ヒルカニヤの虎



 忘れかけた本当は忘れたくない

ちょ、ライセンスがラーメンズに追いつかれる…!
慌ててラーメンズ〆日記です。
だってぜんぜん別物だからね、脳内で同居させるのはいやなのです。


後日思い出したら書き換える。忘れないための個別コントメモ。
■塔の始まり、黒い箱が4つ。その上でブリキの人形のよに不動の片桐仁と小林賢太郎。ここで初めて「ラーメンズ本公演だ!」と鳥肌が立つ。1つめのコントは箱を積み木のように使って、言葉とパズルで組み立てるコバケンお得意のあの感じ。喋らずカチコチのロボットたちのあいだに関係=やりとりが生まれることで、だんだん2人はニンゲンらしくなっていく。ファーストタッチで頭しばいてたので(しかもその後ブラシ)、おやおやベタでくる?足場である箱が動くこと、箱の外に立っても死なないこと。そこに天から無理難題(?)が降る。器用にできるけど感情表現の乏しいロボットと、できないけど感情表現ゆたかなロボット。コバケンの無機質感と欠落感は笑いと悲壮のキワをすり抜けるのだ。やっぱりちょっと痛い。ピアノのオチがよかった。
■厨房の2人。部屋ではパーティーが行われていて、その準備をするコバケンと、ほとんど傍観して手遊びにあやとりをする片桐さん。コバケンはシャンパンタワーを壊し、ロールケーキを壊し(アンモナイト...)、くす玉割を失敗する。その合間に2人あやとり。あやとりを知らない人に言葉だけでどう伝えるか。
■クリムゾンメサイア!ビバ子どもの想像力!このコントはたかしと父さん、ギリジン、ジョッキーの流れですね。非常によかった。不透明な会話みたいに対話方式で入ったからどうなるかと思ったら、後半怒濤の片桐仁フリースタイルで。片桐さん1人3役やってんのに、余裕すら感じられた。こういうコントでコバケンがつっこみ、というのがとても新鮮。語感の比較から一気に女宇宙盗賊に飛べるのが片桐仁ですよね。ラピュータネタなどもありつつ。青銅の魔人。これもう一回見たいよー。
■ハイウェストコント。そうとしか言いようがない。これはさ、語呂でおもしろがるコントのはずなんですよ。でも見た目が破壊的すぎてだめだー!なんでちょっとナナメってるんだ。最初STUDYのQA系?と思ったら小林さん自らモアハイウェストで出てきました。なんなのそれ反則だろ。いちばんナンセンスでくだらないコント。隣で先輩Fが笑いすぎてマジ泣きしていた。やめろよ恥ずかしいから!
■ルームシェアする塔マニア。なんか「器用で不器用な男」が卑屈になったみたい(つるちゃんじゃないほう)。なんか...思い出すだにこのコントは変なコントだ。小林の心情が行動に一切つながっていかない。内向的な僕とつるちゃんはずっとここで仲良く塔を愛好していたいんだ!→キャンプに行くつるちゃんをだましてつるちゃんのかわりにキャンプに行ってやろう!...って、おかしいよ。行動になるとヘンに屈曲する。ALICEの感じ、すごくいやな感じ。このコントは順番逆に作ったんじゃないかなあ。片桐に化けた小林を片桐本人が演じる、というイリュージョンがやりたかったんだと思う。だってそうじゃないと動機の設定がまったく腑に落ちない。でもなんとなく小林さんは(まだ)これ入れないとだめだったんだろうなという気もする。もう1回見ないとわからないコントでした。もやもや。
■京都タワーに恋する五重塔と侵入者のコント。は、実はあんまり覚えておらず。なんか組み立て方は特撮的な飛躍なんだけど、ぜんぶ頭で考えた感じがしてしまって(クリムゾンメサイアの逆)。君の頂、僕がいただき!は最高にきしょくわるかったです。
■塔の終わり。今までのキャラクターが扉の向こうに走馬灯のように流れていくのはよかった。ちょっと構造的にCLASSICの感じで。


あーこれで心置きなくライセンス単独ライブが見れる!切り替え切り替え。

2009年05月02日(土)
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