したら結婚します!」と言っていたのが、決勝では出すネタ出すネタ全てがスベってしまい、結局決勝では8組中8位の最下位!しずちゃんは山ちゃんとの結婚を何としても阻止したかったらしいので、わざと外したのではないかと思ってしまったほどです。いやはや、期待外れでしたな。
 そして、もはやM−1では決勝戦の常連とも言える麒麟と笑い飯も、今年は揃って最終決戦の3組に選ばれながら決勝初進出のブラックマヨネーズに優勝を奪われ、悔しかったでしょうねえ。

 ブラックマヨネーズが2006年、どんな活躍を見せるのか楽しみですね。島田紳助も言っていましたが、今後は漫才だけでなく、バラエティ番組でどれだけ面白いフリートークができるかに注目しましょう。



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 レアな本、只今4,600円也
2005年12月24日(土)

 今夜はクリスマス・イブですな。

 さて、22日のVoiceでご紹介しましたが、22日にヤフオクに出品したレアなゲームブック23冊が、1,000円からスタートしたのが早くも4,600円まで値段が上がっています。通常Yahooのオークションは、最終日に値段が一気に上がり、オークション終了5分前から一気に入札件数が増えて値段が急上昇していくものですが、今月27日の午後11時過ぎに終了予定のオークションで、今日の段階で早くもこれだけの入札があると、否応なしに最終落札額を期待してしまいますな。

 ちなみに2003年に出品して4万円以上の値が付いたゲームブック32冊は、オークション終了15分前の時点で1万6千円だったのが、いきなり3万円に跳ね上がり、その後も値段は急激に上がり、最終的に4万円を超す高値で落札されました。

 今回出品したものは、その時のものと比べるとややレア度は落ちますが、何とか1万円ぐらいにはなって欲しいなあと期待しています。

 あと3日かあ……。



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 スーパーアグリ、無事承認される
2005年12月23日(金)

 ホンダエンジンを搭載し、佐藤琢磨を起用して来シーズンからのF1への新規参入を目指すコンストラクターチーム「スーパーアグリ・フォーミュラ1」ですが、11月のエントリー期限までにエントリーフィーを納めることができなかったため、その後再申請の手続きをし、10チームからの承認が必要とされていました。

 で、そのうち8チームからの承認は得られていたものの、2チームからの承認は得られていませんでした。スーパーアグリの承認を拒んでいたのはどのチームなのか具体的な名前は挙がっていませんでしたが、そのうちの1チームはジョーダンを買収したミッドランドと言われていました。またもう1チームはウィリアムズであると伝えられ、こちらは単にスーパーアグリの永続的参戦が可能なのかどうかを見極めるために、承認を見合わせていたようです。
 しかし、このミッドランドにエンジンを供給するトヨタは、スーパーアグリが日本勢のライバルであるホンダ系列のチームでありながら、スーパーアグリの新規参入を歓迎する姿勢を見せており、ミッドランドにスーパーアグリの参戦を認めるようミッドランド側に働きかけていたそうです。

 この寛容なトヨタのおかげもあってか、最終的にミッドランドもスーパーアグリの新規参入を認め、さらに承認を見合わせていたウィリアムズもGOサインを出したため、全10チームの合意を得て、スーパーアグリ・フォーミュラ1は晴れて来季からのF1参戦が可能となりました。あとはFIAからの正式発表を待って、スーパーアグリのF1へのエントリー手続きが完了することになります。

 当初スーパーアグリのF1参戦は、1月のエントリー締切に間に合わなかった時点で10チームからの合意が必要となり、「上位10チームに対して分配金が優遇される」というコンコルド協定が足かせとなり、困難を極めると思われていました。しかし、意外とすんなり10チームからの合意を得ることができ、年内に決着をつけることができたのは非常に良かったと思います。

 何せ新規参入には様々な準備が必要とされ、チームは来年3月の開幕戦に向けて着々と動いているわけで、万が一来シーズンからの参戦が認められなかった場合、チームは多大な損害を被ることになり、参戦そのものが白紙になってしまう恐れがありますからねえ。支払った54億円とも言われるエントリーフィーはおそらく戻ってこないでしょうから、その54億円も無駄になってしまうところでした。

 これでスーパーアグリもとりあえず一安心で来季開幕戦までの準備に集中することができますな。マシン開発は旧アロウズの4年落ちとなるマシンをベースに進めているようなので、まあ初年度の成績は期待できませんが、まずは参戦することに意義がありますから、頑張って欲しいものです。



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 レアな本をオークションに出品
2005年12月22日(木)

 8月に引っ越したのを機に、いらない本を一気に処分してしまおうと思い、先日大量のコミックスをブックオフに売ったのはVoiceでもご報告しましたが、希少価値が高そうでブックオフで売るのはもったいない本は取っておき、今日Yahooのオークションに出品してみました。

 今回出品したのは、中学時代に集めたゲームブック23冊です。


今回出品したゲームブック23冊


 当時人気があった“ゲームブックの金字塔”と言われたシリーズで、現在は手に入れるのが非常に困難であるため、2003年8月4日に4万円もの高額で落札されたゲームブック同様、ファンの間ではかなりレアなシリーズだと思います。ただ、2003年に4万円で落札されたシリーズと比べると、ややプレミア度は下がり、冊数も前回は32冊でしたが今回は23冊と少なく、さすがに4万円までは行かないと思います。

 ただ、僕はゲームブックへの興味はすぐに薄れてしまい、所有していてもやる時間がないということで手放すことにしたのですが、未だにこの手の本格的なゲームブックは根強いファンがいまして、しかもこれだけ揃っているのは極めて希であるため、それなりの値段は付くのではないかと思っています。せめて1万円ぐらいまでは行ってくれるかなと期待しています。

 いくらで落札されたかは、またVoiceでご報告したいと思います。



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 実家にデジタルハイビジョンテレビが来た
2005年12月21日(水)

 実はうちの実家のテレビは、1986年製の20型で、さすがにチャンネルはダイヤル式ではなくボタン式ですが、テレビ自体にリモコンはなく、チャンネル操作はビデオデッキのリモコンを使ってできましたが、テレビ電源のオン・オフは手動で行わなければならないと言う年代物のテレビでした。

 ところが!2011年から完全デジタル放送になるのを見越してか、あるいは今年トリノオリンピックとドイツワールドカップがあるのでデジタルハイビジョンテレビが安くなったのを受けてか、何と実家に32型のハイビジョンテレビがやってきたのです!

 しかもやってきたテレビはあの!「プラズマへ、いらっしゃい」という小雪のCMでお馴染みのパナソニック「VIERA」!さすがにプラズマテレビは高かったのか、買ってきたのは液晶テレビでしたが、それでも今まで観ていたテレビや僕の自宅にあるテレビと比べても、明るさや画質がまったく違い、字幕はもちろん、映像も見違えるほど美しくクリアでした!

 中でも特に驚いたのが、NHKなどで放送されたりするデジタルハイビジョン放送。現在の多くの番組はアナログで作られているため、いくらテレビがデジタルハイビジョンでもソースがアナログである以上それ以上はきれいにならないのですが、デジタルハイビジョンで製作された番組を観ると、もうまるで出演者が照明を浴びてそこにいるかのような、そして美しい風景がそこに現実に広がっているかのような、極端な話、実際に肉眼で人物や風景を見るよりも美しくクリアな映像に圧倒されてしまいました!

 何てったってアータ!NHKで現在放送されている連続テレビ小説「風のハルカ」のヒロイン役・大森美香の顔に無数の小さなほくろがあったなんて、デジタルハイビジョンで観るまでまったく気が付きませんでしたからねえ!そしてその後の「スタジオパークからこんにちは」という毎回ゲストを招いてのトーク番組では、若手歌舞伎役者の市川海老蔵がゲストだったのですが、それまで知らなかった頬のあばたが丸見え!市川海老蔵って結構肌が荒れているんだなということを初めて知りました!

 こりゃ、女優がデジタルハイビジョンを嫌がるわけだ……。

 うちのお袋が、毎回欠かさずNHKで好評放送中の韓流ドラマ「チャングムの誓い」を観ているのですが、このドラマ自体はアナログ放送ではありますが、デジタルハイビジョンテレビになってアナログ放送も明るくきれいに映るので、これまで以上にドラマにはまっております。



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 F1、アロンソ2007年はマクラーレンへ!
2005年12月20日(火)

 いや〜ビックリしました!今シーズン史上最年少ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソ(ルノー)が、2007年にマクラーレンに移籍するという衝撃ニュースが入ってきましたね!

 このところ、アロンソはチームとの関係がぎくしゃくしていることを匂わせ、契約が満了する2006年一杯でルノー・チーム離脱をほのめかしていましたが、まさかマクラーレンとは……。
 まだアロンソのチームメイトは明らかにされていませんが、噂ではミハエル・シューマッハとキミ・ライコネンを含めた大規模なシャッフルもささやかれており、これでまず現マクラーレンのライコネンかファン・パブロ・モントーヤの2007年マクラーレン離脱が確定したことになります。

 マクラーレンは2004年シーズンの序盤の時点で、当時ウィリアムズだったモントーヤと2005年からのマクラーレン入りを電撃発表しましたが、今回も1年以上前からの移籍発表、ここ数年のロン・デニス代表の戦略が変わってきたように思われます。2006年シーズンのためにテストが進められているこの時期の発表は、極めて異例といえるでしょう。

 アロンソはこれに関して「ルノーには愛着があるし、今年限りでチームを去るのは悲しいことだけど、2007年から始まる新しいチームとのチャレンジをとても楽しみにしているよ。いまの時期に、この発表を行えたことに意味があると思っているんだ。これで2006年のチャンピオンシップに100%の力を投入することができるからね」とコメントしました。要は、すでに2007年の契約が保証されたため、2006年シーズンはリラックスしてチャンピオンシップに集中できると言うことですね。

 アロンソのマクラーレンへの移籍の背景には、先に述べたようにチームとの確執、チーム代表でありマネージャーでもあるフラビオ・ブリアトーレとの確執が影響していると思われますが、今回の移籍に関してブリアトーレはまったく関与していないと言われており、アロンソは自分の意志でマクラーレンへの移籍を決めたことになります。
 ただ、ルノーはアロンソによるドライバーズタイトルとオール・ルノーとしては初のコンストラクターズタイトルというダブルタイトルを決めたにもかかわらず、親会社のボス、カルロス・ゴーン氏から予算の削減を言い渡されたとされ、さらに現在チームのタイトル・スポンサーを務めるJT(日本タバコ)が、契約の満了する2006年以降の更新をしない見込みとも伝えられています。そのためルノーのF1プログラムはあと1〜2年で終焉を迎えるのではないかという見方が強まっています。そうした背景もあり、アロンソはいち早くルノーの離脱を考えたのではないでしょうか。

