過去日記倉庫(仮名)
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フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
| 2005年11月23日(水) |
クレールの刺繍 (映画) |
寒いですね。みなさんいかがお過ごしですか。この前の勢理客オーケストラのライブの録音を確認中。きれいに録れていてよかった。使えるマイクが見つかってよかったな。曲分けして、曲名などの修正をしながら後日感想を書きます。全部は入ってないけど…それにしても録音して聞き直さないと書けないというのも何だなあ。見ながら頭の中にメモをとっていたりはするんだけど、最近パワー不足で時間をつかまえられない。どうにかしたいなあ。
先日クレールの刺繍を見る。親切なクムジャさんを見る予定だったけど疲れそうだったのでこれに。結局見そびれそうですが、実は3部作のどれも見ていないのでいいかなと思ったり。それにしてもこの役名、やっぱり主演イ・ソンエの当たり役チャングム(母親がはまってたなあ)から来ているのだろうか。琴子さんとか今子さんとか金子さんかな、漢字にすると。
この映画は予告編を見て公開初日に行きました。題名通り刺繍がテーマで、職人の作品が見れるというので楽しみでした。純粋に映像(というか刺繍の作品)が見たくて、話自体はどうでもよかったのですが、実際にそんなに複雑な内容でもなく、のんびり見れたのがよかったです。
公式サイトを見て初めて、監督が女性だということを知ったのですが、確かに非常に女性的な感性が生きた作品だと思います。ナイーブだけど生命感というか、生きているものの一種ふてぶてしいというか強さみたいなものも描かれている。フランスの現実にある匿名出産の制度を使って、恋する妊婦(笑)っていう都合のいい設定になっているのがポイントなのかなあ。ふつう妊娠している時って配偶者がいる(既婚/未婚とわず)ことになっているじゃないですか。でも最初の時点でひとりだし、妊娠しているけど産んだ後は養子に出して育てる責任は負わないと割と葛藤無く決めている(ように見える)ので、すごい自由に見えるんですよね。
そういう母性の問題とか、母娘の関係性とかいろいろありつつもそんなに深刻になることもなくまったりと時間が過ぎていく感じがよかった。出てくる人がみんな無口でうるさくないし。主人公は実家から離れて狭いアパートメントに一人暮らしして、部屋の真ん中に刺繍の布を貼ったテーブルを置いて、毎日作品をつくっている。家のキャベツを勝手に持って行って作品の材料であるうさぎの毛皮に換える所がおもしろかったなあ。それもていねいにカットして刺繍に使うんだけど。手芸というより絵とかそういうコンセプトのうかがえる作品なんですよね。針も持手のついたもので、布の下で糸をつまみながら縫っているという感じ。初めて見たんだけどかなり細かい作業。舞台は田舎町なんだけど、どこでそういう作り方を覚えるんだろう。
そして近所に住んでいる職人の女性の所に作品を持ち込んで売り込む。見た感じ内向的で不器用な女の子なんだけど、しっかり自分の作品をつくれてこうしたいっていう意志が強くあるというのがおもしろかったです。その職人さんのアトリエは地下にあってそれがとても居心地がよさそうだった。そこに毎日通って2人で作品を仕上げてゆく。2人ともいかにも職人っぽくて気難しい感じなんだけど、小さな衝突はありながら、それでも少しずつ気持ちが通ってしだいに絆ができていく過程を見る所ができた。お互いに敬意を払っているのがいいなと思った。うーん職人って憧れる。かばんとか靴とかつくるの。あとバレエ団おかかえのお針子さんとか。大変そうだけどね…
そういう場所ができるのはいいな。実家とは違う家というかよりどころというか。それで主人公も匿名出産ではなく、親にも打ち明けて自分で育てようと決めるんだけど、やっぱりそういう所から母性というか愛情は生まれてくるんだろうなと思う。あと、工芸とか芸術の持つ意味みたいなものについて考えさせられた。主人公が職人の方が倒れたので手伝おうとして勝手に作品をつくる所で布を裂いてしまうんだけど、それを見せた時に先輩は大笑いして、大変な事をしたわね!でもやり直すこともできるのよと言ってくれる。そういうやり方を分け合って、うけついでいくんだなあと思った。
作品はクリスチャン・ラクロワのオーダーというのでかなり豪華な刺繍。チュールみたいな薄い薄い布にいろんな模様を刺してゆく。予告編で見れるのですが、スパンコールの並べ方もきっちりしてるのがすごかった。もっと見たかったなあ。刺繍以外にもきれいなものがいっぱい出てきて楽しめるのでおすすめです。ストッキングのシームの場面とかフランスだなあと思った。主人公とか弟の普通に着ている服もかわいかった。毎日着てる青緑のセーターがよかったなあ。
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