過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2005年11月26日(土) 届きもの / 人と神と音

更新中に23632get。ご愛顧ありがとうございます。こういう変な並びの数字を見ると気になってつい書いてしまう。さて先日注文した楽器が届きました。中国の小銅鑼ですが、やはり期待していたものとは違いますね。よく考えてみれば、出てほしい音と楽器の大きさとか形状が違うかも。もっと勉強しよう…とすればほしいやつって何なんだろう。あの京劇でクヮンクヮン!!て鳴ってる変な楽器なのですが。もっと小さくて薄いものだと思うけど、ジャガンシンバルってやつなの?それとも合わせシンバルの方かな?バチで叩いてる感じだけど。さすがに検索しても出ないからつらいなあ…

*Le Quan Ninhのサイトより、このページの写真でいちばん近くにある小さいケーキ型みたいな形の鉦があるのですが、ひょっとしてこれなんじゃないかと思います。でもこれは通販サイトでは見たことないなあ…ちなみにひとつおいて消えかかっている上の方に並べて置いてある小銅鑼はこのたび買ったものとそっくりですね。もっと大きいかな?

買ったものは大きさは同じなのですが、カップというかふくらんでいる所、お椀でいえば底の部分の面積で音の高低が変わっているみたいで、ちょうど5度違う感じで使えそう。余韻が上がるという解説には??でしたが、ぶったたくと違うのかもしれないな。けっこう肉厚なので太鼓に置いて使うのは難しいかもしれない。普通に手に持って鳴らすだけでいいと思った。振ったりとかできるし。高い音の方が変わった倍音?がまざっておもしろい音になっている。この高い倍音が後まで伸びて残るというのが回音なのかしら?明るい音なのがよかったな。銅鑼というよりスティールパンみたいな感じで軽くたたいた時の音が好きだなあ。

本は西岡信雄さんの人と神と音というもの。前に図書館でこの先生の本を見つけて大ファンになってしまいました。もともとオーケストラでフルート吹いていたのがフィールドワーカーになったという経歴を持つ方で、ものすごくとっつきやすい文章を書かれる方です。大阪音大の学長でいらっしゃるということで、その紹介ページを見てみると、書いてある研究テーマという所の「音楽・舞踊にみる人類の衝動」(!!!)というのに釘付け。おぉ、なんかわかる。

この本はもともと出版元ミュージックトレードの機関誌に寄稿されたものをまとめたものということですが、前に読んだ楽器からのメッセージ 音と楽器の人類学とだぶっている所があるような気がしました。とすればこちらの方が大判でカラーのページが多いのでおすすめでしょうか。広告もいろいろのっていて、東京古典楽器センターという所の誰だってチェンバロなら弾きたい!のコピーにはぐっときました。確かに弾いてみたい。ピアノと鍵盤の色が逆なんだよね。実際見に行ってお値段にびっくりですが…太鼓もあって、コパー胴の小型ティンパニに萌えまくり。しかも自作キットまで。つくれるんだなあ…料理用のボウルでできるんじゃないか。売ってそうだし。

脱線しました。してないか。本文でも楽器をテーマにして、アフリカ、ヨーロッパ、アジアと世界中の音楽が紹介されていて、巻末には和楽器についてけっこうページを割いての特集があります。もともと管楽器の演奏家だったということで、管楽器と打楽器が多く扱われています。日本で初めて銅鐸を楽器として演奏した、という経歴もあるとのこと。

ひとつひとつの文章は短いのですが、けっこう突っ込んだ解説もあり、写真も豊富でものすごい情報量になっています。これで2千円というのは安い。しかも読んでて楽しい(笑)ということでおすすめしています。辺境の民族音楽から比較的最近のスティールパンとかレゲエの大衆化についてのエッセイとか、イギリスのパブの話などもあり。日本の芸能の話も出てきます。富山のおわら盆の話がおもしろかったです。静かな祭りとうるさい祭り。通りとか駅で演奏するストリートミュージシャンの写真を集めたものとか、アフリカの楽器の絵の切手を並べたものとか、眺めるだけでも楽しい。

また楽器そのものについての論考がすごいおもしろいです。楽器の大きさについてとか、管をぐるぐる巻いてしまう話とか、ヴァイオリンとかギターの響孔ついての結論の出ないエッセイとか(笑)、なんでこんなものをつくったのかなあという素朴な問いかけに共感してしまう。ぐぐるとインタビューが出てきたの読んでみたのですが、幼少の頃から鳥を飼っていたというのが興味深い。本にも自分の飼っている鳥に音楽を教える話(昔ヨーロッパでそういう習慣があったそうです)が載っていたけど、そういう背景があったのですね。

打楽器もいろんな話が出てくるのですが、やっぱりいちばんおもしろいのが地球を鳴らす(!!)というもので、地中に空洞をつくったり弦を張ったりして音を鳴らすということもするのですね。すげえ。どんな音がするんだろう。インドネシアのクルンクルン(地面に埋めた丸太を真上から太い棒でたたく)とか、アフリカのトーテムポール状に地面から立ってるスリットドラムというのは楽しそうだなあ。あと振ったり揺らしたりという行為についてのエッセイには、振りフェチの自分には腑に落ちるものであった。楽器は叩くものより振るものの方が古い(根源的)と思うのですがいかがでしょうか。お酒のグラスに氷を入れたがるのは、あのカラカラ鳴るのがいいんだろう、というオチがよかった。


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