 では、アロンソを取り巻くその他のドライバーには、どんな影響があるのでしょうか。

 まずはアロンソのチームメイトであるジャン・カルロ・フィジケラ。彼はシューマッハに次ぐと言われるほどの実力派ドライバーですが、今シーズンは若手アロンソの後塵を拝し、優勝も開幕戦の1回に留まりました。フィジケラは今シーズンに関して、チームがアロンソを優遇する傾向にあったと主張していますが、もしそれが事実だとすれば、2006年シーズンはルノーがチームを去るアロンソを優遇するとは思えず、フィジケラにも同等の待遇が期待され、フィジケラにとってはプラスに働くものと思われます。
 しかし、そのフィジケラもルノーとは2006年までの契約で、2007年以降は現在のところまったく白紙の状態であると言えます。フィジケラとしては、2006年がタイトル争いの最後のチャンスと言えるかもしれませんね。

 続いて、アロンソの移籍先であるマクラーレンの両ドライバー。2007年にライコネンとモントーヤのどちらかがチームを離脱するのは間違いありませんが、ライコネンはフェラーリとすでに2007年以降の密約ができているのだという根強い噂がささやかれています。フェラーリはかねてからライコネンに興味を示しており、ライコネンは沈黙を守っているものの、ライコネンもアロンソもお互いがチームメイトになることを望んではおらず、2007年はライコネンがフェラーリに移籍し、マクラーレンはアロンソ&モントーヤのコンビになる可能性が非常に高いと言えます。ただし、F1の世界は直前まで何が起こるかわからない世界ですから、今後さらに驚くべき大どんでん返しがあるかもしれませんね。

 それにしても、タイトル奪還を目指し、ミハエル・シューマッハの後任を模索しているフェラーリが、今年史上最年少チャンピオンに輝いたアロンソではなく、まだチャンピオンになったことがないライコネンを選んだというのが非常に興味深いですね。ライコネンはコース外でもチャンピオンのアロンソを差し置いて数々の賞を獲得し、世界的に見ても、マシンの信頼性を活かしてミスなく優勝やポイントを重ねてチャンピオンに輝いたアロンソよりも、壊れまくるマシンでシーズン序盤に遅れを取りながら、シーズン中盤から怒濤の追い上げを見せたライコネンの方が評価が高かったようです。

 最後に、マクラーレンの今回のあまりにも早すぎる移籍発表が、ライコネンのフェラーリとの密約が事実であることを匂わせるような気がしますね。元々マクラーレンのロン・デニス代表は“体制の普遍性”を尊重する運営者であると言われ、事実エンジンサプライヤーであるメルセデスとは、あれほどすぐ壊れてチャンピオンシップの足を引っぱっているにもかかわらず、1995年から実に10年以上も蜜月関係を保っています。さらに93年からミカ・ハッキネンを、96年にデビッド・クルサードを起用し、ハッキネンとクルサードのコンビはハッキネンが引退した2001年シーズンまで6年も続き、F1史上もっとも長いコンビとなりました。
 そのロン・デニスにとっては、新たな若手コンビである現在のライコネン&モントーヤ体制は、バランスが取れて安定したラインアップであったはずです。しかも両ドライバーとも関係は良好、チームとの確執も特にないとされており、そのラインナップを崩してまでアロンソを獲得する必要性はなかったはずです。にもかかわらずロン・デニスが2007年のアロンソ獲得を決断したと言うことは、すでにライコネンをフェラーリに持って行かれることがわかっているので、その後任としてアロンソを選んだと考えるのが一番筋が通るんですよね。



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 F1、ボーダフォンがマクラーレンとタッグ
2005年12月19日(月)

 2006年限りでF1フェラーリチームとのメインスポンサー契約が切れるイギリス最大手の通信会社ボーダフォンは、2007年からマクラーレンのメインスポンサーになることが明らかとなりました。ボーダフォンは、フェラーリでは投入する資金に見合うロゴスペースが与えられていないという不満からマクラーレンに乗り換えたと報じられています。

 マクレーレンは現在、タバコ産業ウエストがメインスポンサーに付いていますが、EUのタバコ広告規制によりEU圏のグランプリではロゴをマシンに表示することができなくなり、事実上EU圏ではタバコ産業はコマーシャルがまったくできないことになります。そのため、タバコ産業をメインスポンサーにしているチームは、2008年からのタバコ広告全面禁止までに、タバコ産業以外のメインスポンサーを見つけなければならなくなりました。すでにウエストは2006年限りでマクラーレンとのメインスポンサー契約が切れることになりますが、今回のボーダフォンとの契約で、いち早くタバコ産業からの脱却に成功したと言えます。

 これによりマクラーレンのチーム名は「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス」になるということで、タイトル・スポンサーであることから契約が長期・巨額なものであると推定されます。ボーダフォンはこれまでホンダチームのメインスポンサーになるという噂がもっぱらだったため、関係者の間では意外に受け止められています。

 2006年限りでボーダフォンを失うこととなったフェラーリは、経営難に陥っているとも伝えられる親会社のフィアットからはほとんど資金援助を受けておらず、多くのチーム資金はメインスポンサーであるフィリップモリス(マルボロ)とボーダフォンから受けていると言われています。しかし、そのうちのボーダフォンを失ったことで、フェラーリは資金難に陥るのではないかと噂されています。
 しかしフェラーリ側は、「フィリップモリス(マルボロ)との契約はさらに大きな金額になり、まだわれわれを支援しようとする会社は数多くある」と余裕を見せています。

 先に述べたようにEU圏ではすでにタバコ広告が規制されているためマルボロのロゴをマシンに描くことはできないのですが、フィリップモリスは近年F1が開催されるようになった、中国や中東といった新たな市場をターゲットにするため、今後もフェラーリのメインスポンサーとしてF1界に残るものと思われます。

 2007年からマクラーレンのメインスポンサーがウエストからボーダフォンに変わると言うことは、マクラーレンのマシンカラーリングは2007年から、1997年以来の大きなイメージチェンジを図ることになるのでしょうかねえ。マクラーレンは1996年限りでそれまで蜜月関係を保ってきたマルボロと決別し現在のウエストと新たなパートナーシップを組み、マシンカラーリングも赤と白のマルボロカラーから現在のウエストカラーであるグレー(シルバー)を基調としたものに大きく様変わりしました。ということは、2007年からは、今度はボーダフォンのコーポレートカラーである赤を基調としたマシンに様変わりする可能性は高いと考えられますね。
 赤いマシンと言えば、フェラーリは昔から赤なので2007年も赤でしょう。そしてトヨタも赤と白、ミッドランドも赤と白、その上マクラーレンまで赤いマシンになってしまったら、F1は赤いマシンばかりが増えてしまいそうな気がしますな。

 それはそうと、当初は2007年からホンダのメインスポンサーになると言われていたボーダフォンが一転してマクラーレンへ……。ホンダとしてはマクラーレンにボーダフォンを持って行かれたのはかなり痛手ですな。ホンダは新チーム「スーパーアグリ・フォーミュラ1」にかなりの援助を行っていると思われますので、ボーダフォンのスポンサードは是非とも欲しかっただろうに……。

 ボーダフォンにとっては、マクラーレンの方が魅力的だったのでしょうね。



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 ミシュラン、2006年限りでF1撤退!
2005年12月18日(日)

 ついに決断を下したようですねえ。

 F1にブリヂストンと共にタイヤを供給していたミシュランが、2006年限りでF1から撤退することを正式に発表しました。これは同社首脳がかねて主張していたように、FIAが先に示した2007年シーズンからの「F1タイヤ・ワンメイク化」に反発したもので、チームとの契約に、供給を打ち切る場合にはその1年前に通告するという条項があるということで、この時期の発表になったということです。このため、2007年からはブリヂストンの1社だけになるのは必至の様相です。

 これに関して、ミシュランタイヤのエドワール・ミシュラン氏は「F1という最高レベルのモータースポーツでは、タイヤにおいても競争は不可欠なものだ。ワンメイクということであれば、残念ながらわれわれはここに参戦する意義を持たない。そのためわれわれの忠実なパートナーであるマクラーレン、BMW、ルノー、そしてホンダらと相談した結果、F1から撤退することを決断した。しかしこれはわれわれの117年にも及ぶ歴史において、F1への関わりをただ中断するだけのもの。再びF1のレギュレーションが変更されたならば、われわれはまた異なったチームにこのサービスを提供することをためらわないであろう」と語りました。

 また、ホンダのニック・フライ代表は「われわれのタイヤ・パートナーであるミシュランが来シーズンでF1活動を終えるという発表を受け、非常に残念に思っている。この3年間、われわれはミシュランととても強い関係を築き上げることができ、チームの歴史の中で多くの記念すべき瞬間を一緒に経験することができた。今回の発表はF1というスポーツにとって大きな損失であると思うが、この決断に至った背景はよく理解できるものだ。われわれのチームに対する今までの貢献に対して深く感謝の気持ちを述べたいのと同時に、2006年シーズン一緒に戦えることを楽しみにしている。われわれにとってもミシュランにとっても来るべきシーズンが成功に満ちあふれたものになるようベストを尽くしていきたい」と語り、ミシュランの撤退がF1にとって大きな損失となると示唆しました。

 しかし、FIAのマックス・モズレー会長はミシュランの撤退について「長年に渡るミシュランの貢献に感謝していると申し上げる。しかしわれわれが示したタイヤのワンメイク化は、必ずやF1を公正で、安全で、コストの削減につながるものだ。ましてや2005年のアメリカグランプリのようなことが起こる事態を回避することになるね」ときつい皮肉を込めてコメントしていました。もちろん2005年のアメリカグランプリとは、ミシュランタイヤの欠陥によりブリヂストンユーザー6台だけの決勝レースとなってしまった、F1史上例を見ない不祥事のことですね。

 ちなみにF1タイヤにおいてはグッドイヤーが通算368勝で歴代の断然第1位。これにブリヂストンの95勝、ミシュランの93勝。以下、ダンロップ83勝、ファイヤストン49勝、ピレリ42勝、コンチネンタルとイーグルバードの10勝と続いています。

 さてさて、今回のミシュランの撤退発表、僕的にはミシュラン側の「こんなF1やってられっか!」的な反抗精神があってなかなか潔くカッコイイと思いましたね。頭の悪いモズレーが2005年アメリカグランプリの不祥事を引き合いに出していますが、「そもそもオメーがバカなルールばかり作るからあんなことになったんじゃねーか!」と声を大にして言いたいものですな。自分で「レース中のタイヤ交換禁止」という馬鹿げたレギュレーションを作っておきながら、それに対応できなかったミシュランをケチョンケチョンにして責任転換していますからねえ。

 だいたいミシュランはブリヂストン(ファイアストン)と違ってアメリカのレースには出ていないわけですから、インディアナポリスのデータなど持っているわけないんですから!しかも今シーズンから1レースフルにタイヤを持たせなければならなくなったわけですから、当然昨年までのコースデータなどまったく意味を成さないわけです。
 しかもインディアナポリスが事前の通達も事後報告もなしに勝手にコースの舗装を替え、細かいくさびのような鋭い溝を入れてしまったわけですから、いきなりグランプリにやってきて路面がそんな状況になっていたら、いくらミシュランと言えど為す術などありゃしないですよ。
 そのくせFIAとインディアナポリスの運営者は、まるでミシュランだけが悪いと言わんばかりに、観客への補償を要求してきましたからねえ。ミシュランがそのすべての補償を被ったのは、まったくもって美談でしたね。本来なら、FIAとインディアナポリスとミシュランの3者で折半にするべきだったんですよね。

 何度も言いますがミシュランはレギュレーションの犠牲者に他なりません。それなのにここまで馬鹿にされブライドを傷つけられたら、もうF1なんかにいる必要などどこにある!

