*妄想*短文劇場-ダニーくんとマーティンくん-
きくちやひろ



 第2話「聖職への道」Revelations

晴れて恋人同士となったダニーとマーティンだったが、
お互いの家を、行ったり来たりするのが面倒になり、
結局二人で住む事になった。
連邦捜査官の給料など、それほど高給ではないが
二人でシェアすれば、それなりに良いところが借りられる。



「すまんねぇ、ヴィヴ。引っ越しの手伝いに来てもらって」
「別にいいわよ、荷解きって好きだから」
「あとで奢るよ」
「ありがとう」
ベッドと机、そしてダンボールが数個分というダニーの荷物に
ヴィヴィアンは眉をそっとよせていた。
「ダニー?これで全部?家財道具とかは無いの?」
「あー、うん、引っ越す時近所の人にあげてきた」
「あげちゃったの?」
「だって、冷蔵庫は二つもいらないだろうし、俺のちっさいのだったんだよ。マーティンの方が冷蔵庫大きいし、キッチンも広いしさ、ここ」
「マーティンが使わせてくれなかったらどうするの?」
「え?!」
「ルームシェアしただけだよって言われたらどうするの?」
「えぇ?!」
「嘘よ、あんまり楽しそうに話すから言ってみただけよ」
「え?俺、楽しそうにしてる?!」
「えぇ、楽しそうよ。良かったわね、一人っきりじゃなくなって」
「…うん」
「マーティンに感謝しなきゃね」
「ほんまやなぁ」
しみじみしてる二人をよそに、
その頃マーティンは





「うわー、ゾロ目の部屋番号だ、写メとっておこうかなぁ。ツーショットでとってみるのもいいなぁ」
彼は彼なりに楽しそうだった。





2006年11月04日(土)
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