 ま、そんなわけですから、ミシュランユーザーの僕としては残念ではありますが、馬鹿なモズレーがFIAに君臨している以上、ミシュランはさっさとF1から撤退してしまった方が時間もお金も無駄遣いしなくて済むというものです。ブリヂストンとゆかいな仲間たちで、勝手にやれば?って感じですな。

 ということは、2007年からは全チームがブリヂストンタイヤを履くことになるわけですから、今シーズンのようにライバルチームがみんなミシュランタイヤで、タイヤテストの絶対数が少ないからと言ってテスト日数制限の紳士協定を破り、見境なしに単独テストを繰り広げてきたフェラーリも、2007年からは言い訳できませんからそんな暴挙もできなくなると言うことですな。

 もし仮にフェラーリが2006年も不調で、タイヤがワンメイク化された2007年も協定無視の単独テストを続けたら、もうわたしゃ心底フェラーリを憎みますぞ!



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 馬鹿丸出しの改造車
2005年12月17日(土)

 今日、家の近くの広い道路で、もの凄く面白いクルマを目撃してしまいましたぞ!そのクルマは派手に改造された白いトヨタ・アリストで、改造と言っても走りやクルマの性能をアップするためのチューンナップではなく、どちらかと言うと他車を威嚇するためのヤンキー仕様のアリストで、シャコタンに出っ張ったストレーキ、サイド及びリアウィンドウは全面スモーク、ダッシュボードには純白のムートン、そして極めつけは観音様の背中に付いているような放射状に突き出た4本のマフラーと、今どき珍しいほど本格的に改造された、まさに“昭和の遺物”といった感じのヤンキー車でした。
 当然排気音もうるさければ車内から漏れるウーハーの効いたディスコミュージック(バスドラムの音しか聞こえない)もやかましく、我が物顔で通りを走ってきて、信号待ちをしている僕の目の前の交差点で停車しました。

 で、このクルマ、よく見ると様々なステッカーやカッティングシートがベタベタと貼られていて、ステッカーと言っても「TEIN」や「HKS」、「RAYS」や「APEX」などといったいわゆるチューンナップメーカーのロゴを貼ったりする“ステッカーチューン”ではなく、黒地に金縁の枠にラメ入りで「極悪連合」「関東爆走組」「畜怨鬼」などといった筆文字の漢字が書かれたダサダサのステッカーでした。

 そして何と!その中でもひときわ目立っていたステッカーが、おそらくオリジナルで作ったと思われる、白いボディに直接黒の筆文字で貼り付けられた漢字7文字!


「夜露死苦機械犬」


 知っている人は知っていると思うのですが、昔、僕が小学校低学年の頃に、週刊少年ジャンプで次原隆二の「よろしくメカドック」という漫画が連載していて、アニメ化もされてかなり流行ったのですが、たぶん今ごろながら、この「よろしくメカドック」をヤンキーよろしく漢字に変換してステッカーを作ったのでしょう。


がしかしッ!


 彼らは気付いていないのだろうか……!「よろしくメカドック」の「ドック」は“doc”、つまり博士のことで、“dog”つまり犬ではないということにッ!しかしこのクルマの持ち主は頭が悪いのか英語が苦手なのか、「メカドック」を“機械の博士”ではなく「メカドッグ」つまり“機械の犬”と勘違いして、その間違えに気付いているのかいないのか、堂々と、しかもでかでかとボンネットの上に「夜露死苦機械犬」という文字を貼り付け、バカ丸出しで街を悠々と走っているのです!

 ……しかしまあ、正しく訳して「夜露死苦機械博士」としたところで、「博士」じゃちょっとヤンキーとしては迫力に欠けるような気もしますな。「夜露死苦」がコテコテとはいえヤンキーっぽいのに、その後が「機械博士」だと、妙にアカデミックになってしまい、何だか一応ヤンキーなんだけど、ケンカよりはむしろ、ちまたで“ハカセ”と呼ばれるほど機械に強いみたいで、ヤンキーの落ちこぼれみたいになってしまいますよね。「機械博士」ならまだいいですが、この“doc”を別の意味の「お医者さん」と訳してしまった日にゃ、「夜露死苦機械医者」ですからねえ。ヤンキーなのに職業が変わってしまいますな……。

 そう考えると、「機械犬」と誤訳したのは、ある意味“狂犬”的な凶暴なイメージがあって、「おつむは弱いがケンカは強いぜ!」とアピールできて、理に叶っているのかもしれませんな。


「夜露死苦機械犬」


 この言葉、流行らせたいものです。

 ……いや、僕はクルマに貼りたくないですけどね。



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 F1、シューマッハはやっぱり速かった!
2005年12月16日(金)

 F1は現在ヘレスでの合同テストが4日目を向かえていますが、昨日15日、このヘレス合同テストにミハエル・シューマッハが登場しました。もちろんシューマッハがF1マシンのステアリングを握るのは今年10月16日に行われた最終戦中国グランプリ以来となるわけですが、シューマッハは例年最終戦終了後は長い休暇に入り、オフテストを行うのは年が明けてからなんですよね。シューマッハが年内ににオフテストを行うのは、実に1998年以来7年ぶりなのです。

 言うまでのもなくシューマッハとフェラーリは今シーズン極度の不振に陥り、2000年以来5年連続で君臨し続けてきたチャンピオンの座を明け渡してしまったわけですが、それが発憤材料になったのか、「休んでいる場合じゃない」と言いながらサーキットに戻ってきたシューマッハは、今回初めて2006年用のV8−2・4リッターエンジンを体験しました。
 シューマッハのテストは、序盤いきなりスピンしてコースアウトを喫し、赤旗中断の原因を作ってしまいましたが、その後は快走。来季のチームメイトであるフェリッペ・マッサが操る暫定制限付きV10エンジンのマシンをさらにコンマ1秒上回って、初日からこの日のベストタイムを記録してみせました。しかもマシンは今シーズンの改良型ではなく、2004年型のマシンに2006年用のエンジンを搭載した、シャシーはいわば1年落ち!これでV10エンジンを積んだ2005年型マシンを駆る同僚にコンマ1秒もの大差をつけてしまうシューマッハは、やっぱり速いんですねえ。

 ちなみにシューマッハのタイムは1分18秒953、2番手のマッサは1分19秒060、以下モンターニュ(ルノー)、コバライネン(ルノー)、デビッドソン(ホンダ)までが1分19秒台、ゾンタ(トヨタ)、モントーヤ(マクラーレン)、キャロル(ホンダ)、パニス(トヨタ)、デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、ロズベルグ(ウィリアムズ)、ハイドフェルド(ザウバー)が1分20秒台でした。このコースのコースレコードは、ルノーのフェルナンド・アロンソが2月にマークした1分15秒727ですが、エンジンの排気量がダウンした2006年仕様では、1分18秒台が現在のところ最速ラインだと思われます。
 2006年仕様では、ルノーのモンターニュが制限付きV10−3・0リッターエンジンを搭載して2日目に1分18秒804のトップタイムをマークしていますが、V8−2・4リッターエンジンではシューマッハがマークした1分18秒953がトップタイムです。

 来シーズンのF1は基本的にV8−2・4リッターエンジンに統一され、予選方式も今シーズンとは大きく変わり、前戦の結果が予選の出走順に影響しないルールになったので、再びシューマッハ&フェラーリの巻き返しに期待がかかります。そしてシューマッハにとっては、来シーズンがフェラーリとの契約が切れる節目の年。このまま2007年以降もフェラーリで走り続けるのか、それとも心機一転フェラーリを離れるのか、あるいはいよいよF1から引退するのか、その去就を賭けた大事なシーズン、注目したいですね!



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 「カウンタック」に温めていたネタを先越される
2005年12月15日(木)

 スーパーカーブームを懐かしむのとクルマ関係の漫画だと言うことで、梅澤春人の漫画「カウンタック」を集めているのですが、その最新巻である第4巻が出ていたので、早速買ってきました。

 ところが、この「カウンタック」の第4巻で、僕が以前から温めていた「マツダイラ」用のネタが先に使われてしまい、参ってしまいました。あ〜悔しい!悔しいったらありゃしない!それこそ次回第12話で使おうと思っていたネタだったのに……。

 「マツダイラ」では第5話で産業スパイのエピソードを書いたら、そのすぐ後に現実にトヨタF1のスパイ疑惑が浮上して予言したかのようになってしまいましたが、まだこれは「マツダイラ」の発表の方が先だったから良かったんですよね。
 ところが、先月公開した第11話では、マツダイラF1のチーム体制が具体的に明らかとなるのですが、このエピソードを書いている最中に実際にF1界では「スーパーアグリ・フォーミュラ1」がチーム体制を発表し、ちょうど「マツダイラ」でもリリースペーパー形式でチーム体制を発表するつもりだったので、スーパーアグリの二番煎じみたいになってしまって悔しかったんですよね〜。まあ元々やろうと思っていたことだったので変えませんでしたが。

 しかし、今回の「カウンタック」で先越されてしまったネタは、構想は漠然と決めていたにしろ、まだこちらは書き始めてもいない段階で、しかも「カウンタック」の方は僕は連載は読んでいないのですが、単行本で今出てきたと言うことは、そのだいぶ前に連載で登場してきたということになり、今このネタを「マツダイラ」で書いてしまうと、完全に「カウンタック」のパクリと言われてしまいそうです。

 そんなわけで、このネタはボツにするので、ここで公表してしまいましょう。

 実は、「マツダイラ」に登場するケン・マツダイラはいわゆる“中年走り屋”で、若い頃から静岡市にある日本平という走り屋のメッカと言われるスポットで走り込んでいるドリフトの達人なんです。(この設定自体が、すでに「頭文字D」のパクリだと言われそうですが……)
 日本平は実在する場所で、日本三大絶景に一つに数えられる場所でして、実際昔から走り屋やライダーたちのアタックスポットとして有名でした。僕の自宅からも近いので僕もしょっちゅう走りに行くのですが、日本平には今でも血気盛んな若い走り屋に混じって、いわゆる“ベテラン”と呼ばれる中高年の走り屋さんたちがいたりします。走り屋と言っても一般的にイメージされそうな“ならず者”などではなく、話すと皆さん気さくでいい人ばかりで、家ではいいお父さんだったり奥さんに頭が上がらなかったりする普通のおじさんたちなんですね。そしてケン・マツダイラもそんなクルマをこよなく愛し、走ることを楽しむ中年走り屋なのです。

 さて、数々の伝説や名勝負を生み出し、今でも様々なエピソードが語り継がれている静岡市屈指の走り屋スポット日本平ですが、15年ぐらい前から走り屋に対する規制が厳しくなり、かつてのドリフトスポットや数々の伝説のコーナーには、センターラインに「キャッツアイ」と呼ばれる視線誘導標が埋め込まれていて、その区間での車線をまたいだドリフトが不可能となってしまいました。

 で、この今では誰もセンターラインを越えてのドリフトをしなくなった日本平で、ケン・マツダイラはキャッツアイをまたいでクルマの前輪と後輪の間に通し、その状態で2車線をめいっぱい使ってスライドしたまま、窓を拭く雑巾のようにコーナーを抜けていくという荒技を披露する予定だったんです。要するに、それだけケン・マツダイラは優れたドライビングテクニックと度胸を持っていて、さらに未だに若い走り屋でもしないような無謀で大胆な走りをするようなクレイジーな中年であることを描きたかったんですよね。

 ところが、「カウンタック」の第4巻では、見事にそのキャッツアイをまたいでのドリフトを先に描かれてしまっていました。しかもその無茶なドリフトをしたのはカウンタック!これではもう僕の方は何も書けませんよ。僕が考えていたアイディア以上のことを先にやられてしまっていますからねえ……。

 というわけで、このエピソードはボツにすることになりました。



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 マツダイラ外伝「範子と慶喜」(その2)
2005年12月14日(水)

■男が女を守るとき


「ねえ……」範子は慶喜の隣で、うつぶせの状態で慶喜の腕を枕にし、露わになった肩ごしにとろんとした視線を向け、気だるそうな声を出した。慶喜の腕に、範子の温かい息がかかる。
「……何?」慶喜はしばらく仰向けで天井を見つめたまま心地よい疲労感に浸っていたが、範子の声に、身体を横に向けた。2人の顔の距離は、お互いの鼻と鼻がくっつきそうなほど近づいた。
「私と2人で夜道を歩いていて、突然2人組の男に因縁つけられたりしたら、松平君はどうする?」範子は上目遣いに慶喜を見つめながらそう言った。
「どうしたの急に……」慶喜はそう言いながら、露出した白く透き通るような範子の背中に、そっと布団を掛けた。
「うん、ふと思っただけ。どうするのかなあって。」

「そうだな、オレが盾になって、ノリちゃんを逃がそうとするかな。」慶喜は答えた。
「おお、頼もしいじゃん。」範子は潤んでいた目を丸くした。
「うん、だってさ、男だったら殴られたりするだけで済むけど、女の子の場合はそれだけじゃ済まないじゃん。レイプとかされそうでコワイし……。」
「……そうだよねえ、女はそれがコワイね。」
「うん、だからとにかく、何としてもノリちゃんを逃がすよ。オレがその2人組を何とか引き留めて、ノリちゃんに『逃げろ!』って叫んで、ノリちゃんが見えなくなるまでは耐えるよ。」
「耐えられるの?」範子は意地悪そうに聞き返した。
「まあ、何とかなるんじゃない?オレも別に腕っぷしに自信あるわけじゃないけどさ、一応鍛えているし、2〜3発殴られてもそれほど痛くはないと思うよ。」
「え〜!痛いでしょう!」範子は笑った。
「いや、そう言うときはね、結構アドレナリンが分泌されているから、それほど殴られても痛みは感じないと思うよ。そりゃみぞおちとか食らったら苦しいだろうけど。」
「だめじゃん」

「……あとは、ハッタリをかますかな。」慶喜は一瞬考えて付け足した。
「ハッタリ?」範子は興味深そうに聞き返した。
「うん。以前テレビで護身術が紹介されてたんだけど、その中で胸ぐらを捕まれたときの返し方をやってて、それだけは覚えてるんだよね。」
「へえ!どんなやつ?」範子は目を輝かせた。
「ちょっと手を出してみて。」慶喜に言われて、範子はうつぶせの状態から身体を慶喜の方に向け、布団の中から片手を差し出した。
「例えばノリちゃんがこうやってオレの胸ぐらを掴んだとするでしょ?」慶喜は範子の手を自分の胸元に押し当てた。慶喜の厚い素肌の胸板に、範子のひんやりとした手の冷たさが伝わった。
「そしたら、胸ぐら掴んだ手の親指の付け根のあたりと小指の付け根のあたりをすばやく両手でガッ!て掴んで、逆側にひねるんだよ。そうすると相手はいきなり腕をひねられて痛いから、反射的に身体をその方向に持っていこうとするんだよ。だからその力を利用して、そのまま相手の腕ごと自分の方に引き寄せながらひねり倒すと、相手は痛くて倒れ込んでしまうんだよ。」
「へえ〜!すご〜い!ちょっと松平君の手を貸して!」範子はそう言って慶喜の手を両手で持つと、そのまま慶喜に言われた通り、彼の腕を逆にひねった。
「いたたたた!痛いってノリちゃん!」慶喜はたまらず悲鳴を挙げた。
「きゃははは!ほんとだ〜!すごいすごい!」範子は無邪気にはしゃいだ。
「ね?結構使えるでしょ?」慶喜はひねられた腕を逆の手で押さえた。
「うん!私にもできるかも!」
「……まあ、あまり女の子の胸ぐらを掴む男はいないだろうけどね。」
「それもそうか」
「でも、もしやるんだったら、素早くやらないとダメだよ。胸ぐらを捕まれたら、すぐに両手でガッ!て相手の手を掴んですぐに逆にひねる。まごまごしていたら手を外されちゃうからね。」
「素早くね!わかった!」

「で、話を戻すけど、このやり方で1人をひねり倒したら、コイツ強いのか?って相手に思わせることはできると思うんだよね。少なくとも一瞬躊躇はするはずだよ。」
「うん、確かにそうかもね。」
「あとは、パンチよりも蹴りだね。」
「へえ!そうなんだ!」
「パンチよりも蹴りの方がリーチも長いし、相手のパンチをかわしながら蹴られるじゃん。いざとなったら急所を蹴ってもいいし、腹を蹴ってもいいし、弁慶の泣き所(足のすね)を蹴ってもいいし、下手にパンチを出すよりは、かなりのダメージを与えられると思うよ。」
「……うーん、確かに。」範子は感心して頷いた。
「あとは、ノリちゃんが安全なところまで逃げられたら、オレも逃げるよ。」
「あら、最後まで戦わないのか!」範子は笑った。
「そりゃそうだよ。別にケンカに自信あるわけじゃないし、怪我したくないし。意地張って戦い続ける必要なんてないじゃん。逃げるが勝ちって言うだろ?」
「なるほどね。」

「満足のいく回答でしたか?」慶喜は範子に聞き返した。
「うん!満足!弱いけど体を張って必死に守ってくれるから気に入った!」
「弱いって言うなよ……弱いけど……」慶喜は苦笑した。
「あははは!ウソウソ!頼もしいよ!」範子はそう言って慶喜の背中に両手を回して抱きしめた。範子の身体が慶喜に密着し、範子のふくよかで柔らかい乳房が慶喜の胸に押しつけられる。
「暖かい……」範子はつぶやいた。
「……うん、暖かいね」慶喜も囁くように答えた。
「眠るまでこうしてて……。」範子は一層強く慶喜を抱きしめた。
「うん、いいよ。」慶喜はそう言って、範子の背中を抱き返した。しかし、範子の髪の毛が顔に触れて少しくすぐったかったので、何とか範子の頭の上に顔を出し、少し顎を上げた状態の無理な姿勢で範子の頭を自分の胸元に抱え込んだ。そしてそのままじっと動かずに、範子が寝付くのを待ち続けた。

 程なくして、範子の小さな可愛らしい寝息が聞こえ始めた。


(完)



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 マツダイラ外伝「範子と慶喜」(その1)
2005年12月13日(火)

■女が歳を感じるとき


 慶喜は、夜の繁華街に向かっていた。街のネオンや街頭の光が、ワックスで磨き上げられた彼の黒いRX−7のボディを流れ、その女性的なプロポーションを一層引き立てていた。クルマは郊外の通りを滑らかな動きで走り去ると、やがて夜を楽しむ者たちが集まる繁華街へと入っていく。
 水温計がようやく適温になり、ヒーターの風が暖かくなり始めた頃、慶喜はハザードランプを点灯して、大通りの一角にクルマを寄せて停車した。そこは大通りから飲み屋街へと入っていく道との交差点で、週末の仕事を終えこれから豪遊する人々が飲み屋街へと流れ込んでいた。
 窓から外を見回してみたが、まだ範子は来ていないようだった。慶喜はバックミラーを見ながら、深々と被った黒い毛糸の帽子を被り直すと、運転席の両側から出てくるヒーターの暖かい風に両手をかざし、手を温めた。家を出てから数分のうちにここに到着したため、革張りのステアリングとチタン製のシフトレバーはまだ冷たかった。

 カーステレオからハードロックが流れる車内は、エンジンをかけたままの状態だったので、程なくして身体の芯まで暖まるほどになってきた。慶喜が赤いレカロのシートに身体を沈ませながら、かなり長い時間通りを行き交う人々を眺めていると、ようやく飲屋街の奥から、範子が数人の友人たちと共に歩いてくるのを発見した。
 範子は女性のわりに背が高く、淡いピンク色のカシミヤのハーフコートを着ていて、その上にワインレッドのマフラーを巻き、下は寒い夜だというのにバーバリー柄のミニスカートを履き、そこからすらりと長い足が伸びていた。そのまるで自信に満ち溢れたような優雅で上品な歩き方は、彼女がレースクイーンであることを再認識させられる。友人との会話が弾んでいるのか、楽しげに首を横に振るたびに長い髪が滑らかに揺らめくその姿は、人通りが多い繁華街でも一際目立っているように思えた。

 範子は慶喜のクルマに気づき、友人たちと笑いながらクルマの方に近づいてきたが、クルマの前まで来ると、慶喜に手を振りながらも、一向にクルマに乗り込む気配がなく、相変わらずその場で友人たちと立ち話をしていた。その嬉々とした話し声はクルマの中の慶喜にもかすかに聞こえていた。どうやら範子の友人が慶喜のRX−7を気に入り、そんな“カッコイイ”スポーツカーでのお出迎えに羨ましがっているようだった。範子は自分のクルマではないからと言いながらも、言われてかなりご機嫌のようだった。慶喜はもうこういった状況には慣れっこなのか、再びシートに身体を沈ませて両手を頭の後ろに回すと、ハードロック鑑賞にふけった。

 範子がクルマに前まで来てからおよそ15分ほどして、ようやく助手席のドアが開けられた。範子は車高の低いRX−7にお尻から乗り込み、上品に長い両足を車内に折りたたみ、ドアを閉めた。途端に車内は甘い香りで包まれる。範子はクルマに乗り込んでも、ウィンドウを開けて外にいる友人に愛想を振りまいた。まるでまだまだ話は尽きることがないといった感じだ。範子の友人が窓越しに運転席の慶喜に挨拶をし、慶喜も軽く会釈して応えた。そして範子はドア越しに友人と手を振り合い、ようやくウィンドウを締めた。

「ごめんね〜!」範子はようやく迎えに来た慶喜の方を向くと、そのまま慶喜の首に両腕を回して唇にキスをした。範子の甘い香水の匂いがより鮮明になるが、慶喜の下唇を吸い込むような範子の大胆で濃厚なキスは、かなりお酒臭いものだった。
「人に見られるって!」慶喜はキスもそこそこに範子を押し戻した。
「いいじゃん別に見られたって〜!」範子は不機嫌そうに頬をふくらませながらシートベルトを着用した。
「待ちくたびれたから怒ってるんでしょ!」
「別に怒ってないって。CD聴いてたし。」慶喜はそう言ってハザードランプを消し、サイドブレーキを戻してギアを入れ、クルマを発進させた。
「エアロスミスじゃん。新譜?」範子はダッシュボードの上に置かれたCDジャケットを手に取った。
「うん、今日買ってきたばかりだよ。」
「へえ〜!今度貸してよ」範子はCDジャケットの文字を熱心に目で追っていた。
「ああ、一通り聴いたら貸してあげるよ。」慶喜は、範子がそのCDに興味を持ったのが少し嬉しかったのか、正面を向いたまま笑みがこぼれた。

「立ち話していたらすっかり冷えちゃった!」範子は両手を擦りながら息を吹きかけたり、エアコンの吹出口に手をかざしたりして両手を暖め始めた。
「そりゃノリちゃんミニスカートだもん、寒いに決まってるじゃん。よくそんな恰好で平気だよね。」慶喜は笑いながらそう言った。
「いや、油断したよ。パンツにしておけば良かった。」
「まあ、ノリちゃんは仕事でも真冬に水着姿になったりするし、慣れているのか。」
「そんなことはないよ、寒いもんは寒い。」範子もおどけながら答えた。
「へえ、そうなんだ。女の人は結構ミニスカートでも平気なのかと。」
「う〜ん、まあ、10代の頃とか、20代前半までは平気だったよ。」
「へえ〜そうなんだ!」慶喜は意外そうな顔つきでちらりと範子の方を見た。
「うん。数年前にね、寒い日に生足にミニスカート履いて出かけようとしたら、お母さんに『あんたなんて恰好してるの!それじゃ足が寒いでしょう!』って言われて、『何で足が寒いの〜?足なんて顔が寒くないのと同じで寒いわけないじゃ〜ん!』って言ったことがあるのよね。」
「……はははは、それは女の人だからだろうなあ。」慶喜は苦笑した。
「そうそう、でね、その時にお母さんに、『そりゃまだあんたが若いからだよ』って言われたんだけど、最近その言葉の意味がわかったよ!」範子は楽しそうに話を続けた。
「はははは、そうなんだ」慶喜は何て答えていいのかわからず笑ってごまかした。
「うん、やっぱり足は寒いわ。若い頃は足が寒いなんて思ったこともなかったけど、私ももう25だからねえ、若くはないんだなあって実感するようになったね。」
「そう言えば、真冬でも半袖半ズボンの小学生とかよくいたよね。」
「そうそう!私が小学生の時もいたいた!」
「やたら気合い入ってたよなあ。」
「今思うと不思議よね。ジャージとか着ればいいのに。」範子は楽しそうにはしゃいだ。

「……話変わるけど、この後どうする?このままどっかドライブにでも行く?」
「……寒いからドライブはいいや。松平くんちで温かい紅茶飲みたいな。」
「ああ、そういや昨日新しくアールグレイ買っておいたよ。」
「やった!じゃあそれ飲もう!」

 2人を乗せたクルマは、夜の街を抜け、郊外へと走り去っていった。


(完)



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 「ながら書き」ができる邦楽
2005年12月12日(月)

 僕は基本的に、仕事をする時や文章を書く時は、無音状態で作業しています。仕事の場合、音楽関係の仕事とデザイン関係の仕事の2種類があるのですが、音楽関係の仕事の場合は言うまでもなく「音」の仕事なので、他の音が聞こえては仕事にならないので無音状態なのは当然ですね。
 ただ、デザイン関係の仕事の場合は、頭の中で何かを考えながら作業すると言うよりは、むしろ色の配置やレイアウトのバランス、ギミックの作成や画像処理など、ある程度感覚的な作業なので、音楽やラジオが聞こえていてもそれほど影響されることもないので、デザイン関係の仕事の時は音楽やラジオを聴きながら作業することもあります。

 さて、文章を書いているときですが、このときは基本的に無音状態のことが多いです。音楽やラジオを聴きながら、あるいはテレビを付けたままの状態で文章を書くと、頭の中で構築されている文章や思い出そうとしている表現、書きたいことなどが混乱してしまい、文章がまとまらなくなってしまうからです。この状態では、一度書き上がった文章を読み直す時も正確な判断をすることができません。特にテレビやラジオなどから聞こえてくる言葉で、気になるニュースや話などが出てくると、そっちの方に気が行ってしまい、文章を書いたり考えたりすることに集中できなくなってしまうのです。

 しかし、僕が書く文章にもいくつか種類があり、例えば仕事で書く、雑誌や広告などに掲載するための文章やコピー、日頃あったことや物事に対する考えなどを書き記すVoiceなどのエッセイ、掲示板の書き込みに対して返事を書くレス、そして物語を書き進めていく小説などがあります。この中で音楽を聴きながら書くいわゆる「ながら書き」ができるのは、掲示板へのレスかVoiceなどのエッセイぐらいですね。

 で、「ながら書き」ができるVoiceや掲示板へのレスでも、音楽の種類は限られてきます。具体的に言うと音楽だけのインストゥルメンタルか、洋楽のジャズ、ボサノヴァ、あるいはポップスでもカーディガンズ、メイヤ、リサ・ローブといった比較的ライトな曲調のものに限られます。邦楽は歌詞が日本語なので歌詞の意味が頭に入ってきてしまうので、基本的には「ながら書き」では受け付けません。

 ところが、僕が最近ごくたまに聴く数少ない邦楽の中で、いくつか「ながら書き」ができるものを発見しました。僕が邦楽で持っているCDといえば、最近のものではスピッツ、ラブサイケデリコ、エゴラッピン、バード、ミーシャなどですが、その中でスピッツとラブサイケデリコが、「ながら書き」ができる邦楽のようです。

 まずスピッツは、皆さんもよくご存じのように、ボーカルの草野正宗の脱力した歌い方と、全体的にライトで優しげな曲調が耳にほどよく入ってきて、思考回路を妨害することなく、そのまま日常の環境音のように自然に聞き流すことができるのが要因のようです。現代のJ−POPシーンにおいて、これほど全体的な曲の展開がフラットで、ボーカルがほどよく脱力したサウンドは珍しいと思います。他にもスピッツの場合、あまり主張しない伴奏と、一見おしゃれで可愛らしいんだけどあまり意味を成していないような歌詞も、自然に聞き流すことができる大きな要因になっているのではないでしょうか。スピッツは、じっくり聴けばもちろんどれも素晴らしい曲ですが、音楽としてボーカルや伴奏が主張しすぎていないのが魅力なのかもしれません。

 次にラブサイケデリコ、こちらはスピッツとはガラリと変わって、ボーカルも伴奏も結構主張しているのですが、全体的な曲調が60〜70年代を彷彿とさせるようなレトロ調の曲で、なおかつ歌詞は日本語なのですが、ボーカルのKUMIがその歌詞を英語のような発音で歌っているので、歌詞が日本語に聞こえないと言うのが洋楽的で聴きやすいのかもしれません。KUMIの淡々と言葉を吐き出すヴォーカル、佐藤直樹が作り上げる無機質なサウンドが触発し合い、不思議な哀愁を漂わせた楽曲になっているので、BGMとしては最適と言えるかもしれません。

 しかし、この「ながら書き」ができるスピッツとラブサイケデリコを聴きながら、試しに「マツダイラ」の次回作の執筆を始めて見たら、やっぱり集中できなくて長続きしませんでした。頭の中で構築している表現や描写や言葉などがスピッツの歌声によって混乱してしまい、もっと遠くまで君を奪って逃げるような、君と出会った奇跡がこの胸に溢れるような、君の青い車で海に行くような、そんな内容になってしまいそうです。



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 スーパーアグリを阻むコンコルド協定
2005年12月11日(日)

 今月初めに発表されたFIAの来シーズンのF1エントリーリストに、「スーパーアグリ・フォーミュラ1」の名前は記載されていませんでした。これはスーパーアグリ側のエントリー申請に手違いがあったためで、期日以内に4800万アメリカドル(約57億円)のエントリーフィーの支払いができなかったからでした。しかしスーパーアグリ側はその理由について、「マネー・ロンダリングの誤解により、資金振り込みに遅延が生じてしまった」と説明しているため、すでに約57億円のエントリーフィーは支払われているということになります。

 ところが、現在のFIAの規定では、エントリー締切日以内にエントリーフィーが支払われなかった場合、その後再申請することは認められているものの、F1の全チームの同意が得られなければエントリーできないことになっています。
 単純に考えれば、スーパーアグリ・フォーミュラ1は、すでにエントリーフィーを支払っているため、あとは全チームが同意してくれれば、晴れて来シーズンの開幕戦でグリッドに並ぶことができるわけですが、この「全チームの同意」というのが、実は単純なものではないようです。

 そして、スーパーアグリが無事エントリーするために必要な「全チームの同意」を阻んでいるのが、「コンコルド協定」と呼ばれるものです。コンコルド協定とは、F1に参加する全てのチームとFIAがかわした、F1運営に関する協定書です。その内容は未公表のためさだかではありませんが、全チームの合意を必要とする反面、署名したチームはその内容に従わなくてはなりません。現在のコンコルド協定の有効期限は2007年末までとなっています。コンコルド協定の名前は、第一回の署名作業がFIA本部のあるパリのコンコルド広場で行われたことに由来しています。

 で、このコンコルド協定の中には、上位10チームだけがF1専用機での輸送やテレビ放映権料の分配などで優遇されるという項目があり、スーパーアグリが参戦すればチーム数が11チームになるため、スーパーアグリに食われて上位10チームから漏れてしまう恐れがある下位チームが、スーパーアグリの参戦を阻んでいると言われています。そしてその同意を拒否しているのは、ジョーダンを買収したミッドランドであると言われており、商業上の理由から11番目のチームを実現させたいバーニー・エクレストン氏がミッドランドへの説得を続けているといいますが、功を奏していないようです。

 コンコルド協定は、全チームの合意によってかわされた協定であるとはいえ、矛盾が多いですね。今シーズンは参戦チームが10チームしかいなかったので、最下位に終わったミナルディも上位10チームに入り、放送権料の分配などで優遇され、F1専用機での輸送ができました。しかし、現在のコンコルド協定がかわされた1997年時点でチーム数は12チーム。つまり下位2チームが上位10チームから漏れることになり、その2チームは放送権料の支給も上位10チームより少なく、また自前で輸送機をチャーターしてF1マシンを各サーキットに輸送しなくてはならないため、それだけで莫大な経費を必要とします。

 現在のF1では、より多くの資金を持つチームが良いエンジンと良いドライバーと契約することができ、マシンの開発にもお金をかけることができます。従って多くの資金を持つチームとそうでないチームとの実力差が著しく開いてしまっているのが現状です。
 しかし、コンコルド協定では、その多くの資金を持つチームに多くのお金が行き、資金がなくて上位に上がることができないチームはまったく優遇されていない仕組みになっています。このコンコルド協定が、F1へのプライベーターチームの新規参入を阻んでいるわけで、上位チームと下位チームの差は開く一方なのです。

 現在のコンコルド協定では、最低でも10チーム以上の参加が原則とされていますが、仮にスーパーアグリの来シーズンのエントリーが認められなかったとしたら、F1は来シーズンも今シーズン同様、最低ラインの10チーム20台での争いと言うことになります。一方、現在F1では12チーム24台までの枠が認められているわけですから、2チーム4台分の枠が空いていることになります。
 もったいない話ですが、現在のコンコルド協定がある以上、枠が12チーム24台すべて埋まるのは、まだだいぶ先の話になりそうですね。

 まずはスーパーアグリの参戦が認められ、来シーズンは久しぶりに12台による争いが見られることを期待しましょう。



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 F1、ビルヌーヴがテストで最速
2005年12月10日(土)

 12月4日付のVoiceでもご紹介しましたが、来シーズンBMWザウバーの残留を決めたジャック・ビルヌーヴが、今日4日目を迎えたヘレス合同テストで最速タイムをマークしました。

 合同テストはウィリアムズ、ホンダ、レッドブルらが昨日までに引き上げており、マクラーレン、フェラーリ、トヨタ、BMW、そしてミッドランドだけとなっていましたが、ビルヌーヴは来シーズンから導入されるV8−2.4リッターエンジンが搭載されたマシンで、制限付きのV10−3リッターエンジンを搭載するマクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサを抑え、コンマ7秒以上の大差を付ける1分18秒782のトップタイムをマークしました。

 このヘレスでのレコードタイムはルノーのフェルナンド・アロンソが今年2月にマークした1分15秒727ですから、タイム的にはレコードタイムから約3秒遅いタイムになるわけですが、来シーズンからエンジンがこれまでのV10−3リッターからV8−2.4リッターに引き下げられるため、F1全体のラップタイムが遅くなることが予想されています。現段階ではどのチームもV8−2.4リッターエンジンに関しては手探り状態であるため、ビルヌーヴが今日トップタイムをマークしたことは大いに価値の高いものだと言えるでしょう。

 ちなみに3番手以下はリカルド・ゾンタ(トヨタ)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、アレキサンダー・ブルツ(マクラーレン・メルセデス)、マルク・ジェネ(フェラーリ)と続き、いずれもV8−2.4リッターエンジンでした。さらにその下にジョーダンを買収したミッドランド・トヨタの4台が続きますが、こちらは制限付きV10−3リッターエンジンを搭載したヴィンケルホック、ルシノフが7・8番手、V8−2.4リッターエンジンを搭載したアルバース、デル・モンテが9・10番手でした。

 今回のヘレスでの合同テスト全体では、前日の9日にマクラーレンのデ・ラ・ロサが1分17秒303というトップタイムを記録していますが、このタイムは先程も述べたように制限付きV10−3リッターエンジンでのタイムで、今日ビルヌーヴがマークした1分18秒782というタイムは、8日にジェンソン・バトン(ホンダ)が記録した1分19秒094を破る、V8−2.4リッターエンジンとしては最速タイムということいなります。
 来シーズンからは基本的にこのV8−2.4リッターエンジンで争われることになるため、ビルヌーヴ、そしてザウバーを買収したBMWの躍進が期待できそうです。ビルヌーヴも気合い充分なようですね。



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 「マツダイラ」人物相関図完成!
2005年12月09日(金)

●「MAZDAIRA」人物相関図を公開

 マツダイラファンの皆様!お待たせしました!Barでも告知しましたが、先日Voiceで書いた通り、F1小説「マツダイラ」の第11話終了時点の人物相関図を、ついに完成させましたぞ!先日ホワイトボードで書いたラフから、さらにイタリアンマフィアのモンテール・カルロス一家との関係も含め、第11話までに登場したすべてのキャラクターの関係を網羅することができました!

 本当ならデータが重くならないようにHTMLで組みたかったのですが、ご覧いただくとおわかりのように、かなり複雑なものになってしまい、とてもHTMLでは無理と言うことで、敢えなく画像で作りました。GIF形式で保存しているので、表示にはそれほど時間はかからないかと思います。
 ただ、画像だとどうしても小さい文字はつぶれて読めなくなってしまうので、見栄えは悪いですが、結構大きめの文字で作りました。「マキシ・レッドフォード」なんて「マキシ」「レッド」「フォード」と3行になってしまってますね。でも、「慶喜」という文字はこれ以上小さくなると、確実につぶれてしまうでしょうからこの大きさが限界のようです。

 で、ラフと完成した相関図を見比べていただくとおわかりのように、左右反転しています。普通横書きのページでは左上から右下に向かって読んでいくものですが、ラフの状態では、その左上にサブキャラが固まってしまい、メインであるマツダイラF1プロジェクトの枠が右の方にいってしまうので、反転させてサブキャラを右に来るようにしました。

 で、色分けですが、マツダイラF1プロジェクトだけ色を入れてありますが、本来マツダイラ・モータースのコーポレートカラーは金赤(M100+Y100)という真っ赤な色なのですが、関係を示す矢印を目立つ赤にしたかったので、苦肉の策でマツダイラ・モータースの色をグリーンにしました。マツダイラ・ユーロはコーポレートカラー通りのブルー、で、マツダイラF1のチームカラーは本来はゴールドなのですが、今回は画像を最小限の軽さにしたかったのでGIFで最適化しているため、グラデーションを使うことができなかったので、仕方なく黄色にしました。その他の組織はすべてグレーで表示しています。

 いや〜それにしても、やっぱり実際に作ってみると、複雑な人間関係ですねえ。よくここまでまとまったなあと自分でも思います。まあ、ジョルノ・フェレーラのように仕方なく上の方と下の方に2つ出てくる人物もいますが……。カッズ・クーンなんて3つも入っていますね。

 皆様のご要望にお応えする形で今回人物相関図を作ってみたわけですが、実際作ってみると結構楽しくて、時間を忘れてあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら作っていました。完成してみると、自分で言うのも何ですがなかなかしっかりまとまっていて、すべてのキャラクターが網羅されているので一目で人間関係を見渡すことができ、今後の執筆作業でも活躍してくれそうです。

 「もう登場人物が増えすぎて誰が誰だかわかんなくなっちゃったよ」と思っていた皆さん、この人物相関図を横に見ながら、「マツダイラ」の複雑な人間関係を理解していただけるとありがたいです。
 この人物相関図は、今後新作をアップするたびに更新します。で、第一部が完結したら、第一部終了時点までの人物相関図を残し、第二部からは新たに、第二部用の人物相関図を作る予定です。

 また、以前お話ししました通り、来年早々にはビジュアルを含めたキャラクター紹介などもアップする予定なので、皆様これからもF1小説「マツダイラ」をよろしくお願いします。



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 発表!「F1十大ニュース2005」!
2005年12月08日(木)

 BarM−NESTで12月1日まで、F1オフシーズン企画「F1十大ニュース」を開催しておりましたが、おかげさまで6人の方がご投票してくださり、「F1十大ニュース」を決定することができました!投票してくださったやす吉さん、神宮さん、ONIちゃん、クハナさん、ゆうきちさん、ご協力ありがとうございました!

 で、Barで結果を発表すると書いていましたが、Voiceのネタがないので、急遽Voiceにて発表してしまうことにしました!Barには後ほど告知いたしますので、皆さん許してね!

 さて、ではまずどのようにして「F1十大ニュース」を選出したのか、そのルールを説明いたしましょう。

■ルール
投票者は今年のF1シーズンのレース内容や出来事から、もっとも印象的だったニュースを8つ選んで、1位から8位までの順位をつけてBarに投票する。すでに投票した後でも、投票のやり直しが可能。その場合、再度順位をつけて投票し直す。

■判 定
判定は、投票者が投票した1位から8位までのニュースに、F1のポイント制度同様のポイントを加算していき、最終的にポイントの多い順に1位から10位までのニュースを「F1十大ニュース」とする。なお、ニュアンスは違っても同様のニュースであれば、同じニュースとして判断する。

  1位…10ポイント
  2位……8ポイント
  3位……6ポイント
  4位……5ポイント
  5位……4ポイント
  6位……3ポイント
  7位……2ポイント
  8位……1ポイント


 それでは、Barメンバーズが選んだ「F1十大ニュース」、結果発表〜!


■結果発表

 1位 前代未聞、6台だけの決勝レース…………………43ポイント
 2位 11番目のチーム誕生………………………………37ポイント
 3位 シューマッハ&フェラーリ、王座陥落……………33ポイント
 4位 世代交代本格化………………………………………24ポイント
 5位 BAR、燃料タンク問題で失格……………………20ポイント
 6位 佐藤琢磨、不振を極める……………………………19ポイント
 7位 アロンソ、史上最年少チャンピオン………………18ポイント
 8位 来季オールホンダ誕生へ……………………………14ポイント
 9位 3リッターV10エンジン最後の年………………13ポイント
10位 相次ぐ買収劇、ミナルディ&ジョーダン消滅……13ポイント

 詳細はこちらをご覧ください。

 やはり一番のニュースは、6台のみでの決勝レースとなったアメリカグランプリでしたか。やはりねえ、ミシュランの失態によって、ミシュランユーザーの7チーム14台が決勝レース不参加を決め、ブリヂストンユーザーの3チーム6台のみによる、今まで見たこともない異様な光景のレースでしたからねえ。
 しかしまあ、お金を払ってサーキットに足を運んだ観客たちは「ファンを馬鹿にしている!」「金返せ!」と憤慨していましたが、テレビで観戦している分には、歴史的な、非常に珍しいものを見ることができて良かったかなと個人的には思っています。

 来年も、是非やりましょうね!「F1十大ニュース」!



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 「マツダイラ」今度は人物相関図に着手
2005年12月07日(水)

 えー、以前からF1小説「マツダイラ」をご愛読いただいているヒデボーさん、ONIちゃん、それからやす吉さんなどから、あまりにも登場人物が増えすぎてしまったので、人物相関図を作って欲しいというご要望をいただいていたので、このたび重い腰を上げて(おい!)「マツダイラ」の人物相関図を作ってみることにしました。

 で、とりあえず現在公開中の第11話までに登場した主な登場人物の相関図を、簡単にホワイトボードに書き出してみました。


ホワイトボードに描いた相関図のラフ


 「きたねぇ字」とか言わないように。ホワイトボードだと描きにくいんですよ。現状では自分がわかればいい程度のラフなので、組織名や名前など省略して表記していますが、賢明な「マツダイラ」読者の方なら、どれが誰なのかおわかりになられるかと思います。(え?全然わかんない?)

 皆さんご存じのように、うちのサイトは掲示板BarM−NEST以外の全ページ横幅を統一しておりまして、「マツダイラ」の本文はもちろん、「F1レポート」から「S2000ニュース」から「それマコ」からこのVoiceに至るまで、すべてのページを上部フレームのメニュータグの横幅にきっちりと合わせています。
 そのため相関図を作ろうと思ったら、当然横幅は決まっているので、縦に構築していかなければならないという制約があるため、まとめるのに結構苦労しそうです。現状ではマツダイラF1プロジェクトの構成をメインに、それを取り巻く人間関係を記してありますが、もう少しうまくまとめて第11話終了時点で登場したすべての登場人物を網羅したいと思っています。

 なるべく早いうちに完成させるつもりなので、もうしばらくお待ち下さいね。



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 Mako、タイツデビュー
2005年12月06日(火)

 Mako30歳、ついにタイツデビューしてしまいました。

 いえ、タイツと言っても「もじもじ君」のような全身タイツではありませんよ。いわゆる「ももひき」というやつですわ。先日ユニクロで買ってきたヒートテック素材のインナーで、長袖Tシャツとタイツを買ったというお話をしましたが、まだ履いていなかったタイツの方を、いよいよ今日履いてしまいました。

 このユニクロのタイツは保温効果の高いヒートテック素材に、汗をかいてもすぐに乾くドライ機能もプラス。さらに部屋干しした時のいやなにおいを防ぐ加工も施され、ウエストは締め付け感の少ないアウトゴム仕様になっています。そして前開きタイプ!


ユニクロのヒートテックタイツ


 以前にもお話ししましたが、このヒートテックという素材は、湿気を熱に変換するというユニクロのオリジナル商品で、先に着ていた長袖Tシャツの方は、中に着ているだけでTシャツ自体が熱を発しているのが何となくわかり、上半身だけが何だかぽかぽかして、暖房の効いている部屋では逆に少し暑いぐらいの効果がありました。

 で、今まではタイツと言えばスキー場でスキーウェアの下に履くか、学生時代に大阪で早朝6時からガソリンスタンドでバイトしていた頃に制服の下に履いていたぐらいで、静岡ではこれまでまったく履いたことがありませんでした。
 しかし、実は僕は結構冷え性で、しかも毎日自転車か徒歩で仕事場に通い、引っ越す前は徒歩で約5分ほどで着いたのが、少し遠くなって徒歩で15分ほどかかるようになり、さらに自転車だったら5分ほどで着くのですが、自転車だと風を切って走るのでとても寒いと言うことで、今年から履いてみることにしました。

 とりあえず今日はジーパンの下に履いて1日過ごしてみたのですが……うーん、どうもTシャツほどの効果は感じられませんでした。何だかジーパンの下にぴったりと肌に密着しているタイツを履いていることで、ジーパンとタイツの間に隙間ができ、タイツが熱を持つと言うよりは、逆にひんやりとして寒かったです。

 ヒートテックは前述のように湿気を熱に換えるという性質を持っていますが、足って上半身とは違ってほとんど汗をかかないから、熱を帯びないのでしょうかねえ。それとも、ジーパンみたいな隙間のあるズボンには効果がないのでしょうか。今度機会があったら、ウィンドブレーカーのようなズボンの下に履いて実験してみようと思います。

 一度タイツを履いてしまうと、その快適さがクセになって手放せなくなるという話をよく聞きますが、履いたことで逆にひんやりと冷えてしまうんだったら、履かない方がいいような気もするのですが……。
 それとも、ひんやり感じるだけで、実際には暖まっているのでしょうか?もしかして、僕の温度感覚がおかしいだけとか……。

 タイツ姿を全身鏡で見てみたら、我ながら相当カッコ悪かったです。こんな姿は、カノジョか両親の前でしか見せられないですな……。



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 Mako Hakkinenn、肉体派宣言
2005年12月05日(月)

 僕も今年の2月に30歳になり、体力的にも体型的にも油断できない年齢になってきました。今のところまだ体力・体型ともに中年としては理想的に近い水準を保っていますが、これからどんどん年齢を重ねるごとに、体力は衰え、体型は一度太ってしまうとなかなか元に戻らなくなってしまいます。

 僕が現在やっているスポーツはテニスだけですが、今年に入ってからはなかなか行く機会がなくて、毎週やっているにもかかわらずほとんど行くことができませんでした。あと身体を動かすと言えば、毎日の通勤で自転車を使っているぐらいで、他の時間はほとんどMacやシンセサイザーに向かって仕事をするというデスクワークです。

 そこで、そろそろ体力と体型を維持するために、スポーツジムにでも通って筋力トレーニングでも始めてみようかと思っています。実は以前も少しだけ近所のスポーツジムで水泳をやったりしたことがあったのですが、そのスポーツジム、8月に引っ越したらより近くなって、歩いて5分もかからないんですよね。そのスポーツズムは水泳だけでなく他の筋力トレーニングマシーンも完備されていて、会員になればそんなに高くない値段で通うこともでき、家からも近いし夜10時までやっているので、結構手軽なんですよね。

 あとは、12月と寒い季節に入ったことですし、しばらくはジョギングもしてみようかと思います。ジョギングといっても最初はペースもそんなに上げず、距離もそう長くない距離から始めて、慣れてきたら少しずつペースト距離を上げて、無理のない程度に走ってみようと思っています。

 食生活も、20代の頃はコレステロールとかも特に気にせず毎食がっつりと食べていたのですが、実は2月に30歳の誕生日を迎えてから、油も「健康エコナ」のような低カロリーに変え、マヨネーズやマーガリンもカロリーが半分のものに変えたんです。元々野菜は昔から豊富に摂っていたので栄養のバランスは保たれていたのですが、30を過ぎると途端に内臓脂肪やら体脂肪がつきやすくなると言われているので、あまり食べ過ぎず、炭水化物を摂りすぎないように気を付けたいと思います。

 ちなみに現時点で身長172cmに対して体重は60〜64kgを上下しています。体脂肪率は、20代後半までは8%をキープしていましたが、先日測ったら11%まで増えていました。身長172cmでの平均体重は65kgですから、今のところまだ体重は平均を下回っているようです。ちなみにウエストは75cmです。

 ただ、贅肉よりも筋肉の方が重いので、筋力トレーニングをして筋肉がつき、身体が引き締まっても体重はほとんど減ることはないんですよね。しかしまあ、運動不足で体力が低下するよりはいいかなと思っています。



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 ジャック・ビルヌーヴ、F1残留!
2005年12月04日(日)

 F1からこの話題。

 今シーズン、ザウバーに在籍していた97年ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーヴは、ザウバーと2006年までのドライバー契約を交わしていました。しかし、今シーズン途中にザウバーがBMWに買収されることが決まり、チームは2006年から「BMWザウバー」として新体制になることになりました。で、ビルヌーヴは旧ザウバーのペーター・ザウバー代表とは良好な関係を築いていましたが、BMWの首脳陣は今シーズン思うような結果を挙げられなかったビルヌーヴに難色を示しており、ザウバー時代のビルヌーヴとの契約を破棄し、新体制となった来シーズンは彼をチームから放出するのではないかと囁かれていました。

 しかし、BMWザウバーは今月1日、2006年のレギュラードライバーとして、ジャック・ビルヌーヴが確定したことを発表しました!これでビルヌーヴは晴れて来シーズンもF1ドライバーとして現役続行が決定したことになります。ちなみに、すでにウィリアムズからニック・ハイドフェルドがBMWザウバーに移籍することが決定しているため、ビルヌーヴのチームメイトはハイドフェルドと言うことになります。

 BMWのディレクター、マリオ・タイセン氏は「われわれはビルヌーヴの昨年の仕事ぶりに注目していたが、前半戦こそまだ以前のようなパフォーマンスを発揮できていなかったものの、後半戦では本来の走りを取り戻しつつあった。われわれの新しいチームに、彼が貢献してくれるものとして期待している」とコメントし期待を寄せています。またビルヌーヴも「僕はかつてBARで、新チームを軌道に乗せるまでの仕事の困難さを嫌というほど経験している。この経験が、BMW新チームにおいてもきっと役に立つと確信しているよ」と語りました。

 僕はもともとビルヌーヴは好きなので、ビルヌーヴ残留決定のニュースは嬉しかったです。しかし反面、アメリカのカートチャンピオンという肩書きをひっさげ、インディ500も制して96年に鳴り物入りでウィリアムズからF1デビューを果たし、デビュー戦でいきなりポールポジションを獲得し、決勝でも2位という好成績を収め、デビュー2年目の97年に早くもワールドチャンピオンに輝いたビルヌーヴが、まさかここまで残留でやきもきさせられるとは……。
 かたや今シーズン共に戦ったチームメイトのフェリペ・マッサは来シーズンフェラーリへ。ビルヌーヴにとっては、父親であるジル・ビルヌーヴもフェラーリドライバーだっただけに、マッサのフェラーリ行きは複雑な心境だったでしょうねえ。

 まあ、確かにビルヌーヴは2003年の最終戦鈴鹿直前にBAR放出が決まり、その落胆から鈴鹿を欠場し、翌2004年は事実上浪人状態。シーズン残り3戦はルノーでレースに復帰しますが、結果は今ひとつパッとせず、結局ルノーのレギュラーシートを得ることはできませんでした。
 今シーズンはザウバーで走りましたが、マリオ・タイセン氏が語るように、シーズン序盤はマッサの後塵を拝し、なかなか結果を残すことができませんでした。
 事実上BMWの単独参戦となるBMWザウバーは、そのデビューシーズンから勝負に出るために、ビルヌーヴを残留させるべきか否か、相当悩んだでしょうね。今シーズンの後半から調子を上げ始めたビルヌーヴが来シーズンも上り調子のままいけるのか、あるいは再び序盤は不調でスロースターターなのか、これは大きな賭でしょうからねえ。

 実際のところ、旧ザウバーとビルヌーヴとの間で交わされていた契約はかなり強固なものだったようで、それを破棄するためには、BMWはビルヌーヴに対して相当の代償を支払わなければならないと言われていました。
 今回のビルヌーヴ残留の背景にあるものは、果たしてマリオ・タイセンが言うような、ビルヌーヴの実力を買ってのものなのか、あるいはデビューシーズンの資金を少しでも確保するための妥協の結果なのか。その真意は我々には知るよしもありませんが、ビルヌーヴは無事首が繋がったわけですから、来シーズンはBMWを唸らせるような活躍を見せて、タイトル争いを引っかき回して欲しいものです。

 来年頑張らないと、今度こそ引退に追い込まれそうですな……。



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 「マツダイラ」キャラクターデザインに着手
2005年12月03日(土)

 実は今、M−NESTで連載中のF1小説「マツダイラ」のキャラクターデザインを考えています。先月末に第11話を公開し、そろそろ登場人物が増えすぎてしまい、読者の方々もどれが誰だったかわからなくなってきているのではないかと思い、ここで一度これまで登場した主要な登場人物をビジュアル化して、キャラクター紹介でも作ってみようかと思いたったわけです。

 「マツダイラ」ではこれまでに、扉ページにイメージとしてマキシ・レッドフォード、リヴェール・ウェスター、ミハエル・カッズ・クーンのビジュアルを公開していますが、それ以外の登場人物のビジュアルは一切公開してきませんでした。もちろん本文にも挿絵などまったく入れていませんので、今まで各キャラクターはどんな容姿をしているのかというのは、読者の皆さんのご想像におまかせしてきました。
 しかし、やはりさすがにここまで登場人物が増えてしまうと、読者の皆さんも混乱してしまうでしょうし、各キャラクターのイメージもぼやけてしまうのではないかと思い始めたわけです。

 で、とりあえず鉛筆で各キャラクターのラフスケッチを描き始めているのですが、やはりケン・マツダイラと神宮庄之助のデザインは頭を悩ませてしまいます。他の主要キャラクターに関しては、マキシ、リヴェール、カッズはすでにイメージ写真がありますし、ハイド・ボーン博士は典型的な老博士とイメージも沸きやすいですし、慶喜、範子、幸恵、美香といった若手のキャラに関しては、若者向けの雑誌を広げれば資料はいくらでもあるんですよね〜。

 まずもっともデザインしにくいのは、何と言ってもメインキャラの1人、ケン・マツダイラですね。彼は本編の描写では普通の中年男性で、頭のてっぺんにはほとんど頭髪が残っていないと言ういわゆる「典型的なオッサン」。しかし、本編をお読みいたければわかるように、その性格は個性的で何を考えているかわからず、人を食ったようなひょうひょうとした一面もあるので、なかなかそれをビジュアル化するのは難しいですね。しかも彼はメインキャラですから、いくら「典型的なオッサン」とはいえ、ある程度主役を張れる容姿じゃないと説得力に欠けてしまいますよね。それも、小さな企業の社長が世界最高峰のF1の世界に殴り込もうってわけですから、当然それなりの貫禄も必要になってきます。

 ほんとにただのオッサンにしてしまうと、例えば蛭子さんが主演のアクション超大作みたいな、アンバランスなイメージになってしまい、「何でこんな親父臭いのが主役なのよッ!」とおすぎにキーキー言われてしまいそうです。

 次に、神宮庄之助。こちらも非常にイメージが難しいです。本編では中年のケン・マツダイラにタメ口をきいているので、少なくともケン・マツダイラと同世代であることはわかりますよね。しかし、その言動はいつもエネルギッシュで、それでいてレース戦略に関して才能を発揮し、物事を冷静沈着に判断するいわゆる「キレ者」。やはりビジュアルもそれなりにシブい中年像にしたいんですよね。髪も長髪の設定ですし。ただ、あまりシブくしすぎてしまうと、今度は彼独特のチャキチャキの江戸っ子のようなべらぼうめ口調とのギャップが出てきてしまい、そのバランスが非常に難しいです。

 とりあえず現時点では、このケン・マツダイラと神宮庄之助以外のキャラクターを固めつつあります。すでに扉ページのイメージ写真で公開しているマキシ、リヴェール、カッズに関しても、特にそのイメージ写真の容姿にはこだわらず、改めてキャラクターデザインを考えています。ですから皆さんにも、あくまで扉イメージは「実写版マツダイラ」ということで割り切っていただきたいと思っています。

 で、ケン・マツダイラと神宮庄之助に関しては、焦らずじっくり時間を掛けて、イメージを煮詰めていきたいと思っています。来年早々には皆様にも公開できるよう頑張ります。お楽しみに。

 うーん、キャラクターデザインは難しい……。



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 月間エンピツランキング上昇中!
2005年12月02日(金)

 さあ、このVoiceを書いているのはすでに12月半ばですが、このところ恒例となってきました月間エンピツランキング、9月に269位(106票)、10月に242位(112票)と順位・得票数ともに新記録を毎月更新してきましたが、何と先月11月のランキングは、118票獲得して一気に202位(3165件中)まで上昇しました!ちなみに先月もっとも多くの票を獲得した記事は「Qちゃん復活!」でした。

 いや〜それにしてもVoice、とどまるところを知りませんなあ!ついに100位台まであと3位ですよ!ちなみにあと3票多く票を獲得していれば199位でした。いやはや、こんなに更新が滞っているVoiceに118票も投票していただきありがとうございました!

 ちなみにランキング首位の日記とランキング上位のラインナップは毎月変わりありません。うちもKinki・Kidsとか草なぎ君の記事をメインで扱おうかなあ。(そこまでして上位に行きたいのか)



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 緊急事態!スーパーアグリ来季参戦に黄信号!
2005年12月01日(木)

 今日はF1界から驚きのニュースが飛び込んできました。今日1日にFIAから発表された2006年F1エントリーリストに、注目の亜久里チーム「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」の名前がなかったのです!
 情報は錯綜していますが、FIAから申請手続きの不備を指摘され、書類の再提出を求められたというのが有力だそうです。またコンストラクターズとしてのシャシー製作の問題について論点になったという話もあります。そしてその有力な説である申請手続きの不備というのが、4800万アメリカドル(約57億円)のエントリーフィーを支払うことができなかったというものです。

 スーパー・アグリ・フォーミュラワンはこれまで日本のIT企業最大手ソフトバンクとスポンサー交渉を進めてきたと言われていますが、その交渉が難航してエントリーフィーが用意できなかったと言うことなのでしょうか。
 FIAのマックス・モズレー会長もバーニー・エクレストン氏もスーパー・アグリ・フォーミュラワンのF1への参戦は歓迎していると伝えられているだけに、再申請でエントリーフィーを納め、後からエントリーが認められる可能性はあるとはいえ、いったん発表になった後の場合では、全チームの了承が必要とされるケースが考えられます。しかしその場合、巨額なチーム分配金がこれまでの10チームから11チームに分けられることになるため、特に下位チームの承諾を得るのは極めて困難が予想されます。

 スーパー・アグリ・フォーミュラワン、その新規参入のニュースは非常に衝撃的なものでしたが、やはり一筋縄ではいかなかったようですな。当初はかねてから話題になっていたシャシー製作の問題が浮上しましたが、その問題はすでに自前シャシーを準備中ということで解決したかに見えたのですが、今度はもっとも肝心ないわゆる「ショバ代」不足ですか……。

 そもそも、F1に参入するのに約57億円ものエントリーフィー(供託金ですな)が必要であるというのもとんでもない話で、この規定がメーカー以外のプライベートチームの参入を阻んでいるということから、今回はモズレー会長やエクレストン氏らの支持を得ていることもあり撤廃されるのではともみられていたのですが、やはりそれが足かせになってしまったようです。ちなみに、この規定ができてからF1に参入できたのは唯一、世界の巨人トヨタだけです。

 仮にスーパー・アグリ・フォーミュラワンが57億円のエントリーフィーを用意することができ、それをもってFIAに適切に再申請できた場合、全チームの承諾が得られれば、スーパー・アグリ・フォーミュラワンは晴れて来シーズンの開幕戦でグリッドに並ぶことができます。しかし、現在のコンコルド協定では上位10チームにはテレビ放映権料の優先的な分配が約束されているとみられ、これを考えるとミッドランドやトロ・ロッソなど脅かされる可能性のある低位チームが、すんなりスーパー・アグリの加入を認めるとは考えにくいのが実情です。
 スーパー・アグリ・フォーミュラワンはすでにリーフィールドのファクトリーで、60人体制でマシン開発が進められていると言われていますが、万一参戦が認められなかった場合、厳しい状況に追い込まれるのは必至、大丈夫なんでしょうか。

 そもそも、57億円のエントリーフィーを用意できるんでしょうか……。



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